2024年2月26日 12:00
『ゴールド・ボーイ』岡田将生と羽村仁成、ひりひりする悪だくみの頭脳戦【おとなの映画ガイド】
地元で手広く事業を展開する大富豪の夫妻が、婿養子に、崖から海へ突き落とされる衝撃的なシーンで、映画は始まる。
婿養子の名は東昇(岡田将生)。事故死を装い、富と地位と自由を手に入れるというたくらみ。「完全犯罪」のはずだった。しかし、その犯行は、崖が遠望できる浜辺でスナップを撮っていた子供たちのカメラに、偶然、動画として映り込んでいたのだ。
子供たちは、朝陽(羽村仁成)、浩(前出燿志)、夏月(星乃あんな)の3人。13歳の中学生だ。朝陽と浩は幼なじみ、夏月は浩の義理の兄妹。
みんな、一筋縄ではいかない家族関係を抱えており、あるトラブルをきっかけに、浩が夏月を連れて朝陽のもとに逃げ込んできた。
テレビで転落事故を知った彼らは、警察に通報するのではなく、犯人の昇を脅迫して金を巻き上げようと思いつく。悲劇の跡取り婿を演じる冷血な昇と、彼を追い詰めたあげくに利用しようと企てる朝陽たちの頭脳戦が始まる。が、話はそれだけでは終わらない。それぞれのドラマが第二、第三の事件を巻き起こしていき……。
製作は、アジアの映像コンテンツを配給するチームジョイ。同社は映像プラットフォームiQIYIの日本総代理店でもある。