2022年3月12日 12:00
今月20日まで開催中。「第17回大阪アジアン映画祭」見どころ紹介【後編】
ですから事実上、彼のプロデュースといえる作品ですね。ただ、映画の中に本人が出てくることは一切ない。『修行』はどっちかというとアート路線ですね。ただ、台湾映画ファン的に言うと、チェン・シャンチーがヒロインで、相手役がチェン・イーウェン。『クーリンチェ少年殺人事件』や『エドワード・ヤンの恋愛時代』に出演していたエドワード・ヤンの門下生が主演をしている映画なんです。
──ちょっと珍しいところでは、シリーズドラマの第一話、ってのがありますね。『縁起良き時(第1話)』。
暉峻:台湾のキャッチプレイという向こうでは有名な配信サービスとHBO Asiaが組んで作ったんですが、まだ配信前なのでワールドプレミアになります。
フォーマットとしては映画じゃないんですけれども、圧倒的に台湾映画界の有力者を集めて作っています。プロデューサーがホウ・シャオシェンで、監督は『台北暮色』のホアン・シー、そして主演がリー・カンション。シルヴィア・チャンも出ていて、どうやら彼女は全部のエピソードに出るらしい。台湾映画界の超注目の人たちが集まってこういうシリーズドラマを作るというのは、台湾政府的にも期待がかかっているみたいですね。