総合教育・生涯学習機関のECCは、西宮北口駅前(兵庫県西宮市)に大学受験英語専門塾「ECC英語館」を12月18日にグランドオープンする。同塾では、一般的に志望大学のレベル別で展開される授業を、「大学で履修するトピック=受験英語」という観点でカリキュラム(学部系統別カリキュラム)を作成し実施。高校生にとってなじみの少ないテーマ(言語論、比較文化論、国際社会問題など)について通年で取り組んでいく。また、単語と背景知識を一度に理解させるため、各テーマのキーとなる英単語はワードツリー(図式化)で学習。最新のテーマを予測してピックアップし、根本的な理解により安定した得点力を養うという。なお、同塾のオープンに先駆け、10月より高1・2年生を対象とした入試分析ガイダンス「ECC受験英語の秘密」を実施。受講料は無料とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日一般消費者を対象とした酒類の知識検定「酒検定」を実施するFBOは、このほど新カテゴリーの「ビール検定」を10月にスタートすることを発表した。酒検定は消費者向けの酒の知識評価検定。酒の歴史や文化を含めての知識はもちろん、酒類に関する法律、飲酒マナー・モラルなどの理解指標となっている。また、健康被害や飲酒運転、未成年飲酒などの危険性に関する知識も問われる。現在、日本酒検定、焼酎検定など様々なカテゴリーがあるが、このほど10月に「ビール検定」がスタートする。「ビール検定」は1級から5級まで級を設け、20歳以上であれば、職業、学歴、性別を問わず誰でも受験可能。受験方法は会場受験の他に「ネット検定」もあるため、受験申し込みから決済・受験・採点・結果発表まで、ネットを通して受験ができる(1級・2級は会場受験のみ)。検定料は、ネット検定2,835円~、会場受験3,150円~(級によって異なる)。詳細はビール検定の公式サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月12日■成果が見えにくい学習に指標を作ろう!英語学習の一番の問題点は、成果が見えにくいところだ。どれだけ勉強をし、努力をしてもすぐには結果が出にくい。試験などに置き換えると、年にたった数回の機会しかそのチャンスは訪れない。昇進や受験などの試験に至っては、年に一度で、そのすべてが決まってしまう。就職試験では、その人の人生そのものを左右してしまうほど。通常、ビジネスの世界では、ROI率(return on investment:投資利益率)として、投資に対してどれだけの利益があったのかが重用視されている。これを、語学に例えると「ROT率」に適用できると思う(returnon time:時間利益率)。つまり、投資した時間に対しての利益だ。英語学校や英会話に投資する金額と共に、そのために費やした時間。移動やそのための準備の時間。膨大な時間をかけて学習しているが、利益のあまり見えない時間となっていることが、学習のモチベーションをもさげている。しかも、モチベーションは一番最初が高く120%以上はある(笑)。そこからモチベーションは上がることなく右肩下がりの一方だ。そこで、そのモチベーションをどうやって持続させるかが今回の課題だ。年に一度しかない試験からは、自分の「利益」はなかなか見えてこない。これでいくら「頑張ろう!」と思ってもがんばりようがない。しかも、この「利益」は金銭的な利益でなく、英語によって人生の機会が得られるという「過程=process」にすぎない。本当の目標はもっと、遠くにある。しかも「過程=process」は目標にしにくく、目標にしにくいものは、モチベーションを持続しにくい。そこで、「KPI=key performance indicator」という「重要業績評価指標」というプロセスをモニタリングするための指標を用いてみたい。簡単に言うと、「努力の見える化」だ。いま、自分がどこの位置にいるのかが、日々わかれば、進化が喜びとなるからだ。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日と…人間は上達しなければモチベーションを維持できない。だから、自分の学習パフォーマンスをKPI化(見える化)しなければならない。■英語の学習はギターの練習と似ている。最初にギターを始めようと思った動機はなんだろうか?純粋にギターがうまくなりたいだけの人は実は少ない。ギターを弾けるあの人のようになれれば。きっと、おいしい事があるというヨコシマな発想がほとんどでは?特に男性の場合は…(笑)。それでギターを買うには色々調べる。よくわかっている人に付き合ってもらってお店にいく。ケースも買って購入した日は、愛おしくてベッドにまで抱えこんで寝てしまうほどだ。英語教材や学校探しも、それによく似ている。練習しはじめると、すぐに指が痛くなるけれども、ゼロから一になる瞬間、人間の習熟度の進化の加速度ほど激しいものはない。チューニングを覚え、コードを3つばかり覚えるとすでに曲を弾いている。弾けない人が弾ける人に変わった瞬間だ。これは快感だ!英会話でもゼロから一になる瞬間は、とても楽しい。話せた!わかった!通じる!この感覚はいくつになっても嬉しいものだ。文化のまったく違う外国人とのコミュニケーションは学習ではなく、エンタテインメントでもある。他の言語も、まったくダメな人から見れば、ロシア語や中国語やインドネシア語で挨拶できるだけでもゼロから一の進化は雲泥の差である。日本では義務教育から大学を合わせて10年は英語を学んでいるが、会話に関してはゼロという人が残念ながら非常に多い。しゃべる機会がないからゼロのままである。まずは、ゼロを一にすることが大事だ。ギターも「F」というコードが押えられると次のフェーズへ向かう。英語も「単語」で喋るのではなく「アクセント」で喋ることによってようやく次のフェーズだ。問題はそこからだ。今まで、毎日、進化していた自分の習熟度がある日、突然スピードダウンするのだ。むしろ、練習してもうまくならず、もしかするとヘタになっているような気さえする。英語も同じような状態になる…。ギターの場合のスランプ脱出方法は、1人で練習するのではなく「バンド」を組むことだ。ギターの場合は、バンドという運命共同体が登場することによって、否が応でも練習日までに仕上げなければならないという「目標」が生まれる。また、自分の役割とバンドのアンサンブルを考えてプレイするようになる。CDとあわせてうまく弾ける人でもバンドとなると、人に合わせることができないという人が多い。バンドはそこを教えてくれる。さらに練習から本場のライブ舞台があるとその目標に合わせて努力できる。自分だけがうまくなることよりも、バンドとして良くなることの方が重要となる。英語の場合、バンドを組むという訳にはいかないが、一緒に学習している仲間か、むしろライバルがいたほうが望ましい。もちろん、英会話学校でマンツーマンという体制が理想である。しかし、時間や金銭的な負担も伴う。無理やり外国人のいる場所、英語が聞こえる場所を選んで、自分の環境を変えることであれば、今ではそんなに難しくない。インターネットがあるからだ。■英会話でバンドを組む感覚なのが、「スカイプ英会話」と「TED.com」ネットで「スカイプ英会話」で検索してみて欲しい。ありとあらゆるスカイプによる英会話教室がヒットする。英語が公用語であるフィリピン人の大学生たちが先生役を務めているケースが多いスカイプによる英会話教室だ。それはフィリピンの物価が安いから成立しているビジネスモデルでもある。月額5,000円で毎日や、1レッスン500円(20分程度)からというのがある。無料の体験レッスンも多いので、Skypeが使える環境にある人はぜひ一度はチャレンジしてみてほしい。最低、USBのヘッドセット(2,000円程度)くらいは必要だ。それがないとノイズとハウリングに苦しむこととなってしまう。目と手だけで無理やり覚えた学校英語よりも、耳と口で自然に覚えた英語のほうが忘れないし、身につくことだろう。ただ、ビジネス英語まで期待すると先生に学生が多いので、先生を選ぶ必要もあるだろう。むしろ、実際に習ってみて感じたのが、自分の中で1日に20分程度でも英語を話す時間を課すことのメリットだ。自分にアポイントを取ることがとても重要なモチベーションだと感じた。週に2~3回レッスンを受けようとすると、自分の中でも、夜の時間を英語のためにスケジュールするようになる。飲み会参加を極力減らしたり、もう一軒飲みにいくのを自分で律するようになった。スカイプ英会話によって、夜の遊びの早退で月謝も捻出でき、体も快調になる(笑)。フィリピン側は、ほとんどADSLなので、日本ほどの帯域がでていないので、いつもいい回線状況とも限らない。むしろ、そんなハプニングも合わせて、余裕を持って、自分の人生の中に「英語」の学習時間をスケジュールするクセのほうが大切だ。そして、スカイプ英会話でフィリピン先生のアジアン・イングリッシュの発音で理解できれば、同時にヒアリングのトレーニングとして、欧米ネイティブな「TED」の視聴をオススメしたい。1日1本、YouTubeの「TED」を視聴する時間をぜひ割いてほしい。どんなに長くてもTEDのコンテンツは20分以下だ。世界のありとあらゆる専門家が多岐に渡るテーマでプレゼンテーションを行なっている。しかも、最後には必ず、何かを起こそうというモチベーションや感動を与えてくれる。【1】最初に日本語翻訳バージョンの字幕を見る。【2】2度目は英語の字幕で…【3】3度目は字幕なしで…それでも60分以内だ。陳腐化しないユーモアとウィットに富んだプレゼンテーションが展開されているし、国際色も豊かだ。みんなが英語で意見を共有している。ビジネスの会議でもプレゼンテーションはとても重要だ。ストーリー化のスキルや話題の展開のユニークさの習得は、英語以上に為になる。特に話をする「間」にも注目してもらいたい英語はあくまでもツールであり、伝えるコンテクストを同時に鍛えるには「TED」は最高の教科書だと思う。さらに、TEDのコンテンツには、コメントを寄せるだけでなく、自分のページを持てることはあまり知られていない。自分が聞くだけでなく、自分の意見を述べ、今度は自分がTEDに与えることができる情報をアップロードできるようになっている。そこで興味あるビデオについての意見を世界を超えディスカッションできるのだ。そう、TEDのコンセプトは、「ideas worth spreading=広める価値のあるアイデア」だからだ。英語で世界中の人が、地球上で広める価値のあるアイデアを共有している。誰もがそこに参加できる。これはもう「バンド」と同じ概念ではないだろうか?※「TED」はNHKのEテレの「スーパープレゼンテーション」でも放送されている。■英語による人生力のアップTOEICテスト(国際コミュニケーション英語能力テスト)でさえ、年に9回(1・3・5・6・7・9・10・11・12月※地域にもよるが)も受験のチャンスがある。自分の英語能力を客観的に認めてもらういい機会だろう。入試や就職にも資格としても人気がある。ただ、受験テクニックやTOEIC対策だけで高得点を狙うという人も増えてきた。もちろんTOEICポイントが高いことはいいことだが、そこがゴールになってはいけない。あくまでもTOEICはプロセスであり、現在最良のKPI化のための測定ツールである。そのスキルを活かしてこそ価値が生まれる。まずは、現在の自分の英語力をKPI化するためにも受験をしてみるべきだと思う。恥ずかしながらボクのTOEICは400点くらいだったと思う。1985年あたりに受験した記憶が微かにある。そういえば、英検も4級までしか持っていない。名誉挽回の為にも、今回は受験してみたいと思う。現在であれば2012年11月・12月にむけての申し込みに間にあうだろう。このコラムで何度も繰り返しているが、日本人が英語が話せないのは、機会がなかっただけである。話す必要性のないのに学習しろということのほうがおかしいとボクは思う。しかし、これからは確実に違う。話せるか話せないかは死活問題にまで発展すると思う。そこで、悲観的ではなく、楽観的に考えてみよう。英語が話せ、理解でき、世界の人と自由にコミュニケーションできている自分の姿を…。映画が字幕に頼らず、原語で理解できる。外資系会社でも問題なく、海外に渡航することも問題なく、国をまたいで仕事ができる。彼女、彼氏が外国人で、いずれ結婚し、子供はハーフ。子供は国籍を2つくらい持てる。その子どもはさらに外国人との子供を生む。もはやあまり国籍は意味をなさなくなる。人種や、差別や区別とかを最初から超越した社会がやってくる。インターネットでは、もはや国境はないにも等しい。存在しているのは、時差と言語の壁だけだ。時差があると「愛」は語れない。言語に壁があると「理解」できない。「宗教」や「人種」「国籍」の壁はリアルな世界では色濃く残るが、インターネットで会話している人が増えれば増えるほど、カルチャーがダイバーシティ(多様性)化すればするほど、あまりそれぞれの宗教や人種、国籍は重要でなくなってくる。その殆どが、本人の意思とは関係なく、生まれ授かった地を背負っているからだ。人類は、生まれ授かった地よりも、本来の自分が宿る場を求めて自由に動ける時代になってきているような気がしてボクはならない。そのためのパスポートが「英語」であると信じている。ではまた来週!文/Paul toshiaki kanda 神田敏晶■著書プロフィール神田敏晶 KandaNewsNettwork,Inc.代表取締役 ビデオジャーナリスト / ソーシャルメディアコンサルタント神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピューター雑誌の編集とDTP普及に携わる。その後、 マルチメディアコンテンツの企画制作・販売を経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ一台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。1999年に米国シリコンバレーに進出、SNSをテーマにしたBAR YouTubeをテーマにした飲食事業を手がけ、2007年参議院議員選挙東京選挙区無所属で出馬を経験。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日2013年度のセンター試験の出願スタート。本格的な入試シーズンへ向けての助走が始まった。長引く不況の影響等から、安定・内向き志向と言われる近年の受験生。ベネッセコーポレーション高等教育研究所の村山和生氏は、今年も同様の傾向としながらも、大学選びの多様化についても指摘している。そこで同氏に、センター試験の予測データや現場での実感を踏まえ、今どきの大学選びの傾向を分析して頂いた。2013年度は久しぶりの18歳人口の増加(対前年でおよそ6万5千人増)により、センター試験の出願者数も増加が予想されている。また学部別では、引き続き理系学部は志願者増、文系学部の志願者はあまり増えないとの予想。近年続く受験生の理系志向について、村山氏は「理系の子ども自体の増加傾向」を指摘する。理系増、文系減のわかりやすい例は、最近の進学校のクラス編成。かつては文系クラスが半分以上を占める学校がほとんどだったが、現在では文系と理系のクラスが半々、あるいは理系クラスの方が多い学校もあるという。「高校生の時点で、大学受験を理系に選択するようになったわけではなく、もっと前の段階の中高受験時から理系志向の子どもが増えている。少し前まで“理系離れ”と言われていたのに何故?と思われるかも知れないが、文系では具体的な就職や資格がすぐには想起しにくいことや、法学部の進学先として期待された法科大学院の司法試験合格率も期待ほどには上がっていないなど、文系進学への不安を煽る要因になっている。そのため理系の方が将来安定するのではという考え方が、中高受験の段階で芽生え、理系志向の高校生が増えていることが、今の理系人気の一番の要因。この傾向はしばらく続くと予測される」(村山氏)■理系の傾向について村山氏は薬学人気に注目しているという。「理系の人気が高くなりすぎ、同時にレベルも上がっているため、比較的受験のトライがしやすい薬学部に改めて光が当たったと考えられる」と分析するが、「ただし、薬剤師の供給量はすでに十分になる見込み。資格を取得したからと言って、全員が研究職につけるわけでもない。そういった状況をよく調べたうえで判断してほしい」とも。また、医者志向の増加に伴い、歯学部の志望者も増えている。天井感のある医学部よりも合格しやすく、具体的な資格もイメージできるという点が高い人気の理由だそう。■文系の傾向について「文系も将来の就職を見据えた学部選びの傾向がある」と村山氏。グローバル人材育成と言われるなかで、語学系統の志望者数が増えており、教育系も安定した人気。一方で、人文系や社会科学系は比較的人気が低くなっている。「特に社会科学系は受験生にとってしばらくはチャンスが広がる学部になると思われる」不況と言われる中、国公立大学は今年も非常に人気が高い。だが注目したいのは、国公立志望者の伸びが都市部よりも地方で顕著であることだ。「無理に首都圏や近畿圏などに出ず、自分の地元で勉強を進めていきたいという、広い意味での安定志向の表れ」(村山氏)一方、首都圏や近畿圏では以前にも増して「自宅志向」が顕著に表れている。受験生、あるいは保護者が自宅からアクセスしやすい大学を選ぶ傾向が高まっているのだ。