くらし情報『演劇界にも活気が戻った1年 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2023年お芝居myベスト』

2023年12月30日 07:00

演劇界にも活気が戻った1年 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2023年お芝居myベスト

白い背景に白い線が斜めに走っただけの現代アート。「絵画」は描く人の感性によって誕生し、それをどう感じ取るか。やはり主観、想像力だ。高額で購入したセルジュの小日向、結婚間近の友人・イヴァンの大泉、大親友・マックが尾形。スレ違いの会話の応酬。極上のコメディになった。

演劇界にも活気が戻った1年 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2023年お芝居myベスト

<初代国立劇場さよなら特別公演>令和5年10月歌舞伎公演『妹背山婦女庭訓』<第二部>チラシ
⑤国立劇場が閉場し、57年間の歴史に幕を閉じた。その「さよなら特別公演」が9・10月の通し狂言『妹背山婦女庭訓』(9月4日、10月5日所見)。
中村時蔵が9月の第1部で太宰後室定高。女形の大役を初役で勤めた。10月の第1部では豆腐買おむら、藤原鎌足の2役。また、1部は尾上松緑が初役の大判事清澄で大健闘、2部では尾上菊之助がお三輪と采女の局の2役と奮闘。松緑、菊之助が2029年に予定される再開場での中心になるに違いない。復活狂言、通し狂言の上演を看板にしてきた国立劇場の閉場は、名残惜しい限りである。

プロフィール
大島幸久(おおしま・ゆきひさ)

東京都生まれ。団塊の世代。
演劇ジャーナリスト。スポーツ報知で演劇を長く取材。現代演劇、新劇、宝塚歌劇、ミュージカル、歌舞伎、日本舞踊。

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