くらし情報『『いだてん』音楽担当・大友良英語る「制作1年、難産でした」』

2019年1月27日 06:00

『いだてん』音楽担当・大友良英語る「制作1年、難産でした」

でも、その後のテーマ曲作りは、今まででいちばん時間がかかりました」

ディレクターからは「痛快」というキーワードをもらっていたが、なかなかイメージがつかめなかったという。

「ブラジルに行ってサンバを聴いたときに、100人の音楽隊を見て、これだとイメージできたんです。完成まで1年くらいかかりましたかね。ドラマでは東京オリンピック開催について、最初は嘉納治五郎(役所広司)など一部の人が大騒ぎしているんですが、続いて主人公たち、日本中の人々、最後には世界中を巻き込んでいくんですね。ですからテーマ曲も、ドラマの流れをなぞった構造にしようと思ったんです」

高らかなファンファーレの後、ギターのソロが始まりどんどんスケールが大きくなってくる。

「そこに、どんどん演奏者が入っていって、最終的には巨大なアンサンブル(合奏)になる。まあ、右肩上がりの高度成長期も同時に表現できるかなと。打楽器奏者だけでも、プロとアマ合わせて60人近く。
N響(NHK交響楽団)のエリート奏者から、うちのバンドのメンバー、町の演奏家まで。なかには工場の廃材で作った楽器で参加した一般の人もいます」

その試みは、後半のサンバパートのコーラス部分でも。

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