2017年1月29日 10:15
猫を飼っている男性芸能人のファンになろう【カレー沢薫「猫と男」 第2回】
よって猫を飼ってる芸能人のファンになるというのは、間接的におキャット様を養っているということなのだ。
皆、差はあれ、好きな芸能人の熱愛や結婚にはメロスのように敏感だろう。自分がつぎ込んだ金が、得体の知れない女の顔面に注射されるヒアルロン酸になっていたかと思うと、心中穏やかではいられない。しかし、自分の投資がおキャット様が寛ぐ床暖房の板一枚になっていると聞いたら「より励もう」と思えるだろう。
さっそく「猫 男性芸能人」でググってみたのだが、猫を飼っている芸能人より「猫顔男性芸能人」という唾棄すべき情報が先に目についた。
何度でも言うが、おキャット様は唯一無二の存在であり、他はそれ以下だし、それ以上は存在しない。人間如きの属性に猫を使用するなど恐れ多い。
「あたし猫っぽいってよく言われるんです」という自己アピールは、猫好き男子には逆にマイナスだ。
気を取り直して「猫好き男性芸能人」で調べて見たが、これが意外なほど出ない。しかしよく考えてみたら、芸能人という不規則かつ、家を何日もあけることがありそうな職業で一人暮らしだった場合、ペットを飼うと言うのはなかなかハードルが高い気もする。
むしろ、1人暮らしと言われている男性芸能人がペットを飼い始めたら要注意かもしれない。