くらし情報『「八月納涼歌舞伎」初日公演レポート 手塚治虫原作『新選組』や夏の風物詩「弥次喜多」を上演』

2022年8月8日 11:00

「八月納涼歌舞伎」初日公演レポート 手塚治虫原作『新選組』や夏の風物詩「弥次喜多」を上演

と幸四郎が初日に向けて寄せたコメントの通り、最後の最後まで見逃せない見ごたえのある物語、歌舞伎らしい演出で客席を魅了した。

続いては、澤瀉十種の内『浮世風呂(うきよぶろ)』。「澤瀉十種」のひとつで、洒落た味と軽快な動きがみどころの舞踊だ。小粋な三助政吉を市川猿之助、艶っぽい女なめくじを市川團子が勤める。幕が開くと、朝日が差し込む風呂屋でせわしなく働く三助政吉。風呂屋で働く三助の粋な様子を猿之助が軽快に見せていく。そこへいつのまにやら現れたのは、女の姿をしたなめくじ。なめくじは粋な三助に惚れ、口説きにかかりるが……。
惚れた三助にすり寄っていくなめくじの様子や、それに驚き逃げる三助の滑稽さが面白く、テンポよく踊り進めていく様子が目にも耳にも心地よいひと幕に客席からは大きな拍手が送られた。

「八月納涼歌舞伎」初日公演レポート 手塚治虫原作『新選組』や夏の風物詩「弥次喜多」を上演

第二部『浮世風呂』左より、三助政吉=市川猿之助、なめくじ=市川團子

本水の演出も復活した夏の風物詩『弥次喜多』

第三部は『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)』。弥次郎兵衛と喜多八が東海道を旅する『東海道中膝栗毛』を下敷きに平成28(2016) 年より松本幸四郎の弥次郎兵衛、市川猿之助の喜多八という新たなコンビで練り上げられ、毎年上演されてきた本作。

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