武庫川女子大学教育学部准教授の吉井美奈子氏がSurfvoteで提起。選択的夫婦別姓のメリットとデメリットを踏まえ日本における「姓・氏」について改めて考えます。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、イシュー「日本でも選択的夫婦別姓を認めるべきか?」について、苗字制定記念日である2月13日にSurfvoteに掲載、ユーザーの意見投票が始まりました。日本でも選択的夫婦別姓を認めるべきか?選択的夫婦別姓(氏)制度とは、夫婦が婚姻する際に、夫婦が望めば、夫婦それぞれが婚姻前の氏を名乗り続けても良いことを認める制度のことです。現在の民法では「夫または妻どちらかの氏」に統一すれば良いと定めているとはいえ、ほとんどが夫の氏を選択している現状を考えると、改姓を望まない女性や改姓をした男性はマイノリティとして扱われることは否めません。改姓をした側(多くは女性)にとっては、改姓に伴って職業上、日常生活上の不便・不利益、アイデンティティの喪失など、様々な問題が起こることが指摘されています。また、別姓を望むカップルが、事実婚を選択して、また別の不利益を被るということも起こっています。そこで、現在の民法を夫婦同姓でも、別姓でも婚姻ができるように改正しようというのが選択的夫婦別姓制度です。Surfvoteでは、この選択的夫婦別姓について、メリットやデメリットを取り上げ、ひろく意見を募集します。イシューはこちら: このイシューを書いた吉井美奈子氏武庫川女子大学教育学部准教授 博士(教育学) 家政学、消費者教育を専門としています。 東日本大震災をはじめ、発災後の生活支援や避難所での暮らしについてや、家庭科・消費者教育に関する教育教材(デジタル被服教材やエシカル消費に関する教材など)の開発に関心があります。 ※投稿内容については、私個人の意見であり、所属大学の意見を反映するものではありません。あなたの意見・投票を社会のために活用しますSurfvoteでは社会におけるさまざまな課題や困りごとを「イシュー」として掲載し、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。私たちは、みんながさまざまな社会課題を知り、安心して自分の意見を言える場を提供したいと考えています。また、そこで集められた意見は、イシューの内容に応じて提言書に纏め関係省庁や政治家へ提出することもあります。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォーム【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは現在、一般社会についての社会課題と各地方自治体の抱える社会課題(Surfvoteローカル)を掲載。ひろくみんなが意見を言える場を提供しています。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させたいと考えています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月13日選挙のテーマに挙げられることもある夫婦別姓の問題。他の国では、1950年に中国、1982年にスウェーデン、1993年にドイツ、2001年にトルコ、2005年にタイ、2010年にフィリピンと次々に夫婦別姓が法制度化されてきました。そして「法務省が把握する限りでは、結婚後に夫婦のいずれかの氏を選択しなければならないとする制度を採用している国は、日本だけ」です(法務省HP、選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)についてより引用)。そんな日本で、「あなたが苗字を変えて」と夫に聞いてみた体験を描いた漫画【結婚で苗字変えるのごねてみた】の作者みぃ子さん(@miico_no_kurashi)に、話を伺いました。漫画「結婚で苗字変えるのごねてみた」家が大好きで、自分のことは“ズボラ主婦”だと話す作者のみぃ子さん。漫画では、婚姻届を書く段階になった当時、みぃ子さんが夫に「苗字どうする?」とフラットな質問を投げかける場面が描かれます。夫は困惑……正直な気持ちを伝え……そして手続きの大変さを説き……この後、苗字の変更手続きが本当に大変なことや、イニシャルが変わるのが嫌といった主張をするみぃ子さん。そして夫に「じゃああなたが苗字変えてくれる?」と聞いてみると……メリットがないことに気づく夫こうしてみぃ子さんの夫は「実際に自分が改姓するとなったら無理だと思うし、メリットもない」ことに気づきます。そして最終的にはみぃ子さんが「改姓は自分がするけれど、ちゃんとその重みをわかってほしい」と伝えるのでした。そんなみぃ子さんに、当時の心境を聞いてみました。「苗字を変えること」について”ごねてみよう”と考えたきっかけは?(以下、みぃ子さん)単純に面倒だからです。名義変更するものも多く、手続きに各所回らなければいけなかったり……加えてお金もかかる。ワンチャン旦那が変えてくれるなら変えて欲しかったです!(笑)今まで、姓に関するトラブルが何かありましたか?私はないですが、知り合いが離婚の時「私はまた苗字を戻すために苦労するのに元旦那は何もしなくていいの腹立つ!」