お正月が近いこの時期は、日本の伝統文化を改めて感じることのできる重要なタイミングでもあります。事実、古来の伝統をなぞってみると、それだけで気持ちが落ち着いたりするものです。そこでぜひおすすめしたいのが、『神様とつながる 開運ごはん』(開運料理人ちこ著、神宮館)。「開運料理人」を自称する著者は、17歳で人生の師と出会ったことがきっかけで「食を変えると人生が変わる」ことを会得し、「声なき声を聞き、香りなき香りを聞く」“ゆにわ流”を伝授されたという人物。身体によい自然食品をベースに、塩、水、米を厳選し、祈りを捧げながらごはんをつくるという独自のスタイルを貫いているのだそうです。「祈り」や「運」を強調したスタンスは個性が強いだけに、賛否を分かつところかもしれません。が、少なくとも日本の伝統に根ざした根本的な考え方には、納得できるものがあるように思えます。そこで、きょうはそのなかから「おせち料理とお屠蘇で、一年の総仕上げをする」をピップアップしてみたいと思います。■1:おせち料理お正月に欠かすことのできないおせち料理は、いうまでもなく日本文化の象徴。季節の変わり目を意味する節供のたびに、神様にお供えをしたことが発祥とされているのだそうです。そして、おせちを三が日に食べるのは、歳神様(としがみさま)が静かに過ごせるようにするため。この期間は家事を控え、できるだけ音を立てないようにするので、縁起がよく、日持ちするものが詰められているのだとか。■2:黒豆ところで、おせち料理といえば、黒豆を無視するわけにはいきません。「黒くまめまめしく」という語呂から、「陽に焼けて、まめまめしくよく働くように」という意味が込められた縁起もの。なお、一般的な黒豆のつくり方は、次のとおりだそうです。(1)黒豆を洗い、煮汁となる水に材料をすべて入れて煮立てたら、火を止めて黒豆とさび釘を入れて一晩置き、アクをとります。(2)これを2、3回繰り返し、落とし蓋とふたをして、弱火で8時間ほど煮ます。(3)煮汁がひたひたになり、黒豆が柔らかくなったら火を止め、そのまま冷まして味を含ませたら完成。■3:お屠蘇さて、おせちと一緒にいただきたいものといえば、お屠蘇ではないでしょうか。正式には屠蘇延命散(とそえんめいさん)といい、一年のはじまりであるお正月にお屠蘇をいただけば、一年の邪気を祓い、寿命を延ばすといういい伝えがあるのだそうです。「屠蘇」には、邪気を取り除き、魂を蘇らせるという意味があるのだといいます。数種類の薬草(桔梗、白朮、桂皮、防風、陳皮、山椒、丁子)を細かく切り刻んで調合したものを「屠蘇散(とそさん)」といい、大晦日の晩に酒やみりんに浸して元旦に取り出し、若い人の生気を年長者に送る意味で、若い人から順にいただくというのが正しいいただき方。屠蘇散とは古来、中国(魏)の華駝(かだ)という神の化身のような医師の処方により、年始に飲む薬なのだとか。日本では平安時代から、この習慣が行われているのだといいます。こうして、おせち料理とお屠蘇をいただくことによって、歳神様のよい気をいただき、めぐり来る一年の準備をすることができるというわけです。*このように本書では、日本古来の伝統に基づいた考え方が開設されています。だだからこそ、お正月の時期にぱらぱらとページをめくってみるには最適の一冊だといえるでしょう。(文/書評家・印南敦史)【参考】※開運料理人ちこ(2015)『神様とつながる 開運ごはん』神宮館
2015年12月28日©ASEAN-Japan Centreガムランの演奏と共に色鮮やかな衣装を纏い、カラフルなメイクをした男女が舞うバリ島に伝わる伝統舞踊。多くの種類があるこの舞踊の中から9種類が2015年12月、ユネスコの無形文化遺産に登録された。宗教的意味合いの強さによって3つに分けられる舞踊ガムランなどの演奏と共に、花や動物をモチーフにしたカラフルな衣装に身を包んだ男女が舞う、今や観光の目玉の一つでもあるバリの伝統舞踊。2015年12月2日に南アフリカのナミビア共和国で開催されたユネスコ・サミットにて、この伝統舞踊のうちの9種類が「無形文化遺産」に新たに登録された。観光客が観賞できる娯楽用の演目を含め、宗教的意味合いの強さによって大きく3つの段階に分類されるバリの伝統舞踊。今回のサミットでは、この3段階の中から3種類ずつ、合計9種類の舞踊が無形文化遺産に選ばれている。・ルジャン舞踊(Rejang Dance)・サンヒャン・ドゥダリ舞踊(Rari Sanghyang Dedari Dance)・バリス舞踊(Baris Upacara Dance)・トッペン仮面舞踊(the Topeng Mask Dance)・ガンブー舞踊劇(Gambuh Dance Drama)・ワヤン・ウォン舞踊劇(Wayang Wong Dance Drama)・レゴン・クラトン舞踊(the Legong Kraton)・ジョゲッ・ブンブン舞踊(Joged Bumbung Dance)・ケット・クンティスラヤ(Ket Kuntisraya)上の3種類は、バリ・ヒンドゥー教の儀式用のもののため、一般の観光客はまずお目にかかれる機会がないほど神聖なものだという。下の3種はウブド地区などで定期公演が行われるなど、一般客観賞用のエンターテインメント要素が強いものだそう。バリ地域社会の文化継承に大きな役目を果たしてきた伝統舞踊©ASEAN-Japan Centreバリに暮らす人々にとって舞踊とは、踊り手や演奏者だけではなく、その地域社会全体における互いの尊重と協力をもたらす重要な意味を持っていた。更に、村単位で継承されてきたこの舞踊を通じて、地域の自然や文化、民族の価値を表現することで、歴史的文化の保存にも大きく貢献。古くからバリの人々の生活に密着したものであった。ユネスコ・サミットでは、今回無形文化遺産に登録された9種類の舞踊の要素を4分間の「Nawa Sari」という演目に集約して表現されたそう。遺産登録を経て、今後もバリ島に息づく伝統舞踊はますます大切に継承されていくだろう。
2015年12月25日お月見といえば「十五夜」(旧暦8月15日の中秋の名月)ですが、実はもう一つのお月見「十三夜」があることをご存じでしょうか? 2015年の十三夜は10月25日となります。日本人が愛してやまない「月見」と、十三夜にいただきたいお料理をご紹介しましょう。そもそも「月見」とは?月見は、もともとは中国から伝わった「望月」という月を見る行事と、豊作祈願や芋の収穫祭などが元になったと言われていますが、正確な起源はわかっていません。秋の月は空気の状態や月の高さから考えて、1年で月が最も美しく見える時期です。美しい月を見て、宴をするのは自然の流れだったのかもしれませんね。日本での月見のはじまりは、醍醐天皇の月見の宴と記されています。日本や中国だけでなく、ヨーロッパでも秋分の日に近い満月を「収穫月」と呼んで祝う風習もあり、秋の収穫にあわせてお祝いするのは万国共通のようです。「十五夜」と「十三夜」の違いとは?世界では美しい丸い月を見て祝うのが普通ですが、日本では十五夜だけを見るのは片お月見といって、縁起が悪いこととされ、翌月旧暦9月13日の「十三夜」もお月見をするものとされてきました。これは日本独自の風習で、少し欠けたところのある十三夜の月を、不完全な美しさとして愛でてきたものです。十五夜は別名「芋名月」と呼ばれ、すすきや秋の七草とともに、お団子や収穫された芋を供えて月を眺めますが、十三夜は「栗名月」と呼ばれ、そのときどきに獲れた収穫物をおそなえしました。地方によって、団子の形や数はさまざまなようですが、軒先や玄関など子供が入りやすい場所にお供えし、団子を盗んで食べさせ、多く盗まれた方が、神様が召し上がった事になり、縁起がよいものとされています。お月見にはお団子の他、収穫にあわせて「芋」「枝豆」「栗」「葡萄」などを供えます。お月見らしく丸く愛らしい食べ物もよいとされています。簡単に里芋や葡萄、栗をお供えするだけでもかまいませんが、お赤飯に栗の甘露煮を入れた「栗お赤飯」や「衣被ぎ」もこの時期ならではのお供えです。普段使っている食材でも作ることができる「鶏つくね」や「ゆで卵」でもお月見らしさを演出できます。では、十三夜にいただきたい「味玉」と「鶏つくね」のレシピをご紹介しましょう。「味玉」と「鶏つくね」の作り方▼味玉<材料>・卵 4個~6個・出汁 3カップ・酒 50cc・みりん 1カップ・醤油 1カップ<作り方>1.水に冷蔵庫から出した卵を入れ、沸騰したら6分ほど茹で、ゆで卵を作り殻を丁寧にむく。2.鍋に出汁、酒、みりんを入れて沸かし、沸いたら5分ほど沸かしアルコール分を飛ばす。3.醤油を加えて、ゆで卵を入れ、落としぶたをして、弱火で2分ほど煮る。4.そのまま冷えるまで冷ます。▼鶏つくね (4人分)<材料>・鶏ももひき肉 300g・塩 小さじ1/2・胡椒 適宜・水 大さじ2・蓮根のすりおろし 大さじ2・片栗粉 大さじ1・葱みじん切り 1/2本分・生姜みじん切り 大さじ1分・醤油 大さじ2・みりん 大さじ2・砂糖 大さじ1・水 大さじ2<作り方>1.ひき肉に塩、胡椒をしてねばりが出るまでしっかりまぜる。2.水、蓮根、片栗粉、葱、生姜を加えてしっかり混ぜ、8等分にして丸める。3.フライパンに油少々(分量外)をひいて焼き色がつくまで両面を焼き、取り出してフライパンをふきとる。4.醤油、みりん、砂糖、水を入れて沸かし、とろみがついてきたら 3 のつくねを戻してからめる。お月見に供えたすすきを一年間軒につるしておくと、病気をしないとも言われています。すすきや秋の草花を飾り、来る十三夜をお酒とともに味わってみてはいかがでしょうか。