「かつては郊外に広いキャンパスを持つのが大学のトレンドだったが、今後は立地の良さなど、受験生にとってのアクセスや利便性を重視する流れになると思われる」(村山氏)とはいえ、秋田の「国際教養大学」や大分の「立命館アジア太平洋大学(APU)」など、地方部にキャンパスを構える学生寮が充実した大学も注目を浴びている。両大学とも“親が行かせたい大学”として全国的に有名だ。自分の見える範囲で育って欲しいという親もいれば、大学進学をきっかけに自宅とは異なる新たな環境の中で異文化を持った人たちとの密なコミュニケーションを望む親もいる。今どきの親の希望も、一色ではない。「大学を選ぶ視点として、何が学べるかだけでなく、どう学べるかに注目し始めている保護者や受験生が増えていることは、個人的には非常に心強い」と話す村山氏。例えば、前述の秋田の「国際教養大学」が非常に人気を集めている理由のひとつに、敷地内に併設する「24時間眠らない図書館」がある。24時間365日勉強し続けることができる画期的な学びの場だ。「これまでのような大教室での一方向的な授業ではなく、プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL。少人数でグループを組み、様々な課題を、議論などを通じて解決していく課題解決型授業のこと)やグループワーク、アクティブ・ラーニング(学習者が主体的に考えたり議論したり分析、意思決定する能動的学習や参加型授業のこと)などといった学び方を推進している大学を志す受験生も多い。事実、文科省が示した“大学改革実行プラン”の中でも、クリティカル・シンキング……いわゆる論理性や、批判的に資料を読み解く力の重要性が多く語られている」(村山氏)今後は学問の内容だけでなく、学び方の充実した大学により光が当たっていくだろうと、村山氏は予想する。「何を学ぶかも大事だが、どう学んでいくかを、受験生や保護者の方には見て欲しい。どのような学び方を提供しているかを含めて志望大学を改めて検討することで、合格後さらに充実した大学生活になるはずだ」(村山氏)名の通った総合大学で友達が大勢いて……という大学生活に憧れる人が多かったのは昔のこと。最近は「より少人数」の学び環境が歓迎されると村山氏は言う。「最近のお子さんの傾向として、大人数の中でひとりになる、いわゆる“ぼっち”と呼ばれる状況を極端に嫌う向きがある。だから大学選びでも、より少人数で名前と顔が一致するような環境で学びたいと、単科大学といった比較的規模が落ち着いた大学を目指す受験生は意外と多い。それに伴い、かつてのブランド志向……首都圏もしくは近畿圏の伝統がある大学は重視されなくなり、価値観が多様化し始めている」(村山氏)例えば新生活が始まって間もなく、ネットの掲示板に「この時期になってもぼっちな俺ワロスwwwww」なんて書き込みを見かけることがある。友達づくりが実は「入学式がスタートではない」ことが背景となっている。例えば、推薦入試で早く合格が決まった学生たちが中心となり、○○大学合格者集まれ!板を立ち上げたり、LINEなどのSNSを使って早々にネットワークを作り上げる。結果、入学式時にはすでにグループが出来上がっており、輪に入れない学生が出てくるのだ。こういった状況の中、大学側が「ぼっち対策」を講じるケースも出てきているという。「例えば、入学前教育では、大学合格者に対し、高校履修範囲の補習や復習をおこなう“リメディアル”をおこなう大学もある一方で、いかに友達を作らせるか、いかに居場所を作らせるかを重視するところも出てきている。大学がやることか?という疑問の声もあるようだが、いかに“ぼっち”になるような状況を崩すかが、実はその後の学生の積極的な学びに大きく貢献しているのは事実」(村山氏)大学選びにおいて、偏差値がひとつの目安であることは間違いなく、より偏差値の高い大学への志向性があることは今も昔も変わっていない。だが、今の傾向として偏差値の次に重要視されるのは、他ならぬ「就職実績」である。キャリアセンターの取り組みや、卒業時にどのようなスキルが身につくのかという点にこだわる人が、今後はより増えていくと村山氏は予想する。つまり、泣く子も黙る超難関大以外においては、○○大卒という肩書きよりも、将来に直結するより現実的な「学びの効果」が求められているということ。就職安定志向の高校生が多様な大学選びが行っている現在において、受験生も大学も転換期を迎えているのかもしれない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日首都圏の有名私立小学校・幼稚園受験指導を中心に、幼児教室を運営するジャック幼児教育研究所は、9月20日、幼児教育のプロフェッショナルが執筆する”考える”小学校受験情報メディアサイト「JACYARD」をオープンした。同サイトでは、小学校就学前の子どもを持つ保護者に向け、同研究所が長年にわたり蓄積した有名私立小学校受験に関する知見や育児の視点を配信する。主なコンテンツは、保護者が関心・疑問を持っていることをテーマとした特集記事「働くお母さまの小学校受験」や、同研究所理事の大岡史直氏による小学校受験向けブログ「Yardage Post」、1歳から3歳向け育児ブログ「いんふぁんとぱーく」など。さらに、同じく理事の吉岡俊樹氏が新設校や注目されている学校を紹介する「学校訪問-みんなキラキラ-」も掲載されている。同研究所では、心身共に充実した子どもを育てる「幼児教育」の延長線上に「小学校受験」があると考え、そのための「正しい情報」や「教育」について知ってもらいたい内容を、同サイトを通じて積極的に発信していきたいと考えているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日TOEIC対策の勉強法を指導するのみならず、TOEICの分析など、17年にわたり研究を行っている東洋英和女学院大学教授高橋基治さん。多くの学生に支持され、TOEICに関する著書も数多い高橋さんに、長年の研究に取り組んできたからこそ知り得るスコアアップのノウハウや、最近の傾向、効果が上がる勉強法などをお聞きしました。――長年TOEICにかかわっていますが、最近の傾向はいかがでしょうか。最近は大手薬品メーカーが新卒採用でTOEIC 730点以上の取得を義務づけたように、グローバルな企業では、かなり高いレベルのスコアを求められるようになりました。以前は就活で必要とされるのは600点でしたが、社会のニーズが730点に移行したことになります。この130点の違いは大きいですね。地方の中堅企業などでも、社員に対し高いスコアの取得を希望しています。実際に仕事で英語を使っているビジネスマンに聞くと「800点以上は必要だと思う」と言いますね。しかし実際どの程度の人が730点取得するかといえば、昨年の受験者では、比較的英語が好きな人、意欲の高い人が受験する公開テストでも730点以下が82%。8割が730点取得できていません。IPテストでは730点以下は93%。730点以上取得できているのは10人に1人いないのです。平均が400~500点ですから、600点取得できていれば、最低限の英語力があるということで履歴書に書けるでしょう。ただし、求められているハードルはもっと高いところにあることを忘れないでください。――高いスコアを目指すには、まず何が必要でしょうか。初級者の場合は、TOEICのスコアが本当に自分に必要か、点数のメリットがあるのかを考えてみましょう。「取りあえず受験」組はモチベーションの維持が難しいですし、スコアも伸びません。多いのは学生が就活を始める直前になって、周囲の友達が就活のために取ろうとしている姿を見て、「取りあえず受験」するパターンですが、これではスコアもやる気もついてきません。何点取得できればこの職業に就ける可能性が高まるとか、どうしてもグローバル企業で海外勤務を経験してみたいとか、スコアのメリットによって自分の将来像がイメージできれば、強い動機づけとなりますし、生活のなかで英語に接触する仕掛け作りもするようになります。まずは必要性、そして必要なら何点必要なのかを考え目標設定しましょう。――初級者はどのように勉強すればよいですか。全体像を知らなければなりませんから、まずは公式問題集を使い、本番のように2時間で200問解いてみます。恐らく最初は最後まで終わらないと思いますが、どの程度の問題の量があるのかを把握できますし、正答数から予想得点が出るので、自分の現在の実力、目標スコアとの差や弱点がわかります。これをやらない人が意外に多いのですが、それでは走ったこともないのにマラソンのレースに出場するようなもの。ちゃんと、一度完走してみることが大切です。それから基礎を学びましょう。多くの人は書籍を購入するのですが、買うだけでは本はスコアには貢献してくれません。一番いけないのが購入するだけで安心し、少し問題を解くだけで満足してしまうこと。これでは本を使いこなしていません。本とどうかかわるかでスコアが伸びるのです。テキストは文字の見やすさなどでなじむものを選べばいいと思いますが、初級者には文法が大事なので、TOEICに特化した中学レベルの文法の本をおすすめします。私は初級者の方には「新TOEIC(R)テスト中学英文法で600点!」というテキストを勧めていますね。これを最低3回、問題を見たら解答がすぐわかるまで徹底して取り組みます。記憶するくらい1冊を短期間に繰り返したほうがいいのです。基礎がないまま公式問題集に取り組んでも、解説の意味がわからないので、ある程度で伸び悩んでしまいます。マラソンでいえばまずはジョギングで基礎体力をつけるようなイメージです。問題と解答を覚え、どのページを開いてもわかるようになれば、次の問題集に進むのです。問題集を1回取り組んだだけでほかの情報が気になり違う教材を買い、それも数ページ解いただけでさらに違う教材を買う、ということをしがちですが、それでは教材にかけた時間とお金の無駄になります。――ほかに教材の効果的な使い方はありますか。おすすめは公式問題集を使いこなすことです。解答を確認するだけでなく、出題の文章も書いてみましょう。TOEICは使われるテーマがいつも似ているのでテーマも頭に入りますし、話の流れをつかむ力や語彙(ごい)力もつくなどさまざまな効果があります。ポイントは、まず日本語で文の意味を理解しておき、それから文の構造を意識して書くこと。これを何度も繰り返すことで、文章を自分のものにでき、語彙(ごい)力や文の構造を見抜く力がつきます。そして音読です。単語をまとまり(チャンク)でつかむことができ、文章を見たときにすぐに意味がわかるようになります。初級者は単語を左から右へ一語一語追っていることが多いんですね。だから時間がかかるし、疲れます。上級者は意味のかたまりをチャンクで追っていくので、早いし、ラクなんです。音読は、語彙(ごい)や文法を取り込め、「話す・聞く・書く・読む」の4技能も向上するという効果があります。声に出した量に比例してリーディング力がつきます。リスニングでは、似た音の識別、例えば「work」と「walk」の聞き取りでひっかかることがありますが、それも声に出すのが少ないからです。自分で言うことができれば聞き取りは容易になります。できれば音声テープと同じ速度で音読しましょう。そのためには単語と単語のつながりを言えなければならないし、消える音は消さなければなりません。英語を聞いていて速くてわからないという人は速くしゃべることもできないんです。バッテイングセンターで、球速90キロで練習している人は120キロのボールを打てないでしょう。逆に、120キロで練習している人は90キロのボールは止まってみえるかもしれません。それと同じことです。――教材の選び方にはポイントがありますか。公式問題集とTOEICに特化した教材がいいでしょう。目指すスコアにもよりますが、600点を目指すなら問題を総括している塚田幸光先生の教材がおすすめです。各パートの攻略方法が書いてあり、問題の見方を教えてくれます。公式問題集を解き、別の教材でポイントを知り、また公式問題集に向かうと、見えないところが見えてきて、勘が働くようになります。TOEICに関係のない教材を使ってもあまり効果はありません。英字新聞の時事的な記事も、800点を超えるような人には有意義ですが、TOEICはあまり時事に関係する問題は出題されないので、試験対策としては必要ないでしょう。――TOEICの問題に傾向があるということでしょうか。TOEICはテストである以上、ルールがあり、似た型・テーマが出るのがお約束なのです。ですから公式問題集を繰り返すことで、質問と選択肢を見るとどのようなパターンかわかってくるんですね。例えるなら、手品のタネ明かしと一緒です。タネを知っていれば問題の手口が容易に見えてきます。質問に「most likely」とあれば「恐らく」という意味なので「ズバッとは言いませんよ」というサインです。つまり、関係のある単語や語句を最初で言うか、それらを文全体にちりばめていますよ、という合図。文章全体を追ってようやく「ああ、ここはレストランなのか」「ホテルなのか」と場所がわかるような文章だったり、「受付係だったのか」「旅行代理店の人だったのか」と人物が特定できるということですから、こういう難しい問題に初級者は安易に手を出さない方が無難ですよね。また、「男性は何を提案していますか?」という問題の場合、「『提案』がある」のだと既に教えてくれているわけですから、「why don’t you~」や「You should」などと聞こえてきたら耳をすませればいいのです。選択肢を見ればそこに答えが書いてありますから。リスニングで質問に関連した単語が聞き取れても、選択肢にそれがない場合もあります。例えば設問文で「architect (建築家)」という単語が聞き取れたが、選択肢にその単語はなく、「building designer」に言い換えられているようなケースです。音声では「The power was out. (停電していた)」だったのが選択肢では「There was no electricity.」になっているとか。この言い換えに瞬時に気がつくかどうかが、730点を超えるか超えないかの違いです。公式問題集に取り組んでいると、こういうパターンがわかってきます。英語力があるのにスコアが伸びない人はすべての問題に同じエネルギーを注いでしまいがちですが、TOEICは難易度が一問一問違うので、難しい問題はスルーし、易しい問題を落とさないのが大切です。全問正解はしなくていいのですから。リスニングならパート1は10問のうち8問正解すればよく、パート2~4は30問中20問取れれば730点は達成できます。――英語が楽しく上達できるコツはありますか。この人のように英語が喋(しゃべ)れたらいいな、というお手本を一人見つけることです。できれば自分と同じ性別で、声質や音域が似ているといいですね。海外のスターでもYouTubeなどでいくらでもインタビュー動画などを見ることができますから、その人になった気分で同じように喋(しゃべ)る練習をするのです。そうすれば英語特有の間や、アクセント、イントネーションなどもつかめるようになります。僕は80年代に『ベストヒットUSA』で司会をしていた小林克也さんにあこがれましたね。当時、彼は洋楽最前線で、番組で欧米のヒット曲を紹介したり、マドンナなどの大物シンガーが来日するとインタビューをしたりしていました。見かけは全くの日本人なのに海外のスターとも対等に話せるほど英語が堪能なので、一時は克也さんのようなDJやナレーターを目指しました。今も、ノラ・ジョーンズなどにインタビューしてみたいですね。バンドでコピーをしていたくらいビートルズも好きだったので、ポール・マッカートニーともぜひ直接話をしてみたいです。英語ができると楽しみが広がるんですよ。――仕事で英語を使う機会のあるビジネスマンにアドバイスをお願いします。ビジネスマンはこれから英語でプレゼンをする機会が増えると思います。ですからYouTubeで、様々な分野の人物がプレゼンを行うTEDというサイトを見て練習してもいいでしょう。また、良いプレゼンの見本としてガー・レイノルズ氏もおすすめします。言葉と映像の両方を上手に使いますから、右脳と左脳の両方に入ってくるんです。TOEICで自分が必要なスコアを取得したら、あとはスコアを伸ばすことを目指すのではなく、プレゼンのスキルを磨くことが大切です。これがあれば営業スキルが上がりますし、いいプレゼンは商品だけでなく自分も売り込めます。英語でプレゼンができれば、さらに可能性が広がります。世界に自分がつながっていける。考えただけでもワクワクしませんか?■お話を伺った人高橋基治さん。サンフランシスコ大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学教授。TOEICに関し、17年に渡りTOEICの研究を行い、授業のほか講演活動、著作などでTOEICの得点を引き上げる効果的な勉強法を伝授。ノウハウの豊富さと熱い指導で高い人気を誇る。■著書聞いて覚える英単語キクタンTOEFL(R) TEST イディオム編(アルク) 新TOEIC(R)テスト スーパー模試600問(アルク) TOEFL(R)テストリーディング・リスニングの解法基礎編(アルク) TOEFL(R)テストリーディング・リスニングの解法応用編(アルク) 『これ、英語でなんて言う?』(中経出版)※10月末発売予定 『TOEIC(R)テストムダな勉強はやめなさい! がんばっているのにスコアが伸びない人のための最速最短学習法』(小学館) 『TOEIC(R)テスト本番攻略模試』(学研/共著)他多数【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日世の中には、転職に役立つ資格だけではなく、ユニークな資格が数多く存在します。