くらし情報『ニュージーランドの古都・ダニーデンで歴史探訪--"南が誇る"ビールをお供に』

2015年1月6日 06:00

ニュージーランドの古都・ダニーデンで歴史探訪--"南が誇る"ビールをお供に

○成功者たちの栄光に触れる

一大産業物流拠点として栄えたダニーデンでは、事業で成功した人たちが著名な建築家に設計させた邸宅に美しいアンティークの調度品や美術品を飾り、優雅な生活を営んでいた歴史も垣間見ることができる。そのひとつが、貿易商だったデイビッド・セオミン氏が築いたオルヴェストン邸だ。

邸内には、セオミン氏が世界を旅行して収集した美術工芸品が所狭しと収蔵されている。陶磁器や刀剣など日本から収集された物の多さからも、セミオン氏が日本の美術工芸品に深い関心を持っていたことが分かる。セオミン氏の娘であるドロシー嬢の死後、邸宅は遺言によりダニーデンに寄付された。現在でも、書斎や食堂、応接間、ビリヤード室などは当時のまま保存されている。

また、ニュージーランドに現存する唯一の城であるラーナック城も、このダニーデンにある。城はもともと、銀行業で財をなしたウィリアム・ラーナック氏の邸宅で、建設には約200人がかりで3年かかったという。
海抜320mの高さに立てられた城からは、オタゴ湾の先に広がる島々も見下ろすことができる。そんなラーナック氏はというと、3度の結婚で6人の子どもの父となり、政治家としても活躍していたものの、1898年に自殺するなどと波乱万丈の人生を歩んだよう。

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