「火」「土」「金」「水」と結び付けて、2つずつの漢字を「兄(え)」「弟(と)」に分けたものと言われています。
これによると、「戊」「己」は「土の兄=つちのえ」「土の弟=つちのと」となり、2018年の干支は、正確には「戊戌(つちのえいぬ)」なのだそうです。
先ほどお話ししたように、十干と十二支の組み合わせは60通りもあります。
戊戌生まれの人が60歳でまた戊戌を迎えるというのは、暦が還る(かえる)ことを意味し、還暦の由来はここにあるのです。
「戌」の漢字にはどんな意味がある?
戌年に使われる「戌」には、本来は草木が枯れるという意味の「滅(めつ)」の意味があるとのこと。
「2018年の初めから、とんでもないことを言っているのでは?」と思っている人は、落ちついてください。
草木が枯れて休眠し、新たに芽吹いて次の月へ命をつなげる、命を守るということを表す、縁起のいい文字なのです。
このような理由に加えて、一度にたくさんの赤ちゃんを産むことから、安産祈願は「戌の日」がいいとされているのです。
戌の日は毎月2~3日ほどあり、妊娠5ヵ月目の戌の日に安産祈願をするという風習が日本にはあります。