くらし情報『「ひきこもり女子会」主催・林恭子さん もっと「自分にYES」を!』

2023年5月21日 06:00

「ひきこもり女子会」主催・林恭子さん もっと「自分にYES」を!

不登校になったあの日から、じつに20年の歳月が流れていた。

「やがて、さまざまな当事者たちとの出会いのなかで、もっと当事者の声を届けたい、そんな思いに駆られるようになりました」

林さんは’12年から、自ら率先して当事者活動を開始。そして’14年には、自分と同じ当事者、経験者らとともに当事者団体「ひきこもりUX会議」を立ち上げた。「UX」とは「Unique eXperience=固有の体験」という意味だ。活動の柱は当事者の声を届けること。そこには、当事者不在のままニーズに合致しない支援が形作られ、無駄に時間だけが過ぎてしまったという焦燥感にも似た思いがあった。

なかでも注目していたのが女性当事者だ。長年、「ひきこもり=若い男性」という間違ったイメージが定着してしまった結果、彼女らへの支援が圧倒的に不足していると実感していた。
また、仮に支援はあっても、男性がいる場に怖くて足を運べないDVや性被害を経験した女性当事者も少なくない。「そこで、女性だけが集まる場を設ければ、女性当事者がもっと来やすくなるのではと考えました」 ’02年。第1回の「ひきこもりUX女子会」が開催された。

「最近の女子会には、本当に40代、50代の参加者が多いんです。

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