2015年10月24日フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)の展覧会「伝統花伝」が、9月22日から25日まで東京・丸の内のシャングリ・ラ ホテル 東京で開催されている。24日、ニコライ・バーグマン本人が作品を紹介する内覧会が行われた。シャングリ・ラ ホテル 東京で6年ぶりの開催となる同展では、人間国宝の作品をはじめとする、日本の伝統工芸や美術作品と自身のフラワーアートの融合を試みたニコライ。会場には、陶芸家、金工作家、人形作家、ガラス工芸作家など、様々な工芸作家の作品からインスピレーションを得たり、実際に作品の一部として用いて制作した50点以上の新作が披露されている。以前より、実際に日本各地で活躍する様々な工芸作家の元へ訪れてきたというニコライは、「フラワーデザインを通して、それぞれの作家たちのクラフトマンシップを感じてもらえる展覧会にしたいと思った」と語る。中には、江戸時代から受け継がれた牡丹流水模様の小袖から、ニコライ自身がコレクションとして所有している器を用いた作品も展示され、日本の美意識を敬愛するニコライならではのエスプリが随所に感じられる内容となっている。工芸品を彩る生花を中心とした植物は、普段見慣れた栗やススキなどから、珍しいパイナップルオーキッドという蘭など多種に及ぶ。「会期中の4日間、生花を用いた作品を維持させることも私にとって挑戦の一つでした」と話すニコライ。4、500本のワイヤーに唐辛子を一つ一つ手作業で繋いだり、葉を一枚一枚貼り付けたりと繊細な工程を経て生み出された一つの作品に対し、2、3名が1日掛かりで携わり、約50名のスタッフ総出で会期前日に一気に仕上げられたという。そんな儚さの一方で、植物の強い生命力も感じることができる、和×洋が融合したニコライの新しい美の世界が体感できるものとなっている。また、会場には特設のミュージアムショップも開設。シグニチャーであるフラワーボックスの「伝統花伝」限定版など、スペシャルアイテムも販売している。【イベント情報】ニコライ・バーグマン展示会「伝統花伝」会場:シャングリ・ラ ホテル 東京 27階住所:東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館会期:9月25日まで時間:10:00~19:00(最終日は16:00閉場)料金:800円(高校生以下無料)
2015年09月24日1940年代より南アフリカの伝統料理として愛され続けて来た「Bunnychow(バニーチャウ)」。ロンドン・ソーホーの一角に、この伝統料理を現代風にアレンジして提供するレストランが登場し、話題となっている。料理と同じ名前を冠した、このレストラン「Bunnychow」は2013年にフードトラックの店舗としてオープン。その後、数多くのポップアップショップが並ぶロンドンのショッピングモール「BOXPARK Shoreditch」への出店を経て、2014年に晴れて実店舗としてオープンした。この「Bunnychow」という料理は、パンの中身を丸々くり抜き、その中にカレーを中心とした具材を詰め込んだもの。ソーホーの店舗で味わえるメニューは、バリエーション豊かに展開されている。伝統的なマトンカレーの入った「Durban Bunny」、チキンとトマトを使用した「Chakalaka Bunny」、カリフラワーなどの野菜を使用し、スパイシーサウスアフリカンソースで味付けされた「Veggie Bunny」、豚肉をじっくり煮たピリ辛の「Piri Piri Pork Bunny」などが楽しめる。お好みでピクルス、卵、チーズなどのトッピングを追加可能。ラムのリブや、ぐるぐるに巻かれたボーアウォースソーセージ、果物や野菜がふんだんに使用されたプレスジュースやカクテル、特製チョコレートなど他のメニューも充実している。また2015年、イギリスの最も革新的な朝食に送られる賞「Most Innovative Breakfast UK」を朝食メニューである「Full English Bunny」で獲得した。この「Full English Bunny」は通常のくり抜いたパンの中に、イギリスの朝食を彷彿とさせるカリカリに焼かれたベーコン、目玉焼き、ソーセージなどが詰め込まれ、ユニークなメニューで話題を集めた。日本進出の予定はなさそうだが、まだまだ知名度は高いとはいえないこの「Bunnychow」は、サンドイッチやハンバーガーとも違う手軽に食べられるグルメとして、ここ日本でも十分に好まれそうだ。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年08月31日日本の古きよき伝統技術をいかしたとある子ども向けブランドが注目を集めている。"21世紀の子どもたちに日本の伝統をつなげたい"という想いのもとに生まれた「0から6歳の伝統ブランドaeru」だ。離乳食用食器や産着、タオル、前掛け、玩具などの日用品を取り揃える。いずれも共通しているのは、子どもが日常的に使用するグッズに日本全国の伝統技術を取り入れ、企画・開発・デザインされているという点だ。○取っ手のない子ども用コップ各商品の中でも、特に人気なのがまずは「こぼしにくいコップ」シリーズ。福岡県の小石原焼と青森県の津軽塗りの2種類を展開し、「子どもが自然と両手で持ちたくなるように」と、あえて取っ手をつけない代わりに、指がひっかかりやすいように真ん中より少し上のあたりに段差のある独特なフォルムが特徴だ。そしてもう1つが「こぼしにくい器」シリーズ。小さな子どもが1人で上手に食べるのを応援するというのがコンセプト。同じデザインで、愛媛県の砥部焼、徳島県の大谷焼、青森県の津軽焼、石川県の山中漆器という磁器、陶器、漆器の3素材で展開している。いずれも食べ物がスプーンにのせやすいように内側に返しがある。○ふた付きの子ども用汁椀3つ目の人気商品が「はじめての汁椀」。福井の伝統産業・越前漆器でつくられた子ども向けの汁椀だ。素地が木の漆器のため、熱が直接伝わりづらいのが特徴だ。また、子どもの片手にも収まるサイズであることはもちろん、お椀を左手で支え、右手でフタの糸底を持って持ち上げるという所作を小さな子どもが学べるようにと、フタ付きの仕様になっている。ブランドを展開する和える代表取締役・矢島里佳さんは、これらの商品に込めた想いを次のように語る。「aeruの食器はすべて小さな子どもが自分1人で使えることを観点に設計されています。子どもの成長のためには、落として割ってしまうということも必要だと思います。もしも、割れない器だけで成長したら、割れることを学ぶ機会を子どもたちから奪ってしまうことになるのです。失敗をすることで、力加減や持ち方など物を大切に扱う感覚や感性を育むことができます。aeruでは、壊れてしまった器やコップを金継ぎという方法でリペアも承っており、壊れた後のことも考えています」。○物を売るだけではなく、物を通して伝える2012年3月にスタートした同ブランドだが、もともと矢島さん自身が日本の伝統産業を伝えるジャーナリストとして雑誌で連載をしていたという。しかし一方で、伝統技術の魅力を書いて伝えることへの限界も感じていたとのことだ。「全国の職人さんたちに出会う中で、こんなに魅力的な技術なのに、どうして衰退しているのかと考えたとき、やはり知る機会が少ないからではないかと思いました。そこで、子どもの頃から身近な日用品に伝統技術をいかすことで、自然と知る機会を創出することができるのではないかと思い、"伝統産業×子ども用品"のプロデュースをするブランドを立ち上げました」。立ち上げ以降、日本の伝統技術が詰まった本物志向のaeruの商品は、出産祝いなどの贈答用を中心に話題を呼ぶ。例えば、プレゼントとして贈られたものを一度使ってそのよさを知り、自宅用として他の商品も自身で購入するというリピーターも多いとのことだ。「子どもたちに贈ってくださったお客様からいただく声で多いのは、『贈ってうれしかった』というひと言です。職人さんが手作業で1つひとつ丁寧に手掛けたaeruの商品は、大人になってもずっと使える一生もの。そんな一生ものを生まれてすぐに贈ることができた喜びはひとしおかもしれませんね」と矢島さん。「例えば、『こぼしにくいコップ』シリーズは、成人後に親子でお酒を酌み交わすぐい呑みとしてお使いいただけます。お子さんと共に商品自体も成長していくことができます」とその特徴を語る。長く大事に使うこともブランドのコンセプトであることから、陶器・磁器等の金継ぎや漆の塗り直し、艶直しといったリペアにも対応している。「赤ちゃんや子どもたちのことを考えた心のこもった物づくり」を心掛ける同ブランド。1アイテムの商品開発におよそ1~3年程度を費やしているとのことだが、今夏からは「大分県から 竹細工の ベッドメリー」「愛媛県から 五十崎和紙の 紙風船」など、これまでじっくりと温めてきた新商品が続々登場する予定だ。価格はすべて税別
2015年07月24日日本には四季や旬があり、季節や人生の節目ごとに「行事」があります。食卓には、それらを通じて受け継がれてきた「文化」があります。多忙な日々の中で忘れてしまいがちな「ニッポンの食卓文化」を、食卓をつなぐ会の料理伝承家hanaが、シンプルなレシピにしてご紹介します。今回は七夕と素麺のおはなし。五色の短冊は、習い事の上達を願った「願掛け」幼い頃はワクワク楽しみだった七夕、いまはどうでしょう? また、そもそもどんな由来があるかご存知でしょうか。七夕は五節句のひとつで、平安時代に宮中行事として行われるようになりました。元々は日本の神事であった「棚機(たなばた)」という禊の行事と、織り姫と彦星の伝説、中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という風習があわさってできたもののようです。織り姫と彦星の伝説は、みなさんもご存じの通りですが、織り姫(琴座のベガ)は裁縫の仕事を、彦星(鷲座のアルタイル)は牽牛星という農業の仕事を司る星と考えられていました。この2つの星は、旧暦7月7日に最も光輝いているように見えることから、中国ではこの日を一年に一度の巡り会いの日と考え、この伝説が生まれました。(夏の大三角形)乞巧奠(きっこうでん)とは中国で行われた行事で、織り姫にあやかって機織りや裁縫が上達するようにと、お祈りをする風習が生まれました。針や裁縫道具を供えて上達を願うのですが、やがて芸事や書道などの上達を願うようになったといわれています。これらのはなしが日本に伝わって、七夕行事が行われるようになり、宮中ではこの時期の旬のもの、桃、梨、瓜、茄子、大豆、アワビなどを供えて星を眺めるようになりました。また里芋の葉にたまった夜露を天の川のしずくと考えて、その水で墨をとかし、神聖な梶の葉に歌を書いて願いごとをしました。