2021年10月24日 10:00
柴咲コウ、芸能活動の光と影「私の長所でもあり短所」「偽りたくない」
――柴咲さんの演じたお雪は、自分で生き方を選択している印象があって、現代の女性が見ても憧れると思いました。柴咲さんもご自身で選択して進まれている印象です。
そうですね。お雪さんとは、かなり重なっていると思います。そういったところを原田監督は見てくださって選んでくださったのかなと。
――そうしたなかにあって、お雪さんは強いですね。
その場で自分ができることに貢献しようとしているし、なおかつ自分のアーティスティックな部分をなかったことにしない。自己表現としてやっている。
ステキだなと思います。
――この時代にお雪さんのように絵を描くことを止めないのは、大変なことだったでしょうね。
人間って抑圧すればするほどダメになっていくと思うんです。お雪さんはそこを自分のなかで抑え込まずにきちんと肯定している。自分の生きる術を持っているんだなと感じました。
○■表面的に取り繕って蓋をしたくない
――土方とお雪は、人間の光り輝く部分と裏側にある影の部分の両面で惹かれあっているんじゃないかとコメントされていましたが、柴咲さん自身のキャリアという面であえて考えると、光だと感じた瞬間はいつですか?
人生が大きく変わったなと思うのは、全国ロードショーとして公開されるような映画に出たときですかね。