人気俳優マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーが主演し、名匠アルノー・デプレシャンが監督をつとめる『私の大嫌いな弟へブラザー&シスター』から本編映像が解禁。マリオン演じる姉が長年互いを憎み合う弟の話をするうちに、まさかの展開になるシーンとなっている。何が理由だったかは、もう分からないけれど、ずっと憎み合い、顔を合わせることもなかった姉弟が、両親の事故をきっかけに再会する…ストーリーの本作。この度、初公開された映像は、マリオン演じる舞台女優の姉アリスが、雑誌記者の取材を受けているシーン。記者が、詩人で作家の弟ルイ(メルヴィル・プポー)の話を出すと「作家の弟はいない」と否定するものの、ルイが自身の著書の中でアリスを侮辱していることに触れると…突然、鼻血が!アリスの弟への強い感情が、映画的なアクションとして絶妙のタイミングで現れる、デプレシャン監督らしい1場面となった。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞に輝き、「シャネルNo.5」のミューズを務め、大作『インセプション』からレオス・カラックスの『アネット』、グザヴィエ・ドランの『たかが世界の終わり』まで、ハリウッドでもヨーロッパでも欠かせない存在となったマリオン。本作のデプレシャン監督は、「マリオンは評価を超えた女優。彼女がスクリーンに登場するやいなや、私は彼女に夢中になってしまう」と彼女についてコメント。「彼女には共感を呼ぶ力、素朴さ、そして子どもらしさがあり、それを見ると誰もがマリオンを愛し、彼女のすべてを許してしまいたくなるのです。だから私は、マリオン演じるアリスを憎しみから解放するために、マリオンと共にこの映画を作ったのです」と明かしている。監督もそう絶賛するマリオンを、スクリーンでたっぷりと堪能できそうだ。『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』は9月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:私の大嫌いな弟へブラザー&シスター 9月15日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー© 2022 Why Not Productions - Arte France Cinéma
2023年08月26日マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーの豪華共演による、フランスを代表する名匠アルノー・デプレシャン監督の最新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』から日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁された。何が理由だったかは、もう分からないけれど、ずっと憎み合い、顔を合わせることもなかった姉弟が、両親の事故をきっかけに再会する本作。解禁された予告編では、笑顔で「大っ嫌い」と弟に宣言するアリスに始まり、2人の再会のきっかけとなる両親の事故や子どもの頃のエピソードなどのほか、アリスたちの末の弟を演じる人気ミュージシャンで俳優のバンジャマン・シクスー、ルイの妻役を演じた『パターソン』で知られるゴルシフテ・ファラハニ、親友役の『歓楽通り』のパトリック・ティムシットら豪華キャストも登場。そして最後は、本作の名シーンの中で、海外で最も人気の高い“スーパーマーケットで衝突する2人”で締めくくられ、デプレシャン監督らしい細部に至るまでの映画的興奮の一端も感じられる予告編に。予告編に添えられた「憎しみの出口はどこ?~それでも幸せな結末はある」という言葉からは、これまでも家族というモチーフを独特の視点でとらえてきたデプレシャン監督の新境地も感じられそうだ。また、日本版ポスタービジュアルは、舞台女優である姉アリスを演じたマリオン・コティヤールが、メルヴィル・プポー演じる詩人の弟ルイを見つめるカットに重なる、「家族なのに?家族だから!」というキャッチフレーズが印象的なものとなっている。『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』は9月15日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月20日2022年カンヌ国際映画祭コンペティション部門で正式出品された『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』(原題:Frère et sœur)が9月15日(金)より全国順次公開されることが決定した。姉のアリスは有名な舞台女優で、弟のルイは詩人。アリスは演出家の夫との間に一人息子がいて、ルイは人里離れた山中で妻と暮らしている。2人はもうずっと憎みあい、顔も合わせていない…。そんな2人が両親の事故によって再会する。果たして、姉弟が憎しみから解放されるすべはあるのだろうか?本作は、マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーが共演した、アルノー・デプレシャン監督による待望の新作。デプレシャン監督は、パリの若者たちを描いた群像劇『そして僕は恋する』(1996)以来、『キングス&クイーン』(2004)、『クリスマス・ストーリー』(2008)などで日本の映画ファンを魅了し続けてきた。これまでも家族というモチーフを独特で卓越した視点でとらえてきたデプレシャン監督が、何が理由かは分からないけれど、いつの間にか互いを許せなくなっている姉と弟を通して、誰もがどこかで思い当たる感情を、驚くほどにサスペンスフルに描いていく。マリオン・コティヤール-(C)Getty Images本作で「最高に美しくて、最高に仲の悪い姉弟」を演じるのは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』や『アネット』などで知られるフランスのトップ女優マリオン・コティヤールと、『わたしはロランス』でのロランス役や近作『それでも私は生きていく』でも素晴らしい演技を見せた人気俳優メルヴィル・プポー。デプレシャン作品らしい映画的興奮も忘れ難い、映画ファン必見の本作に期待が高まる。『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』は9月15日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月12日映画『グレース・オブ・ゴッド告発の時』が、2020年7月17日(金)より全国公開される。ヨーロッパを震撼させた事件に基づく衝撃の実話『グレース・オブ・ゴッド告発の時』は、ヨーロッパを震撼させた神父による児童への性的虐待事件「プレナ神父事件」の真相に迫った物語。20年、30年経ってもなお虐待のトラウマに苦しむ男たちが、告発するまでの葛藤に苦しみ、告発したことによる周囲との軋轢という代償を背負いながらも、告発によって確かに生まれた希望を紡ぎ出す様子を、実話を基に繊細に描いていく。2016年1月に捜査が開始された「プレナ神父事件」。ある一人の告発がきっかけで、80人にも上る証言が集まり、プレナ神父は担当する教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。2020年3月の一審で、プレナに禁固刑5年が求刑されている。