それが江戸時代に庶民の間に伝わり、人々は野菜や果物を供えて歌を詠み、習い事の上達を願って書いた短冊を笹竹につるして、手習い事の願掛けとして星に祈るようになったのです。五色の短冊は五行説にあてはめた五色で、青(緑)、紅、黄、白、黒(紫)をあらわし、この世のすべて、という意味になっています。七夕飾りは「吹き流し」「網」「折り鶴」「神衣」「巾着」「くずかご」などが主なもので、6日の夕方には飾り付け、翌日7日の夜にははずします。千年以上前から、七夕の行事食は「素麺」!この時期には素麺を食べるのが、千年以上前からの行事食となっています。もともとは中国の「索餅」という小麦料理だったようですが、日本ではいつの頃からか天の川に見立て、この時期に食べやすい素麺を食べるようになりました。色つき素麺もここからきています。七夕の当日でも手軽に作れる、簡単素麺レシピをご紹介しましょう。「七夕素麺」のつくり方素麺に好きな具材をのせて、いつもより少し豪華に、七夕をイメージして美しく盛りつけてみてください。いろいろな具材を一緒に食べても、素麺と絡めて一種類ずつ食べても美味しくいただけます。麺つゆを作っておくとなにかと便利ですので、冷蔵庫にストックしておきましょう。<材料 2人分>・素麺 2把分・出汁 2カップ程度・麺つゆ 約1/2カップ分【麺つゆ】※作りやすい量 ・みりん 大さじ2・酒 大さじ4・砂糖 大さじ2・醤油 180cc【具材】※お好みで・白葱 5cm分 小口切り・茗荷 2個 細切り・蟹 適宜・鶏ささみ 1本・胡瓜 1本 細切り・錦糸卵 1個分・蒸し茄子 1本<作り方>1. 麺つゆを作る鍋にみりん、酒を入れて沸かしアルコール分が飛ぶまで3分ほど加熱する。同じ鍋に砂糖と醤油を入れて、砂糖を溶かしながら沸かし、沸いたら火をとめてあら熱をとり、密閉瓶に入れて保存する。2. お好み具材を準備する・・・鶏ささみ、蒸し茄子鶏ささみは耐熱容器に入れ、少量の酒と塩(分量外)をふってラップをする。茄子はヘタを切り落として、水洗いし、そのままラップをする。ささみと茄子をレンジで800Wで2分加熱し、食べやすい大きさに割いておく。3. お好み具材を準備する・・・錦糸卵卵1個に対し、小さじ1の砂糖を入れてよく混ぜ、熱したフライパンに油少々をひき、卵液を流し入れて薄く広げる。菜箸を使ってひっくりかえし、裏面はさっと焼いて取り出す。冷めたら細切りにしておく。4. 素麺を茹でる大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、素麺をぱらぱらと入れて2分ほど茹で、ざるにあげて、しっかりともみ洗いする。5. 盛り付け具材を綺麗に飾り、素麺と麺つゆを盛る。★ポイント★具材は好みでよいですが、細切りや小さめに切る方が素麺とからみやすくなります。全部の具材がなくても大丈夫です。錦糸卵を作るときは、フライパンが熱くなっていないと失敗します。卵液を多く入れすぎた場合は戻してよいので、薄めに焼きましょう。家族に「食文化」の楽しさを伝えていくのは、アラフォー世代の役割です。日々の食事を大切に、暮らしを丁寧に、を意識するだけで心が豊かになるもの。麺つゆは、家にある調味料で気軽に手作りすることができるので、お好み具材をたくさんのせて、七夕の夜は素麺料理と星空を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2015年07月06日7月5日、「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界文化遺産に登録された八幡製鐵所。その八幡製鐵所から生まれたとあるお菓子が、北九州で長い歴史を持つ伝統銘菓として名を馳せていることをご存じだろうか?そのお菓子とは、「くろがね堅パン」と「くろがね羊羹(ようかん)」。商品名の「くろがね」は「鉄」の古称で、いずれも大正時代に官営八幡製鐵所(現在の新日鐵住金八幡製鐵所)で誕生した。そして現在はスピナが製造・販売している。○製鐵マンたちの栄養補給目的で誕生それにしても、なぜ製鐵所が本業と無関係の堅パンや羊羹を開発することになったのだろう? その答えはずばり、数万人もいた従業員のカロリー補給のため。工場内の過酷な労働環境下で、長時間働き続けるためには十分な栄養摂取が必須。そこで、当時の栄養事情をかんがみた会社が従業員に栄養補助を行ってもらうべく、購買会で販売するようになったのだ。長く保存できるよう、極力少ない水分で作られている堅パンは、鉄のような堅さであることが大きな特徴。堅い食べ物はアゴの強化のためにもいいと言われるが、実際、地元には、乳幼児期のアゴの発育や歯固めを目的に給食に取り入れている幼稚園もあるとのこと。口にしてみると、確かに咀嚼(そしゃく)にかなりの労力を要すため、小顔になりたい女性にもオススメできる。定期的に食べることでアゴが鍛えられるばかりか、シャープな顔立ちになれるといううれしい副次効果も得られそうだ。しかも、よく噛(か)んで食べることで満腹中枢が刺激されるので、適量でおなかが満足するゆえに健康維持にも一役買ってくれそうだ。1袋5枚入りから展開している。○万が一の時のために備えておきたいもちろん、保存食としても大いに役立つこと間違いなし。阪神・東北の震災発生時にも現地に送って喜ばれたというが、いざ何か起きた時に慌てず済むよう、各家庭で備えておくのもいいだろう。保存用としてうってつけは、スチール缶タイプ(堅パン5枚入り×34袋入り)。蓋をすれば椅子にもなることから、災害時の移動中にも役立つこちらのタイプは、3月に幕張メッセで開催されたアジア最大級の食のイベント「FOODEX JAPAN2015」において、「ご当地缶詰グランプリ」の銀賞とビジュアル審査賞をW受賞している。一方の羊羹は、重さ160g・長さ13cmというコンパクトサイズ。従業員のポケットにすっぽり入る形状だったことから、作業の合間にかじってスタミナを補給した製鐵マンもいたんだとか。また、昼夜を問わず稼働し続ける工場を支える労働者の疲れを癒やして体力を回復させる狙いで、敢えて甘みの強い上白糖を使っていることもポイント。もちろん、肉体だけでなく、オーバーワーク気味な現代人の脳の疲れを取るためにもうってつけ。渋めの緑茶なんかと合わせて食べると、頭が瞬時にシャキっとしそう!堅パン・羊羹ともに、商品が誕生した当時の堅さ・甘さにこだわっていることから、「北九州の味」として市民に定着しているため、進学や就職のために故郷を離れた人にとっては「懐かしの味」ともいえるだろう。福岡出身者もそうでない人も、世界遺産登録のおめでたいこのタイミングで、ぜひ一度味わってみてほしい。※記事中の情報・価格は2015年6月取材時のもの
2015年07月06日ユニクロはこのほど、バングラデシュの伝統衣装をモチーフにしたウィメンズ・コレクションの販売を開始した。同コレクションは、バングラデシュの女性用伝統衣装「サロワカミューズ」を現代的なスタイルにアレンジしたもの。「シンプル・エスニック」をテーマに、ニューヨークの商品開発チームがデザインを手がけた。展開するのは、サロワカミューズの伝統的なスタイルを取り入れた「ワンピース」(3型 / 各2,990円)、「イージーパンツ」(1,500円)、「スカーフ」(1,000円)の3アイテムに、「チュニック」(4型 / 2,990円)を加えた4アイテム全9型。スカーフは1サイズ、それ以外の商品はS・M・Lの3サイズを用意。同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーでグローバルデザイン担当のリアン・ニールズ氏は、「このコレクションでは、サロワカミューズの特徴である繊細な刺しゅうや織り柄、鮮やかな色使いを生かしつつ、ユニクロならではのシンプルで美しいシルエットと着心地の良さを追求しました」とコメント。また、高品質な綿ドビー、ガーゼなどの天然素材を採用することで自然な風合いと軽く肌触りの良い着心地を実現させたという。さらに薄く透け感のある素材のため、単品での着こなしのほか、重ね着など幅広いコーディネイトが楽しめるとしている。取り扱い店舗は、日本を含む世界14カ国と地域のグローバル旗艦店など23店舗と一部オンラインストア。4月20日より日本・中国・香港・インドネシア・韓国・台湾では販売中。4月27日よりオーストラリア・フランス・ドイツ・アメリカ、5月下旬よりマレーシア・フィリピン・シンガポール・タイにて発売する。なお、同コレクションによる収益の一部は、働く人の未来をひらくプロジェクト「Factory Worker Empowerment Project」として、バングラデシュの縫製産業で働く女性の教育支援に使用するという。※価格は税別
2015年04月22日ユニクロは松竹と協業し、日本を代表する伝統芸能である「歌舞伎」を、服を通じて現代のポップカルチャーとして世界に発信する「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」を始動。20日より順次世界に向けて展開する。○市川猿之助が監修同コレクションは、日本の伝統文化を、本物のジャパンポップカルチャーとして体現するため、ユニクロのUTクリエイティブディレクターであるNIGO氏が最適なデザイン、ボディ、素材を考え、歌舞伎の殿堂・歌舞伎座を運営する松竹と市川猿之助氏監修のもと商品を完成させた。多彩な演目から生まれたユニークな衣裳デザイン、歌舞伎独特の化粧法である隈取に加えて、プロジェクトアンバサダーである猿之助氏の屋号「澤瀉屋(おもだかや)」(※瀉のつくりは「わかんむり」)にまつわる紋や文様など、歌舞伎のアイコニックなモチーフをベースに、UTやSTETECO&RELACO、バンダナ、ストール、トートバックまで、全9種64型を展開する。中心となるTシャツコレクションでは、本物の衣裳を着る時のような感覚で身に付けてほしいという思いから、歌舞伎の代表的な演目で用いられている衣裳、独特の化粧法である隈取(くまどり)など一つ一つのモチーフや柄を、それぞれに込められた意味や特徴を忠実に再現し、色、素材、ディテールまで表現した。たとえば、歌舞伎の演目「お祭り(おまつり)」で使われる衣裳を元にしたTシャツでは、猿之助氏を表す紋である「三つ猿」をモチーフに使用。