シム・ウンギョン“最初の日本映画”が公開に。「さまざまな女性像を表現したい」
渚がピュアな“鏡”のような存在になれたのは、富司さんのおかげです」
本作に参加後も、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、『新聞記者』、さらに舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』、そしてドラマ『七人の秘書』、『アノニマス』と日本を拠点に精力的に活動してきた。以前から日本の社会や文化に親しみを抱いていたが、実際に日本で暮らし、創作に参加する中であらためて日本の社会、そして自分自身に対しても新たな“発見”があったと振り返る。
「よく日本の社会について“本音と建て前”ということが言われるじゃないですか。以前は私もどこかでそういうものがあるんだろうという偏見を持っていたかもしれません。でも実際に日本の方々と接してみると、みなさん本当に素直でピュアな方が多かったんですね。
あらためて“日本だから”とかそういう(属性による)ものじゃなくて、人それぞれ、ひとりひとり違うんだという当たり前のことに気づかされました」
「女優としてという部分では、私にとって日本語は外国語ですから、その勉強のためにも台本を読むということを何度も繰り返していたんですが、そうしているうちに“あぁ、お芝居ってやっぱり台本なんだ”ということにあらためて気づかされました。