2024年4月19日 19:00
MYTH & ROID春ツアー"VERDE"初日レポート「この顔を見るためなら、何だってしたい」
連作のコンセプトミニアルバムの後編となる『VERDE』をリリースしたMYTH& ROID(ミスアンドロイド)。この作品を核に据えた春ツアーを開催している。モチーフの“彫刻をめぐる物語”に込めた想いも明かされた、初日の静岡公演をリポートする。
開演前のステージに光るグリーンのライト。木々のざわめきや鳥のさえずりが入るSE。スペイン語で“緑”を意味する『VERDE』をタイトルに、森が舞台のミニアルバムをフィーチャーするツアーの幕開けが、LIVE ROXY SHIZUOKAに迫っていた。
バンドメンバーが入ると観客が一斉に立ち上がる。グリーンの照明がビームになってフロアに飛び交う中、ハットを被ったギターのTom-H@ckが現れて拍手が起こった。
続いてボーカルのKIHOWが入ってくると、照明は赤く変わり、そのままスッと荘厳に歌い始めた。
Tom-H@ckが腰を落として奏でるギターなど、バックのサウンドが激しくなっても、KIHOWはスタンドマイクの前で直立不動で静かに、しかし力強い歌を聞かせる。退廃的な世界観と同化したたたずまいは、神秘的ですらあった。
「VERDEへようこそ」とひと言告げて、センターに歩み出したKIHOWは一転、「L.L.L.」