実際の衣裳と同じ「首抜き」と言われるデザインで、「三つ猿」の紋の中心をあえて少しずらして施すことで、粋なデザインに仕上げている。「黒塚(くろづか)」のTシャツでは、猿之助氏がみずからの汗と共に布に写しとった隈取をそのまま再現。写し取られた化粧を原寸で使用し、隈取の躍動感やかすれを忠実に表現する為、4色の異なる色を少しずつ重ねる事で、絶妙なかすれ具合を実現させたという。その他、「車引(くるまびき)」「身替座禅(みがわりざぜん)」「茨木(いばらき)」「天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)」など歌舞伎の演目に登場する衣裳、文様などを元にした商品も展開する。同コレクションの発売を記念し、26日、ユニクロ銀座店オープン時(開店時間11時)に猿之助氏が登場。当日並んだ人先着100名に、猿之助氏の隈取を施したオリジナルの手ぬぐいをプレゼントする。さらに、全国のユニクロ店舗、およびオンラインストアにて、同商品を含め5,000円以上(税別)購入者に、先着でオリジナル扇子をプレゼントする。商品ラインナップは、「メンズTシャツ(16色15柄)」「ウィメンズTシャツ(10色9柄)」「ウィメンズチュニック(4色4柄)」が各1,500円、「ステテコ(6色6柄)」「リラコ(6色6柄)」が各1,290円、「ミニバック(4色4柄)」が990円、「トートバック(4色4柄)」が1,500円、「ストール(5色5柄)」が1,500円、「バンダナ(8色8柄)」が500円。※価格はすべて税別価格
2015年03月14日クリエイターアイテムショップ・PARKは、ファッションクリエイター・毒kinokopinkとの共催により、オタク文化と原宿ファッション文化をつなげるクリエイター見本市「公園会」を開催すると発表。同イベントにて自己PRや物販を行う参加クリエイターを募集している。会場は東京都・渋谷区の2.5D(渋谷PARCO part1 6F)。日時は3月1日 14:00~18:00。料金は前売1,500円、当日2,000円(ともに1ドリンク、入場特典ノベルティ付)。同イベントは、2014年5月のオープン以来、オタク文化と原宿ファッション文化の融合を目標に活動を続けているクリエイターアイテムショップPARKと、アーティストの衣装制作や「オスカル祭。」を主催した毒kinokopinkが、インターネット上で作品を公開し続けている若いクリエイターと、若い人材を発掘・起用したい業界との距離を縮め、仕事につながるチャンスの場を提供することを目的として開催するものだ。内容は、参加クリエイターによる自己PRやゲストコメンテーターによる講評、クリエイター物販、ライブステージという3つのプログラムで構成され、ゲストコメンテーターにはtomad(Maltine Records)、ミスミ(Zigg)、ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店・増田日奈(ガールズポップカルチャー担当)が参加し、ライブステージにはtoriena、三代目パークマンサー (新生軟式globe)らの出演が予定されている。なお、主催者の毒kinokopink自身もクリエイターのひとりとして参加するということだ。また、現在募集しているのは、自己PRおよび物販に参加するクリエイター(若干名)。プレゼンテーションは最長10分間で、その様式や作品の既出/未発表は問わないという。なお、本人が顔出しNGの場合、プレゼンデータのみでの参加やショーケース形式等での参加も可能とのことだ。参加を希望するクリエイターは、こちらの応募フォームに名前やメールアドレス、自己PR、作品の概要がわかるPR素材URLを記入して応募する。締め切りは2月22日。
2015年02月12日©ASEAN-Japan Centre海外へ旅行に来たら、その国の伝統料理を試してみるのも旅行の醍醐味の一つですよね。ブルネイの伝統料理は『アンブヤ』という料理です。サゴヤシの木の皮をはぎ、中の樹液を乾燥させて販売しています。その昔、ブルネイには主食になるようなものがなかったので、アンブヤを主食として召し上がっていたそうです。さらにこのヤシの木には、サゴウァームと言って、ヤシの木に住む芋虫がいるのですが、これをみんな食べたりもします!!(バターと炒めると、味はスィートコーンのような味になります・・)≪アンブヤの作り方をご紹介≫作り方は簡単!なようでコツがいるみたいです。 まずはお鍋にアンブヤの粉を入れ、水を少しずつ入れていきます。ある程度水で戻したら、今度は一気にお湯をそそぎ、ダマにならないようにひたすらまぜます。ここがポイント!で、お湯を入れるタイミングによって出来上がりが変わるそうです。お店の人も真剣です。だんだん透明なかたまりが見え始めてきたらほぼ完成です。あとはお好みでソースを付けて食べるだけです。ソースの種類はお店や家庭によってさまざま!フルーツを使ったものや、エビを使ったソースがあります。ブルネイ人はドリアンが好きなのでドリアンのソースが人気?です。専用のスティックを使い、巻き込むようにして食べます。味はそんなにしないのですが、ゼリーのようで、もちもちした触感が特徴で、私はこれにローカルなエビソースや小豆をつけて食べたりします。 ローカルソースをたっぷりつけて伝統料理もぜひ試してみてくださいね!その他のブルネイの情報はこちら>>
2015年01月15日伊勢丹新宿店本館6階催物場で「京都展」が始まった。1月12日までの6日間、京都の味覚や伝統の技を楽しめる。今年はテーマに「伝統とモダンの競演」を掲げ、京都の老舗の若主人達によるコラボレーション企画「若主人茶寮」で京のごちそう(4,500円)などのイートインや実演販売も展開。会場限定品も多数用意する。醤油味の中華そばの名店「新福菜館」は真っ黒な麺がインパクト大の「竹炭塩そば」(900円・各日100食限り)を同店限定で用意。さっぱりとした塩ベースのスープには、モモ肉と胸肉の食感の異なる京赤地鶏のチャーシューが添えられる。水菜とネギが加わり、シンプルながらも深みのある1杯はスープまで存分に味わえる。ちりめん山椒で知られる「やよい」の本店にあるカフェメニューの一部が期間中同催事のイートインで食べられる。京野菜にちりめん山椒とあつあつの生姜餡をかけたおじゃこ丼(1,500円)は同店の限定メニュー。1口ごとに身体が温まるようなやさしい味に仕上がっている。明治18年創業の湯葉の老舗「ゆば庄」の湯葉を、ホテル「ハイアットリージェンシー」のペストリーシェフがアレンジした「ゆばスティック」(315円)は、アーモンドの香ばしさとゆばのしっかりとした歯触りが新感覚のスイーツだ。こちらも同店限定品。京の味覚の他、伝統工芸をモダンな感性で進化させる若旦那たちの技が光るコーナーもある。「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」は、暮らしを豊かにする竹製品をそろえる。ワインクーラー、靴べら、箸など竹を使った生活用品や竹素材にレザーを合わせたバッグなどを並べる。手作り茶筒の「開化堂」は、会期中同ブランドの茶筒を購入した顧客に、茶さじに名入れをするサービスを行っている。漢字でもアルファベットでも、数分で名入れを仕上げるという。また、会場入り口付近には「金網つじ」の手編みバスケットや手編み焼き網なども並び、京都の技を体感することができる。人気催事の一つとあって、初日は開店直後から各ブースに列が出来、宇治に店を構える中村藤吉本店の「生茶ゼリイ」(360円)をはじめ、お昼頃には早々に品切れとなるアイテムも見受けられた。
2015年01月07日歴史や文化への関心が高いなら、まずは日本各地の伝統芸術や美しい風景、そしてそれらを守るために尽力している人々のことを知っておきたいもの。沖縄旅行の拠点にぴったりな「ヒルトン沖縄北谷リゾート」から車で約30分の読谷村(よみたんそん)も、時を超えて守り継がれている伝統や自然をたっぷりと堪能することができる場所の一つだ。ここには、沖縄ならではの伝統芸術を生み出す数多くの作家が集まっている。まずご紹介したいのは、紅型アーティストの新垣優香さん。首里高等学校の染織科卒業後、首里流染、玉那覇紅型工房、沖縄県工芸指導所などで紅型を学んだ後に独立した彼女は、これまでに「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」大賞を2年連続受賞しているばかりか、日本美術展覧会、日本新工芸展など数多くのコンテストでの入賞を重ねている、今注目のアーティストだ。評判は東京にまで届き、2014年には西武池袋本店や伊勢丹新宿店でも個展を開催している他、前述の「ヒルトン沖縄北谷リゾート」ラウンジにも、彼女の作品が最も目を引く場所に展示されている。南国沖縄ならではの鮮やかな色を独特の感性で操り、見る者の心をときめかせる作品ゆえ、彼女の作品を世界各国で目にすることが出来る日が必ずや訪れるに違いない。そして、大阪の生まれでありながら、旅行中に出合った沖縄の焼き物に惚れ込み、移住を決意したというのが芝原雪子さん。読谷村北窯の「與那原工房」、那覇市首里に工房を構える「陶房眞喜屋」にて修行した後、読谷村渡慶次(とけし)に「工房コキュ」を構えて独立したという。沖縄の土と釉薬(ゆうやく)を使って作る器は、シンプルながら女性らしくほっこりとした味わいが魅力。沖縄の風土とも相性がよいため、周辺のカフェなどでも彼女の器が使われている。ビタミンたっぷりの青々としたゴーヤを使った一品などは、この器に盛ることで見た目のおいしさが格段にアップするに違いない。頭の中でイメージしてみただけでも、食卓がいかに幸せなムードに包まれるかがよく分かる。飲み物を飲みやすいよう、カップのふちの薄さや角度にこだわっているのも、彼女の作品の特徴の一つ。確かに、取材時に淹れていただいた珈琲をいただいたところ、口をつけたときの安心感が別格だったばかりか、掌に伝わる優しい感触にも心が和んだ。おいしいコーヒーで幸せな気持ちになる私達取材陣の横で芝原さんは、「私のお気に入りはこれなんです」とマイカップを見せてくれる。聞けばかなりのお酒好きのようで、自宅で飲むのはもちろんのこと、作品造りの気晴らしにもしょっちゅう近隣に飲みに出掛けているよう。もはや大阪生まれとは信じがたいくらい読谷村に馴染んでいる彼女にぜひ会って話をしたいなら、直接工房を訪れるのがおすすめ。もちろん、作品も購入可能だ。不定休とのことなので、訪れる前に確認することをお忘れなく。最後に紹介するのは、読谷村高志保の「サンゴの養殖屋さん さんご畑」。10万株、120種類のサンゴと200種類以上の生き物たちが暮らすこちらのスポットでは、サンゴを始めとする海の生き物たちの生態について詳しく学ぶことが出来る。色とりどりのサンゴを見て、触れるだけでなく、「サンゴの苗作り」まで体験することで、海の命をしかと感じることが出来るため、修学旅行生などにも大人気だという。とりわけ、産卵シーズンには多くの人が訪れるため、なんと無料で開放しているのだとか。サンゴの産卵時には、沖縄の青い海が美しいピンク色に染まるというが、それを間近で見ることが出来るのだから、地元の人達もこぞって集まってくるという。もちろん、スタッフ一同、懇切丁寧に解説してくれるので、分からないことがあれば遠慮せずどんなことでも質問したい。サンゴが育む生態系を通して、美しい海と友達になれること必至だ。
