2015年4月21日 18:12
ANAとトヨタ紡織で開発3年、車産業での技術が生きた「体幹」シート誕生
その中で国内メーカーを採用するメリットとしてANA商品戦略部長 岡功士氏は、距離的な近さと日本語で話ができるという「意思疎通の早さ」のメリット、さらに、整備部品の調達コストも含めた「コストの削減」という長期的なメリットをあげた。
またANA代表取締役社長 篠辺修氏も、「航空産業に関してシートについては海外メーカーが強いものの、日本においてもこれだけ自動車産業でシートを作っている有力なメーカーがある。だから、航空機シートだってあってもおかしくないだろうという気持ちは常にあった」とコメントしており、今回のシート開発が業界そのもののきっかけになることにも期待しているという。
トヨタ紡織としては今回が初めての航空機シートであるが、今後については未定と言う。トヨタ紡織代表取締役社長 豊田周平氏も、「シートをやれるところはやっていきたい。ただ、どの業界のシートをやるべきなのかはしっかり見定めていかなければいけない。"Made in Japan"のシートとして今度も全日本空輸に買ってもらえるものを提案できるかどうかというのが、大切なファクターである」とコメントしている。
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