2021年2月10日 19:10
「愛しい」は「かわいそう」の意味も! 2つの心理を表すワケ
愛しい対象は大切で守りたい相手。
では、「愛しい」という言葉は、何に対して使われるのか。
「一番顕著なのが、お母さんから子どもに使う場面です。そこには相手をとても大切に思う気持ちがあって、だからこそ守りたくなる。どちらかというと保護的な関係で使われるんです。あとはペットとか、自分より弱いものに対して使うことが多いような気がします」
基本はそうであれ、たとえば大人の男性など、自分より弱くなさそうな相手に対して「愛しい」気持ちになることもあると思うけれど…。
「相手にかわいさを感じるなら、その人が自分より弱くなくても愛しいと思うことはあるでしょう。最近は“おじキュン”なんて言葉もあるくらいなので、何をかわいいと思うかは人それぞれ。
たとえば豪傑な人の弱い部分をたまたま見たとか、いつもではなく、何かの瞬間に愛しいと思うこともあるのです」
自然と出てきたら大人の表れ。
ここまでさまざまな角度から「愛しい」を深掘りしてきたが、この言葉には、どこか成熟したニュアンスが感じられる。金田一先生曰く、「ある程度、大人にならないと使わない言葉」なのだという。
「『愛しい』は痛々しく感じるほど相手を思う気持ちです。