2015年01月03日2012年、伝統工芸を受け継ぐ後継者達が集い、プロジェクト「ゴーオン(GO ON)」が始まった。それは六つの伝統工芸の未来を背負う後継者らによるプロジェクトチーム。先代からの技と思いを受け継ぐ彼らを訪ねた。メンバーは、元禄時代から織物業を営む西陣織「細尾」の細尾真孝、明治8年創業の手作り茶筒の老舗「開化堂」6代目八木隆裕、明治31年創業の竹工芸「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」小菅達之、起源は平安時代にまで遡るという京金網「金網つじ」の辻徹、木工芸「中川木工芸比良工房」中川周士、400年の歴史を持つ「朝日焼」16代目の松林佑典。個性の異なる若い伝統工芸の後継者6人が集い、志を掲げクリエーティブユニットGO ONは生まれた。ユニット名GO ONには、長く引き継がれてきた伝統と先代達への「御恩」の意も込められている。■GO ON設立のきっかけ数年前、それぞれの屋号で出展していたミラノサローネなどの海外展示会で、度々顔を合わせる内に「伝統工芸が子供の憧れの職業になったら」という共通の思いで、意気投合した細尾、八木、辻。2012年、GO ONで上海のラグジュアリーホテルに進出するプロジェクトが経済産業省の推進するクールジャパン戦略推進事業に採択される。それもユニット結成のきっかけの一つとなり、日本の伝統工芸の技を国内外の企業やクリエーターに提供し、これまでにない物を作り続けていくことを目的にGO ONは誕生した。細尾氏は「10回のうち9回失敗しても、挑戦を続けていく気概で進んでいきたい。世の中が早いスピードで変わっていく時代において、まだ誰も踏み込んだことのないところにみんなで挑戦したい。そのためには稼げるマーケットであること。そしてかっこ良いスタイルでいること。結果、伝統産業をクリエーティブ産業にしていきたい」と意気込む。その言葉を体現するバー空間が14年12月シンガポールに誕生した。シンガポールにオープンしたバー「ディ・ピスポーク(D.Bispoke)」では、金網つじの照明、など、メンバーそれぞれの卓越した技が集結されたインテリアに加え、彼らのビスポークアイテムを販売するショップも併設されている。細尾氏の言葉にあるように、続けていくためのビジネススキームがここで実現されている。GO ONのメンバーは、新たなプロジェクトに挑戦するか否かを“その試みが新しいか”“これまでの枠に留まっていないか”を自らに問うて決めるという。シンガポールにオープンしたバーは、彼らにとって新しいステージを作るようなプロジェクトだったのだ。2/5に続く。
2015年01月02日「ジャム ホーム メイド(JAM HOME MADE)」から、日本の伝統工芸と同社のアクセサリーをセットで提供する「JAM HOME MADE×日本の伝統手仕事」が発売された。同ブランドが日本の手仕事とコラボレーションするのは、今回で2回目。この企画から提供されるのは、三つのペアアクセサリー。江戸切子とのコラボでは、“幸せを囲む”ことを意味する八角籠目紋が、ジャム瓶とペアリング(1万9,000円)へと刻まれている。これによって、リングを身に着けたカップルに、“幸せを掴み、逃がさないように”との願いを込めた。また、頑強さで知られる波佐見焼とのコラボでは、スタッキング出来るマグカップに、ペアネックレスをセット(1万5,000円)した。これらは2人の仲が“割れにくく”、生活を共にする2人を祝福することを企図。袖師焼からは勾玉を模った箸置きが用意され、同じ形を模ったペアネックレス(1万3,000円)と共に、二つ合わせて“円(縁)になる”アイテムとなっている。「ブライダルの日本代表」を目指すという同ブランドは、歴史ある日本の手仕事とコラボレーションすることで、より広い客層へのリーチを狙うという。
2014年12月29日東京・新宿の文化学園服飾博物館は、「時代と生きる ―日本伝統染織技術の継承と発展―」展を開催する。期間は12月17日から2月14日まで。会場には江戸時代後期の絞り染めや、昭和時代の小紋や友禅染めなど、資料的にも高い価値を持つ数々の着物や帯が展示される。江戸時代に確立され、明治の産業革命を経て、現代へと受け継がれてきた日本の染織技術。時代を追った展示と共に、画像や動画も用いられ、その歴史を紐解くような展示になりそうだ。【イベント情報】「時代と生きる ―日本伝統染織技術の継承と発展―」展会場:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル会期:12月17日から2015年2月14日時間:10:00から16:30休館日:日曜日、祝日、12月27日から1月4日入場料:一般500円大高生300円小中生200円
2014年12月12日ライカカメラジャパンはこのほど、「ライカ京都店」にて京都の伝統工芸とコラボレーションしたオリジナル商品を発売した。今回発売される商品は、京都の伝統工芸とのコラボレーションによる、カメラバッグとレザーアイテム6種となる。「カメラバッグ HOSOO Collage」は、300年以上の歴史をもつ西陣織の老舗「細尾」とコラボレーションしたカメラバッグ。両サイドとストラップの肩当てに伝統的なコラージュの技法を用いた西陣織のデザインがあしらわれている。生地にはダブルトーンやマルチトーン、淡い色合いや深い色合いなどのカラーリングを取り入れているとのこと。デザインは、デンマークのデザインスタジオ「OeO」のデザイナーであり、ライカユーザーでもあるトーマス・リッケ氏によるもの。カラーはブラック・ブラウンの2色展開で、価格は4万6,000円(税別)。コンパクトカメラやレンズ、小物類を入れるのに適した「レザーポーチ CHISO」は、450年以上の歴史を持つ京友禅の老舗「千總」の京友禅柄プリントのシルク生地を内側に使用したもの。京友禅の柄ごとにレザーの色も異なり、やわらかい本革は使い込むほどに手になじむという。サイズはS・Lの2種で、デザインは各3種類。価格はSサイズで1万2,000円、Lサイズで1万4,000円(ともに税別)となる。
2014年12月08日10月15日から28日まで、伊勢丹新宿店本館では「岩手ごちそうさまツアー」と題し、岩手県の多彩な食文化と伝統工芸品を紹介する。開催にあたり、伊勢丹担当者と共に岩手県内の食と工芸を探訪したのは、ミシュラン三ツ星「銀座 小十」の主人、奥田透。フランス・パリにも店舗を構え、「本物の日本料理」の素晴らしさを世界に発信し続けている料理人だ。同氏が岩手県探訪に同行した理由は、現地で出合った食材・調理法を岩手伝統の器に盛り付け、それぞれの良さを最大限に引き出す方法を考案するため。現地での、浄法寺塗の塗師との対談では、「日本人は、日本の伝統品に対する興味や誇りが弱い。伝統工芸品の緻密さや性能、それを作るための高い技術にもっと目を向けてほしい」とコメントしている。探訪後、現地で出合った食材や器をもとに同氏が考案したメニューは、地下1階のキッチンステージで味わうことができる。メニュー名は、「岩手をまるごと味わうコース」(1人あたり3,000円)。真崎天然わかめと鮃の昆布締め、立花椎茸と法連草 薄揚げのお浸し、白金豚と木の子の味噌幽庵焼きなど盛りだくさんの内容で、器には南部鉄器や浄法寺塗りが使用されている。提供期間は10月8日から21日までで、翌22日からは、岩手県内のフレンチレストラン「ロレオール」シェフ・伊藤勝康による、岩手の食材を活かしたフレンチを楽しむことができる。加えて、会期中は岩手自慢の食材の数々が売り場に並ぶ。シナノゴールドとつがるの交配種となるりんご「奥州ロマン」は、まだ市場には出回っておらず、三越伊勢丹で初お披露目となるという。ドイツから輸入した100年以上前の醸造設備でクラシックビールを作っているブルワリー「ベアレン醸造所」からは、口当たりがよくうまみが詰まった「フェストビール」(389円)が紹介される。その他にも、伊勢丹バイヤーが「岩手は食材の宝庫。野のもの、山のもの、海のものともに良質なものがたくさん摂れる土地」と語る通り、「完熟山のきぶどう ジュース」(1,800円)、「いわて山形村短角牛ロース」(100gあたり1,700円)、無農薬・無化学肥料栽培の岩手県産エゴマとイエローマスタードを合わせた「エゴマスタード」(600円)などバラエティー豊かな食材がお目見えする。また、同イベントは、日本橋三越本店、銀座三越でも並行して開催、26日には日本橋三越本店、銀座三越にて、同氏と食ジャーナリストの柴田泉によるトークショー(参加費1人あたり1,000円)も開催される。今回のイベント開催前に産地を視察した2人が、現地で出合った食材や郷土料理に見出した岩手の魅力について語るだけでなく、岩手県のプライベートブランド「ぺっこ(pecco)」のお土産まで用意されているのがうれしい。開催時間は、日本橋三越本店は17時から17時45分、銀座三越は13時から13時45分。それぞれ定員16名。