なお、事件の裁判は現在も係争中で、渦中の神父から本作の上映差し止めを訴えられるという、前代未聞の事態へと発展した。監督はフランスの“鬼才”フランソワ・オゾンメガホンをとるのは、フランスの“鬼才”フランソワ・オゾン。自身初となる実話に基づいた本作は、ベルリン国際映画祭において、審査員グランプリにあたる銀熊賞を受賞している。ストーリー妻と子供たちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子供たちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関りを拒んでいたフランソワ、長年一人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは沈黙を破った代償─社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは─?詳細『グレース・オブ・ゴッド告発の時』公開日:2020年7月17日(金)監督:フランソワ・オゾン脚本:フランソワ・オゾン出演:メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサン提供:キノフィルムズ配給:キノフィルムズ/東京テアトル G
2020年07月16日第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、フランソワ・オゾン監督最新作『By the Grace of God』(原題)の邦題を『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』として公開されることが決定した。■ストーリー妻と子どもたちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関わりを拒んでいたフランソワ、長年1人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは信仰と告発の狭間で葛藤しながら、沈黙を破った代償――社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは――?■衝撃の実話を描くフランソワ・オゾン監督最新作フランスではいま現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。1人の勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴行を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に挑むのは、いまやフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督。何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの“葛藤”と、社会や家族との軋轢など告発したことによる“代償”、それでも告発によって確かに生まれた“希望”を紡ぎ出す。主演を務めるのは、『ミステリーズ 運命のリスボン』『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー。共演には、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサンらが名を連ね、人生を破壊する性的虐待という暴力の恐ろしさとそこから再生していく人間の力強さ、そしてそれを支える家族の愛が描き出される。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』は7月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月30日映画監督グザヴィエ・ドランの素顔に迫るドキュメンタリー映画『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』が、2017年11月11日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて公開される。若くして世界の注目を浴びる「美しきカリスマ」「美しきカリスマ」と称され、映画界のみならず世界のカルチャーシーンにその才能を放ち続ける、弱冠28歳のグザヴィエ・ドラン。幼少期より子役としてテレビや映画に出演していたグザヴィエ・ドランは、その異名を裏付ける美貌を活かしてモデルとしても活躍するなど、監督デビュー前から多岐にわたって活躍していた。2009年に『マイ・マザー』で監督・脚本家デビューを果たすと、同作を含む監督全6作品全てカンヌ国際映画祭に正式出品。2014年の『Mommy/マミー』ではカンヌ国際映画祭で審査員賞、2016年の『たかが世界の終わり』では同映画祭でグランプリを受賞と、若くして世界中の映画人から熱い注目を集めている気鋭の映画監督だ。天才映画作家の素顔に迫る本作は、その若き天才の秘密と素顔に迫るドキュメンタリー映画。ドラン本人が自身の映画作りへの思いやこだわり、過去作における数々の名シーン誕生秘話などを語るほか、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイなど、ドラン作品に出演した名優たち、そしてドランの才能にいち早く目をつけ、バックアップしてきたカンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモー、ガス・ヴァン・サント監督ら映画人が、新世代の象徴として謳われるドランの魅力の秘密を語り尽くす。監督デビュー作『マイ・マザー』から最新公開作『たかが世界の終わり』まで、ドランワールドの全貌を余すことなく見せるファン必見のドキュメンタリーとなっている。【作品情報】映画『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』上映劇場・日程:■東京劇場:YEBISU GARDEN CINEMA上映期間:2017年11月11日(土)〜終了日未定■大阪劇場:なんばパークスシネマ上映期間:2017年11月11日(土)〜11月17日(金)■名古屋劇場:伏見ミリオン座上映期間:2017年11月25日(土)〜12月1日(金)■福岡劇場:KBC シネマ上映期間:2017年11月25日(土)〜12月1日(金)■札幌劇場:シアターキノ上映期間:2017年11月11日(土)〜11月17日(金)鑑賞料金:一般 1,300円※その他の料金詳細、上映スケジュール等は劇場まで要問合せ。出演:グザヴィエ・ドラン、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ、アンヌ・ドルヴァル、メルヴィル・プポー、ニールス・シュネデール、ギャスパー・ウリエル監督:ブノワ・プショー原題:Xavier Dolan - A l’impossible je suis tenu2017年/フランス/52分/Blu-ray上映/カラー/ビスタ/2.0ch ステレオ©2016 Tangaro – Shoot again productions – MK2 – Sons of Manual – Metafilms
