2018年9月17日 11:00
末期がん患者に挑戦!安藤政信を変えた「北野武監督の視線」
「自分で残すものは、役者だから映画でもあるし、ドラマでもある。最近子どもたちも僕が役者であるってことに気づきだして……。今、子どもたちはお茶の間っていう場所とか、そこに流れるテレビと共存して毎日生きていて、そこに僕が映るとすごい喜んだりするんですよ。もっと喜ばせる回数を増やしたいし、自分の体の表現で、ちゃんと生活させて食べさせていきたいと強く思いますね」
そう話すのは、映画『きらきら眼鏡』(TOHOシネマズららぽーと船橋にて先行上映中。9月15日に有楽町スバル座、9月29日にシネマート新宿ほか全国順次公開)でがんにより余命宣告をされた裕二を演じる安藤政信(43)。裕二は恋人のあかねに別れを告げ、彼女が知り合った青年・明海に彼女のことを託そうとするが……。
役を選ぶことはしないという安藤。与えられた役をきちんと受け入れ、監督が欲しいものに全力を注ぐ。
その姿勢を作るきっかけは、デビュー作『キッズ・リターン』のオーディションだった。
「いちばんはじめに北野武さんっていうあれだけすごい人に会って。自分は全然芝居をできてなかったけど、ずっと僕のこと見てるなって感覚がありました。人がたくさんいたのに視線を感じて、フッて見たら目をそらすんですよ(笑)。