2014年10月07日ドコモの人気キャラクター「ドコモダケ」と日本伝統工芸の「熊野筆」がコラボレーションした、かわいらしい化粧筆が登場。カラフルな色合いで日本の伝統工芸がキュートに変身している。上から見ると…カラフルに染め上げられた「ドコモダケ×熊野筆」ジージドコモダケ、バーバドコモダケ、チチドコモダケの3キャラクターをイメージした化粧筆は、肌触りがよくコシのある粉含みのよい山羊毛(粗光峰)を使用。日本を代表する化粧筆の産地・広島県熊野町の日本伝統工芸「熊野筆」だけに、職人が一本一本手作りで作っている。チークブラシのほかにもハイライト用などにも使用できる。同商品は、オリコンストアで先行予約を受付中。6月いっぱいの受付を予定しているが、予約が定数に達し次第終了となる。【商品詳細】『ドコモダケ×熊野筆』(ジージドコモダケ、バーバドコモダケ、チチドコモダケ)サイズ:全長約55mm、毛丈約30mm素材:穂首/天然山羊毛100%、軸/木(桜)※染色については身体に影響のない「ECO染料」を使用価格:各¥3996(税込)
2014年06月02日日本の伝統文化と言うと、どんなものを思い出すでしょうか。茶道や華道? 歌舞伎? 能? 長い長い歴史を持つさまざまな文化が日本にはありますが、触れる機会がなかなかないという人は多いかもしれません。芸術の秋、日本人がずっと受け継いできた伝統文化を堪能してみてはいかがでしょうか。伶楽舎10月5日(土)、東京文化会館大ホールで行われる東京発・伝統WA感動「音の息吹き」は、雅楽の笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)、能楽の能管(のうかん)、歌舞伎や近世邦楽の篠笛、そして尺八など、多彩な音色で耳を楽しませてくれる日本の吹奏楽器を堪能できる公演なのだとか。この公演は、〈吹く―息〉をテーマに、吹奏楽器の魅力を凝縮しているそう。第一部では能楽(素囃子)の風格あふれる古典の響きと、伝統の技芸と現代的な曲想が融合した雅楽(管絃)と尺八(約50管)が演奏されるとか。演奏曲目は、雅楽・管絃は「舞風神」、能楽・素囃子は「獅子」、尺八は「泰山」。曲目を聞いてもわからないかもしれませんが、フラットな気持ちで耳を傾け、雅楽と能楽と尺八、それぞれの魅力や違いを感じ取ってみるのも楽しそうです。第二部は、笛一管による新曲と、尺八を含めた邦楽アンサンブルによる現代邦楽作品それぞれが、コンテンポラリーダンスと競演するという注目の舞台。伝統的な邦楽と、現代的なコンテンポラリーダンスがどんな風に融合するのか、とても興味深いですね。出演は、龍笛の芝祐靖さん、能管の藤田六郎兵衛さん、尺八の川瀬順輔さん・三橋貴風さん、篠笛・能管の藤舎名生さんなど。日本を代表する吹奏楽器の演奏家がこれだけ揃う稀有な機会だそう。森山開次さん ©石塚定人また、コンテンポラリーダンスは、ニューヨーク・タイムズ紙に「驚異のダンサー」と称された森山開次さん、現在の日本のダンスシーンをリードする存在として注目度が高い平山素子さん、加賀谷香さんが登場。伝統的な邦楽に合わせて、どんなダンスが見られるか、こちらも注目したいですね。平山素子さん ©白鳥真太郎この公演は、東京文化発信プロジェクトの一環として、世界に誇るべき日本の伝統芸能・文化を国内外へ広く発信するとともに、その根底にある「和の心」を次世代に継承していくことを目的として開催されている「東京発・伝統WA感動」のメイン公演となるのだとか。普段なかなか触れることのない日本の伝統文化を感じる、とても新鮮な体験になりそうですね。「和の心」を感じることで、改めて日本のよさを見つめ直せるかも。・東京文化発信プロジェクト 公式サイト ・東京発・伝統WA感動 公式サイト 【公演概要】公演名:東京発・伝統WA感動「音の息吹き」日時:10月5日(土) 18:30開演会場:東京文化会館大ホールチケット(全席指定):一般¥4,000 学生¥2,000(未就学児入場不可)チケットの購入はイープラス TEL:0570-06-9993 [eコード:031050] 公式サイト 東京文化会館チケットサービスTEL:03-5685-0650(開館日営業時間10:00~19:00) 公式サイト チケットぴあ TEL:0570-02-9999 [Pコード:206-047] 公式サイト
2013年08月30日その国の風土や歴史、習慣などから生まれる伝統芸。芸術作品から職人技、あるいは教養や娯楽までその幅は多岐に亘ります。日本には多くの伝統芸がありますが、海外ではどうようなものがあるのでしょうか。日本に住む20人の外国人に聞いてみました。■イラン各地のフォークダンス(イラン/20代後半/女性)イランはシルクロードの影響で、実にたくさんの民族で構成されています。そのため、ダンスも土地や民族によって様々です。■棒踊り(木の棒で踊るダンス)です(エジプト/40代前半/男性)同じ踊りでも、こちらは武術のような舞踊「タフティーブ」。古代エジプトの時代から続いており、遺跡にもその様子が残されています。現在もお祭りや結婚式などで披露されることがあるそうです。■クラシック音楽全般(ドイツ/30代後半/男性)クラシック音楽はドイツのお家芸と言っていいでしょう。優れた音楽家を数多く輩出してきました。よく「音楽の父・バッハ」と言われますが、彼が活躍したのは18世紀。それ以前にもすばらしい作曲家、音楽がたくさんあります。■フォルクローレ(ペルー/40代後半/男性)フォルクローレって何?とピンとこなかった人も、駅前等で「コンドルは飛んでゆく」を演奏している方々を見たことありませんか?■州によっていろいろ違ったりすることもある。共通した伝統といえば、劇場とオペラだと思います(イタリア/30代前半/男性)■「歌仔戲」と「布袋戲」などの伝統的な演劇(台湾/40代前半/男性)日本における歌舞伎や能のような存在でしょうか。台湾の「歌仔戲」は台湾オペラと言われることもあり、とても人気があるそうです。■操り人形(ミャンマー/30代前半/女性)■「ワヤン」という影絵芝居があります(インドネシア/40代前半/女性)ミャンマーの芸術的な操り人形劇は一見の価値あり!操り師の巧みな技で、人形たちが生き生きと動き回ります。インドネシアのワヤンも人形を使いますが、こちらは白い幕に人形の影を投影しながら演じられ、幻想的な雰囲気です。ユネスコの世界無形遺産にも登録されました。■木製の食器・小物の作製と粘土の食器・玩具の作製が有名です(ロシア/20代後半/女性)極寒のロシアで育ったシラカバの樹皮は、とても柔らかく滑らか。この特性を生かした「ベレスタ」と呼ばれる食器や雑貨、アクセサリーが誕生しました。良質の樹皮を求めて長い旅に出る職人もいるのだとか!■色んな夏の祭りが有名です。例えば牛の前で走る、トマトを投げるとか(スペイン/ 30代前半/男性)伝統芸とは少し違うかもしれませんが、スペインから祭りの紹介。3大祭りのひとつ「サン・フェルミン祭り」は、日本では「牛追い祭り」として有名ですね。トマトを投げ合う「トマティーナ」は1940年代から始まった収穫祭。どちらもなかなか激しいお祭り。情熱的な国民性が影響しているのかも!?元々は生活の知恵や身近な娯楽であったものも、人々の暮らしの中に息づいたものが、時を経て伝統となっていくのですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月11日関東といえばそばのイメージが強いが、実は群馬の水沢、館林(たてばやし)、埼玉や東京西部の武蔵野うどんなど、うどん文化がしっかり根付いている地域でもあるのだ。埼玉県加須(かぞ)市もまたうどんが有名で、うどんで街おこしを行っている。そんな加須のうどんを食してみた。○利根川の豊富な水源が作り上げた一大うどん文化圏「埼玉県北部から北関東にかけては、昔から土地が肥沃な一大穀倉地帯です。加須からほど近い群馬の館林などでは製粉業も盛んでした。原料となる小麦があるわけですから、関東でうどん作りが盛んだったとしても不思議ではありません。加須でも昔からうどんが好まれてきました。農家では自分の家で打って食べていたようです」。こう話してくださったのは、「加須手打うどん会」の中村賢司会長。中村会長は、加須でうどん店「つかさ」を営んでいる。加須のうどんの歴史は、今から約200年前の江戸時代半ばまでさかのぼる。利根川の渡舟場や不動岡の総願寺門前で参拝客をもてなしたのが、加須のうどん屋の始まりだとされているのだ。加須は昭和初期から繊維業で栄え、紺色の木綿織物・青縞(あおじま)の集積地でもあった。町には市(いち)が建ち、全国から加須に織物を扱う業者が集まり盛況を極めたが、そこに集まる人をターゲットにしたうどん店も次々と登場。市に訪れた忙しい人々にとって、つるっと喉ごしがよく素早く食べることができて、栄養価が高く腹もちもいいうどんは、さぞかし、ありがたい食べ物であったのだろう。そんな加須のうどん作りを支えたのが、利根川の豊富な水源。その水源を生かした農業用地の整備が古くから進でいたため、二毛作が可能だった。○何かあれば“うどんを食べに行こう”二毛作では米の裏作として多くの小麦が生産されてきた。米の多くは年貢として取られてしまうが、小麦は手元に残る。そこで小麦を使って作られたツルツルシコシコのうどんは、庶民の貴重なごちそうとなる。冠婚葬祭を始め、物日には必ず各家庭でうどんが作られ、家族、近隣の人々とともにうどんを楽しむ習慣もあった。そうして今に伝わる“うどん文化”が育まれてきたのだ。さすがに現在の今時の家庭では自分で打つことは少ないが、「言われてみると加須市民は何かあれば“うどんを食べに行こう”となることが多い気がしますね。うどんを食べるのは特別なことじゃなくて、当たり前のことみたいな」(中村会長)とのこと。そんな風にうどんが親しまれてきた加須では、うどん・そばを置く店は「うどん屋」と言われる。東京下町や埼玉県南では「そば屋」と呼ぶことが多いので、同じ関東でも麺文化の違いを見ることができる。ちなみに現在、加須手打うどん会に所属している店は24店舗ある。○同じ加須うどんでも見た目も食べ方も違う加須うどんは基本的に手作りがモットーで、手打ちならではのコシの強さとのど越しのよさを楽しめると言われている。