2017年10月16日アンジェリーナ・ジョリーが監督、脚本、製作を務め、およそ10年ぶりにブラッド・ピットと共演した意欲作『白い帽子の女』。このほど、2人がベッドの上で談笑しながら本作について解説する、メイキングも交えた特別映像が解禁となった。舞台は1970年代。アメリカ人小説家のローランドと妻のヴァネッサは、南仏のリゾートホテルを訪れる。彼らはほとんど会話をせず、日がな1日、夫は酒を飲み、妻は虚ろに暮らしていた。ある日、ヴァネッサは隣室との間にある穴を見つけ、好奇心から覗き見する。隣室にいたのは、若く美しく、夢にあふれた新婚のカップルだった――。お互いを思いながらも、夫婦の間に起きたある出来事とその後の感情に向き合うことのできない夫婦を、“ブランジェリーナ”がまるで現実かと思うような迫力で熱演する本作。妻ヴァネッサがうらやむ若い夫婦に扮するのは、フランスの若手実力派俳優メルヴィル・プポーとメラニー・ロラン。どんなに愛していても、深い悲しみを背負った2人は分かり合えないのか…。妻・ヴァネッサの心情が痛いほど伝わってくる官能的なラブストーリーとなっている。届いた映像は、軽妙な音楽に乗せた南仏のドライブ風景から始まる。劇中の夫婦が過ごす部屋のベッドに、ブラッドと並んで腰掛けたアンジェリーナは、「人生には笑いや喜びだけではなく、当然、悲しみもあるわ。恋愛はその極限よ。殺したい男を熱烈に愛することもある。私たち夫婦が演じるとは考えてなかったから、自由に書けたわ」と本作をふり返る。また、ブラッドはアンジェリーナ監督のもと、「新しいことを試せるし、どの現場よりも安心して撮影ができて気が楽だった。何が愛することを妨げるのか。多くは過去や不安感だったり、何かを求めるあまり失うのを恐れることだ」とコメント。また、それぞれ、「彼が出演してくれて嬉しい」「最大の挑戦のひとつだね」と10年ぶりの共演について語っている。さらに映像では、お互いに変顔をしたり、ブラッドがカフェで酔いつぶれて寝ているシーンに、子ども(末の双子のノックスくん)がパチンコを持っていたずらをしにきたりと、シリアスで、ビターな大人の愛を描いている本作ながら、和やかな撮影現場の様子を垣間見ることができる。いまとなっては、貴重な映像といえそうだ。『白い帽子の女』は9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日まさかの離婚申請が伝えられたアンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット夫妻。このほど、アンジェリーナが脚本と監督を務め、ブラッドとW主演した『白い帽子の女』から、奇しくも“実生活の夫”ブラッドとの共演をふり返るアンジェリーナのインタビュー映像第2弾がシネマカフェに到着した。舞台は、南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテル。夫・ローランド(ブラッド)は村の小さなカフェに入り浸り、妻・ヴァネッサ(アンジェリーナ)はほとんどの時間をホテルの部屋でひとり過ごしていた。ある日、隣の部屋に若い新婚カップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がやってくる。ヴァネッサは、自分たちとは対照的な輝かしい2人を嫉妬と好奇のまなざしで見つめるが…。『Mr.&Mrs.スミス』で共演して交際をスタートさせ、2014年に結婚した2人が、その直後、ハネムーンで訪れたマルタ島で撮影した本作。アンジェリーナは、ひとりの女性として抱える想いをさらけ出し、自らオリジナルストーリーを書き上げた。届いた映像の中では、共演したブラッドについてアンジェリーナは、「ブラッドは、なんていうか…立派だったと思うわ。彼はローランドという役にある種の高潔さを加えた。彼にしかできないことよ。私は彼の努力してきたことや闘ってきたことを見てきている。最高の夫と最高の父親になろうとしていることも。それは映画を見ていても感じ取れると思う。物事がうまく行かなくても諦めずに挑戦し続けるのがブラッドよ。それは演じる役にも表れているわ」と語る。とはいえ、現実でも夫婦であった2人が、“心がすれ違った夫婦”を演じることは大変だった様子で、「実はハネムーンのとき映画を撮影したの。最低のアイデアかもしれない、と思ったときもあった。製作中にとても気まずくなったの。本当につらかったわ。悲しかったの。お互いを攻撃し合うようなシーンで、撮影中は距離ができていたけれど、距離を縮めたくなかったわ。その感情のままでいないといけなかった」と言う。「だから相手に歩み寄ることはできなかった。私に怒りを感じ続けてほしかったの。本当はそう思ってほしくなかった。でも、その気持ちでいることが大事だった。それも分かっていたのよ。“妻”としての私は――怒りを取り除いてあげたかった。でも“監督”としての自分がそれを止めたの」と、監督としての葛藤を明かす。顔を合わせれば口論になったり、ブラッドを足げにしたりする緊迫したシーンもある一方、本作には人間味あふれるユーモアの描写もある。「1秒前に殺意が沸いた相手でも次の瞬間には大好きになっていたりする。人間はおかしい行動をとる。本当に人間って変な生き物だと思う。愛やユーモアがなければ、痛みも喪失もない。大切なことだから映画の中でそれを表したわ。もしそれが少しでも――理解できるのであれば、何が大事なのかが分かる。失ってはいけないものがね」と、アンジェリーナは語る。2人の夫婦共演はこれで見納めとなってしまうのだろうか…。本作の夫婦が見つけた“答え”が、いっそう心に沁みいることになりそうだ。『白い帽子の女』は9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日ゴージャスなカップルがコンバーチブルのシトロエンに乗って南仏の道を疾走し、海辺のカフェにやってくる。白髪のカフェ店主に「日常から離れたくて」ニューヨークから来たと告げるローランドは作家で、妻ヴァネッサは元ダンサーだ。「アイ・ラブ・ユー」と口にする夫婦だが、なぜか微妙な距離がある。美しいヴァネッサは能面のように無表情で、空虚な瞳から時々涙を流す。そして、そんな妻を見つめるローランドもまた苦痛を噛みしめているふうだ。二人の間に何があったのか?『Mr.&Mrs.スミス』撮影中に恋に落ちたアンジェリーナ・ジョリー・ピットとブラッド・ピットが10年ぶりに再共演を果たし、しかも夫婦を演じた話題作『白い帽子の女』がついに日本上陸!ハリウッドで着実にキャリアを築きながら子供6人を育て、さらには社会貢献までこなすスーパー夫婦のコラボ作品は、大人のラブストーリー。設定もセリフもニュアンスたっぷりで、「フランス映画?」と思わせるテイストが印象に残る。先に公開されたアメリカでは男女間の微妙な機微が理解しがたかったのか「退屈」や「冗長」と悪口を言われたが、言動の裏側を読み解くのに慣れた日本人にとっては夫妻が交わす会話や視線、語られない言葉が実に雄弁だ。アンジー監督は、亀裂の入った夫婦関係や、その原因となった女性心理や怒りを繊細にすくいあげる。これが監督第3弾となる彼女の成長は明らか。物語の深遠さはもちろん、計算された映像美やキャラクターの心理を表現する衣装や小道具の選び方からも、それが伝わってくる。特に目を惹くのがヴァネッサのファッションで、YSLのサングラスやさまざまなつば広帽、シルクのランジェリーにうっとり。アンジーが集めたジェーン・バーキンやブリジット・バルドーらの切り抜きを元に衣装デザイナーが作り上げた世界観はとてもシックだ。問題を抱えた夫婦の物語と聞くと憂鬱に思えるが、演じるブランジェリーナ夫妻の深い愛情が伝わってくる佳作。恋人とではなく女友達と一緒に観て、理想の結婚や夫について話し合うのをお勧めします。◇監督・脚本・出演/アンジェリーナ・ジョリー・ピット出演/ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、メルヴィル・プポー、ニエル・アレストリュプほか9月24日よりシネスイッチ銀座ほか全国公開。(C)2015 UNIVERSAL STUDIOS※『anan』2016年9月28日号より。文・山縣みどり
