2022年8月25日 06:00
海外旅行、ブランド品は高嶺の花に…岸田首相が放置する「超円安で日本人ができなくなること」
■洋酒や輸入食品が高嶺の花に
—今日は誕生日だから。お祝いの日にいいワインを開ける。それができるのはもうセレブだけかもしれない。ワインやチーズ、キャビアなど、高級食材は軒並み高騰している。
日本の購買力の低下で参考になるのが、「ビッグマック指数」だ。マクドナルドのビッグマックは全世界で材料も作り方も同じ。その価格を比較して、その国の購買力を測ることができるのだが、現在の日本の価格は390円で、ベトナムに次いで41位。20年前は5位だったことから急速にものを買う力が低下していることがわかる。
■外車には手が届かない
円安の影響は輸入車にも。自動車ジャーナリストの佐藤篤司さんが話す。
「平均給与所得者の庶民でも、多少無理をすれば購入できたベンツのCクラスも、安全性能などの技術革新のコストが上乗せされ、年々価格が上昇しています。さらに、この円安でほとんどの人には遠いものになりつつあります。
一方で、2千万円以上するようなスポーツカーが一部の富裕層の間で売れている。日本自動車輸入組合によると、1千万円以上の超高級車のシェアは初めて10%を突破。二極化していることが浮き彫りになっています」