また、手捏(ご)ね、足踏みと寝かせを通常の2倍程度行うのも特徴。そのため、加水率が高く食べ応え十分なのだ。その味を確かめてみようと、まずは加須市にある「つかさ」を訪れた。座敷のあるゆったりとした造りの店だ。メニューを開いてみると、もりうどんが450円、肉うどん630円などメニューのバリエーションが多く、値段も財布にやさしい感じがうれしい。ちょっと変わったところで、肉味噌うどん(600円)をオーダーしてみる。ゆで立てのうどんは透明感があり、見るからにおいしそう。すすってみると、強いコシがあり、つるっとなめらかな食感。粉の風味、甘みもたっぷりと感じることができる。特製の肉味噌と半熟玉子を混ぜながら食べれば、具がほどよくうどんに絡み、次々とはしが進む。この肉味噌うどんというメニューは加須市の街おこしのために考案されたもので、平成22年には「第7回埼玉B級ご当地グルメ王座決定戦」で見事優勝。加須市内の他店でも食べることができ、肉味噌の味などそれぞれ個性があるので、食べ比べるのも面白い。次に訪れたのが「久下屋脩兵衛(くげやしゅうべえ)」。こちらも落ち着いた和風の店で広々としたスペースに、テーブル席24席と座敷席26席があり、ゆったりと食事が楽しめるようになっている。ガラス越しに見える手打ち台では、地粉の「あやひかり」や「農林61号」をメインに国内産の粉を使い、熟練の職人がうどんを打っている。オーダーしたのは、野菜たっぷりのけんちん味噌うどん(840円)。うどんは香り、甘みがあり、もちもちとした食感。地場産のマイタケを使った天ぷらうどんや、ざるうどんもあるので、訪れるたびに違うメニューを頼みたくなりそう。3軒目に訪れた「子亀」もテーブル席と座敷席があり、清潔感があって広め。ここでは、冷汁(570円)なるものをオーダー。冷汁と呼ばれる料理は日本各地にあり、埼玉県では大宮などの県北、県西、県央部の農村で食べられてきた郷土料理の一種。いりごまや味噌などを冷たい水でのばしつけ汁に、冷たいうどんをくぐらせて食べるというもので、特に夏のパワー供給源として親しまれてきたようだ。店で供するようになったのは、この子亀が元祖と言われている。子亀のうどんは水にも塩にもこだわり、昔ながらの製法で打っている。しこしこもちもちとした食感も、つるっとしたのどごしも存分に楽しめる。まったりとしたつけ汁は、太い麺に決して負けることがなく、最後までおいしく食べることができた。加須のうどん店を食べ歩いてみると分かるのは、各店に個性がありメニューも豊富であるということ。季節によっては限定メニューが登場することもある。これならば何度訪れても飽きがこない。長年、加須市民にうどんが愛されてきた理由がよく分かる。
2013年04月15日中学生のころは、ドラマやアニメの影響で「高校の文化祭は出し物や模擬店などがあってすごく楽しい」というイメージがあったのですが、筆者が進学した高校の文化祭は出し物や模擬店は一切禁止。クラス全員で美術制作をするだけで終了と、寂しい文化祭でした。今回はこのような文化祭のガッカリエピソードを読者のみなさんから募集しました。さて、どんなガッカリエピソードが出てくるのでしょうか?調査期間:2012/8/28~2012/8/30アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)●文化祭の準備シーズンになるとほかの人の愚痴がすごくて……。私は色んな人の中立な立場にいたので愚痴聞かされてすごく疲れました(20歳/女性)やっぱりクラスメイト同士のあつれきが生まれるものですけど、その間に立つ人間にしわ寄せが来るのは勘弁です。●参加できるのは生徒だけで、一般の人が来場できる文化祭ではなかった(26歳/男性)防犯上の問題もありますけど、理想はいろいろな人が来る文化祭ですよね。●お化け屋敷をやったが、暗くするために部屋を閉め切ってしまい、暑くて中にいられなかった(45歳/男性)でも明るいとお化け屋敷じゃないですから(笑)。●模擬店は生徒会しかダメという意味不明なルールがあり、ほかのクラスは「○○の歴史」などの面白くなさそうなものばかりでした(25歳/女性)模擬店をやりたいがために生徒会に入った人もいそうですね。●友人の彼女の女子校の文化祭に行く予定でウキウキだったのですが直前でそのカップルが別れたために中止に……(30歳/男性)男子高校生にとって、「女子高の文化祭」というのはあこがれですからね。さぞ残念だったでしょう。●3年時に模擬店を出せる予定だったのですが、前年に隣県で大規模な食中毒があり自粛。代わりに何をやったのか覚えていない……(32歳/男性)当時、多くの学校で模擬店の中止があったそうですね。●模擬店はやってもよかったが、火を使ってはいけないのでどこも似たような内容のものばかりになった。タコヤキ屋がやりたかったのに……(24歳/女性)●3年に一度しかないこと。飲食の模擬店がないこと。女子高なのに、バザー目当てのおばさまが多いこと。ステージとか華やかなものがないこと(29歳/女性)散々でしたね(笑)。●大学受験の勉強のためというよく分からない理由で、文化祭と体育祭が1年ごとに交互にしか行われない高校だった。文化祭が2回、体育祭が1回だったのはうれしいが(29歳/女性)交互っていうのは珍しいですね。●自分が高校に進学した年度から文化祭の模擬店がなくなった(28歳/男性)これは悲しい(笑)。●まったく無名の芸能人が来た(40歳/女性)芸能人が来るだけマシだと思いますよ(笑)。高校の文化祭は催し物が多くて楽しいというイメージあるだけに、肩透かしを食らったときのガッカリ具合はハンパではありませんよね。私と同じく、ガッカリな文化祭をすごしたみなさんに、幸あれ!(貫井康徳@dcp)
2012年11月23日あちこちの学校で文化祭が開かれ、楽しそうな学生たちの様子が目に付く季節になりました。そこでマイナビニュース会員1,000人に「文化祭」についてアンケートをとりました。お化け屋敷や喫茶店など文化祭おなじみの出し物のほか、ちょっと変わった出し物も披露する学校も。今回は、みなさんが文化祭でやった面白い出し物をご紹介します。調査期間: 2012/10/9~2012/10/13アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数:1,000件・大学では、マグロの解体ショーをしていました(25歳/女性)盛り上がりそう!見て楽しい、食べておいしい出し物っていいですよね!・高校の時に校庭の中央に火をたいてその周りでフォークダンスをする行事がありました(29歳/女性)男女共学ならそこで恋が芽生えたりするのかも?・男子が女装して、女子が男装する逆ミスコンテストがあった(23歳/女性)・学校の顔コンテスト。なぜか学校の顔になる人、というのを選ぶコンテスト(29歳/女性)学校の顔になるってスゴイことですよね?選考の基準は何なのでしょう。顔の良しあし?頭の良しあし?・アームレスリング大会(22歳/女性)自分の強さをアピールできるいい機会かも。派手さはないですけど、声援とか飛び交って盛り上がりそうですね!・宝くじを買って文化祭の際に当選番号発表して当たれば賞金がもらえる(39歳/男性)文化祭の日までちょっとだけ夢を見られて、楽しそう。・大学の時になぜかイベントで戦隊もののヒーローが学園祭にやってくる(22歳/女性)それを目当てに近所の子どもやお母さまが集まってきたりして。自分たちがやるのではなく、やってくるってことは、本格的なんでしょうね。・美容室。本当に髪を切る(30歳/女性)腕がよければいいけれど……。もし、ただの学生が切るのならちょっと勇気がいるかもしれません。その場の勢いでどんな髪型になってもいい!と思う人にはおすすめかも。・昔V6の番組でやっていた、「未成年の主張」を全校生徒の前でやって、それに出た(29歳/男性)・当時ウオーターボーイズがはやっていてまね事をやっていた気がします(26歳/男性)「未成年の主張」、懐かしいですね。参加した人は何を告白したのか気になるところ……。・スーパーマリオの世界体験。マリオになってゲームの中を歩ける(26歳/女性)実写版マリオ??土管とか毒キノコとか用意するんでしょうか。・男子は上半身裸で校歌に合わせて準備体操(23歳/女性)なにをするための準備体操なんでしょう(笑)。やっている本人たちはどんな気持ちなのか……なんて深く考えるのはやめましょう。・乗馬体験(32歳/男性)優雅ですね~。しかも馬が走れるくらい広い敷地のある学校っていうのがうらやましい。・男子のチアガール!ちょっと変でした・・・。(33歳/女性)ちょっと見てみたいかも。ムダ毛は処理してますよね?皆さん、面白い出し物を文化祭でされてますね。あなたは文化祭でどんな出し物をしましたか?(文/こうのゆみこ)