2016年09月22日実際の夫婦が2人だけの愛のカタチを綴る、アンジェリーナ・ジョリー・ピット監督作品『白い帽子の女』。このほど、9月24日(土)に迫った日本公開を前に、主演・監督・脚本・製作を務めたアンジェリーナのインタビュー映像第1弾がシネマカフェに到着した。南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテルを訪れた夫婦。夫・ローランドは村の小さなカフェに入り浸り、妻・ヴァネッサはほとんどの時間をホテルの部屋でひとり過ごしていた。ある日、隣の部屋に若い新婚カップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がやってくる。ヴァネッサは、自分たちとは対照的な輝かしい2人を嫉妬と好奇のまなざしで見つめるが…。2014年夏、ハネムーンでマルタ島を訪れたアンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット夫妻が、2人の出会いとなった『Mr.&Mrs.スミス』以来、10年ぶりに夫婦役を演じて作り上げた本作。届いたインタビュー映像では、脚本ができるまでの背景について、監督業について、アンジーが真摯に語っている。本作のストーリーは、ブラッドとの結婚生活を反映したものではもちろんないそうで、「ある日、私は母のことを考えていたの。まず彼女を失った悲しみのこと。そして母が満足した人生を送れなかったことを。がんと闘病して亡くなったことや、彼女の人生そのものにもね。子どもがいたのは救いね。子どもがいなかったら彼女の人生はどうなっていたのかしら。人生に何か意味を見出せていたのか」と話し始める。「登場人物を通じて、自身の考えも探りたかった。そして自分の人生と正面から向き合いたかったの」と、アンジー。「ブラッドには何年も前に脚本を見せたわ。彼は気に入ってくれていた。まともな映画としてではなく、私の変な趣味としてね。内容についてさまざまな議論をしたわ」と言う。実在の人物を描いた歴史大作『不屈の男アンブロークン』を撮り終えたばかりだった彼女は、次は「小規模な作品を監督して自分の限界が知りたかった。常軌を逸した内容だから周りにこう言われたわ。『だからこそやるべき』と。でも実際、ブラッドと共演して現場で過ごす時間を考えると、悩む部分があった。“私は単身で映画を監督するのか否か”“共演しないほうがいいのか”とかね」と、葛藤した胸の内をふり返って語る。また、自身が演じたヴァネッサというキャラクターについては、「私たちは彼女のことを“壊れた人形”だとよく言っていたわ。もともとはすてきな女性だったのよ。いまはとても孤独で深い悲しみにとらわれているのよ。そこから脱出する方法も分かっていないのよ」と言う。「彼女は昔ダンスを踊っていた芸術家なの。でも加齢で体がついてこなくなりダンスを諦めることになった、それがダンサーの宿命よ。年齢を重ねると母親になったりするけれど、ヴァネッサはそういう役割も担っていない。でも最後に気付くの。自分はローランドの妻であり、彼は同じ苦しみを抱えていると」と説明するアンジー。若い夫婦に羨望のまなざしを向ける、中年に差しかかった夫婦の悲しみ・苦しみとは…?アンジーが母を想って書いた物語に期待が募るばかりだ。『白い帽子の女』は9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月18日先日、激しくぶつかり合う夫婦の姿や泣き崩れる姿などが収められた本予告映像が解禁となり、話題を呼んだアンジェリーナ・ジョリー・ピット主演&監督作品『白い帽子の女』。このほど、アンジェリーナと、10年ぶりの共演を果たした夫ブラッド・ピットを映し出した本ポスタービジュアルが解禁となった。1970年代、アメリカ人小説家ローランドとその妻ヴァネッサは、南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテルを訪れる。ローランドは村の小さなカフェに入り浸り、妻はほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていた。2人の人生にもたらされた思いがけない不幸に向き合うことができず、夫婦の間には埋められない距離ができていたのだ。ある日、隣の部屋に若いフランス人カップルがハネムーンでやってくる。ヴァネッサは、自分たちと対照的な輝かしい2人を嫉妬と好奇心のまなざしで見つめるがーー。アンジェリーナとブラッドが、交際のきっかけとなった『Mr. & Mrs. スミス』以来、10年ぶりに夫婦役で共演することでも話題の本作。アカデミー賞女優であり、人道支援活動などで世界中から注目されているアンジェリーナが、自ら出演、監督、脚本、製作の1人4役を務め、悲しみをたたえた女性の苛立ちや不安を赤裸々にさらけ出したオリジナルストーリーを作り上げた。また、ブラッドもアンジェリーナの映画制作を公私にわたりサポート。もろく壊れてしまいそうな妻に翻弄されながらも、優しく受け入れる小説家の夫を熱演している。彼らと対照的な若い夫婦を演じるのは、『イングロリアス・バスターズ』『ミモザの島に消えた母』のメラニー・ロラン、『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー。さらに、セザール賞の常連である『預言者』のニエル・アレストリュプ、『コックと泥棒、その妻と愛人』のリシャール・ボーランジェと豪華な個性派俳優たちが脇を固め、物語に深みを持たせている。今回、解禁となった本ポスターは、舞台となっているクラシカルなリゾートホテルの様子と、夫婦のものらしき2組の帽子とともに、もの思いにふける様子のアンジェリーナと、何かを悩んでいるかのようなブラッドの表情が印象的。だが、その視線は交差することなく、愛していても、わかりあえない男と女を映し出しているかのよう。「どれだけ愛に傷ついても、愛でしか癒やせない傷がある」とのキャッチコピーも、物語の行く末に含みを持たせるものとなっている。『白い帽子の女』は9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月17日アンジェリーナ・ジョリー・ピット監督&主演最新作にして、『Mr. & Mrs. スミス』以来、10年ぶりにブラッド・ピットと夫婦役で共演する『白い帽子の女』。このほど、南仏のリゾート地を舞台に繰り広げられる、ビターで官能的な本作の特報映像が解禁、夫婦役を演じた2人からコメントが到着した。1970年代、アメリカ人小説家ローランド(ブラッド・ピット)と、その妻ヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)はヴァカンスに、南フランスのリゾート・ホテルを訪れる。ローランドは執筆と称しては村の小さなカフェに入り浸り、妻はほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていた。ある日、隣の部屋に、若いカップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がハネムーンでやってくる。