くらし情報『堀ちえみに待つ過酷リハビリ 言語聴覚士が語った“正念場”』

2019年3月15日 16:00

堀ちえみに待つ過酷リハビリ 言語聴覚士が語った“正念場”

そこから徐々に粒のあるものへと移行していきます。『発音』は、構音訓練というリハビリを行います。アーと発声すること自体は練習しなくてもできます。しかし舌は再建しても自由に動かせないので、『た』や『か』などの音が発音しづらくなる場合があります。まずはそうした出にくい音が入った文章を音読したりすることになります」

以前は普通にできていたことを、こうした訓練によって地道に取り戻していかなければならないのだ。しかも、この最初の3カ月間が“正念場”になるという。

「経過に問題がなければ入院自体は約1カ月。その後は自宅や通院で訓練を続けるので、訓練期間は合計3カ月~6カ月が目安です。
だいたいそれくらいで状態が落ち着きますが、その後の経過には個人差があります」

だが慶應義塾大学病院リハビリテーション科の言語聴覚士・安藤牧子さんはこう語る。

「リハビリは3カ月~半年が機能回復の限界という点ですが、大きな変化という意味ではそのとおりでしょう。しかし質的変化は半年後、1年後でも十分に可能性があります。たとえば上に動かしづらくなった舌を補助する舌接触補助床という器具もあります。これによって上顎と舌が接触しやすくなり、発音や食事も容易になります。

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