2013年9月21日 12:00|ウーマンエキサイト

今すぐにはじめたい! 妊娠力を高める準備法【前編:妊娠と仕事の狭間で揺れる女性へ】

安田:それを聞くと、勇気が出ます。でも、仕事を休むと今までのポストが失われてしまうという不安もあります。未だに育休を取りにくい会社や時短勤務でも先に帰ることが気まずいところも沢山ありますよね。しかも、不景気だから一度辞めたら新しい就職場所も見つかりにくいし…。

大葉:「相手が何もしてくれない」「理想の職場がない」と完成品を求めて不満を言っても、縁が生じません。まずは自分が縁生じている現状、職場を最善を尽くして、変えて行くことが大切です。

理想的ではないことの批判ばかりして、自分はリスクをおかさないような手法では、人としても、成長しません。自分の体力や精神力、労力を使わずして目的達成しようとしても、損得勘定ばかりを重要視する人間ネットワークを引き寄せてしまうでしょう。


子どもを育てるために「真の大人」になる挑戦として、チームに貢献できる自分に成長するように最善を尽くしてみては。そうしたうえで、職場に妊娠出産後の仕事の希望を伝えても、理解を示さなかったら、次を考えましょう。

次世代に命をつなぐということに理解を示さない企業が、今後、社会的責任をどう果たしていくのか。自分の育休が、と条件付けに一喜一憂するだけではなく、10年後15年後を分析しながら学びの機会に。

安田:自分から、子育てしやすい環境に変えていく働きかけも大事なんですね。

大葉:実際、子育ては仕事よりも忙しい。予定不調和な中で、最高のパフォーマンスを求められる機会の連続。子育ては、尊い命を育む社会的仕事の1つ。
自信を持って、育児支援の要望などは伝えていきましょう。無言では、何もニーズがないと決めつけられてしまいがちです。

安田:そうですね。安心して働ける職場をつくることが、安心して妊娠できる体制につながっていきますよね。

大葉:業界や業種にもよりますが、仕事と育児の両立は必ずできるはず。高度経済成長期以前は、すべての女性はワーキングウーマンでした。産休や育休で休んでも、仕事は後から取り戻せます。

せっかく「将来、子供を産みたい」と思う気持ちがあるのなら、自分の年齢、状況、ライフスタイルと一度向き合ってみてほしい。
キャリアプランも、業界、業種、職域、職能によって違うのだから、黄金律は自ら創るものと知ってほしいです。

大葉ナナコさんプロフィール:
株式会社バースセンス研究所所長、公益社団法人誕生学協会代表理事、へルスカウンセリング学会会員。働く5児の母として、バースコーディネーターとして多くの世代がいのちの大切さと妊娠出産をきちんと学べるように教育事業を展開中。「親になる、働きながら育てる、女性の身体能力を高める、心をゆるめる暮らし」を提案。母のように温かく親しみやすい人柄と、分かりやすい説明でテレビや雑誌、講演会などで活躍。新刊「女がめざめる暮らし方 31のレシピ」(サン マーク出版刊)が好評発売中。
・バースセンス研究所

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