ヴァネッサは自分たちと対照的な輝きを放つ2人を、嫉妬と好奇のまなざしで見つめるが…。2014年夏にひっそりと結婚式をあげた後、ハネムーンとしてマルタ島を訪れたアンジェリーナが、ひとりの女性として抱える想いを赤裸々にさらけ出し、オリジナルストーリーを自ら書き上げた本作。アンジェリーナとブラッドが夫婦役を演じるのは、10年ぶり。共演には、『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロラン、『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー、ベテランのニエル・アレストリュプとリシャール・ボーランジェなど豪華俳優たちが集っている。今回解禁された特報では、風光明媚な南フランスの避暑地を舞台に、お互いの心を求めてさすらう男と女の表情が次々と映し出されていく。映像の最後、床に崩れ落ちているかのような妻には見向きもせず、部屋を出ていく夫の冷淡とも思える行動は、何を意味しているのか…。アンジェリーナが綴る、大人の愛のかたちを期待させている映像となっている。アンジェリーナは、本作について「私たちには10年の歴史があります。自分の夫への親しい感情の全てを使って挑戦し、お互いを刺激して良いものを作り上げる。素晴らしい経験でした」と、ふり返ってコメント。また、ブラッドも「この映画は、これまで僕が引き受けた中で、最も挑戦的な作品といえるだろう」と、夫婦共演は大きな“チャレンジ”だったことに触れている。『白い帽子の女』は9月、シネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日アンジェリーナ・ジョリー・ピットが監督・主演を務め、夫ブラッド・ピットと約10年ぶりの共演を果たした『By The Sea』(原題)が、『白い帽子の女』との邦題で9月に日本公開されることが決定、ティーザービジュアルと場面写真が解禁となった。舞台は1970年代。アメリカ人小説家ローランドと、その妻ヴァネッサはヴァカンスに、南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテルを訪れる。だが、ローランド(ブラッド・ピット)は村の小さなカフェに入り浸り、妻のヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)はほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていた。2人の人生にもたらされた思いがけない不幸に、向き合うことができず、夫婦の間には距離ができていたのだった。ある日、ホテルの隣の部屋に、ハネムーンの若いカップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がやってくる。ヴァネッサは自分たちと対照的な輝かしい2人を、嫉妬と好奇心のまなざしで見つめるのだが――。2014年夏にハネムーンとしてマルタ島を訪れたブラッドとアンジェリーナが、その地で創りあげたのが本作。2人の運命的な出会いとなった『Mr. & Mrs. スミス』以来、10年ぶりの共演作となる。メガホンをとったのは、アカデミー賞女優であり、積極的に人道支援を行い、病と闘うパワフルな人物として、その一挙手一投足が世界の注目を集めるアンジェリーナ。彼女が1人の女性として、妻として抱える想いを赤裸々にさらけ出し、オリジナルストーリーを書き上げた。また、彼女は本作から名前を「アンジェリーナ・ジョリー・ピット」とクレジット。ブラッドは、妻の映画制作を役者兼製作者として全面的にサポートを行っている。共演者には、『イングロリアス・バスターズ』『人生はビギナーズ』のメラニー・ロラン、グザヴィエ・ドラン監督作『わたしはロランス』で熱演を見せたメルヴィル・プポーとフランスの注目俳優に、セザール賞の常連である『戦火の馬』などのニエル・アレストリュプと『イヴォンヌの香り』などのリシャール・ボーランジェといった豪華な個性派俳優たちが脇を固めている。併せて解禁となったティーザービジュアルは、本作の舞台となる南仏の避暑地の雰囲気を伝えるもの。「まだ、ここに愛はあるの?」とのキャッチコピーとともに、作家のローランドとその妻が訪れるリゾート地の海辺の景色、瀟洒なバルコニーに置かれた男女のそれぞれの帽子が、実際はそう寄り添うことのできない大人の恋愛物語を期待させるビジュアルとなっている。『白い帽子の女』は9月、シネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日“4時間38分”という上映時間の長さで注目を集め、2011年度のベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とNETPAC賞をW受賞した『ヘヴンズ ストーリー』(’10)が、数多の映画ファンの熱意に応えてこの秋、アンコール上映されるが、本作以外にも今年は、長尺の作品が次々と上映されている。本作を始め、園子温監督の『愛のむきだし』やブラッド・ピット主演作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などこれまでも長尺の作品は、その時間が持つ意味や、作品に込められた監督やキャストたち作り手のまさに“入魂”という言葉が相応しい圧倒的な世界観で観客を魅了してきた。そして今年は特に、4時間を超える長尺の作品が続々と公開。チリが誇る巨匠ラウル・ルイス監督がメルヴィル・プポーとレア・セドゥというフランスの新鋭俳優を迎えて贈る4時間27分の“超大作”『ミステリーズ運命のリスボン』を始め、5時間30分という“トイレ休憩にはいつ行けば…”というようなの驚きの長尺で注目を集めるオリヴィエ・アサイヤス監督が放つ渾身の1作『カルロス』、さらに想田和弘監督『演劇1・2』(2時間52分+2時間50分)と、芸術の秋に相応しい作品が上映される。そんな中、『アントキノイノチ』で世界中から一躍脚光を浴びた瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』もこの“長尺ブーム”を先導するかのように熱いアンコールの声に後押しされ再びスクリーンで蘇ることに。国内での評価も高く、2010年度「キネマ旬報ベストテン」第3位、「映画芸術ベストテン」第1位に輝くなど、その傑作ぶりはすでに各方面の絶賛の声からも折り紙つきだ。物語は、不条理な殺人が世界各地で起こり続ける、憎しみと復讐の時代が舞台。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を行う警官、理由なき殺人を犯した青年と、その青年の家族になろうとする女性…彼らを中心に、20人以上の人間たちを、全9章で描き出す。再生とは何か?人類永遠の命題に、鬼才・瀬々監督が挑む、2010年版『罪と罰』と言える壮大な物語が展開する。さらに今回のアンコール上映では、初日舞台挨拶などイベントも多数予定しており、中でも注目は本作の主演俳優のひとり、村上淳にフォーカスしたトークイベント。デジタル化が進む中、35ミリフィルムで上映されるとあって映画ファン垂涎の贅沢な体験となること必至だ。『ヘヴンズ ストーリー』は11月3日(土・祝)よりK’s cinemaにて1週間限定で上映。公式サイト:■関連作品:ヘヴンズストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト
2012年11月02日昨夏に亡くなったチリ出身のラウル・ルイス監督。百本を超える作品を撮りながら、日本で劇場公開された作品は『見出された時 「失われた時を求めて」より』(’99)や『クリムト』(’06)など、ごくわずかだ。一部に熱狂的なファンはいるものの、日本では“知られざる名匠”であるルイスが病に冒されながら撮り上げた4時間半もの大作『ミステリーズ運命のリスボン』が公開される。19世紀のポルトガル、フランス、イタリア、そしてブラジルを舞台に、孤児の少年と彼の出生の秘密を知る謎めいた神父、嫉妬や欲望、復讐が渦巻く中を生きる貴族の人々が繰り広げる複雑な人間模様が次々と畳み込まれ、幾重にもなった秘密の奥から思いもよらぬ結末が表れる。豪華絢爛な19世紀の意匠で描く幻想的な作品だ。6月開催のフランス映画祭で上映の折、出演者の1人であるメルヴィル・プポーが来日、話を聞いた。9歳のとき、ルイス監督の『海賊の町』(83)でデビューしたプポーは、その後30年近くにわたってルイス作品に出演し続けてきた。「12本一緒に映画を作ったよ。いつも主役っていうわけじゃない。今回もそうだった」と笑うメルヴィル。確かに長尺の本作で彼が登場する時間は長くはない。「僕は現場のマスコットみたいな存在でもあったかな。ラウルの撮影はいつも、とても心地よかった。誰に対しても優しい人なんだ。スタッフも皆、彼が大好きだった。ラウルへの愛に満ちた家族的な雰囲気で、誰もが映画作りを楽しむためにそこにいる。お金を稼ぐために働くってだけじゃない」。どんなに短い出演時間でも、ルイスからのオファーに「ノー」と言ったことはない。「彼との仕事は本当にユニークなものだから。普段のパリの生活でも、しょっちゅう彼に電話したり、会ってランチしたりしていたよ。臨終のときも、彼が入院していた病室に僕はいた。彼は僕の師だった。『スター・ウォーズ』のヨーダってところかな。しかもラウルはヨーダよりユーモアのセンスがあるし(笑)」。博識の人だったルイスは、独自の理論を持っていたとメルヴィルは考えている。「カバラ数秘術や科学や数学、中国や日本の文化にも通じていた。そうした知識を基に彼ならではの理論をを作り上げたんだと思う」。その理論の集大成とも言える『ミステリーズ運命のリスボン』は、1人の人物が持ついくつもの過去、いくつもの顔を描く複雑な構成になっている。「まさに“ルイス風”なテーマだよ。アイデンティティは1つではなく、輪廻を繰り返していく。誰かが生きた歴史を、もう一度生きる。物語の中にもう1つ、その中にさらにもう1つ物語がある。まるで、観客を理解不能な域にまで連れていくのが目的みたいに。目覚めていながら夢を見ているよう、とでも言おうか。手を取って迷宮に誘い込み、その手をいきなり放す。そうすると、観客は子供の視線で大人の世界を見ているような感覚になる」。現場では、独創的な演出プランに驚かされていたという。「トラベリングや、変わった効果を次々思いつく。とても豊かな時間だった」。ルイスは『ミステリーズ運命のリスボン』の撮影時、すでに肝臓ガンで闘病中だった。それでもユーモアを忘れなかった彼のエピソードをメルヴィルは披露してくれた。「検査のためにラウルが現場を離れたんだ。検査結果を手に戻ってきた彼は、こんな話をしてくれたよ。病院の階段教室で教授の医師が白衣姿の医学生たちに症例としてラウルの肝臓を3D映像にしたものを見せながら説明していた。ウォルト・ディズニーみたいな調子でね。で、ラウルの姿に気づくと『紹介しよう。幸運にも彼がこの肝臓の持ち主だ』と言いながら、肝臓の状態について説明を始めた。それが、5年前の彼の映画についての評論の言葉とそっくり同じだったんだ。『とても美しく、とても独創的で……一体何なのかよく分からない』(笑)!」。幼くしてルイスの世界に足を踏み入れ、無垢な心で多くを吸収し、40歳を目前にしたいまも第一線で活躍し続けるメルヴィルだが、「俳優って、自然なものではないよ」と言う。「自分の感情をコントロールするのが仕事だからね。“自然”に抗う仕事と言ってもいい。ある感情を作り出し、それを制御しながら表現する。大変な仕事だよ。母が映画宣伝をしていた縁で、ラウルに見いだされて仕事を始めたけど、周りはハチャメチャな大人ばかりだった。クレイジーな人間に成長したっておかしくなかったかもしれない(笑)。それにしても今回日本に来たら、大勢のファンに囲まれて…。何だかシュールだよ」と微笑むメルヴィル本人は地に足のついた印象だ。その分、スクリーン上で彼は冒険する。女装姿が美しい『Laurence Anyways』(原題/来年公開予定)を始め、俳優として。そして自ら監督する自主映画の数々でも。近況を聞かれると、「ラウルが作るはずだった映画を撮り終えたばかりなんだ。彼の奥さんが代わりに監督を務めて、ラウルの作品に出演した俳優たちが集結した。ミシェル・ピコリ、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、ジョン・マルコヴィッチ…」。最初から最後まで、彼の言葉はすべてルイスへの愛情に満ちあふれていた。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ミステリーズ運命のリスボン 2012年10月13日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© CLAP FILMES (PT) 2010
2012年10月12日間もなく開催されるヴェネチア映画祭、カンヌ映画祭、そしてベルリン映画祭の世界三大映画祭で喝采を浴びながら、国内ではまだ日の目を浴びていない傑作映画を集めた、映画ファン垂涎の特集上映イベント「三大映画祭週間2012」が現在、ヒューマントラストシネマ渋谷を会場にして開催されている。その中でも目玉作品として注目を集めているのが、フランスの鬼才フランソワ・オゾンの日本初登場作品『ムースの隠遁』。女性を描くことに定評のある彼がかねてより切望していた「妊婦」の女優を起用した異色作。彼が妊婦を撮ることに衝動を駆られる理由とは?「僕はずっと、妊娠中の女優と映画を撮るのが夢だった。母性というテーマはよく取り上げてきたけど、妊娠に焦点を当てたことはなかったんだ」と語るオゾン監督。彼が言うとおり『8人の女たち』や『しあわせの雨傘』、『Ricky リッキー』など女性を家族の中心に据えた作品が印象的だが、これは明らかにそれとは異なる挑戦だった。「キャスティング担当のサラ・ティーパーが知らせてくれたんだ。『いまパリには妊娠中の女優が3人います。1人はイザベル・カレです』ってね。イザベルの若々しいイメージは想像を掻き立てる。僕には彼女が大人の女性にすら見えないよ。すぐに彼女に電話して、会って映画のことを話したんだ。彼女は2日考えてからOKしてくれた。それから3ページの概要を読んでもらって、定期的に会いながら脚本を書いた。彼女は妊娠6か月で、僕はいま感じている感情や感覚を聞かせてくれ、と言ったよ。僕にはある程度の直感はあるけど、具体的で詳細なことが知りたかったんだ。この動作ができるか、何を食べているか、どうやってベッドから出るか、どんな夢を見たか。(主人公)ムースと彼女は全然違うけれど、イザベルは本当にストーリーを豊かにしてくれたし、僕らに刺激を与えてくれた」。では何故、オゾン監督は「妊婦」を撮りたいと思うのか?監督を虜にするその魅力とは――。「体型が変わって、丸くなる…魅力的で、セクシーで、不思議だよ。みんなが妊婦に触りたがる!イザベルには初めに言ったよ。『君の体、君のお腹をエロティックに撮りたい。