そこで今回は、取得資格数270を超える資格マニア・鈴木秀明さんに、オモシロ資格・検定についてインタビュー!なお鈴木さんには、取得の難易度を5段階評価で表していただきました。■キャリアアップが期待できそう!な資格――鈴木さんが取得された検定の中で、まず気になったのは「会議エキスパート検定」です。これはどのような資格ですか?「会議参加者からの効果的な意見の引き出し方や、効率的な進行ノウハウなどの会議ファシリテーションスキルを身につけてもらうために生まれたのがこの検定です。難易度は★★★☆☆。実は私も試験委員に名を連ねており、JTBなどの大手企業が共同で進めているプロジェクトです」(鈴木さん)――学べば、ムダな会議も減らせそうです!「ニュース時事能力検定」というのは、時事やニュース内容をいかに理解しているかということでしょうか?「簡単に言えばそうです。ただ、5級は時事に詳しい小学生でも合格できるレベルですが、1級合格率は20%前後と狭き門。放送局などでは受験が奨励されているようです。難易度は★★★★☆」――「現代キーワード検定」も気になります。「これは専門的な知識より、政治・経済をはじめ、医療・福祉や科学・技術・情報といった幅広い分野の専門用語やキーワードを問われるといった感じです。難易度は★★★☆☆ですね」最近は昇進・昇格試験で時事問題が出題されることも多いので、これらの資格を取得することでキャリアも収入もアップすることが期待できそうです。■サービス業の人に役立ちそう!な検定――さて、この「日本さかな検定」というのは一体……?「『ととけん』ですね(笑)。企画委員長は服部幸應氏、難易度は★★★☆☆。受験者は、魚屋や飲食業の方はもちろん、釣り好きの人も多いそう。接客中に『認定カード』をつけて、売り上げが伸びた飲食業の方もいるそうですよ」――思わず「何それ?」と聞きたくなる検定ですものね!続いて「お好み焼き検定」……まさか実技もあるとか?「マークシート方式で、実技はありません。これは、お好み焼きファンの方が主に受験しているようです。地域によるお好み焼きやソースの違いを知っておくと良いですよ。難易度は★★☆☆☆」――受験中におなかが鳴りそうです……。次の「夜景鑑賞士検定」とは、また不思議な検定ですね。「1級に合格者すると、『夜景鑑賞士マイスター』に認定されます。旅行会社や展望台勤務の方、また電力会社の方などが受験されていて、観光や街づくりといった仕事に生かしているようです。難易度は★★★★☆かな」視覚が研ぎすまされそうな資格ですね!■趣味レベルで楽しめそう!な検定――「消費者力検定」とは、一体何を試されるのですか?「主に衣食住の知識について問われます。ただ、保険や売買など契約に関する問題も出ますので、ちょっとした法律知識なども問われますね。難易度は、★★★☆☆です」――学びながら、賢く暮らせるようになれそうです。そして、私が最も気になったのは「ダイエット検定」と「銭湯検定」。大好きなジャンルなので、すでに合格できそうな気が……。「いやいや、いずれも専門性を問われる出題内容ですよ。『ダイエット検定』は、エステティシャンやトレーナーなどの方が受験しているようです。二級は基礎知識が問われるレベルですが、一級はプロとして活躍できるレベルの深い知識が求められます。『銭湯検定』も、銭湯の歴史や建築などの問題が出ますが、この検定は自宅で受験でき、さらに追試も受けられます。いずれの検定も、難易度は★★☆☆☆です」努力なくして勝利なし、ですね!■ところで鈴木さん、なぜそんなに資格を……?――前述の通り、270以上の資格をお持ちの鈴木さん。資格を取るのって、そんなに楽しいですか?「はい(笑)。まずコレクター的な動機で、とにかくたくさん集めるのが好きでして。合格するたび、達成感やレベルアップ感も得られますしね。そもそも勉強とは、自分の知らない世界を知ることです。新しい世界を知ることは、理屈抜きに楽しい。もちろん、僕だって失敗や挫折をすることもありますよ。でも、それをいかに成功につなげるか、あらためて考えて計画を立て直して……という一連の流れが、ゲームに似ていて楽しいんです」資格取得や勉強は、もはや生活の一部という鈴木さん。学ぶ楽しみ、あなたも体験してみては?鈴木秀明。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て、2009年、資格アドバイザー、ライセンスアセッサー、学びのコンシェルジュとして独立。現在、総合情報サイト「オールアバウト」で資格に関するガイドを務める。著書に「ラクして受かる勉強法」など。メディア出演、多数。(OFFICE-SANGA 百田カンナ)
2012年09月23日私立大学の明治大学は、来年4月に新たに「総合数理学部」を開設。同学部は、2008年開設の国際日本学部に続く、明治大学10番目の学部(理系)となる。同大学では、新学部において、数理科学と情報技術の最先端を学ぶカリキュラムを提供。「現象数理学科」、「先端メディアサイエンス学科」、「ネットワークデザイン学科」の3学科を設け、あらゆる現象を解明する力と、新たなモデルを創造・発信する力を身に着けた人材を育てるという。なお、同学部は「数理科学」と「情報技術」をカリキュラムの中心に据えた理系学部であるものの、「数理科学に興味がある」という文系の受験生のために、数ⅢCや理科を受験する必要が無い「3科目方式(国語・外国語・数学ⅠAⅡB)」を全学部統一入試において実施するとのこと。入学定員は学部全体で260名。内訳は、「現象数理学科」が80名、「先端メディアサイエンス学科」が100名、「ネットワークデザイン学科」が80名。また、キャンパスは新学部に合わせてオープンする中野キャンパスとなる。中野駅から徒歩8分。「総合数理学部」の他に、和泉キャンパスから移転する「国際日本学部」と複数の大学院研究科、および研究機関が教育研究を展開する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日英語コーチとして、これまで2,000人以上を指導してきた金井さやかさんは、海外留学経験なしに、英検1級に合格し、TOEICで990点(満点)を取得する卓越した英語力を身に付けたと言います。「RとLの区別がつくようになったのは、20代半ばを過ぎてから」という金井さんにTOEIC対策法について、また、金井さんが英語力を飛躍的に伸ばすきっかけとなった「耳読書」について、お話を伺いました。──TOEIC学習のモチベーションを保つためにはどうすればいいでしょうか。モチベーションは潮の満ち引きのように変化するもの。波があるのは当然です。それを知るだけでも少し気持ちが楽になりませんか?いつも最高の状態をキープするのは不可能で、モチベーションは落ちることがあって当たり前です。モチベーションを上げる方法はいくつかあります。まずは必要性を高めること。お尻に火がつけばやるしかありません。私のTOEIC初受験の時がまさにそうでした(笑)。また、やるべきことが絞れて、何をやらなくてもいいかがはっきりした時にもモチベーションが上がります。例えば、TOEIC受験を2カ月後に控えている人が、字幕を見ずに映画を見られるようにトレーニングする必要はありません。タスクを細分化させ、やるべきことが見えてくる──「これは必要だけど、これはやらなくていい」ということがわかってくると、自然とモチベーションが高まります。あとは、英語を自分の楽しみとリンクさせることです。「楽しむ」ことは、英語に限ったことではなく、とても本質的なこと。好きなサッカーの試合なら、時差を気にせずリアルタイムで見たいなど、好きなことや自分の興味のあることなら、眠くても、疲れていてもやめられないことってありますよね。それを英語に絡めるんです。好きなことは習慣化しやすく、苦労なく続けられるものです。──TOEIC受験のための準備期間はどのくらい必要でしょうか。「準備はずっと、対策は直前」と、私は分けて考えています。英語の勉強は一生もの。英語のプロの方であればあるほど、自分の足りないところがわかるので、英語との付き合いをやめません。毎日、英語に触れることが大切です。インターネットが発達した現在は、一昔前よりも英語の世界に触れることが習慣化しやすくなりました。ネット上には一生かかっても読み切れないほどの英語の記事が毎日、更新されていますから、興味をひかれる記事も見つかるはずです。まずは、自分の生活サイクルの中に、英語に触れることができる時間を確保するようにしましょう。新しい時間を作るというよりはスキマ時間に入れていくのがいいと思います。通勤中に、2分間、時間が空いたら、スマートフォンに同期させておいた番組をチェックしたり、15分あったらオーディオブックを聞いたりするなど、わずかな時間でもできることはたくさんあります。時間が空いたら何をやるか、あらかじめ準備しておくことも大切です。時間ができてから何をやるか考えても、考えているうちに時間は過ぎてしまいます。2分だったらこれ、15分だったらこれと、やることを決めておきましょう。私の場合、15分空いたら海外ドラマを見ます。15分で全編を見るのは不可能ですが、15分のスキマ時間が4回あれば、それで1時間になります。──具体的に、TOEIC受験の直前対策としてはどのようなことが有効でしょうか。試験直前に勉強して効果があるのは単語。リスニングと例文とともに覚えると、英語力は格段にアップします。また、基本的なことですが、自分のレベルと取りたいスコアを確認しTOEICの問題形式に目を向けること。TOEICの問題には傾向があるので、問題集などで傾向をつかみましょう。例えば、TOEICに、「専制君主」という単語はまず出てきません。問題集選びは自分のレベルに合ったものを選び、ほかの人の評価に振り回されないことを心がけてください。もし失敗しても、問題集は1冊1,500~2,000円程度。1冊くらい失敗したからといって、それで人生終わりではありません。1冊の中に、ひとつでも役に立つことが書かれていたらもうけものだと思っていいくらいの気持ちが大切です。また、自分の状態を知ることも大切です。何をどうしたくて、TOEIC対策をするのか、考えてみてください。どの程度、時間があるかもそうですし、満点を取りにいくのか、600点を取りにいくのかによって対策法は違ってきます。同じ600点を目指すにしても、リスニング300点、リーディング300点で600点を取ろうとしているのか、350点、250点で行くのかによっても対策法は異なりますが、はっきり答えられる人はなかなかいません。自分にあった問題集、自分なりの勉強法、対策法を見つけましょう。TOEICは、ロッククライミングのように一番急な斜面を登らなければだめだと思われがちですが、その前後左右にも空間は空いているんです。──これまで2,000人を超える人に英語を指導してきた金井先生から見て、TOEICのスコアが一気にアップする人の共通点はありますか。はい。迷いを断ち切って、問題集を絞り、その問題集を徹底して、3周、4周繰り返したあとに、急激にスコアを伸ばす人が多いですね。問題集は、文法だったり、単語集だったり、2週間程度で1周できるシンプルなものがいいでしょう。初回から完ぺきでなくてもいいんです。具体的な方法としては、まず1周目は、わかっていること、知っているけれどあいまいなこと、まったく知らないことを分類します。その中で、スコアアップのカギとなるのは、「知っているけれど、あいまいなこと」。単語を例にとると、見たことがあるけれど意味が思い出せず、正解を知ると、「ああ、そうか」となるものです。それを中心に勉強しましょう。まったく知らない単語は後回しで構いません。2回、3回と繰り返すうちに、初めて見た単語がやがて「知り合い」へとグレードアップしていきます。──900点以上を目指す上級者へのアドバイスをお願いします。言うならばTOEICのレベルを超えるような力で「穴」をなくしていくことです。990点(満点)を取っている人は、990点を取りに行っているのではなく、1,500点を取れるような、言うならばメーターが振りきれるような力で満点を取っているものです。そのためには大量の英語に触れること。苦行である必要はありません。ご自分の好きなことで、英語に触れればいいんです。また、中華~上級者の方には英語音声を聞いて書き取る、ディクテーションをお勧めしたいですね。頭の中で英語を再構築しなければならないので、かなり力は付きます。TOEICのリスニングセクションの、パート1から3をイメージしながら書き出してみましょう。“Have a nice day”が「ハバナイスデイ」と聞こえるリエゾン(連音)に慣れる効用もあります。パート3、4の会話やナレーションの部分を、ナレーターと同じ速さで発音してみるのもいいでしょう。900点以上の人にとってもなかなか難しくて、自分が録音したものを聞き、あまりの下手さにショックを受ける人も多いんですよ。──留学経験のない金井さんは、どのようにして英語力を伸ばしたのですか?留学経験もない、英文科卒でもない、夫も普通の日本人、父親の転勤もない──。ないない尽くしがコンプレックスでしたが、逆にそれがモチベーションになり、今では、“Where did you learn English?”と聞かれるのがおもしろくなりました。私の場合、とにかくたくさん英語を聞きましたし、英語のスピーカーが来る講演会とか、好きな映画は字幕版を見るとか、小さい習慣ですが、なるべく英語を使って人に会う機会をキャッチするように心がけました。ものおじしない人は外国人がよく集まるパーティーやバーなどに積極的に足を運んでみてはいかがでしょう?瞬発力を身に付けるためにも場数は必要です。TOEICで満点を取る人でも、瞬発力がないと、男の人の話をしていても、思わず、“she”と言ってしまうこともあります。学んだことをアウトプットする場所は、お金を使ってでも得た方がいいと思います。学びにいくのではなく、使いにいくという感覚でないともったいないです!学んでおいて、学んでおいて、スクールには使いに行くといいでしょう。──金井さんが推奨されている、「耳読書」についてくわしく教えてください。本に書かれた内容を録音したオーディオブックを聞いて、耳から読書することを、私は「耳読書」と読んでいます。私の場合、耳読書をするようになってから、約1年後に、TOEICのリスニングセクションで満点が取れるようになり、英語のある生活が楽しくなりました。ポイントは素材選び。英語を学ぶためにではなく、自分が英語で何を聞きたいかを重視して選ぶと、無理なく楽しく続けられます。日本語でも勉強するために買った本は読むのが苦痛ですが、自分がおもしろそうだと興味をひかれた本はすぐに読むでしょう?それと同じです。──オーディオブックの素材選びのポイントについて、もう少しくわしく教えてください。レベル的にはちょっと頑張って聞けるものがいいですね。欧米では、オーディオブックが発達していて、あらゆるジャンルのものが音声化されているので、選択肢はたくさんあります。『はらぺこあおむし』(The Very Hungry Caterpillar)などの絵本から始めてもいいでしょう。臨場感たっぷりに話してくれるので、大人でも楽しいですよ。絵本が幼稚に感じるなら、日本語で読んだことのある本の英語版に挑戦してみるのも手です。私にとっては、大きな飛躍のきっかけとなったのは、『ハリー・ポッター』シリーズでした。映画化される前から、私の頭の中で、ハリー・ポッターは空を飛んでいたんです(笑)。とにかく、自分が興味をひかれる、頑張らなくても楽しく続けられる素材を探すことです。パーキンソン病発病後のマイケル・J・フォックスが朗読しているものなど、政治家やスターの自伝などを著者自身が朗読しているものもあります。素材によって声が違いますから、さまざまな素材に触れているうちに、聞き取ることができる英語のストライクゾーンが広がっていくという効用もあります。──リーディングの対策法についても、教えていただけますか。耳読書で、リーディング力も上がります。TOEICのリスニング問題の文章よりも長く、早いオーディオブックの英語を前に戻らず聞き取らなければならないわけですから、処理スピードは自然と上がります。単語が2、3個わからなくても、全体像で理解する習慣も身に付きますから、英文を語順のまま、前から理解する感覚は読解にも役立ちます。英語の勉強は、複合的なものです。リスニングだけやってリスニングだけ力がつくということはありません。何かをやれば、それに引きずられるようにして、必ず総合力はついていきますので「楽しむ」気持ちを忘れずに学習に取り組んでください!金井さやかが選ぶ英語オーディオブック■お話を伺った人金井さやか氏。英語コーチ、講師トレーナー、パフォーマー(パントマイム)。留学経験なしで英語力を付け、英検1級、TOEICテスト990点(満点)を取得。日本人が弱点を克服して話せるようになるように、現在までに子どもから大人まで2,000人以上にコーチを行ってきた。現在は、子育てをしながら、英語指導、学習情報を発信。各種メディアへの寄稿も多い。■著書・国内でTOEICテスト990点―留学しなくても英語力は伸ばせる!(中経出版/1,470円) ・英語は耳読書で学べ(中経出版/1,680円) ・TOEICテスト満点コーチが教えるビジネス英語(中経出版/1,470円) ・英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語(野村るり子・金井さやか著/講談社インターナショナル/1,260円)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日『グッバイ、レーニン!』