と言っていて「確かに不平等だなー!」と思いました。話し合ってみて「よかった」と思うことは?夫にとって妻が苗字を変えることって他人事なんですよね。「当たり前」くらいにしか思っていなくって。変える方はかなりの手間が待ってるわけじゃないですか。それを分からせるため、恩を着せるために大袈裟なくらいにゴネました。そうしないと気付いてくれないし、重みを感じてくれないと思ったんです。その甲斐あって今では事あるごとに「人に苗字変えさせたんだから〇〇して!」とか言えます(笑)読者からの反響はいかがでしたか?女性からは共感の声を多くいただきました。ご自身の経験から、これから結婚する人や日本社会へ伝えたいことは?苗字を変えたくない!と言いたいわけではなく、苗字を変えやすくしてくれ!と言いたいですね。例えばマイナンバーカードひとつの手続きだけすれば良いなど……。名義変更の作業ももうちょっと進化しても良いのでは?と思っています。背景には手続きの煩雑さも諸外国をみると、そもそも夫婦別姓が原則となっている国や、姓を自分たちで選択できる国などがあります。そしてみぃ子さんが指摘した通り、改姓に伴う手続きは本当に煩雑で、男性が改姓する場合にも大きなハードルに。夫婦別姓については、令和2年12月25日に閣議決定された第5次男女共同参画基本計画で「今後も検討を進めること」とされています。日本だけ……「法務省が把握する限りでは、結婚後に夫婦のいずれかの氏を選択しなければならないとする制度を採用している国は、日本だけ。」皆さんはこの事実を、そしてみぃ子さんのような夫婦が直面する一人一人の負担を、どう感じましたか?(MOREDOOR編集部)
2023年11月25日「戸籍制度を見直し、選択的夫婦別姓を認めるべきである」が67.5%で最多SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営するSNS、Surfvoteで2023年3月13日から2023年5月31日の期間中、「男女の区別のない『夫婦同姓は「人格的利益の侵害」か、それとも日本の「麗しき慣習」か?』というテーマで意見投票を募集し、この度結果を公表しました。Surfvoteは社会にある様々なテーマについて取り上げ、参加者に意識や意見について問うSNSです。いただいた投票結果や大切なコメントは、関係省庁の審議会や委員会へ政策エビデンスとして提出する予定です。■投票詳細・結果イシュー:【選択的夫婦別姓】夫婦同姓は「人格的利益の侵害」か、それとも日本の「麗しき慣習」か? 投票期間:2023年3月13日〜2023年5月31日有効票数:80票選択肢:・現行の戸籍制度を見直す必要はない・戸籍制度に対する議論が足りないので、もっと議論すべき・戸籍制度を見直し、選択的夫婦別姓を認めるべきである・その他・わからない■コメント紹介(一部抜粋・コメントのない選択肢は未記載)「現行の戸籍制度を見直す必要はない」11.3%今のままでいいと思います。結婚=苗字が変わると、みんな賛成か反対は別として、認識しているので。(23いいね)「戸籍制度に対する議論が足りないので、もっと議論すべき」17.5%夫婦別姓でもいいと思いますが、まだまだ議論が足りないように思います。婚姻を取るのか夫婦別姓で事実婚を取るのか、そこは選択の余地があるので好きな方を選べばいい話だし、制度に改善の余地があるのであればそこは司法ではなくて立法の領域のように思います。(48いいね)「戸籍制度を見直し、選択的夫婦別姓を認めるべきである」67.5%なぜ選択できたら不具合や不利益があるのか、納得できる説明がない。同姓でなければならない、という頑固なだけの理屈は到底理解できない。選択的夫婦別姓に向けた議論ならまだしも、変えたくない!ってだけの議論など話にならない。(61いいね)「その他」2.5%選択的夫婦別姓自体は賛成の立場です。賛成派反対派とも攻撃的になってしまうようだと、変更後に別姓/同姓を双方同士の迫害などの社会分断的な要素に繋がってしまう恐れを懸念します。(39いいね)「わからない」1.3%この問題に関して、賛成派反対派双方にイデオロギーを強く感じ、そのイデオロギーに合った主張が展開されるのにはうんざりしています。結局はどちらかの懐に利権やお金が飛び込んでいくように感じるし、議論が必要なのか、それは焚き付けているだけでないのか、本当の意味での大衆はどのように考えているのか、まだ分かりかねています。(42いいね)■過去のイシュー2021年投票結果【選択的夫婦別姓】夫婦同姓は「人格的利益の侵害」か、それとも日本の「麗しき慣習」か? - Surfvote : 2022年投票結果【選択的夫婦別姓】夫婦同姓は「人格的利益の侵害」か、それとも日本の「麗しき慣習」か? - Surfvote : ■Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 ■Polimill 株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月01日かねてから選択的夫婦別姓制度に異論を唱えてきた自民党・片山さつき参議院議員(62)。10月26日に放送されたラジオ番組でその理由を述べたが、ネットで呆れかえる声が上がっている。