2019年11月28日 06:00
介護保険の助成金が使えるかも…老朽化した実家のリフォーム術
が語る。
「10年ほど前に父が亡くなってから、母は仙台市内の家に1人で暮らしていたのですが、雨漏りがするし、庭には草がボウボウ。こぢんまりとした住宅に建て替えようと思い、その費用の一部を私が負担しようとしたところ、親名義の家の新築や改築費で110万円以上負担する場合は贈与税がかかることが……。さらに、母1人では住宅ローンが組めず、親から子に引き継ぐことができる親子リレーローンを組んだのですが、母が亡くなった後、私が住むわけでもない家のローンを、家が売れるまで返済し続けるのは大変でした」
最近では、高齢者でも持ち家に住み続けながら、自宅を担保にして、住宅関連費用が借りられるローンもある。
「住宅金融支援機構が扱っているリ・バース60は、毎月の支払いは利息のみで、死亡時に元金を一括して返済するタイプ。利用者の平均借入れ金額は1,000万円ほどで50%が年金受給者です。相続人が残った債務を返却する必要のないノンリコース型を選ぶ人が多いようです」(松本さん)
老朽化がそこまで進んでいなければ、建て替えまでせず、家の改修をするという手もある。「内容によって工事費用は異なりますが、リフォームは建て替えよりもコスト面が大きく抑えられます。