などで知られる演技派ダニエル・ブリュールを主演に迎えて贈る感動の実話『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)より公開を迎える。これに先駆け、教師を目指す人たちを集めて、現役教師たちによるトークショー付き試写会が行なわれ、各国の教育事情について語った。1874年、第一次大戦前のドイツ。帝国主義による厳しい規律が国民たちの自由を許さずにいた。そこにオックスフォードから初の英語教師として招かれたコンラート・コッホ。英語に慣れ親しんでもらうべく、サッカーを通して真の教育を貫こうとするコッホだが、まわりの教師、親たちに「野蛮なスポーツだ」と反対され…。今回、トークショーに登壇したのは東京大学大学院情報学環・水越伸教授、神田外語大学で韓国語を教えるクォン・ヨンギョン准教授と同大学語学専任講師のクリスティ・ウィルチ先生の3名。この日のテーマは、教育現場における「日本と海外の違い」。韓国出身のヨンギョン准教授は「私の学生時代なので、少し昔ですが」と前置きしつつ、「夜遅くまで学校や塾で勉強していました」と語り、「でも、私の生徒も含めて日本はあまり遅くまで学校にいることはないですね(笑)。それは韓国が日本よりも国家とか社会からの影響が強いからだと思います」と考察。オーストラリア出身のウィルチさんも韓国で5年間過ごした経験を持つが、実際に韓国の学生たちは「勉強・勉強・勉強の日々。学校の後も塾に行って、その次に塾での内容についていくための塾に行って…社会の中で学ぶ時間が少ないんです」という激しい受験戦争が繰り広げられる韓国の教育事情を明かし、会場を驚かせた。さらに、『コッホ先生と僕らの革命』のストーリーのきっかけでもあり、いま日本でも取り沙汰されているいじめ問題について話が及ぶと、顔を曇らせる一同。韓国では厳しい受験戦争のストレスからか、いじめのエスカレート化が深刻な問題になっていると言い「学生たちは苦しい状況の中、学校に通っています」(クォン准教授)と明かす。ウィルチさんも「一番多いのが、無視して“いない者”扱いするものですね。でもオーストラリアの場合は友達や家族に相談しやすいカルチャーがあるので、日本や韓国よりもいじめから抜け出しやすい環境です。やっぱり受験によるプレッシャーや自由な時間がないことが原因で起こっているように感じます」と悲しげな表情を見せた。本作でも帝国主義が支配する窮屈な社会の中で生きる生徒たちの姿が描かれている。水越教授は本作をふまえ「1874年というのは、(本作の舞台となる)ドイツも日本も遅れて帝国主義でした。ここでは、いまとはまた違った“学校”が描かれています。いじめも現代のものと少し違っています。ただ、日本の多くの学校教育システムは、ドイツの軍隊を育てる機関から入って来たものなんです。だから、日本でも韓国でも間違ったら怒られるんじゃないかとか感じるのはそういうシステムがいまだに底で流れているからなんです」と、日本とドイツの教育現場の意外な関係を明かしてくれた。そして、最後には「しかしこの映画は、そんな中でも将来の夢や希望もしっかりと描かれていました」と、いつの時代も変わらぬ子供たちの未来を思う教師の心に目を細めていた。今回の試写会を企画・運営したのは神田外語大学の学生たち。“明日のコッホ先生”を目指す来場者のために、この日参加した現役教師たちとの交渉や会場の手配までの一切を彼らが担当した。教育現場からの真摯な言葉に胸を熱くたぎらせながら、イベントの成功に一安心といった様子だった。『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。特集:『コッホ先生と僕らの革命』/宣伝体験記■関連作品:コッホ先生と僕らの革命 2012年9月15日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 DEUTSCHFILM/CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT/SENATOR FILM PRODUKTION
2012年09月04日日本は幼稚園のお受験から大学入試まであるので、多い人だと、幼、小、中、高、大と5回受験したという方もいるかと思います。では、海外ではどのような感じなのでしょうか?今回は外国人20人に「母国の受験事情」について聞いてみました。・まず幼稚園の受験は無いと思います。また、小中は一貫校が多く、受験制度はないでしょう。ただ、人気のある学校だったら受験があります。大学になると受験があります。(ブラジル/女性/50代前半)ちなみに、ブラジルの公立大は学費が無料。勉強をするために負担をかけなくていいというのはいいですね。・大学は入るのが簡単ですが、出るのは難しいから、たくさん勉強する(マリ/男性/30代前半)日本は逆ですよね。大学に入るのには難しく、希望の大学に入るために何浪もしますが、出るときに落とされるのは、よほどですよね。それよりも、就職のほうが苦労します。・中国では受験勉強を学校で行い、学校の先生は長時間にわたり生徒の対応をします。また、生徒全員が学校で自習することも多いです(中国/女性/30代後半)中国の受験事情も大変そうです。・受験は美大や音大以外にはありません。高校を卒業する時の成績が一番重要になります。最近は教育熱心な親が増えているとはいえ、日本のように塾や家庭教師はあまり普及していません(ドイツ/男性/30代後半)ドイツは受験制度はないんですね。・特に大学受験は人生の一大事ともいえる(韓国/女性/30代後半)韓国の大学受験は本当に一大事で、車通勤の人は出勤時間を遅らせたり、遅刻しそうな受験生を警察が会場まで送ったりと、気を使います。シーズンになるとテレビでも見ますよね。・日本の大学受験は、いろいろな大学を受けることができますが、母国の国立大の場合はセンター試験の点数順で希望大学を選ぶので、年に1回しか受けられません(シリア/男性/30代前半)日本の国公立大の場合、前期、中期、後期と最大で3回チャンスがあります。私立なら、それ以上受験できる場合も。国によって受験事情が大きく違うことがわかりました。日本の大学入試制度も世界から見ると、ユニークな制度かもしれませんね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日「受験サプリ」を運営するリクルートは、受験生の志望校対策が本格化するタイミングに合わせ、大学入試の過去問題を無料でダウンロードできるサービスを、9月から本格的に提供していくと発表した。同サイトは、大学受験をサポートする無料会員制サイト。Webで受験してすぐに判定結果が分かる「センター模試」や、最新4年分のセンター試験の過去問を、一問一答のドリル形式で解くことができる「センター問題集」、入試スケジュールを簡単に管理できる「受験プラン」など、受験のサポートツールを提供している。同サービスでは、7月から試験的に数学の問題・解答・解説の提供を開始した。8月には物理、生物、化学と理系科目を拡充。9月上旬からは、日本史、世界史、英語、国語の文系科目も順次掲載される。掲載大学は、受験者数の多い国公立・私立大学の37大学。大学入試過去問は、旺文社/教育測定研究所が提供しており、問題・解答・解説は、旺文社刊行の「2013年受験用全国大学入試問題正解」の情報とのこと。なお、本格スタートに合わせ、新CMを全国放送する。受験生を飼い主に持つ「愛犬(の)サプリ」が、受験シーズンだけ「受犬サプリ」に変身し、飼い主を応援する物語になっているという。放送期間は、9月1日から9月9日。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月03日競走の健全な発展を図る日本モーターボート競走会は、8月1日から「第114期ボートレーサー」を募集している。この募集では、「一般試験」と、その志願者の中で各スポーツ活動において特に優秀な成績を収めた者を対象とした「スポーツ推薦試験」が実施されるという。締め切りは9月12日。「一般試験」および「スポーツ推薦試験」の応募条件は、年齢「15歳以上30歳未満」、身長「男女とも172㎝以下」、体重「男子47㎏以上55㎏以下、女子42㎏以上50㎏以下」となっている。「一般試験」の第1次試験は、11月11日で「学科試験」、「体力試験」を実施。第2次試験は、12月3日から5日で「身長および体重測定」、「適正試験」、「体力試験」、第3次試験は、12月6日から7日で「人物試験(面接)」、「身体検査」、「適性検査」を行う。「スポーツ推薦試験」の第1次試験は「人物試験(面接)」となる。また、スポーツ推薦試験該当者については、「一般試験」の受験申請書の運動歴の記載内容を同財団で確認し、該当者に連絡する形だ。なお、合格者は2013年4月に、福岡県柳川市にある「やまと学校」へ入学。1年間の訓練を経て、2014年5月以降、プロのボートレーサーとしてデビューする予定だという。同協会WEBサイト資料請求入力フォームから、受験案内の資料請求・申し込みができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日日建学院は、中国語能力(HSK)試験を、日本初のインターネット試験として開催。試験会場に適した全国の個別学習ブース教室を提供する。同試験は、今までペーパーベースで年4回、東京・名古屋・大阪・福岡で開催されていた。今後は、回数も年に8回実施され、地方の受験者にとっては大きく利便性が増すことになる。新しいHSKは、国際レベルの中国語能力の標準化試験として、中国語が母語ではない者を対象に、その生活、学習、また仕事における中国語の能力を検定する中国政府認定試験。世界中で中国語能力の公的な証明として適用され、HSK認定書は中国留学の際の基準や就職や転職の際にも活用されている。HSKネット試験は、日本国内では7月22日、日建学院池袋校で初開催された。当日の全受験生は54名で、日本国内では現在、日建学院でのみ受験が可能となっている。1級~6級までの試験を同じ教室内でオンライン受験でき、回数も年に8回の実施。地方の受験者にとってはとても便利になる。検定は、中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションをとれるレベルの「1級」から、中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現できるレベルの「6級」までを設定。それぞれ聞き取りと読解が、3級以上は作文が評価対象となる。受験費用は、1級の3,500円から6級の8,500円まで。年内の試験は9月8日、10月21日、12月2日が予定され、それぞれ全国82会場の日建学院で行われる。試験の詳細、受験申し込みは「日建学院のHSKページ」へ。9月8日の試験については、申込締め切り日が8月29日に迫っているのでお早めに。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日日本夜景遺産事務局は、第五回「夜景鑑賞士検定(夜景検定)」を開催する。初級・中級向けの2級、3級試験は12月1日~2日。2級合格者のみが受験できる1級(夜景マイスター)試験は、2013年2月9日に東京、2月10日に大阪で行われる。「夜景鑑定士」は、私たちを魅了してやまない夜景の魅力を知り、夜景の知識を深めることで日々の生活に潤いをもたらしつつ、夜景の観光的価値を理解してもらうという趣旨のもと、2008年より開設された試験。夜景が好きな人はもちろん、観光事業従事者、観光関連企業への就職を目指す人まで、過去全国で約6500名以上が受験。3500名に及ぶ「夜景鑑賞士」が誕生した。年齢、経験等の制限がなく、初心者でも受験できる2級、3級検定試験は、インターネット上で行われる。電子書籍「夜景検定公式テキスト2級・3級」認定された日本夜景遺産、および2012年度に追加認定された日本夜景遺産から択一式で100問出題される問題に回答し、正解率80%程度で合格となる。試験日は、初級・中級向けの2級、3級試験が12月1日~2日。2級合格者のみが受験できる1級(夜景マイスター)試験が2013年2月9日に東京、2月10日に大阪。なお、申し込みは[夜景鑑定士検定のWebページ}(から。受験料は、3級が5,250円。2級が6,350円。2級・3級併願の場合は11,600円。1級はテキスト込みで8,700円。公式電子テキストは、「夜景鑑定士検定の公式ページ」に購入方法を掲示。完全版、追補版合わせて1,400円で購入できる。最新版の発売は8月24日を予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日勤務先のニーズや自らのキャリア形成のため、TOEICを受け続ける人は多いでしょう。さらなるスコアアップに向けたお勧めの勉強法とは?神田外語大学で専任講師を務めるTOEIC対策のスペシャリスト神崎正哉氏に読者のレベル別に解説をしていただきました。――神崎先生は自ら運営するブログでTOEIC対策のさまざまな勉強法を紹介しています。スコアアップのために何をすべきでしょうか。TOEICに向けてとるべき対策は、その人のレベルや状況によって変わってきます。例えば『いつまでたっても400点台から抜け出せない』という方は英語の基礎力が足りないと思います。TOEICをやる前にまずは中学校レベルの基本的な文法や語彙(ごい)を固めるのがよいでしょう。同時に易し目のリスニング素材を使って、英語の音の聞き取りの練習もしてください。また、極端に点数の取れないパートがあるという人は、自分の苦手なパートのトレーニングを集中的に行って、苦手意識を克服するというのも一つの手でしょう。逆に得意なパートをさらに伸ばすという手もあります。自分の好きなパートの方が楽しんで出来るので、モチベーションも上がります。それに引っ張られて苦手なパートも伸びてくるということもあります。自分の性格に合ったやり方を選んでください。「英語は昔から得意」「英語圏の大学に留学していた」「海外勤務の経験がある」というような英語力の高い人はTOEICの問題集を解いて、問題形式になれるだけで高得点が期待できます。――では、初学者向けのお勧めのメソッドを分野別に教えてください。まず、TOEICの後半のリーディングから伺います。リーディングセクションで必要なのは語彙力、文法力、読解力です。この3つをバランスよく伸ばすようにやるのがいいですね。単語は中学3年間で学習する1,000語に加え、TOEICでよく使われる1,000語覚えることが必要です。TOEIC頻出語句の覚え方ですが、TOEIC頻出語句を集めた単語帳を使い、1日10個なり20個なり決めて、毎日コツコツ覚えていくというやり方が一般的です。またTOEICの問題を解く過程で出会った知らない単語を拾っていって覚えるというやり方もあります。『TOEICテスト新公式問題集』シリーズ(TOEICを主催するETSが作成した問題集、以下『公式問題集』)はTOEIC頻出語句の宝庫ですから、問題を解く練習をした後、英文問題中の知らない語句を覚えるようにすれば一石二鳥です。単語の覚え方ですが、単語カードを使うというのも有効な方法だと思います。表に単語や例文を書き、その裏に意味を書く。そして表の英語を見て意味が浮かぶかどうかチェックする。単語カードを使うと覚えた単語のカードは外して、覚えられていないものだけ繰り返すという調整が可能ですので、効率的な反復練習ができます。覚えて忘れて覚えて忘れて、というのを何回も繰り返すうちに記憶に定着して行きます。単語カードは持ち運びが楽なので電車の中やちょっとしたすき間時間ができた時、使えるので便利です。それから声に出して覚えるとよく記憶に残るということもあります。単語やフレーズ、例文を声に出してみてください。覚えやすいと思いますよ。あと手で書いた方が覚えられるという人もいます。試してみてださい。声に出しならがら手で書くなんていう組み合わせ方式も効果があるでしょう。自分に合ったやり方を見つけてください。どんなやり方でも大切なことは反復練習です。一度覚えても放っておくと忘れてしまいます。復習を必ずしてください。それから単語単体で覚えるのではなく、フレーズや例文で覚えるようにしてください。その方がTOEICでも役立ちますし、実際に英語を使う際も役立ちます。文法に関しては、中学英語レベルでTOEICのPart 5、6に出題される文法問題の9割以上はカバーできます。ただ、400点台の人には中学校で習う英語がきちんと身についていない場合が多いです。中学英語に不安がある人は『中学校3年間の英語を10時間でやり直す本』などを使って、中学英語がマスターできているか確認してみてください。昔、高校や大学の受験などで一生懸命勉強した経験のある方は、そういったことは必要ないでしょう。TOEICの問題をやれば昔の感覚を呼び起こせるはずです。単語学習とは違い、文法はまとまった時間を設けて一気に勉強するの可能です。――リスニングではレベルを問わず、「とにかく声に出すこと」を推奨されているそうですね。とにかく英語を聞いて、声に出してください。使う素材は何でもかまいませんがTOEICを目指して学習を進めているのであればTOEICの教材を音読の素材に使うのがよいでしょう。例えば、『公式問題集』の模擬問題を解いて、答え合わせをした後、音声CDを使って音の練習ができます。Part 1、2は文が短いので、聞いて繰り返すListen & Repeatの練習に適しています。