2023年2月7日 18:00
早乙女太一×倉科カナ対談“二人三脚”で夫婦役に挑む『蜘蛛巣城』
早乙女僕自身が夫婦という間柄を演じることが初めてですし、これまでも誰かと共に生きていく、そういった芝居の経験が少ないんです。わりと孤独な役柄を与えられて来たので(笑)。今回は本当に“妻と二人三脚”のような、武時が目を逸らしているところを浅茅がしっかり見ていてくれたり、そんな空気がとても新鮮ですし、ひとりじゃないという感覚が嬉しかったです。芝居としても、普段の稽古場の居方からしても、僕はわりとせっかちに変えちゃうほうだけど、倉科さんは隣でペースを保って、ドーンといてくれるんですね。それだけで僕は落ち着けるというか、すごく助かっていると感じます。
倉科私はお稽古を拝見していて、殺陣もそうですけど、一つひとつの動きをとても大切にされているなと。剣を横に振るだけでも繊細に筋肉を使っていらっしゃるのが見てとれて。お芝居もそうなんですよ。
早乙女さん、一挙手一投足に意味を込めて大切に紡いでいらっしゃるんだなと感じます。私もこういうところを真似したいなと思える、尊敬出来る俳優さんですね。
早乙女やったあ〜。(一同笑)
――結束の固さが感じ取れますね。戦国の世を生きる若い夫婦がドラマチックに堕ちていく様をしっかり見届けたいと思います。