くらし情報『賢さ増す人工知能、これからのビジネスパーソンに求められるものとは?』

2016年2月9日 11:00

賢さ増す人工知能、これからのビジネスパーソンに求められるものとは?

とも警告する。

「あと数年すると、大企業の社長が会計士に『今後はコンピュータに会計をまかせるよ』という時代がくるかもしれない」(以下、発言はスラン氏)

そう言って、今後、数年~数十年で消滅する業種をリストアップして見せた。この中には秘書やパイロット、会計士、弁護士といった、現在では花形といってもいい知的職業も多く含まれているが、スラン氏によればこういった職業の多くは反復作業をしているに過ぎず、クリエイティブな作業ではないのだという。

確かに、パイロットならすでに自動パイロット装置があり、飛行場によっては自動装置の利用を義務付けているところもある。会計士や税理士は本質的にはルーチンワークだし、過去の判例と突き合わせるといった作業においては、人間よりも人工知能のほうがはるかに素早く正確だ(米国ではすでに、特定ジャンルに特化した人工知能を導入した法律事務所もある)。複雑な事件でもなければ、若手の弁護士で足りるような仕事は人工知能がやればいい、というわけだ。

スラン氏は技術の進歩に伴って一定の職業がなくなり、機械に置き換えられるのは、避けられないことだという。グーテンベルグの印刷機によって写筆家が職を失い、産業革命によって多くの手工業が機械工業に取って代わられたように、現代でも技術の進歩によって仕事自体が変わらざるをえない。

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