聞こえた通りまねして声に出す練習を重ねることで英語の音のパターンを体に染み込ませることができます。英語の音のパターンがマスターできるとリスニングがしやすくなります。Part 3の会話とPart 4のトークは、暗唱の練習に使ってください。問題を解いて答え合わせをしたら、まず知らない語句や文法のチェックをして意味が理解できている状態にしてください。そして一文ずつListen & Repeatをして音を正確に出せるか確認してください。そうしたら同じ会話・トークを10回、20回、30回と繰り返して音と一緒に丸ごと覚えてください。この練習には利点がいろいろあります。まず、TOEICのPart 3,4で出題される会話・トークはパターンが決まってきます。『公式問題集』中の会話・トークをたくさん覚えていると、本番で似たような会話・トークに当たる可能性が高くなります。自分が暗唱したものを同じような会話・トークは聞いて理解するのが容易です。20~40くらい暗唱しているとかなり有利になります。また、会話・トークを暗唱して英語のデータベースが頭の中に出来ると、実際に英語を使う際にも役立ちます。特にPart 3の会話は英語圏で暮らして仕事をする人が遭遇するであろう場面設定でのものがほとんどですのでそこで使われている言い回しなど、覚えておくと実用的です。さらに会話・トークを丸ごと覚えることで『英語の回路』ができてきます。暗唱している会話・トークは意味が分かっている英語なのでいちいち日本語に訳さなくても意味が取れます。英語を英語のままで理解できるのです。そのような会話・トークが増えることで英語の感覚が身に付き、『英語の回路』が徐々にできてきます。それに合わせて総合的な英語力も伸びていくでしょう。――本番で約700点前後をマークし、さらなるスコアアップを目指す人にはどんな勉強がお勧めですか。一口に700点と言っても、そのスコアをどのように取ったかによって以後の勉強方法も違ってきます。例えばあまり勉強をせず、最初に受けた試験でそれくらいの点数が取れた方は、『公式問題集』をやって試験形式や問題の問われるポイントに慣れるだけで900点台に届くかもしれません。逆に、必死にTOEIC対策をした末にやっと700点が取れたという方は、もうTOEICの問題形式や問題パターンは熟知しているので、模擬問題を解いても大幅なスコアアップは見込めません。英語力自体を高める必要があります。そこであえてTOEICと関係のない英語に触れてはいかがでしょうか。洋画や英語のドラマ、英語ニュースなどを通して、TOEIC対策の勉強では触れる機会の少なかった本物の英語に接するのも良いかもしれません。また、英会話のレッスンを受けるというのでいいでしょう。方法は何であれ、英語力を伸ばすことが、結果的に得点アップへの近道になるはずです。――900点以上から満点を目指す!そんな方にはどんなアドバイスを与えられますか。900点以上のスコアを既に持っている方は、TOEICの対策本から学べることは少ないと思います。TOEICレベルの問題は9割以上解けるはずなので。必死にTOEIC対策をして700点台を取った方へのお話と共通しますが、TOEIC教材を使うより総合的に英語力を高める訓練が必要でしょう。もっとも、帰国子女の方などで、全くTOEIC対策をせずに900点台をマークした方は、『公式問題集』をやって問題慣れすることで満点が取れるかもしれませんが。――得点を問わず、教材選びのコツを教えてください。『公式問題集』は TOEICの主催者が作ったテキストですから、まず『ハズレ』はありません。今、Vol. 5まで出ていますが、一冊目(Vol.ナンバーなし)と2冊目(Vol. 2)はちょっと古いんで、これから買うならVol. 3、4、5がお薦めです。問題の質的には『公式問題集』が最高ですが、とはいえスコアが400点に届いていない方にとっては、レベル的に難しすぎてしまいます。そもそもTOEICは、初心者から上級者まですべてのレベルの受験者が同じ問題を解くという試験ですので、ビギナーにとっては難しすぎ、ハイレベルな方にとっては易しすぎてしまいます。ですから、本番と同じ難易度の『公式問題集』は500点以下の初級者と900点以上の上級者にはレベル的な面で合わないと思います。それでも上級者は生の素材を使ったりできるのでよいのですが、初心者は自分に合ったレベルの教材を探すのが大変かもしれません。もし現在のスコアが400点以下であればTOEIC Bridge用の教材(『TOEIC Bridge公式問題集』など)を使うのがよいでしょう。『公式問題集』以外の教材を選ぶ基準は、著者がTOEICのことをよく知っているかどうかでしょう。『著者プロフィール』を見て、その著者がTOEICを定期的に受験しているようであれば、ハズレの教材である可能性は少ないと思います。――最近、数多く開催される対策セミナーの活用法を教えてください。セミナーに行くメリットは、仲間ができてモチベーションが上がることだと思います。受講生は皆、TOEICを受けるという同じ目標を持っている。そうした人同士で直接触れ合って、情報交換などを行うことは、勉強のやる気アップに効果があります。モチベーション維持には、『TOEICブログ』を始めるのも効果があります。ブログに学習の記録やTOEICスコアなどを載せると『ブログを書かなきゃいけないから勉強しなきゃ』、『ブログに恥ずかしい試験結果を載せたくないからテストがんばろう』など自分を律することの助けになります。また、同じようにTOEICブログをやっている学習者とコメントのやり取りなどを通して繋がりができていったりもします。そうすることで学習仲間ができて、さらにモチベーションが上がります。――では最後に、TOEICに挑戦する読者にメッセージをお願いします。忘れてほしくないのは、TOEICは受験者の英語力を測る試験だということです。英語力とは無関係にスコアだけを伸ばすことも可能ですが、それではTOEICが英語の試験ではなくなってしまいます。試験対策を通して英語力そのものを身につける。TOEICとは、そういう付き合い方をしていただきたいと思います。TOEICは英語学習に対するモチベーション維持に役立ちます。例えば『今日は眠いから勉強をやめようかな』と思った時、『2週間後にTOEICがあるから、頑張ろう』というように自分を奮い立たせることができます。また結果がスコアという分かりやすい形で出ますので目標の設定もしやすいですし、目標が達成できたかどうかも一目瞭然(りょうぜん)です。英語学習に対するモチベーション維持にTOEICをうまく使ってください。そしてTOEICスコアに比例して英語力も伸ばしていってください。■お話を伺った人神田外語大学 国際コミュニケーション学科 語学専任講師。東京水産大学 (現東京海洋大学) を卒業後、渡英。ロンドンで6年間、英語を学ぶ。帰国後、英会話講師になる。2008年8月2008年8月テンプル大学大学院修士課程(英語教授法専攻)修了。TOEIC 990点の他、英検1級、国連英検特A級、Cambridge CPEなど英語に関わる多数の資格を取得。TOEIC受験者のためのブログ「TOEIC Blitz Blog」運営する。■主な著書・共著・新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990(講談社/1680円) ・はじめての新TOEIC TEST 完全総合対策(IBCパブリッシング/1995円) ・新TOEIC TESTパート3・4特急実力養成ドリル(朝日新聞出版/798円) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日学生さんはもちろんのこと、社会人になっても語学や資格取得などで勉強しなくてはいけないことは多いもの。そこで今回は脳科学者の塩田先生に、脳の仕組みに基づいた、効率的な勉強法についてお聞きしました。■集中力を高めるには10分の予習が有効――先生、効率的な勉強法で、最も大事なことって何ですか?「私がよく言っているのは、もっと予習を大事にしなさいということ。皆さん復習はしますが、予習はおろそかにしがちなのではないでしょうか」――でも、まだ授業で習っていないから、分からないことも多いです。「それでいいんです。むしろ、分からないことが大事。予習ではテキストを読んで、疑問点や難しいところ、よく分からないところ、新たに出てくる用語などを色ペンでチェックしておくだけでいい。こうしておくと、授業中、そこで集中力が高まるからです。脳は、分からないものや未知のものに対して非常に敏感に反応するようにできています。野生動物でも、向こうから何か来る、敵かどうか分からないとなると命にかかわる問題ですから、とても困りますよね。『分からない』という状態から早く脱却したい本能があるので、『これは何だろう?』と集中力が増すんです。あらかじめどこが分からないかを知っておけば、授業中、先生がそこを説明するときに脳がフル回転して、理解力・注意力も高まるし、記憶にも定着しやすくなります。また、長い授業時間中ずっと集中していることは難しいですが、これなら、自分の弱いところを集中して聞くことができるというわけです」――予習がそんなに大事だなんて、盲点でした!「復習の時間を削ってもいいので、必ず予習をしておくことをおすすめします。授業で分かったようなつもりになって、何となく復習するよりずっと効率がいいです。問題の演習など、ある程度復習で身につけるべきこともありますが、まずは理解できなければ何にも始まりません。理解力を高めるには、予習が一番です。これは社会人も同じ。講習などの前にはテキストや資料にあらかじめ目を通しておくとか、ネットで情報を集めておくといいですよ。また、集中力を高める方法として、先生に質問に行くのも有効です。わざわざ質問に行って1対1でとなると、集団の授業よりも緊張して、集中力が高い状態になるからです。通信教育や自習もいいですが、できるだけ、先生が目の前にいるほうが集中はしやすいです」■時間を区切る・繰り返す・アナログ手法がおすすめ――受験生などは一日中勉強しますが、どうやって集中力を持続させたらいでしょう。「50分やって10分休憩の1時間単位にするとか、やはり時間を区切るべきですね。あと、脳の同じ部分を使い続けることを避けるために、同じ教科を続けて勉強しない。例えば、歴史などの暗記ものは記憶をつかさどる海馬、物理や数学などの論理的思考が必要なものは前頭前野をよく使いますので、同じ部分を使い続けると疲れてしまう。同じ教科を集中的に勉強したいなら、英単語(暗記)、長文読解(論理的思考)を交互にするなどするといいでしょう」――よく聞く受験テクは、脳科学の視点からも正しいのですね。では、暗記しやすい勉強ってありますか?「一度に細かく正確に覚えようとしないで、最初はざっくりでいいから何度も繰り返したほうが記憶に定着します。例えば英単語を200覚えたいなら、20ずつ10日よりも、毎日200を10日やったほうがいい。一例ですが、CDやDVDなどの音声教材を流しっぱなしにしながらテキストを読む、などのやり方なら、一日200の単語を勉強することも可能です。特に語学は繰り返しが有効。母国語を覚えた時は、最初はよく分からなかった言葉も、とにかくたくさんの言葉に繰り返し触れていたはず。それと似た状況を作るといいです。また、テキストを目で追うだけでなく、手で書くとか口に出して読むのも有効です。脳のいろいろな部位を使うので、やはり記憶に定着しやすい。今は便利なものがいろいろありますが、アナログのほうが忘れにくいです」――やっぱり、ある程度苦労しないとダメですね……。「スピード勝負の調べ物などには便利なものをどんどん使うべきですが、記憶を定着させるには、苦労したほうがいいです。例えば、電子辞書より本の辞書のほうが手でめくった感覚が脳に伝わり、理解力や記憶力も増すでしょう。あと、現代人は、深くものを考えるということが減っているように思います。あふれる情報を処理することに忙しくて、一つのテーマをとことん考え抜く機会が少ないと、脳が活性化することが減ってしまいます。たまには哲学的な問いをとことん考えてみるとか、名著と呼ばれる古典を読んでみるとか、知らない人と会話するとか……。パズルのように、知識はさほど必要としないけど頭を使う遊びもいいですね。上手に脳をリフレッシュしながら勉強すると、より効率的です」――ありがとうございました!(取材・文/島田彩子)塩田久嗣(しおた・ひさし)1962年生まれ、脳科学者。ブレインサイエンス・ラボラトリー所長。京都大学卒業後、脳や心の研究に従事し、それまでの脳科学の常識を覆す「感情量」という独自の概念を提唱している。人気携帯サイト『男子脳×女子脳』の企画・監修をはじめ、執筆活動やテレビ、ラジオ出演も多数。おもな著書に、『99.9%成功する脳の使い方』(中経出版)、『"成功脳"の秘密がわかった!「扁桃(へんとう)体パワー」が幸せを引き寄せる』(徳間書店)など。
2012年08月05日親にとって気になるのが子どもの教育費です。学校教育費(授業料、給食費等)にかかるお金は、幼稚園から高校まですべて公立の場合は223万円、すべて私立では1,150万円と言われています。学校以外でも学ぶ機会を与えたいと塾に通わせれば、さらなる出費を覚悟しなければなりません。■学校教育費以外にかかる学習費平成22年度、文部科学省が行った「子どもの学習費調査」によると、塾や家庭教師、参考書代など、学校教育費以外にかかったお金(補助学習費)は、公立小学校1年生で83,881円、2年生で42,974円、3年生で51,102円、4年生で84,005円、5年生で87,566円、6年生で161,123円でした。中学に進学するとその負担はさらに大きくなり、公立中学校のケースでは1年生で162,725円、2年生で206,211円、3年生で320,740円。年齢とともに増加していく傾向が伺われました。■年収によって差が生じる「学習塾・家庭教師費」学校以外にかかる補助学習費の中でも、「学習塾・家庭教師費」にかけられるお金は世帯収入によって差が大きく生じています。たとえば公立小学校のケースでは、「世帯年収400万円未満」の場合、学習塾・家庭教師費を支出している世帯は全体の44%、支出者の平均額は年間7万3千円。一方「世帯年収1000万円以上」になると、学習塾・家庭教師費を支出している率は78%、支出者の平均額は年間21万9千円にも上ります。同様に公立中学校のケースでは世帯年収400万円未満の場合、支出率が76%、平均額が20万1千円であるのに対し、1000万円以上の世帯では支出率91%、平均額は31万2千円となっています。収入によって学習塾や家庭教師費を支出する割合が変動するだけでなく、その額にも差が生じているようです。■受験をする場合はどれぐらいかかるのしかしあくまでもこれらは平均値。単なる補習塾でなく受験目的の進学塾に通えば、この平均値をはるかに上回るほどの費用がかかります。例えば中学受験対策を行う大手進学塾でかかる費用の目安は、月謝、テスト代、春・夏・冬の特別講習費を含めると、小学4年生で約40万円~50万円、小学5年生で約60万円~70万円、小学6年生で約90万円~100万円ほど。また高校受験の対策を行う進学塾では、中学1年生で約40万円~50万円、中学2年生で50万円~60万円、中学3年生で70万円~100万円ほど。中には月謝は低めでテスト代が高かったり、月謝が高めでも特別講習費が安かったりするケースはありますが、総額はだいたいこの辺りに落ち着いてくるようです。一般的に、進学実績のあるところほど塾代は高い傾向にあります。世の中、デフレ時代ではありますが、教育分野とりわけ受験塾においては「低価格」の波はまだ押し寄せていないよう。塾に通った先に見えるもの、学校を卒業した先にあるもの……。費用を投じる前に親子で十分話し合うことが必要なのかもしれません。■執筆者 プロフィール森眞奈美(もりまなみ)サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」、「クレジットカード・電子マネー」、「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。
