2019年3月15日 16:00
堀ちえみに待つ過酷リハビリ 言語聴覚士が語った“正念場”
2月22日の手術で、舌の6割と首のリンパに転移した腫瘍を切除した堀ちえみ(52)。失った舌の左側の部分には、太ももの組織を移植。術後の経過は良好で、3月5日からはリハビリも開始した。だが翌6日のブログで明かしたのは過酷な現実だった。ブログでは嚥下チェックがあったことを報告。とろみのついた水、続いてゼリーを喉に持っていくというものだった。そこで彼女はこうつづっている。
《味わうどころか、食べる事すら出来なくなっている状況に、ショックを受けました。
それと同時に、今回のリハビリの長さが、想像出来てしまい愕然としました》
いったい、彼女にはどんなリハビリが待ち受けているのか。
「堀さんのように舌を6割ほど切除して再建手術後も行った後のリハビリですが、『食事』と『発音』の訓練が必要です」と語るのは、静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科の言語聴覚士・神田亨さんだ。
「『食事』は、食べること自体がリハビリです。たとえ歯が全部あっても、舌がないと咀嚼できません。舌には食べ物を喉の奥へと送り込む役割があり、切除手術をするとそれが難しくなるのです。そのため固形物が食べられなくなります。だからまず、とろみのついた水やどろどろとしたミキサー食をのみ込む訓練を行います。