2016年2月18日 16:51
2016年度はIoTと5Gが注力テーマ - アナログ・デバイセズ馬渡社長
また、馬渡氏は市場横断的な注力テーマとして「IoT」と「5G」を挙げた。IoTでは機器の不具合検出・予防保全ソリューションを提供することを目指す。同社はIoTの処理プロセス(検出・計測・情報化・伝送・分析)の要求に応える広範なポートフォリオを有しているが、情報化・分析の部分が十分とは言えないため今後の強化ポイントだとする。具体的な取り組みとしては、ADIがアイルランドに保有する工場のスマート化を進めているほか、IoTプラットフォーム「ThingWorx」を保有するPTCと協業して情報化(見える化)の部分を強化するなどしている。
「5G」は多くのアプリケーションでデータの大容量化、高速通信、低遅延化などのメリットをもたらすと考えられている。同社はこれまで無線周波数帯でのビジネスをメインとしてきたが、ヒッタイトの買収によって5Gで想定される周波数帯領域を全てカバーできるようになり、広範なポートフォリオを武器に5G技術の開発に活かすとした。また、今後投資を増やしていく分野としては、スマート・マシーン、スマートヘルスといった分野に加えて、アルゴリズムなどソフトウェアにもリソースを投下していく。