2012年07月28日サラリーマン経験を経て、TOEIC専門講師として講義、執筆などの分野で活躍中のTEX加藤氏。自らを「TOEICオタク」と称する氏は、TOEICテストについて、「勉強すれば、確実に点数をアップさせることができる」と断言します。TOEICテストで13回連続990点(満点)継続中(2012年7月現在)の氏に、最近のTOEICテストの傾向やモチベーションの保ち方、効果的な勉強法について伺いました。――TEX加藤さんが考えるTOEICの魅力とはなんでしょうか。講師になってからは、受験することは仕事の一部となりました。自分のことよりも、教えている生徒さんがスコアを伸ばし、次のステップに進むことが一番うれしいですね。自動車教習所の教官と同じ感覚です(笑)。TOEICの魅力は、勉強すれば確実にスコアが伸びることにあると思います。一夜漬けでは、英語力がない段階で高得点は取ることは難しいですが、勉強すれば確実にスコアが上がります。私の指導経験では、毎日3時間勉強すると、3カ月間で約100点スコアがアップするという結果がでました。つまり、200~300時間勉強で100点もアップすることができるのです。――勉強を継続するのは簡単なことではありませんが、モチベーションを維持するためにはどうすればよいでしょうか。「半年以内に600点を取得する」などといった明確な目的を持つことです。ダイエットと同じで、モチベーションの高さはそのまま結果につながります。「私には難しすぎる」「気が進まないけれど、なんとなく頑張ってみようかな」という気持ちでは続きません。社会人にとってはTOEICで結果を残すことは、ある期間を与えられて成果を出せという「仕事」と同じです。「明日までに900点取りなさい」というのは無謀ですが、一定の期間を与えられて目標とする点数を目指すのは、決して乗り越えられない壁ではありません。また、TOEICは他人との勝負ではなく、自分との闘いです。厳しい言い方になりますが、目標を達成できないということは、仕事ができないことであり、さらに自分に負けたということです。逆に、結果を出せば、自分にとって必ずプラスになるし、目標を達成したことが、次のステップへの大きな自信にもなります。世の中には、TOEICよりも大変なことが山ほどあります。「TOEICごときに負けてはいられない、なんとかして打ち破ってやろう」くらいの気持ちで挑んでほしいですね。――最近のTOEICの傾向を教えてください。より高い英語力が求められるようになってきました。僕はTOEICに必要なスキルは、「英語力×TOEIC力×気力」だと考えていますが、その3つのスキルのなかで、英語力にかかる比重が増えています。特に、パート7の「長文読解」は、ここ1、2年で大きな変化が見られます。以前のように一部しか読まなくても解ける問題が減り、文章全体を読まないと解けない問題が多く見られるようになりました。例えば、レストランの広告に関する問題があったとします。以前は、「土曜日の開店時間は?」というような「部分読み」で解ける問題があったのですが、最近は、「これはなんのための広告ですか」といったような、読みこまなければ分からないことが問われています。――難易度が上がった長文読解には、どのような心構えで挑めばいいのでしょうか。パート7の長文読解を含むリーディングパート(パート5~7)には、75分間という時間が与えられていますが、長文読解に少なくとも50分は時間を取っておきたいですね。初めてTOEICを受ける方が陥りがちなミスが、パート5、6で30分以上時間を使ってしまうということです。これでは長文読解は終わりません。時間が足らずに、実力が発揮できないのは非常にもったいない!大学受験を経験している方は難しい問題ほど配点が高いと思いがちですが、TOEICはどの問題も配点は同じです。目標が600点なら、4割は間違えていいんです。難しい問題に粘って、時間を浪費しないようにしましょう。――TOEICの点数を効率的に伸ばすために、知っておくべきことはありますか。TOEICテストは、出題される語彙(ごい)や文法の範囲が限られています。補助教材は、TOEICに特化したものを使ったほうが効率的です。文法を例に取ると、パート5の短文穴埋め問題は、大別すると10パターンもありません。パート5の40問の設問中、語彙の問題が約15問、品詞の問題が約12問。残り13問は、前置詞、接続詞などに関するものです。単語もアカデミックなものは出てきません。とくに時間に限りのある社会人は、TOEICに特化した信頼のおける参考書を徹底的にやることをお勧めします。――点数をアップさせるための具体的な方法を教えてください。短期間で、確実にスコアを伸ばすことができるのはリスニングです。リスニングに対する苦手意識から、リーディングを中心に勉強する人が多いのですが、TOEICは、計200問中リスニング100問、リーディング100問と、非常にリスニングの比重が高いテストです。また、リスニングの英語はリーディングの英語よりも比較的簡単なので、得点が伸びやすい傾向があります。通勤電車の中では、公式問題集のリスニングのトランスクリプトを縮小コピーしたものを利用するとよいでしょう。音声をイヤホンで聞きながら繰り返し確認することができます。そして、自宅で実際に声に出して読む、さらにスマートフォンなどの録音機能を使って自分が音読・シャドーイングしたものを録音し、問題集についているCDのナレーターと比べてみる。目安としては、文章をすらすら読めるようになったらリスニングセクションで300点程度の実力が身についていると考えていいでしょう。200点台の人は、自分の音読を聞くと、あまりの下手さにがくぜんとするはずです。シャドーイングを習慣化し、ナレーターのように読めるようになるまで、何度も繰り返すことで確実にリスニングセクションのスコアは上がります。テキストを見ないで正確にシャドーイングができるようになったら400点以上のレベルです。――最後に、スコアアップを目指し、TOEICに取り組んでいる方にメッセージをお願いします。自分が成功するイメージを描いてください。達成したときに、どういうことが起きるのか。そうしたらこんなに楽しい世界が広がる、自分が変わる、と大きなプロジェクトを描いているイメージを持ってください。嫌々勉強しても、モチベーションは上がらないし辛いだけです。勉強が楽しくなるように創意工夫をしましょう。おすすめは、自分がTOEICの世界の住人になったと仮定して、問題文のシチュエーションに入っていく方法。TOEICの世界にはリストラはないし、常に昇給しているし、本を出せばベストセラーで、遅刻しても何も言われません。楽しいですよ。ただ、コピー機は毎回、故障しているか、紙切れしていますけれどね(笑)。TOEICの世界に身を置くことで、「What do you usually do in the weekends?」など、出てきた表現を使ってみたくなります。自然に生きた英語の習得にもつながりますよ。■お話を伺った人TEX加藤氏。1967年大阪府生まれ。ニックネームのTEXは、実家の愛犬の名前から取ったもの。レコード会社のプロモーター、外資系小売業のバイヤーなど、サラリーマン経験を経て、2010年にTOEIC講師に転身。現在はエッセンス イングリッシュ スクール、神田外語学院、明海大学などで、講師を務める。最新の出題傾向を把握し、反映させた授業は人気が高い。独自の視点からTOEICについて語っているブログ「TOEICオタクのブログ」は、多いときには1日1万アクセスを超える。■著書・新TOEICテストBEYOND990超上級問題+プロの極意(アルク/2,310円) ・新TOEIC TEST出る単特急金のフレーズ(朝日新聞出版/935円) ・990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか(コスモピア/1,575円)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日英語学習のパイオニアでもあるアルクにて、長年にわたり教材編集に携わる大塚編集長。TOEICテスト対策のみならず、ビジネス英語において幅広い知識を持つ大塚編集長に、ズバリTOEICスコア伸ばすポイントを伺った。――TOEICテスト対策について悩む人が多いのですが……。TOEIC対策について悩む人には、2種類のタイプがあると思います。一つ目は、英語検定準1級を取得しているのに、TOEICで点数が取れないパターン。この場合、英語力はあるわけですから、TOEICの問題形式に慣れていないのが原因でしょう。二つ目は、そもそも英語力が全くないパターン。その場合、まず力をつけましょうとアドバイスします。まず、自分がどちらのタイプか判断をしないと、そもそもの攻略法の入り口から間違ってしまうのです。目標に対して今の自分は何点ぐらいなのかを冷静に判断してみてください。もちろんそのためには、まずTOEICを受験してみるのが最適でしょう。そのうえで自分に足りないのはリスニング力なのか、リーディング力なのか、それとも語彙(ごい)力なのかを把握し、弱点を埋めていくことです。――「アルクのTOEICテスト対策コース」を、どのように使えば点数は伸びますか?アルクのTOEIC対策コースには全部で7講座あり、内容によって「スタンダードコース」「テクニックコース」、さらに「スペシャルコース」とカテゴリーに分かれています。「スタンダード」は、総合的な英語力をつける内容になっています。「英語力をつけたら、自然とTOEICスコアも伸びた」という感じです。きちんと学習していただければ、それに伴ってスコアもアップするでしょう。また、最初にお話ししたように、英語検定準1級を持っているのにスコアが思わしくないような方であれば、「テクニック」が良いでしょう。『奪取550点 TOEIC(R)テスト解答テクニック講座』『奪取730点 TOEIC(R)テスト攻略プログラム』などは、ある程度英語が話せて、直近で海外赴任が決まっていて、決まった期間内にスコアを取らねばいけない方などに向いています。まさしく攻略法を磨くためのテキストです。「スペシャル」は、主に900点超レベルを念頭においている方向けです。このコースでは、実際に英語圏で生活しているかのようなタスクが用意されています。例えば、会議があるので場所を設定しろと上司から命令される、条件が提示される、それをスムーズに実行するにはどうしたらよいか、のような具体的なタスクを全て英語で行います。ですから、受講生の方のから「勉強している感じがしないまま、楽しみながら終わりました」というご感想をいただきます。もちろん、ある程度の英語力をお持ちだからだとは思いますが、文字通り「使える英語」を身につけていただいています。――社会人のための英語教材作りにおいて工夫した点を教えてください。内容はもちろん、こだわりは細部にあるのですが、実は、テキストの表紙デザインも、かなり追究して制作しています。通信講座のテキストって、タイトルが分かればいいじゃないかぐらいの表紙が多いと思います。でも、アルクの場合はビジネスマンの方も意識し、電車の中で開いても、何の本なのかすぐに分からないようなおしゃれなデザインにしています。例えば470点レベルだと、電車の中で「あの人470点レベルの教材をやっているのか」と分かるのはイヤですよね。「使いやすいテキスト」とは、そういう面も意識して作成しています。それから、楽しみながら勉強が進められることにもこだわりをおいています。誰でもモチベーションが下がってしまうときがあると思いますが、アルクの講座では、楽しんで勉強する仕掛けがたくさんあります。その一つに「アルコムワールド」という英語学習者のためのコミュニティーサイトがあるのですが、書き込みを読んでいるだけでもためになりますよ。行き詰まったときの悩みや、学習者の日記など読んでいるだけでも励みになります。登録は誰でも可能なので、英語を学習されている方は、ぜひのぞいてみてください。――上手に講座を活用する方法はありますか?まず、TOEICテストというのは英検と違って、初心者用に問題がやさしくなっているわけでもなければ、上級者用に難しくなっているわけでもありません。つまり試験本番では、スコアの高低関係なく同じテストを受験しているわけです。ですから、まずは自分の実力と「自分に何が必要なのか」を把握し、それを補強できるコースを選ぶのが良いと思います。各コースは、そのスコアを目指すにあたって一番補強すべき点に重点を置いてカリキュラムが組まれています。ですので、そこをクリア・増強するのが目標スコア到達への近道と言えます。コース名に「470点」とついていても、あくまでも目安であり「470点しか取れません」というものはなく、さらに高いスコアが取れる方が何人もいらっしゃいます。ぜひ、ご自分の補強点と目指すスコアに合ったコースをご選択ください。お電話やメールで講座選択のアドバイスもしておりますので、もし迷われたらお気軽にご連絡いただければと思います。また、WEB採点サービス「テストコ」がおすすめです。テストコでは、テストを提出するだけでなく学習管理もできるようになっています。学習プランやテスト提出日のリマインドメールも受け取れ、スケジュールを立てて学習しやすくなっています。また、従来の郵送方法ではどうしてもテスト結果がお手元に届くまでに時間がかかってしまい、「ここはどうしてAを選んだんだろう」と忘れてしまうこともあると思いますが、「テストコ」ならウェブでテストを提出すればすぐに正誤が分かるので、ご自分の記憶が新しいうちに復習ができます。一部機能は制限されますが、iPhoneやiPadからもアクセスできるようになっているので、場所を選ばずに確認ができるのも便利ですよ。さらに先ほどご紹介した、コーチやほかの学習者と話せたりするコミュニティー(=アルコムワールド)にもつながっていますので、通信講座の「孤独な戦い」というイメージはなく、もっと便利に楽しく学んでいただけると思います。――最後に、読者へメッセージをお願いします。まず、「夢を持ってほしい」と思っています。アルクが提供しているのは教材ではなく「英語力」です。だからこそ「勉強をしてください」ではなく「夢を持ってください」。英語力の先に自分は何を求めているのかというところを、常に見ていただきたいです。ぜひ、アルクで身につけた英語力という「成果」をフル活用して、夢を実現してください。個人的には、学習された方が英語力をつけて世界観を広げ、ご自身のライフスタイルをより充実させていただけたら、本当にうれしいですね。■お話を聞いた人アルク 英語教材編集部編集長 大塚智美 同社タイムマラソン編集部、留学編集部、イングリッシュジャーナル編集部などを経て現職。「英語が分かった、通じたという喜びを一人でも多くの方に」が編集信条。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月17日ネット家庭教師サービスの「究進塾」は、7月10日からこれまで行っていた指導コースを大幅に増やし、新サービスを追加してリニューアルオープンする。同社は「居住地域間での教育格差を是正する」というコンセプトのもと、2010年に発足。東大生を中心とする講師が、沖縄県や広島県の離島など、塾環境が十分でない生徒にオンラインの個別授業で指導をしてきた。さらに、今年に入り、都市圏から離れた地域在住の人の公務員試験や、専門学校を受験する人のニーズの高まりを受け、リニューアルオープンすることを決定したという。指導コースは、従来の「大学受験コース」、「高校受験コース」、「中学受験コース」、「定期試験コース」、「中高一貫コース」に加え、「就職試験コース」、「公務員試験・資格試験コース」、「専門学校受験コース」を追加。また、何から手をつけたら良いのかわからない生徒のための「ゼロからコース」も加えられる。同じく7月10日より、解答&解説作成サービスも開始。生徒がわからない問題をメールで送ることで、3日以内に解答&解説がメールで返ってくるという。入会金は15,750円、指導コースの受講価格は全コース30分、2,100円~。解答&解説作成は1回(大問1問まで)あたり2,625円となっている。詳しくは、同社ホームページにて。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日映画『トータル・リコール』が8月10日(金)から日本公開されるのを前に、劇中に登場する“記憶販売”の最大手・リコール社の日本支社長に高田純次が選ばれ、25日に就任発表会が行われた。本作は、フィリップ・K・ディックの小説『追憶売ります』が原作。記憶を操作され、周囲の環境や人間関係どころか、自身の存在すら信じることができない主人公の戦いをスタイリッシュな映像で描く近未来アクション大作。コリン・ファレルが主演を務め、『アンダーワールド』シリーズでキレのあるアクションを描き出したレン・ワイズマンが監督を務める。リコール社の日本での市場を拡大するため、日本支社長に就任した高田は、「就任したからには、観客動員数5億人を目指してがんばりたい。ぜひ観てくれと言いながら全国行脚しようと思います。まだそんなオファーは来てないですが」と意気込みを語り、「僕だったら、宇宙飛行士の記憶を買いたい。宇宙人と恋をして…。そしたらどこに連れていけばいいかなぁ。月のクレーターの中で遊びたいですね。詳しくは記憶を買ったときに決めようと思います」とコメント。さらに「宇宙に行きたい人は多いんじゃないかな。地球と同じ場所がないとは限らないからね。いまは宇宙に行くとなると相当金がかかるから、記憶を買った方が早いですよ」とアドバイスした。また、いままで生きてきた中で消したい記憶は「一番は受験の失敗。トラウマになっている消したい記憶です。いまも、ボードに受験番号があって胴上げされる…、そんな夢をよく見ます」と明かし、「本作を観ればすばらしい記憶が買えるので、観てどんどん買ってください。昨日の記憶は500円から。遡るにつれてどんどん高くなりますよ。宇宙飛行士はかなりお金がかかるんです。私は支社長ですから3割引ですけど」と高田流のPRを披露した。『トータル・リコール』8月10日(金)より丸の内ピカデリー他全国ロードショー※リコール社は映画『トータル・リコール』のプロモーションのための架空の企業です。
