2023年5月21日 06:00
新山千春 オーディションで告白!? 武田真治愛が強すぎた中学生時代
グランプリは逃したものの、新山さんは審査員特別賞を獲得しホリプロに所属。高校進学を機に上京した。
「最初は友達もいないし、標準語も話せない。毎日、『青森のお刺身はおいしかった』『津軽弁を思いっきりしゃべりたい』と思っていました。撮影現場でも怒られてばかり。そのつど、すいませんと謝るのですが、『ここは元気なシーンなんだから謝るな』って、また怒られたこともありました」
故郷を離れ、慣れない環境で、次々に来る仕事をするのに精いっぱい。大きな渦にのみ込まれそうになっていた時期に聴き込んでいたのが、浜崎あゆみの曲だった。
「高校生のときにファーストシングル『poker face』(’98年)を聴いてから、ずっと新曲をチェックしていました」
なかでも『A Song for xx』(’99年)は忘れられない曲。
「自分の居場所がわからず不安を抱いている人に、“一人じゃないよ”と寄り添ってくれるような曲。青森から出てきて間もなく、自分の感情を出せる友達が少なく、仕事でも怒られてばかりと自信を失っていたから、心に響いたのだと思います。“いつか、こんなふうに同性から支持される人になりたい”という目標もできました」