2012年10月27日大正時代から人々に親しまれて、会津のガンコおやじがプライドを持ってその味を守り続けている。会津のソウルフード「伝統会津ソースカツ丼」だ。現在、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店は23軒。その1軒1軒、味に個性があり、比べて食べるのもこれまた一興(いっこう)だ。一般的にカツ丼といえば、玉ねぎとカツをしょうゆで煮込み、その上に卵をからめたもの。しかし会津のカツ丼は、その名の通りソースで味付けしたカツ丼だ。誕生の経緯は定かでないそうだが、定義としては、「ほかほかのごはんの上にサクサクのキャベツを敷き、揚げたてのカツを店独自のソースで絡めた丼」となるよう。そんな会津オリジナルのカツ丼に一家言ある飲食店数店が一致団結して、2004年に「伝統会津ソースカツ丼の会」を誕生させた。ソースカツ丼誕生の経緯は、カフェ全盛期だった大正時代、洋食のコックが手軽なまかないとして考案したという説がある。余った肉片を当時人気だったカツレット(今のカツレツ)にして、ウナギのかば焼きからヒントを得た甘めのソースで絡める。それを食べやすいように、さっと丼に盛ったのが始まりではないかというのだ。いまなお古い街並みを随所に残す会津若松に、なんとも似つかわしい説ではないか。ところで、このレトロな街並みと相性ぴったりな、「ハイカラさん」という周遊バスをご存じだろうか?市内観光の足として利用されているこのバスは、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店23店舗のうち、15店舗の店にほど近い各バス停に停車する。1日に数軒でも回れるというツワモノは、バスに乗って食べ歩きしてみてもいいかもしれない。しかし、ソースカツ丼はいずれもボリュームたっぷりで、中には、丼からはみ出るような大きなカツを揚げている店もある。胃腸と相談しながらにすべし!同会の会長を務めている「なかじま」は、創業63年を数える老舗だ。スパイシーでまろやかなキャベツソースカツ丼と、先代社長が考案したという、コクとうまみたっぷりのソースで煮込んだソースカツ丼。“さすが老舗の逸品!”とうならされる味だ。ちなみに、使用している肉は福島県鮫川村(さめがわむら)の銘柄豚「健育美味(けんいくびみ)豚」。この豚はサツマイモを飼料として与えるなどして育てられており、深い味わいがあるだけでなく、ビタミンやオレイン酸などといった栄養分も豊富。肉のもつ強い甘みが、ソースの酸味に見事にマッチしていている点も魅力である。また、同じく創業60年以上の歴史をもつ「白孔雀食堂」のソースカツ丼は、丼からはみ出る大きなカツとやや甘みのあるソースが特徴。どんぶりからのはみ出しっぷりには最初驚くこと必至だが、いざ箸を付けると、薄くたたかれていて、見た目からは想像できない食べやすさであることが分かるだろう。お客に楽しく食事してほしいと願う店主の優しさがそこはかとなく感じられる。いずれの店も会津っぽ(会津魂)の優しさとこだわりで、長い間、店独自の味や盛り付け法を貫いてきたことは間違いない。ガンコな会津の料理人の心は、昔も今も変わらずに、この地に脈々と息づいているのだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日各国さまざまな文化がありますが、日本にもステキな文化はたくさんあります。マンガやアニメ、ファッションなど多くの日本文化が外国に発信されていますが、日本の和を感じる日本ならではの文化を外国人はどう思っているのでしょうか。外国人20人に「ステキだと思う日本文化」について聞いてみました。・書道。自分も習いたいので、日本語を勉強しはじめた(イタリア/女性/30代後半)日本の書に魅せられる外国人って多いですよね。美術的な観点だけでなく、意味を知り、その奥深さを知る。とてもステキな文化です。・お風呂(温泉、銭湯)の習慣。お風呂に入ると清潔ですし、よく汗をかきスッキリしますし、血行も良くなるなど健康によく、リラックスもできます。また、露天風呂は自然が身近に感じられて気分が良くなります(ドイツ/男性/30代後半)そうですよね~、気持ちいいですよね~。あったかいお湯につかる瞬間なんて、気持ちよすぎて思わず「くはぁ~」って言っちゃったり(笑)。お風呂は最高です!・ウォシュレットそして水に流せるトイレットペーパー。ウォシュレットは場所をとらないで、冬は暖かい便座に座れて、必要に応じて清潔感を保たれます。そして、流せるトイレとペーパーで他人がふいた紙を見なくてすむし、においも残りません(ブラジル/女性/50代前半)日本のトイレは世界一?トイレットペーパーは種類もさまざまで、柔らかくて、香りがついているものもあったり。日本のトイレ製品は、お尻に優しいものが多いんですね。・職人精神。伝統を守ること、またプロの精神とこだわりがすばらしいと思う(韓国/女性/30代後半)技術だけでなく、伝統を守ろうと懸命に打ち込む心意気がステキです。後世にも受け継いでいってほしいです。・冬にみんながコタツで座ってみかんを食べることです。体も心も温かくなりそうです(中国/女性/20代後半)コタツでみかんって日本の文化なんでしょうか?(笑)。でも、家族がひとつの場所に集まって、ワイワイ言いながらみかんを食べるっていう光景は、なんだかほっこりします。・成人式です。成人式がないといつ大人になったかがわからないからです(シリア/男性/30代前半)近年ではモラルに欠けた人たちの言動が話題になったりもしますが、晴れ着姿で写真を撮ったり、懐かしい仲間と再会できたり、成人式にはいいところもありますもんね。・日本の建築やトンネル技術。世界一優れている技術である(ネパール/男性/40代前半)土木建築技術は日本が誇るもののひとつですが、日本人でもその技術のすごさを知らない人が多いかもしれません。こう見ていくと、日本には便利なものや、身も心も温まる文化が多いんですね。外国人もステキだと思うこれらの文化。日本人はそれを守り続けていくことが大事ですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日各国さまざまな文化がありますが、日本にもステキな文化はたくさんあります。マンガやアニメ、ファッションなど多くの日本文化が外国に発信されていますが、日本の和を感じる日本ならではの文化を外国人はどう思っているのでしょうか。外国人20人に「ステキだと思う日本文化」について聞いてみました。・書道。自分も習いたいので、日本語を勉強しはじめた(イタリア/女性/30代後半)日本の書に魅せられる外国人って多いですよね。美術的な観点だけでなく、意味を知り、その奥深さを知る。とてもステキな文化です。・お風呂(温泉、銭湯)の習慣。お風呂に入ると清潔ですし、よく汗をかきスッキリしますし、血行も良くなるなど健康によく、リラックスもできます。また、露天風呂は自然が身近に感じられて気分が良くなります(ドイツ/男性/30代後半)そうですよね~、気持ちいいですよね~。あったかいお湯につかる瞬間なんて、気持ちよすぎて思わず「くはぁ~」って言っちゃったり(笑)。お風呂は最高です!・ウォシュレットそして水に流せるトイレットペーパー。ウォシュレットは場所をとらないで、冬は暖かい便座に座れて、必要に応じて清潔感を保たれます。そして、流せるトイレとペーパーで他人がふいた紙を見なくてすむし、においも残りません(ブラジル/女性/50代前半)日本のトイレは世界一?トイレットペーパーは種類もさまざまで、柔らかくて、香りがついているものもあったり。日本のトイレ製品は、お尻に優しいものが多いんですね。・職人精神。伝統を守ること、またプロの精神とこだわりがすばらしいと思う(韓国/女性/30代後半)技術だけでなく、伝統を守ろうと懸命に打ち込む心意気がステキです。後世にも受け継いでいってほしいです。・冬にみんながコタツで座ってみかんを食べることです。体も心も温かくなりそうです(中国/女性/20代後半)コタツでみかんって日本の文化なんでしょうか?(笑)。でも、家族がひとつの場所に集まって、ワイワイ言いながらみかんを食べるっていう光景は、なんだかほっこりします。・成人式です。成人式がないといつ大人になったかがわからないからです(シリア/男性/30代前半)近年ではモラルに欠けた人たちの言動が話題になったりもしますが、晴れ着姿で写真を撮ったり、懐かしい仲間と再会できたり、成人式にはいいところもありますもんね。・日本の建築やトンネル技術。世界一優れている技術である(ネパール/男性/40代前半)土木建築技術は日本が誇るもののひとつですが、日本人でもその技術のすごさを知らない人が多いかもしれません。こう見ていくと、日本には便利なものや、身も心も温まる文化が多いんですね。外国人もステキだと思うこれらの文化。日本人はそれを守り続けていくことが大事ですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日日本舞踊とクラシック音楽という異ジャンルの芸術の融合を図る企画「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」が、12月7日(金)に東京文化会館で行われる。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」の公演情報花柳流四世家元・花柳壽輔を演出に迎え、バレエの名作『レ・シルフィード』『ロミオとジュリエット』『ペトルーシュカ』『牧神の午後』『ボレロ』を日本舞踊として創作。新演出・新振付で上演する。京舞井上流五世家元・井上八千代、吾妻流六代目家元・吾妻徳彌などを日本舞踊界を代表する面々が集うほか、狂言和泉流の野村萬斎も参加する。演出を担当する花柳壽輔は、オーケストラと日本舞踊の競演という試みについて「まず最初に浮かんだのは『牧神の午後』でした。ニジンスキーが何故こういう作品をつくったのか元々興味はもっていました。彼のもうひとつの代表作『薔薇の精』が跳躍を要するのに比べ、『牧神の午後』はすり足を多用し、日本舞踊や能、京舞と共通点も感じられます。そこで、井上先生にご協力頂こうと考え、何とか口説きました」と語る。また井上八千代は「最初に『牧神の午後』のお話を頂いたとき、ほんまに私で大丈夫かなと思いました。でも、ドビュッシーの曲を聞き、水や森や風のそよぎを感じながら想像を膨らませていくうちに、楽しんでやってみたいなと。今回は『京舞の技法でニンフを舞ってみてほしい』と仰って頂いたのだと受け止めています。オーケストラの音に包まれて、大自然の中にいるように自由に舞ってみたいです」と抱負を語る。この『牧神の午後』のほか、吾妻徳彌と女性群舞20名による『レ・シルフィード』、『ロミオトジュリエット』はバレエ・ガラでおなじみの「バルコニー・シーン」を歌舞伎風に、人形振り形式による『ペトルーシュカ』、そして野村萬斎と紋付袴姿の男性群舞40名による『ボレロ』と、様々なスタイルの日本舞踊がオーケストラと競演を繰り広げる。音楽・美術も花柳壽輔が選んだ実力派が集結。指揮は「ぜひ若手を」との花柳壽輔の切望で、近年バレエ公演を多数指揮する大井剛史を抜擢。舞台美術は『ロミオとジュリエット』は朝倉摂、『ペトルーシュカ』は画家の金子國義、『牧神の午後』は千住博が担当。舞台美術の重鎮から世界で活躍する画家まで多彩な面々の手による舞台にも注目したい。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」は、12月7日(金)に東京文化会館にて開催。チケットの一般発売は、7月28日(土)10時より開始となる。
2012年07月27日