2012年06月25日日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会は、2013年度から4月の試験日程を新たに1回追加し、TOEIC公開テストを年10回実施することを発表した。2013年度は、4月、5 月、6月、7月、9月、10月、11月、12月、1月、3月の実施となる。2011年度の、同テスト総受験者数は227万人。2010年度と比較すると、約49万人(28%)増加した。このうち、公開テスト受験申込者数は、110万8000名。2010年度比で約20%増で推移している。この結果をうけ同社は、受験者の利便性の拡大を図り、英語能力の向上を支援するため、2013年度からはさらに多くの受験機会を提供することを決定した。2013年4月の公開テストは、4月14日に開催。東京、神奈川、千葉、埼玉、名古屋、京都、大阪、兵庫の8受験地で行われる。申込期間は、2013年2月18日~3月5日。受験料は5,565円。なお、公開テストスケジュールは変更されることがあるとのこと。最新の情報は公式サイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日気象予報士の試験は難関として知られています。非常にステータスの高い資格であることも確かです。では、気象予報士になるにはどうすればいいのでしょうか? またそのためのコストは? 一般財団法人 気象業務支援センター 気象予報士試験事務担当 常務理事の迫田優一さんにお話を伺いました。――そもそも気象予報士の資格ができた経緯は?平成6年(1994年)から始まった資格です。それまで一般向けの天気予報というのは、気象庁が作ったものをマスコミなどに配布していたわけです。というのは、気象予報というのは「防災」という側面が強いものですから。――なるほど。平成5年に気象業務法が改正されて予報業務が自由化されることになり、独自の気象予報というのを気象庁以外で作ってもいいよ、と決められたんですね。ただし、重要な条件が2つありました。1つは気象庁が発表する警報などの防災に関する情報と矛盾しない予報とすることです。もう1つは「気象予報を出すのは必要な知識と技能を持った人でなければならない」ということです。――この2つ目の条件を満たすための資格が気象予報士なんですね?そういうことですね。独自の気象予報を発表することができる資格です。この資格を認定する業務は気象庁長官が行なうのですが、現在は「一般財団法人 気象業務支援センター」が指定試験機関として長官の指定を受けて、(気象庁長官に代わって)その業務を行なっています。――独自の天気予報を発表する「気象予報士」になりたいのであれば、気象予報士試験にまず合格しなければダメだということですね?そうです。まず合格して頂かないといけません。合格した人には気象業務支援センターから合格証明書が交付されます。あと、気象予報士となるには、合格しただけではダメですよ(笑)。「私は合格しました」と合格証明書の写しを添えて気象庁長官に登録を申請しないといけません。そうして初めて気象予報士として働けることになります。――資格を取って、実際に働かないとお金にはならないですもんね。そうです。気象予報士の資格だけ取ってもお金にはならないですよ(笑)。普通二種免許だけ取ってもタクシー会社に勤めないとお金にならないのと一緒です。――気象予報士資格試験はいくらかかるのでしょうか?11,400円です。――そんなに高くないですね。気象予報士資格試験(平成24年度第1回の試験案内書による)学科試験予報業務に関する一般知識 : イ.大気の構造ロ.大気の熱力学ハ.降水過程ニ.大気における放射ホ.大気の力学ヘ.気象現象ト.気候の変動チ.気象業務法その他の気象業務に関する法規予報業務に関する専門知識 : イ.観測の成果の利用ロ.数値予報ハ.短期予報・中期予報ニ.長期予報ホ.局地予報ヘ.短時間予報ト.気象災害チ.予想の精度の評価リ.気象の予想の応用実技試験の科目気象概況及びその変動の把握局地的な気象の予報台風等緊急時における対応――見るからに難しそうですね(笑)。実技試験というのは何か特別なことをやるのでしょうか?いえ記述式の設問です。学科試験の方は多肢選択式(5択)です。――合格基準はどうなっていますでしょうか?合格基準は、学科は15問中正答が11問、実技は正答率70%としていますが、平均点により調整される場合があります。たとえば、第37回の試験では、学科試験は、予報業務に関する一般知識が15問中11問以上、専門知識は15問中10問以上が正解であること、実技試験では総得点が満点の66%以上でした。――試験は年に何回あるのでしょうか?年2回です。始まった平成6年度だけ3回開催されましたが、後は現在までずっと年2回開催です。――1回でどのくらいの人数が受験していますか?たとえば直近の、平成24年1月29日に行なわれた第37回の試験では、男性3,234名、女性718名、計3,952名の方が受験しています。――では合格した人数は?男性156名、女性28名の計184名でした。合格率で言うと、男性4.8%、女性3.9%、全体で4.7%になります。――かなり狭き門である印象ですね。そうかもしれません。ただ、基準に達していない人の合格を認めるわけにはいきませんから。今まで開催された37回の試験の合格率を累計して見ますと、男性で6.2%、女性で4.2%、全体で5.8%です。――資料を拝見しますと、受験資格にはまったく制限がないんですね。そうですね。誰でも受けられます。何歳の人でも受けて頂けますよ。――今まで最年少で受かった人は何歳ぐらいですか?平成21年1月の試験で合格した13歳7カ月の男性が最年少です。――それはスゴイですね。みなさん、大体何回目ぐらいで合格してるんでしょうか?それは一概に申し上げられないですね。合格率は先ほど申し上げた通りですので、なかなか1回で受かるというのは難しいかも知れません。このため、何回も挑戦続けている方もおられるようですよ。――受験回数の回数制限というのがありませんから、何回でも、受かるまで受けてもいいわけですね?そうなります。受験生を励ますお話をしますとね、毎回毎回、全部の科目を受けなければならないわけではありません。学科試験には一般知識、専門知識の2つの科目がありますが、このどちらか、あるいは両方に合格していれば、合格発表から1年以内に行なわれる試験においては、その科目の学科試験は免除されますよ。――残った試験にだけ集中すればいいと。そういうことです。免除されるのは1年以内ですけどもね。試験に合格され、登録を済ませて晴れて「気象予報士」となられるよう、ご健闘を願っています。気象予報士になるには、資格試験に受かればいいわけですから、そのコストは試験代金の11,400円です。ただし一発合格が難しいようですので、これを何回受けるかはあなた次第。また合格のための努力はプライスレス……ですね。(谷門太@dcp)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日準備をサボったせいで、取り返しのつかないことに進学受験は人生のターニングポイントといっても過言ではありません。大きな失敗だと、取り返しのつかないことになってしまいます。今回は女性512名に、テストで失敗しそうだけど、実はあまりしないことをアンケートしました。どれも、それはないだろうと思えるようなものばかりがランクインしています。>>男性編も見るQ.テストで失敗しそうだけど、実はあまりしないことを教えてください(複数回答)1位名前を書き忘れる36.1%2位マークがずれる22.5%3位受験票を忘れる20.9%4位鉛筆が折れたり、シャープペンの芯がなくなる20.3%5位消しゴム、ペンを忘れる18.0%■名前を書き忘れる・「名前を書き忘れると"0点”とか言うけど、書き忘れる人を見たことがない」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「ありがちすぎて、みんな気をつけるからやらない」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「自分の名前を間違えて書いたことはあるが、さすがに記入は忘れない」(27歳/アパレル・繊維/事務系専門職)■マークがずれる・「いつもやってしまいそうなので、細心の注意を払っている」(28歳/建設・土木/販売職・サービス系)・「ふとしたときに、番号をたしかめるから」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「大学入試で経験があるが、途中で気づいて合格した」(24歳/金融・証券/営業職)■受験票を忘れる・「大事なものなので、最初にチェックするから」(22歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「前夜と、出発前に必ず確認するため、忘れたことはない」(27歳/情報・IT/技術職)・「何がなんでも、前日に絶対かばんの中に入れるから」(27歳/医療品・化粧品/事務系専門職)■鉛筆が折れたり、シャープペンの芯がなくなる・「心配でたくさん鉛筆を持参するが、あまり折れたりしない」(26歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「センター試験で、折れてもいいように何本も持って行けと言われ、7本くらい持っていったが、結局1~2本しか使わなかった」(24歳/運輸・倉庫/営業職)・「テスト前には、必ず芯の残りを確認するから」(24歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■消しゴム、ペンを忘れる・「忘れそうだと心配して、前日に何度もチェックをするから」(27歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「忘れてしまうこともあるが、鉛筆の上についていたりするので、なんとかなる場合が多い」(25歳/商社・卸/事務系専門職)・「忘れないよう、2~3個持っていったら、逆に忘れて帰ってきてしまった」(24歳/小売店/事務系専門職)■番外編:ミスは許されないときだからこそ、気をつけるもの・お腹が痛くなる「実際にお腹が痛くなって、試験に集中できなくて困ったことがある」(27歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・寝坊する「テスト前は早く起きてしまう」(25歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)・時計を忘れる「時計がないと困るので、念のためにいつも2個、持参しているから」(22歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)総評最も失敗しそうにないことに選ばれたのは、「名前を書き忘れる」でした。"名前を書き忘れると0点になる”とよく言われているものの、ありがちすぎて過ちをおかさないというのが理由です。しかし、名前を書き間違えるという、おっちょこちょいな経験をした人はいましたよ。続いてランクインしたのが、「マークがずれる」でした。名前を忘れるのとは逆に、ありそうなことなので確認すること怠らないようです。ミスに気づいて、見事に合格した人もいたようです。やはり、確認は大事なことですね。3位以下のものは物に関する失敗がランクインしました。なかでも、3位の「受験票を忘れる」は、前日に絶対かばんの中にいれたり、前日だけでは心配なので出発前にも必ず確認したりするという意見が多かったです。これを忘れてしまうと、スタートラインにも立つことができませんよね。忘れ物は気持ちに余裕がない現れです。焦りは禁物、せっかくの努力も台なしになってしまうので、十分に気をつけましょう。(文・OFFICE-SANGA大野晴之)調査時期:2011年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性512名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】試験の前日についやってしまう、こんなことランキング【女性編】転職の面接で「うわぁ、落ちた」と思う瞬間ランキング【女性編】高校時代に戻れるならやり直したいランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月03日ささいなミスで、日頃の努力が水の泡いくつになってもあまり良いイメージを抱かないテスト。日頃の勉強の成果を十分に発揮できずに、悔いたことは一度だけではないはず。それに、ささいなミスで努力が報われない体験もしたことはあるのではないでしょうか。そこで今回は、テストで失敗しそうだけど、実はあまりしないことについてアンケートしました。>>女性編も見るQ.テストで失敗しそうだけど、実はあまりしないことを教えてください(複数回答)1位名前を書き忘れる31.1%2位マークがずれる20.2%3位寝てしまう16.5%4位鉛筆が折れたり、シャープペンの芯がなくなる14.9%5位消しゴム、ペンを忘れる14.1%■名前を書き忘れる・「さすがにそれはないだろう、と思うから」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「絶対に名前は書くように指示されてきたから」(23歳/食品・飲料/専門職)・「必ず5分前くらいにアナウンスがあるから」(26歳/不動産)■マークがずれる・「たいてい途中で気づく」(27歳/ソフトウェア/技術職)・「よく耳にする失敗だが、自分自身は一度も経験したことがないから」(25歳/その他)・「一問ずつチェックするから、間違えることはない」(29歳/ソフトウェア/技術職)■寝てしまう・「前の日に徹夜をしても、いざ試験がはじまってしまうと眠くはならない」(27歳/その他/事務系専門職)・「緊張しているから寝ることはない」(28歳/情報・IT/技術職)・「夢ではよく見る」(25歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■鉛筆が折れたり、シャープペンの芯がなくなる・「予備で事足りるから」(27歳/自動車関連/技術職)・「事前にある程度準備ができるので、あまりしないと思う」(26歳/学校・教育関連)・「しそうだと思って、注意をするから普通はしない」(25歳/金融・証券/営業職)■消しゴム、ペンを忘れる・「意外としないから。もし忘れても、コンビニで買う」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「前の日から準備をするので、忘れ物はほとんどしない」(28歳/その他)・「漫画では見たことあるが、実際に起きたことがない」(29歳/電機/技術職)■番外編:これがなければはじまらない!・眼鏡を忘れる「眼鏡がないと文字が読めない」(26歳/自動車関連/技術職)・受験票を忘れる「実際に大学入試でやってしまい、受けることができなかった」(29歳/金融・証券/専門職)・お腹が痛くなった「テストや試験で『お腹が痛くなった』という話を聞いたことがない」(32歳/医療・福祉/専門職)総評1位にランクインしたのが、「名前を書き忘れる」でした。自分の名前は、答案用紙を受け取ってすぐに記入するものです。試験官からも再三指摘されるので、めったに起こらないミスといえます。2位は「マークがずれる」です。ずれていても途中で気づくので、ありえないだろうというのが理由でした。ひとつずれているだけで、すべて不正解になってしまうだけに、細心の注意を払っているようです。筆記用具関連のトラブル系では、4位「鉛筆が折れたり、シャーペンの芯がなくなる」と5位「消しゴム、ペンを忘れる」が選ばれました。鉛筆やシャーペンは予備を持参するので、もし忘れても、カバーできますよね。万が一、忘れたとしても、コンビニで買って対処するという意見もありました。ランキングにはもれましたが、受験票を忘れて大学入試を受けることができなかった、苦い過去を抱えた人も。テスト前日は追い込みも大事ですが、ゆとりを持って持ち物チェックをしっかりすることも大切なことといえます。(文・OFFICE-SANGA大野晴之)調査時期:2011年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性376名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】試験の前日についやってしまう、こんなことランキング【男性編】転職の面接で「うわぁ、落ちた」と思う瞬間ランキング【男性編】高校時代に戻れるならやり直したいランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月03日Webサービス開発のエスは21日、同社が運営する英会話教材「エブリデイイングリッシュ」を開発したエブリデイ出版のスタッフによる、大学受験対策の500を超える映像授業を完全に無料で受けることができるサイト無料オンライン予備校 (EVERYDAY Seminar)を開設した。同サイトは、同社の「大学受験の勉強をもっと自由により楽しくするために」との考えから生まれた。Webサービスならでのメリットを活かし、場所を選ばず自分の好きな時間に、自分に合った授業を自分のペースで何度でも受けることが可能。授業は英語・数学・国語・理科・社会の5教科をラインアップし、同じ事柄についてポイントだけをおさえることができる短時間の授業と、詳しい説明をじっくり聞ける授業が用意されている。また、キーワード検索により、自分が知りたい事柄を含む授業を簡単に見つけることも可能だ。さらにネイティブ講師が英語で行う英語や数学の授業や、授業内容に関係する書籍の読書案内が付いた授業など、ユニークな授業を受けることができるのも特長。同社では、サイト上のすべての授業は無料で受けることができ、今後も課金はしないという。今後はSNSを導入し、ユーザー同士や、ユーザーと講師がコミュニケーションできるようにしていく計画。