2024年4月28日 17:01
カレーの前日調理は避けて! 医療局の注意喚起に「知らなかった」「気をつけます」
長時間煮込む料理では、食中毒菌が死んでいそうなもの。しかし、ウェルシュ菌は、加熱調理後も『芽胞』という殻を作って生き残る性質を持っています。
そのため、カレーを調理した後に常温で保管している間、芽胞として生き残ったウェルシュ菌が、温度が下がり増殖しやすい温度になった食品の中で、活発に増えてしまうのだそうです。
東京都保健医療局は、そんな『ウェルシュ菌による食中毒を予防する策』について、次のように解説しています。
ウェルシュ菌食中毒はこうやって予防!
1.ウェルシュ菌を増やさない。
ウェルシュ菌を増やさないよう、前日調理は避ける。加熱調理後はなるべく早く食べましょう。
やむを得ず、調理後保存する場合は、食品がウェルシュ菌の増殖しやすい温度帯(12~50℃。
特に43~45℃で活発)にある時間を短くしましょう。例えば、小さな容器に小分けするなどして、なるべく早く冷蔵庫に入れましょう。
2.増えたかもしれないウェルシュ菌を殺して減らす。
ウェルシュ菌は、加熱後温度が下がった食品中では、通常、芽胞ではなく熱に弱い栄養体で生存しています。このため、加熱調理で菌の数を減らすことができます。