映画『今夜、世界からこの恋が消えても』実は旧知の仲! 監督・三木孝浩&脚本・月川翔が対談
実際にお会いしてみてもいい感じで、すごく才能のある人だと思います……みたいなことは当時の社長に言ったんじゃなかったかな(笑)」(三木)
「ありがとうございます(笑)。それが初対面で、次にお会いしたときにはもう行定組のメイキングに行く準備に入るときだったんです。まだ大学院卒業前だったんですが、現場に行くってことになって、毎回、三木さんの車に乗せていただいて。三木さんの作品集をいただいていたので、車の中でひたすらそれに対する質問ばっかりしてましたね。
行定組の現場は60日間くらいだったんですが、その60日間、マンツーマンで映画について教育してもらうみたいな(笑)。こんな幸せな環境はないなって思いながら現場に通ってました。
それで三木さんが初めて長編(『ソラニン』10年)を撮るときにもメイキングで入って、こうやって映画って作っていくんだなということを学んで、実際自分が撮るときには相談したりもして」(月川)
理屈で練り上げる月川と、感覚で築いていく三木は最高のタッグ
『今夜、世界からこの恋が消えても』
月川曰く、「僕は理屈っぽい人間なので、三木さんの作品にある感覚的なものに対する憧れがすごく強いんですよ」。