現在の500を超える映像授業を、2012年度中には5,000を超える映像授業を受けられるようにし、これらの授業に対応した演習問題などを無料で利用できるようにするなど、サイトのさらに機能拡張・改善を予定しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日年9回実施されるTOEIC公開テスト。英語力を向上させ、なんとかスコアアップをはかりたいが、その学習方法が分からず模索している人も多いのではないでしょうか。今回はTOEICテスト指導者養成トレーナー、受験力UPトレーナーでもあるヒロ前田氏に効果的な攻略法について伺いました。―TOEICをスタートする人にとって、最初に考えなければいけないことは何でしょうか? それぞれの環境によって異なると思いますが、何らかの理由でTOEICを受けることになったとすれば、まず指示した相手が何を考えているかを把握しなければいけません。会社の指示であれば、社長や人事部長の言っていることをよく聞いてみてください。確かに点数について何点取れと言っているけれども、本当に求めている人材は点を取った人でなくて、その力を生かして海外で現場を統括できる人材、ということもあります。社会人であれば、物事を俯瞰(ふかん)して考えなければいけません。短期的なゴールが特定のスコアだとしても、そこにたどり着くプロセスをどう取るかどういう道を歩むかによって得られる結果は違います。英語を使って仕事をすることをにらんで、TOEICを推奨しているのです。まずは、どうしてTOEICを受けるのかという目的を理解することですね。―目的を考えつつ点数をアップさせるための方法を教えてくださいTOEICは自分が今持っている実力を測る測定テストであり、体力測定と同じたぐいのものです。だから、測定テストを攻略する人なんて本来はいないはず。ただ、点数を取ることをゴールとするのであれば方法はあります。手を付けるべき学習というのは、敵の姿を知りリハーサルを繰り返し、自分の弱点を知る。あとはターゲットにたどり着くためには、どういう状態でなければいけないのかを考えることです。具体例を出せば、TOEICは、リーディングセクションが75分間与えられて100問あります。何も考えず受験した人は、時間が足りずおそらく80問くらい解ければいい方ですが、作戦を立てて臨んだ人は100問解答でき、当然正答数も増えるのでやらなかった人に比べると高い点数になります。つまり、勝つためには敵の姿を知ってリハーサルをすることが大切です。敵の姿がそこにあるのに研究しない方が間違っているのです。社会人であれば、最低限やらなきゃいけないと僕は思います。また、600点を目標とするのであれば、各セクション100問のうち、それぞれを62%以上を取っている状態であればいいわけです。であれば、3割、4割は捨てていいいのだから、自分がエネルギーを集中するのはココだと狙いを定めてその練習ばかりする。点数を取るには、その方法が一番早いですね。―伸び悩んでしまったときの突破法はありますか?伸び悩むというのは、本人がやっているつもりになっているだけで実は身になっていないことが多いのです。英語には、成果が出やすい学習スタイルがあるから、自分にあった方法を見つけることが大切です。これはTOEICも同じで、間違ったスタイルの上にどれだけコンテンツを載せても結果は出ません。伸び悩んでいる人の話を聞くと、成果が出ないやり方をずっと続けている人が多いのです。なぜ続けるかと言うと、前の年は攻略法を学んで点数が上がったから。取れるべき点を取るまで急カーブで点数が伸びたから、きっとこのやり方が正しいと思い込んでしまいます。だから、根本的な英語力を伸ばすべきなのに同じ思想のもとでコンテンツだけをクルクル変えて勉強した気になってしまう。テキストだけを変えてもダメなんです。力を付けた人というのは、取り組むことが学習じゃないと分かっています。取り組むというのは、そこに時間を使いましたというだけであり、本当はその中に書かれてある内容をモノにしているかどうかの方が大事です。僕のところに相談にきたら、既に持っているもの以外は1冊もテキストを買うなと指示を出します。手元にあるものの中で、そこに収録されている内容についてどんな形式であっても正解できるぐらいの気持ちで反復し、繰り返してモノにすることを目指してほしいですね。また、伸び悩んでいる人がいったん考えなおさなきゃいけないのは、ソフトの部分ではありません。自分の姿勢とか、どのようなアクションに時間を使っているかとか、基本的な構造改革に目を向けた方がいいでしょう。―効果的な方法を見つけるにはプロに頼った方がいいのですか?プロに頼る必要は全くないです。いまやインターネットを見れば、大勢の人がTOEICの学習方法について書いています。私が考えるに、ほとんどの方法について、実は自分自身も知っていることが多いのです。つまり、その情報に触れることにより思い出して再度やってみればいいと思います。例えば、効果的な方法を見つけるには、昨日の自分、今の自分がやらないことをまずやることです。なぜならば、以前に比べて点数が高いのであれば、きることが増えているはずだからです。あのころの自分は避けたけど、今だったら意外と簡単にできたりすることがたくさんあります。そこに新しい発見や出合いがあるのです。自分がやったらどうなるかは、自分でやってみないと分かりません。僕の例で言うと、英字新聞を毎日読もうとした時期がありました。でもなかなか続かない。それができないと自分で感じたら、絶対やらない。嫌だと思うことは続かないですからね。では、映画ならどうか。たまたま当時出合った「映画字幕をテレビ画面に出す機械」を買ったおかげで、英語で映画を見ることが楽しくなりました。そうしているうちに、好きな作品をいつも見るようになったのです。セリフをまねして、結果的に英語を身につけることにつながりました。僕は映画だったけど、他の人にとってはそれがラジオ英会話かもしれないし、音楽かもしれない。少なくとも今までの自分とは違う変化にチャレンジしなければ、新しい結果は出てこないのです。次に、教材の選定方法についてお話すると、単行本については、著者のプロフィールを見ることです。最低でも20回以上TOEICを受験しているか、またそれが容易に想像できるような内容が書いてあるか判断してください。中身についても、日本語訳のページを見ます。例えば、政治や経済、犯罪や国際問題などの内容が入っているのはダメですね。なぜなら、TOEICにはそういった内容は出題されないから。著者本人がテスト内容をよく知って書いているかどうかが見極めのポイントです。先生に頼むにしても、TOEICについて熟知している人がいい。満点にこだわる必要はありませんが、人に対して情熱を伝えることが上手でなければいけません。これは自分自身で会ったり、セミナーを受講したりして決めるといいでしょう。ちょっと遠出になるかもしれませんが、その1回のおかげで、普段の生活半年分かけて学べないことを一気に学べる可能性があるわけです。ただ、TOEICに関しては、良い教材がそろっていますから、必ずしも近いところに先生がいなくてもいいかもしれません。―英語を身につけるためには一番大切なことは?それは何十年も前から、英語教育業界における先人たちが教えてくれています。基本的なトレーニングは、決まっています。そこにあるものを自分の中に取り込んでいく、インプットをする、アウトプットを絡める。例えば、音読するとか、書いてみるとか、そういう実際に使うアクションを混ぜながら、英語を体の中に取り込んでいくことですね。あとは、やはり量が必要です。実は「やり方をどういうふうにすればいいのか」と考えている時点で、もうダメなんですよ。例えば、英語を1日、例えば2時間でも3時間でも時間を取って、読む、聞くを繰り返します。それで、目で見たり、耳に入れたりしたものをまねてしゃべるんです。これが理解できない人はいないですよね。それを1年間で1,000時間くらいは最低やらなきゃならない。でも、僕の経験では9割以上の人はやりながら「あ、きっとこのやり方が間違っている」とか、または「自分はどうやら合わないらしい」とか、「この本だからダメなんじゃないか」とか、必ず自分以外の何かに原因を求めます。で、うわべ部分だけを変えようとする。それはもう根本的に間違っています。逆に言うと、うまくなったとされる人に話を聞いたら、結局みんなやっていることは同じです。もちろん具体的な行動は違います。共通するのは、外にある英語を自分で目にし、耳にし、そっくりまねをして話している。それをことを地道に続けた人こそが力をつけています。あとは楽しんでやっているかどうかだけですね。ヒロ前田氏。1972年高知県生まれ。本名:前田広之。1990年に神戸大学経営学部入学。ESSに入り英語学習と英語ディベートに明け暮れる。2001年、ロバート・ヒルキ氏を講師に人気講座 「TOEICテスト730点突破ゼミ」をプロデュース。それをきっかけにTOEICテストの本質についての研究をスタート。2003年5月から講師として全国の企業・大学・大学生協・高校でスコアアップ指導を開始。2007年4月に独立。講師業と執筆業を中心に活動し、eラーニング開発のコンサルティングも行う。2008年12月グランドストリーム株式会社を設立。●著書『新TOEICテスト 時短特急』朝日新聞出版『新TOEIC(R)テスト直前の技術』アルク『日本語からはじめる新TOEIC(R) テスト20日間基礎強化ワークブック』アルクほか多数●監修「奪取550点 TOEIC(R)テスト解答テクニック講座」他アルク●近日開催セミナー目指そう、650点!第3回ヒロ前田のTOEICテスト 『戦略と戦術で600点を超える!』セミナー【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日本年10月に行われる、天文宇宙検定委員会主催の「天文宇宙検定」第2回検定に、入門者向け検定と上級者向け検定が追加される。金環日食、金星太陽面通過、星出宇宙飛行士が乗り込んだソユーズ打ち上げなど、宇宙への関心が高まる中、その不思議さにふれ天文宇宙の世界を極めようとする「天文宇宙検定」の第2回検定実施が発表された。昨年開催の第1回検定では、8歳から82歳までの幅広い層で、3,000人弱が受験し話題を集めた。第2回検定からは、これから天文を学んでみようという人、小学校高学年の人を対象とする「4級星博士ジュニア」と、2級合格者のみを対象とする最上位検定「1級天文宇宙博士」を新たに設定。検定会場は昨年の東京、大阪に加え名古屋が追加された。合格者へは、漫画家・松本零士氏のイラスト入り合格認定証がプレゼントされるほか、各級の成績優秀者には協賛のセガトイズ、ビクセンから提供された各種賞品が抽選で当たる。申込締め切り日は9月5日(水)。受験料は4級4,000円、3級4,500円、2級5,500円、1級6,000円(すべて税込み)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月15日受験は、誰もが経験する初めての試練ではないでしょうか。合格するか落ちるか、結果はどちらかしかありません。いくら頑張っても結果がダメならダメ。残酷な判定が下されますから、結果を受け入れる勇気も必要になります。受験にまつわる思い出を聞いてみました。調査期間:2012/1/25~2012/2/3アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 862件(ウェブログイン式)■受験経験について教えてください(複数回答可)小学校 3.3%中学校 14.5%高校 79.8%大学 77.5%短大 3.8%専門学校 5.3%※有効回答:862高校受験の方が若干多いです……ほぼ同数(高校受験659回答:大学受験640回答)ですね。高校、大学受験は約8割の人が経験する「試練の場」であるわけです。次に、受験に関する思い出、苦しかったこと、うれしかったこと、感動したことを聞いてみました。■小学校受験のときは幼稚園でほかに受験する人がいなくて自分だけ遊べなくて嫌だった(神奈川県/女性/26歳3.3%の人が小学校受験を経験していますが、本人はツライでしょうね。ほかの子供たちはまだ遊び回ってるんですから。■中学受験も大学受験も辛かったが、良い仲間ができたからいい思い出(埼玉県/女性/29歳)中学受験の経験者は14.5%でした。不肖・谷も中学受験経験者です。受けたところ全部落っこちて公立に通いましたが……。ツラかったです。なにせ小学生なんで、落ちたという自分のダメさ加減を受け入れられないんですね。自分を肯定することがなかなかできない。二度とイヤですね。■中学1年生から塾に通い、志望校合格のために頑張ったが、結局滑り止めの学校にしか受からず泣きはらしたこと(東京都/女性/27歳)■高校受験が一番屈辱でした(北海道では)公立高に受かった人は立派だという感じなので、失敗した時はショックだった(北海道/女性/30歳)北海道はそうなのでしょうか。高校受験も切ないですよ。落っこちると、中学生がその「自らの失敗」を受け止めないとならないですから。■高校入試当日に生理がきて、おなかが痛い中、試験を受けたこと(愛知県/女性/25歳)当日そんな事態になっても負けるわけにはいかない、と。誰も助けてくれないですからね。受験と言えば学習塾! 勉強のために塾に通うのももはや当然ですが、■塾が嫌でにげだした(東京都/男性/25歳)という人がいるかと思えば……■塾に好きな人がいたから楽しかった(東京都/女性/25歳)という方もおられます。なにか楽しいことがちょっとでもあれば塾通いもまたよし、なのですが。受験のストレスは強烈なものらしく、■受験のストレスで過食になり、太っていくのがわかっていたがやめられずつらかった(東京都/女性/24歳)これは大変によくわかりますね。ストレスを根本的に解消するには受験を突破するしかないんです。精神状態はやっぱり不安定になります。■どこも受からなかったらどうしよう、と常に不安だった(埼玉県/女性/29歳)ツライのは自分だけではなくて……、■自分より家族がピリピリしていて辛かった(東京都/女性/47歳)そうなんですよ。家族にもストレスがかかるんですよね。だんだんピリピリが移っていくんですよね。しかし、「ここで頑張らないでどうするんだ!」と奮起してみんな勉強するわけです。その頑張りたるや、一生誇れるほどで……。■大学受験の時には、正月も電車で予備校に行き勉強していた。1日12時間くらい勉強していて、あれほど勉強したことはあれ以来ない(広島県/男性/34歳)■使いすぎて、試験前日に参考書がふたつに割れた(埼玉県/女性/24歳)当時は、不吉……とお思いでしたでしょうが、あとから振り返れば「あれだけやれたんだから」という自信になるでしょう。そういえば、受験と言えば模擬試験略して、「模試」もあります。志望校に合格する率は……なんていう数字が非情にもパシっと出ます。しかし! そんなモノをもひっくり返す力を人間は持っているのです。■合格率5%未満の大学を志望していて、誰も期待してなかったのに、実際合格できた(福岡県/女性/25歳)■D判定だったが、勉強してB判定まで伸びて、合格できた(千葉県/男性/29歳)■絶対落ちると言われていた大学に受かった(愛知県/女性/33歳)どんでん返し! ジャイアントキリングです。これは気持ちが良かったでしょうね。受験の間は結果が出るまでジリジリと時間が過ぎていくものです。■受験発表が卒業式の次だったので、ドキドキして、卒業式は泣けなかった(京都府/女性/27歳)■大学は後期で最後の最後に受かった(栃木県/女性/25歳)結果が出るまでは本当に「気持ちがもやもや」してるものです。「早く終わらないかなー」とそればっかり考えますねね。受験では、思わぬ喜びもありまして、■ホテルに泊まれた(和歌山県/男性/37歳)遠隔地を受験すると泊まらなければなりません。受験の際に初めてひとりで旅に出た、という人は結構多いかもしれませんね。一方で思わぬ不幸もあるもので……。■大学受験1週間前に彼女に振られたこと(福岡県/男性/29歳)これはツライ! なぜそんな狙ったようなタイミングで彼女はこの人を振ったのでしょうか。この男性は、受験は大丈夫だったのでしょうか。親のありがたみを知るのも、やはりこの受験ではないでしょうか。■親が夜食を作ってくれたこと(東京都/男性/28歳)定番ですが、誠にありがたい話です。鍋焼きうどんなんか、消化に良くてありがたいですな。■大学受験で東京に試験を受けに行った。新幹線に乗る前にお弁当を母親が持たせてくれて、新幹線の中で食べようとすると手紙が入っていた。「○○(私)ならできるよ」といったような内容で、ひとりで東京に行くことの不安や受験の怖さもあってすごく泣けてきた。というかいま思い出しても泣ける(大阪府/女性/29歳)これは本当にイイ話ですね。温かい気持ちになります。受験で感動するのは、やはり……。■感動したことは合格したこと(静岡県/女性/30歳)これに尽きるでしょう。目的を無事達成したとき、「やった」という気持ち、「終わった」という解放感。万感の思いがこみ上げますね。■第一志望の高校の推薦受験で合格することができ、合格を知らせたら母親がうれし泣きをしていて感動した(埼玉県/男性/27歳)親が自分のことのように一緒に喜んでくれるのもありがたいですな。■面接会場で見かけた知的な美少女が、入学して一番の友達になった(滋賀県/女性/29歳)入学したらしたで、こんな風な喜びがあることも……。受験シーズンは人生でも苦しい季節ですが、クリアすることで大きな自信を人にもたらします。冬きたりなば春遠からじ、でございます。(谷門太@dcp)
2012年05月13日