2018年5月22日 06:00
ディーン・フジオカ衝撃の撮影現場語る「人生の貴重な体験」
ラウというアートインスタレーションみたいなものを、自分の体だったり声だったり、存在を通して作っていけたらいいなあと思いました」
――役づくりは難しかったですか?
「いやあ、難しいと思いますね。結局、ラウが何なのか誰もよくわかっていないですから(笑)」
――ラウは、笑っていても、どういう気持ちなのかわからないような人ですよね。
「感情がないですよね。僕自身は、ラウは“自然の象徴”みたいな感じなのかなあと捉えています。彼の力は、恵みにもなれば災いにもなる。善悪の意識とか、何らかの意思があるわけでもない、みたいな」
――今作は、フランスとインドネシアとの3カ国の合同製作です。多国籍に活躍されていたディーンさんにとって、こういう作品に参加できたことをどのように考えていますか?
「インドネシアのなかでも、バンダ・アチェという地で撮影すると聞いたときは、かなりの衝撃でした。本当にできるんだろうか!?と。
いやあ、すごいなぁって。
行ったことがなかったので、アチェの状況はきちんと把握していませんでしたけれども、内戦していたくらいですから、ジャカルタに住む僕の周囲の人たちにとっては、同じ国なのに外国のようなところで。