2023年10月6日 12:30
AI時代、大学英語教育や教師に求められる「変革」とは 立命館大学の山中教授へのインタビュー記事を公開
自分が本当に伝えたい内容をどう言えばいいかAIに教えてもらいながらどんどんコミュニケーションして、その経験を何度も繰り返していけば、少しずつそこから学んで英語力が上がっていくと考えています。これは、英語教育においてとても革命的で、従来はあり得なかった学び方です。 -(中略)- 現実的に考えると、TOEICやIELTSなどのテストはなくならないでしょうし、受験者がテストで機械翻訳を使えるようにはならないと思います。
何らかの形で生身の英語力を確かめようとするテストがある限り、『知識を学ぶ』ということはある程度必要なのかもしれません。そうすると、自分が本当にやりたいコミュニケーションをするためにAIをうまく使いながら『こうやって言えばいいんだ』と学んだり『自分で考えて言ってみよう』と挑戦したりしているうちに、10年、20年経っていつの間にか使える知識が自分にも備わっていた、という学び方は理想的だと思います。」と山中教授。
取材後記:AI使用を「前提」にすることで英語教育が変わる
AIは人間の能力を高めるamplifierである、という山本教授の考え方は、ニューヨーク市の公立学校がChatGPT使用禁止の方針を撤廃したことも考えると、今後の教育現場でますます重要になっていくと思われます。