2023年8月18日 21:00
【ライブレポート】w.o.d.、東阪ワンマン東京公演を開催。荒ぶるロックでフロアをかき乱した熱狂の一夜
ファッションも古典的なロックからパンク、グランジ、Y2Kのリバイバルなど個性豊かな人々が集う。開演前のBGMが、w.o.d.をめがけて多種多様な方面から集結した観客のシナジーによる、新たなムーブメントの始まりを祝福する賛歌のように聞こえる。
広いステージの真ん中に寄せられたセット。その周りをスタンドところがしの照明が囲む。演出へのこだわりを感じさせつつ、w.o.d.はどこまでもライブハウスのロックバンドだという意志表明のような気合いが漲っていた。お馴染みヴァニラ・ファッジによるザ・ビートルズ「Ticket to Ride」のアーシーでサイケデリックなカバーとともに、サイトウタクヤ(Vo/Gt)、Ken Mackay(Ba)、中島元良(Ds)の3人が登場。場内には大きな拍手と歓声が湧く。
1曲目はw.o.d.を代表する曲の一つ「1994」。終盤のハイライトを飾るイメージの強いキラーチューンがいきなりきたこともあってか、パンキッシュなイントロが鳴った瞬間、歓声が叫びに変わり、“ドドドッ”という無数の足音とともに、満員の会場の後ろ半分が空くほど観客の波が前のめりに。コロナ禍の規制中は味わえなかった熱狂とスリルがたまらない。