2022年6月2日 06:00
松原智恵子「素敵な世界を見せてくれてありがとう」50年連れ添った夫へ贈るラブレター
私は昔からかなり丈夫なもので、病気で仕事を休んだことはなかったのですが、妊娠中に風邪をひいてしまったことがあったのです。熱があり、けっこう咳も出ていましたが、妊娠しているので風邪薬は飲めません。
それでもいつもどおり撮影現場に行こうとしたら純一郎さんが、『そんなに無理をしてまで、仕事をする必要はないよ!』って。いつもは仕事に口を出さない彼が、私の体を心配して怒ってくれたのです。
私も素直に、事務所に連絡をして、その日は撮影をお休みさせてもらいました。私が仕事を休んだのは、その1回だけ。純一郎さんに叱られたのも、それが最初で最後のことでしたね」
■「純一郎さんのおかげ」、自宅の木にはたくさんの果実が
《いままで向こうは忙しくて、あまりかまってくれなかったでしょう。それが、結婚したら、私のことをちゃんと見てくれるって約束してくれたの》
これは本誌’72年9月30日号に掲載された松原さんの言葉だ。
歌手・布施明(74)との対談企画で、布施の「結婚って何が楽しいのかな?」という問いかけに対して答えたもの。だがこの“約束”、残念ながらあまり守られなかった。黒木さんは70歳を過ぎても、記者として全国を飛び回っていたからだ。