冬のファッションでは、見た目も大事ですが、暖かさも気になるところ。数ある生地の中でも、フリースは「暖かい生地」として、もはや冬服の定番素材となっていますよね。軽くて、暖かくて、そして速乾性もある。今回は、そんな寒い季節に欠かせない、フリースの正体に迫ってみたいと思います。
そもそも、フリースというのは、羊一頭から刈り取った、一つながりになった羊毛のことを指す言葉だそうです。そのため、羊毛のことをフリースと呼ぶこともあります。しかし、私たちが普段「フリース」と呼んでいる生地は、羊毛ではありません。一体何から作られているのでしょうか?生地販売を行っているコットンプラザの、松本さんにお話を聞いてみました。
■一般的なフリースはポリエステル
「現在、一般的に『フリース生地』と呼ばれている素材は、ポリエステルを材料として作られています。ポリエステルは石油由来の物質ですね」
ポリエステルの中でも、フリース素材に使用されているのは「ポリエチレンテレフタラート」と呼ばれるもの。実は、このポリエチレンテレフタラートの略号はPET。つまり、ペットボトルと同じ材料からできているというわけです。
そのため、最近ではペットボトルの再利用から作られたフリース素材もあるようですね。