2022年4月20日 12:00
土偶、埴輪のヘアメイクから縄文、弥生、古墳時代を考察 国際文化学園の美容考古学研究所の「美容再現」
●縄文を代表するトップスター遮光器土偶
縄文時代を代表する遮光器土偶からは髪の束を四方から寄せて中央でまとめた髪型で再現。
髪を結わくことを再現するにも、当時どのようなものが紐として使われていたのかも分かってはいないため、技術的な根拠から推測し再現しています。
遮光器土偶の再現ヘア
●三つ編み
縄文時代の土器や土偶には、縄をおしつけたような文様が多くみられます。縄文土器の出現は古く、紀元前5000~7000年には定着していたといわれるので、その頃には縄を編むという技術が存在しています。写真の土偶は長野県山形村の三夜塚遺跡より。
三つ編み
●メイク
東京の「多摩ニュータウンのビーナス」と呼ばれる土偶には、目の下にメイクのような二本の刻線があり、そこに白い顔料が塗り込められています。この白色は顔料なのか、植物由来の素材なのかなど、色々な白色原料を用いてビーナス風のメイクを再現しています。
メイク
日本歴史の中で髪型が取り上げられるのは平安時代や明治時代が多いのですが、縄文時代にも様々なヘアスタイルが存在しています。しかも、現代的でとてもオシャレであったということが研究を進めてわかってきました。