それが目の前に存在している必要がある。僕は君のお腹を撮ったり、撫でたりするよ。それがこの作品のテーマなんだ』ってね。新たなスタートがこのお腹から始まる。ムースとポールの関係は、このお腹を中心にして形作られるんだ。お腹が、2人の繋がりの根底にあるんだよ」。イザベル・カレが演じる女性・ムースは愛する恋人・ルイの子供を宿していることに気づく。だが、それはルイがドラッグの過剰摂取で命を落とした後のことだった。恋人を失い、途方に暮れた彼女は遠く離れた郊外へと逃げ出し、一人きりの生活を始める。だが、そこへルイの弟・ポールが訪れ、いままでに感じたことのない感情が、彼女の中に芽生える――。「監督にとって、女優が自制心を失う瞬間を捉えるのは、とても心打たれることだよ」と話すオゾン監督だが、イザベルとの共同作業はどんなものだったのか?「準備期間中は、イザベルは自分自身とムースのキャラクターを簡単に区別できた。でも撮影が始まると、それが難しくなってきたんだ。彼女はセリフを言ったり、場面を演じている自分と、自分自身の妊婦体験とがズレていることに気づいた。例えば、私生活で彼女はいつもお腹の赤ん坊とコミュニケーションを取り、お腹に触ったり話しかけたりしているのに、撮影中のムースは胎児には全く無関心だし、たまたま妊娠しただけで、赤ん坊のことは主として自分が愛して失った男に繋がるものとしてお腹に置いている。やがて彼女の中で、役と彼女自身の境界が曖昧になってしまい、よく不安定になったよ。肉体的あるいは精神的に、最後までやれないんじゃないかと思ったんだ。でも僕は信じていた。彼女は信頼できる女優だからね。女優が自制心を失う瞬間はとても心打たれる。感情が本人の意思から外れてしまい、それに抵抗しようとするけど結局は諦める。この貴重でうそのない、ごく私的な部分を見せてくれるんだ」。母になること、そこに横たわる「母性本能」の捉え方についてもオゾン流の問いかけがなされている本作。主人公・ムースの妊娠というプロセスは、「一時的な通過点、中継地点でしかない」という、その真意とは?「僕らの社会では、母性がひどく理想化されて、すごくポジティブなイメージと結びつけられている。でも僕は、実際はもっとずっと複雑な場合があるということを示したかった。母性本能というのはあって当然のものじゃない。ムースは自分の妊娠を、子孫を残すためのプロセスだとは思っていない。彼女にとってこの妊娠は、何よりもルイの死を受け入れるための手段であり、哀悼の道具なんだ。命を宿し、産むということが、恋人を亡くした痛みや理不尽さを和らげる手段になる。この作品は、僕にとって“癒し”のプロセスの物語さ。映画の終わりには、ムースは自分に“生きる”とか“愛する”という選択ができることを知り、ポールは自分の過去を理解して意味を見出す。ムースの物語が彼の物語にもこだましているんだ」。失った命、新たな命を通して芽生える優しい瞬間、そして気づく“不在の絆”。ちなみにこの失われた命、ムースの恋人・ルイを演じるのは、『ぼくを葬る(おくる)』に続くオゾン作品となるメルヴィル・プポー。「彼に電話するのは少し気が咎めたんだ。僕は『ぼくを葬る(おくる)』で既に彼を死なせている。なのにまた彼を殺すんだ、しかも今度は始まって15分でね(笑)!だけど、この役にはほかの誰もイメージできなかった」は監督の弁。幸いメルヴィルはこの話を即答で引き受け、冒頭から最後まで、たしかな余韻を本作に残している。オゾン監督が「妊婦」を通して描く永遠のテーマ。ぜひこの貴重な機会に確かめてみては?「三大映画祭週間2012」は8月24日(金)までヒューマントラストシネマ渋谷にて開催中。「三大映画祭週間2012」期間:8月24日(金)まで会場:ヒューマントラストシネマ渋谷※テアトル梅田ほか全国にて順次開催公式サイト:■関連作品:ムースの隠遁 2012年8月4日(土)より24日(金)までヒューマントラストシネマ渋谷にて公開© Eurowide-FOZ
2012年08月08日先日、閉幕した「20th アニバーサリーフランス映画祭」の出品作『ミステリーズ・オブ・リスボン』(仮題)を引っさげ来日を果たしたフランス人俳優メルヴィル・プポーが、6月25日(月)、同映画祭と「Apple Store, Ginza」のコラボイベントに登壇。作品の見どころを紐解きながら、子役時代から始まる自身の人生観を明かした。“映画の父”として世界中の映画ファンから愛され、昨年70歳でこの世を去った巨匠ラウル・ルイス監督の生前最後に公開された監督作。19世紀ポルトガルの人気作家カミロ・カステロ・ブランコの小説を原作に愛と真実についての壮大なる物語を描き、各国の映画祭で絶賛された、上映時間“4時間半”にもおよぶ超大作だ。本年度のフランス映画祭の特別プログラムの一つとして「メルヴィル・プポー特集」が組まれるなど、フランス人俳優の中でも随一の人気を誇るメルヴィル。本人を一目見ようと多くの女性客で会場は満席となった。9歳で子役としてスクリーンデビューを飾り、エリック・ロメール(『夏物語』)、フランソワ・オゾン(『ぼくを葬る』)、アルノー・デプレシャン(『クリスマス・ストーリー』)らフランスの巨匠たちの作品に次々と出演、中でもラウル監督とは9歳のときに出演した『海賊の町』を含め10本以上の作品でタッグを組んできた、まさに“映画の子”という表現がぴったりだが、この日は、幼少期に「君はピーターパンを演じるんだ」と声を掛けられたルイス監督との思い出を始め、少年時代に撮られたプライベート写真を公開するなど、ファンたちを大いに楽しませた。最後に、大の旅好きとしても知られるメルヴィルに「自身にとっての“映画”と“旅”とは?」と尋ねると、「旅と映画と人生を合わせると、“冒険”という言葉になります。人生は冒険であり、冒険は僕を成長させてくれます」とロマンティックな人生観を明かし、観客たちをメロメロにさせていた。メルヴィル出演作『ミステリーズ・オブ・リスボン』(仮題)は今秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:ミステリーズ・オブ・リスボン (仮題) 2012年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2012年06月26日今年で記念すべき20周年を迎えるフランス映画祭が6月21日(木)より4日間にわたり開催される。本映画祭で、今月16日(現地時間)に開幕する第65回カンヌ国際映画祭にも出品される日本未公開のアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』がいちはやく上映されることが決定。さらに、『アデル/ファラオと復活の秘薬』のルイーズ・ブルワゴンら総勢約20名の豪華アーティストの来日が発表された。昨年フランスで国内興行成績1位の大ヒットを記録した『最強のふたり』がオープニングを飾り、本年度アカデミー賞最多5部門を獲得した『アーティスト』の主演ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督が再びタッグを組んだ『プレイヤー』が上映されるなど、旬のフランス映画に出会えるのが本映画祭の魅力。このたび特別追加作品として上映決定したのが、ベルギーの絵本作家・故ガブリエル・バンサン氏の人気シリーズ絵本「くまのアーネストおじさん」(BL出版刊)を原作としたアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』。