2022年10月5日 12:00
安齊重男がとらえた70年代の美術動向を関連資料とともに展観『国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術』開催
10月8日(土)より、国立新美術館では、『国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる』が開催される。『国立新美術館開館15周年記念李禹煥』の連動企画として開催される同展では、写真家・安齊重男(1939-2020)のアート・ドキュメントをもとに、国立新美術館のアーカイブに所蔵されている美術関連資料を公開し、1970年代日本の現代美術の諸相を読み解いていく。
1964年の東京オリンピックや、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)を経て、高度経済成長を遂げた60年代後半以降、日本の芸術は、世界の現代アートの動向と呼応して、写真、映像、印刷物、通信、イベント、パフォーマンスなどと多様化していった。そうしたなか、展覧会が終われば解体されるその場限りの作品や、パフォーマンスなど追い、シャッターを切り続けたのが写真家・安齊重男だ。そんなANZAIフォトアーカイブから約100点を公開し、1970年代のパフォーマンスやコレクティヴ(集団制作)の系譜を時系列で展観。写真から伝わる当時のアート・シーンの熱気に圧倒されるに違いない。
そのほか、チラシやポスター、冊子などで、自分たちの芸術活動の記録を流通させた関西拠点の美術家集団「THE PLAY」