くまのおじさんとねずみの女の子の微笑ましい共同生活を通して、愛の深さや他人に尽くす喜び、気取らない生活の魅力を描く。本作をもって、今年のプログラムは長編11作品、短編6作品の計12プログラムに決定した。そして気になるのが、毎年恒例の来日アーティスト。過去最多の来日人数となる今回も、フランスの“今”を象徴するアップライジングなスターたちが映画祭を美しく彩ってくれる。中でも注目したいのが、本映画祭の“顔”となる女性3人組“Les Filles du cinema francais(フランス映画の女たち)”だ。キュートなルックスからは想像もつかないほど異端な行動やファッションが話題となり、一流ファション誌の表紙を総なめにしたリュック・ベッソン監督の秘蔵っ子、ルイーズ・ブルワゴン(『A Happy Event(仮題)』主演)、『7 ans』などの映画で女性が持つダークサイドをその独特の世界観で見事に演じた女優であり、フランス女流監督としていま最も注目されているヴァレリー・ドン ゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』監督・出演)、そしてヴェネチア映画祭で大絶賛され、フランスで最も権威のある批評家賞「ルイ・デリュック賞」を受賞した期待の新人女流監督レア・フェネール(『愛について、ある土曜日の面会室』監督)の3人である。彼女たちは映画祭期間中の各種イベントにも出演する予定。女性がシーンを背負うという時代性を象徴するこの個性豊かな「フランス映画の女たち」が、同じく女性であるユニフランス・フィルムズ代表のレジーヌ・アチョンドと共に、本年度の映画祭を華やかに盛り上げてくれそう。20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:主要来日アーティスト一覧・『わたしたちの宣戦布告』(監督・主演:ヴァレリー・ドンゼッリ/主演:ジェレミー・エルカイム)・『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生』(監督:フィリップ・グランドリュー)・『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ)・『リヴィッド』(監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ)・『そして友よ、静かに死ね』(出演:ディミトリー・ストロージュ)・『ミステリー・オブ・リスボン』(英題/出演:メルヴィル・プポー)・『スリープレスナイト』(仮題/監督:フレデリック・ジャルダン/主演:トメル・シスレー)・『愛について、ある土曜日の面会室』(監督:レア・フェネール)・『A Happy Event』(仮題/主演:ルイーズ・ブルゴワン)■関連作品:ミステリーズ・オブ・リスボン (英題)プレイヤー 2012年6月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP■関連記事:ジャン・デュジャルダンのセクシーボイスに胸きゅん!『プレイヤー』最新映像が到着“旬”のフランスが盛りだくさん!20周年「フランス映画祭」ラインナップ発表今最もホットな彼の“声”が聞ける!『アーティスト』監督&主演コンビ最新作公開祝20周年!フランス映画祭、6月開催決定オープニング作品は『最強のふたり』
2012年05月11日今年で記念すべき20周年を迎えるフランス映画祭が6月21日(木)より4日間にわたり開催される。このたびその上映ラインナップが決定。長編作品から短編作品まで、いま最も旬なフランス映画が日本に上陸する!長編10作品と短編6作品で構成される本年度の上映プログラム。昨年フランスで国内興行成績1位の大ヒットを記録した『最強のふたり』がオープニングを飾るほか、本年度アカデミー賞最多5部門を獲得したサイレント&モノクロ映画『アーティスト』の主演ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督が再びタッグを組んだことで注目を集めるコメディ『プレイヤー』など、まさにいま“旬”な作品が集結。ゲストとして、『最強のふたり』で監督を務めたエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが来日することも決定した。さらに、日本での公開作は少ないものの隠れた巨匠として世界に多くのファンを持つ、故ラウル・ルイス監督の遺作となった267分にも及ぶ超大作『ミステリー・オブ・リスボン』(英題)など、日本の劇場ではなかなかお目にかかれない作品も。本作は、メルヴィル・プポー(『ぼくを葬る』)や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で一躍注目を集めた新星レア・セドゥなどフランスを代表する若手個性派俳優と巨匠のコラボレーションを楽しむことができる快作。そのほかにも、出産や夫婦関係など女性にとって最も気になるテーマを扱ったトレンドドラマ『Happy Event』(仮題)や『わたしたちの宣戦布告』、スリリングでハードボイルドなアクション作品にフレンチ・ホラーと多様なジャンルにわたる新作作品、さらに日本の映画監督・足立正生をフィーチャーしたアート・ドキュメンタリーなど、子供から大人まで楽しめる、20周年を飾るに相応しいラインナップとなっている。あなたが気になる作品はどれ?20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:上映作品一覧<長編作品>・『わたしたちの宣戦布告』( 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ)・『プレイヤー』( 監督:ミシェル・アザナヴィシウス、フレッド・カヴァイエほか)・『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生』(監督:フィリップ・グランドリュー)・『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ)・『リヴィッド』(監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ)・『そして友よ、静かに死ね』( 監督:オリヴィエ・マルシャル)・『ミステリー・オブ・リスボン (英題)』(監督:ラウル・ルイス)・『スリープレスナイト (仮題)』( 監督:フレデリック・ジャルダン)・『Silent Voices (仮題)』( 監督:レア・フェネール)・『Happy Event (仮題)』(監督:レミ・ブザンソン)<短編作品>・『ビンぞこメガネ』(監督:ジャン=クロードロゼック)・『宇宙からの巨大怪物の襲撃』(監督:ギョーム・リュー)・『冬のカエル』(監督:スロニー・ソウ)・『踏切警手』(監督:ユーゴ・フラセット)・『人間運送』( 監督:アンタレス・バシス)・『近日公開』(監督:ファブリス・マルカ)■関連作品:最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORPプレイヤー 2012年6月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開ミステリーズ・オブ・リスボン (英題)■関連記事:今最もホットな彼の“声”が聞ける!『アーティスト』監督&主演コンビ最新作公開祝20周年!フランス映画祭、6月開催決定オープニング作品は『最強のふたり』
2012年04月20日