同日、TBSラジオの『荻上チキ・Session』に出演した片山議員。そこでパーソナリティの荻上チキ(39)から「選択的夫婦別姓の議論は党内でどういった段階に?」と訊ねられた。すると、「苗字を変えることで不便を感じるというかたの不便は取り除きたいので、事実上、家族戸籍という日本だけが維持しているもののメリットを全部残しながら、通称を公称化しようと思っていて。この夏かけて、かなり広範な戸籍法改正法を準備しております」と返答した。そして「この問題はデジタル化が進んで、そこを全部してしまうと、最後に残るのはほかの国みたいに戸籍をやめて、生まれたときの1人の登録にするかどうか。そこまで行っちゃうと思うんですが」といい、こう続けた。「そうすると『ファミリーヒストリー』みたいな番組が作れなくなってつまらない国になるなと、私は思うので!今あるものを何も全部捨てて消去することはないと思っています」『ファミリーヒストリー』とはNHK総合で放送されている、著名人の家族の歴史を取材する番組。いっぽう選択的夫婦別姓は、権利の話だ。「現行の民法では婚姻にあたり夫婦がどちらかの性を選んで同性になることが強制されています。妻の姓を変えるケースが多いため、妻の姓が夫の姓と同等に尊重されているとは言えません。なにより、姓が変わるということはアイデンティティに揺らぎが生まれます」(全国紙記者)国連は’03年に夫婦同姓を差別的だと廃止を求め、これまで日本に対して3回勧告している。「夫婦同姓を採用しているのは世界中で日本だけです。国連機関『UNウィメン』の事務局長は『女性は選択肢を持たなければならない』と述べたこともあります。面白いテレビ番組が作れないからと、人権問題をないがしろにしてもいいのでしょうか」(前出・全国紙記者)選択的夫婦別姓に対し、「ファミリーヒストリーみたいな番組が作れない。そしてそんな国はつまらない」と持論を展開した片山議員。ネットではこんな声が上がっている。《片山さつき氏によると、夫婦別姓になると、「ファミリーヒストリー」の様な面白い番組が出来なくなるそうだ。本当にそうだとしたら、多くの出演者の歴史がたかだか100数十年しかたどれない、歴史的価値観の番組だってことになるなぁ》《『ファミリーヒストリー』では父方、母方それぞれの祖先、さらにその父方、母方などをさかのぼりさまざま発見がある。当然ながら、違う姓の祖先たちがヒストリーを語り、彩っている》《片山さつきのショボい言い訳。ある意味戸籍のことをめちゃくちゃ馬鹿にしてるよな》《ファミリーヒストリーの為に生きてるんじゃない》《改姓しないで結婚したいっていう権利をそんな理由で奪わないでほしい》
2021年10月29日今年、事実婚を発表したharu.さんとTaiTanさん。選択的夫婦別姓への議論が起きている今、二人もまた、この制度に疑問を抱き、話し合ってきました。その過程と心持ちにフォーカスします。既存の枠組みに当てはめない“選択結婚”二人らしく、心地よく共に生きていく選択。――おふたりの関係性の中で“結婚”という言葉が出たのは?haru.:私から?(笑)TaiTan:コロンと横になっている時に、僕がポロッと話した気がします。haru.の反応も、そうねーって(笑)。それで合意がとれた感じです。haru.:そうだったね。最初は法律婚も視野に入れていたけど、「姓を変えるのは女性ばかりだよね」って話になって。彼が私の姓になる案も考えながらも、なかなかしっくりこなくて。でも結局は私たちの関係のことだから、二人が一番心地よいかたちを選べればいいと思って。事実婚については、誰かの実体験を聞くより、弁護士や専門家が書いている記事を読んで私たちなりに調べました。弁護士さんによっては事実婚の証明書を発行したほうがいいという意見もありましたが、いま私たちは一緒に暮らしているわけではないので、証明書も作っていないんです。――別姓でいることが事実婚を選んだ大きな理由なのですね。haru.:そうですね。私にとっては、事実婚も普段の色々な選択をしていくのと同じで、二人でどうやって生きていくかを選んだ感覚です。結婚をしたらひとつの姓を選ぶことに「なぜ?」という疑問がずっとあったし、結婚はひとつの証明のようなものだと思いますが、社会の決められた枠組みに自分たちを当てはめなくても、私たちの関係性で結婚を証明することができるのではないかと思って。周りにも同じように疑問を持っている人が多くいるので、そういう人に対しても、これが正しいというより、こういう二人の在り方があってもいいよね、と伝えられたらと思っていました。TaiTan:僕らの知人で、お互いにすごくリスペクトし合っていて仲の良いカップルがいるのですが、結婚したことで唯一しこりが残っているのは名字が変わったことだと話していて。「誰のための選択だったんだろう?」という疑問が、選択してから今日に至るまで、うっすらと自分を支配しているという話をしてくれました。その言葉が僕には効いて。そういう思いを僕らが背負うのはすごく嫌だと思ったのは大きかった。――事実婚を選んで、今の時点で違和感を覚えることは?haru.:この前、いま何か課題はあるかな?って話したけど、何もないね、で終わった(笑)。TaiTan:ないね。当然このあと子どもを持つことや、生活の変化の中で出てくると思いますが。――自分たちの選択をどのように伝えていきたいですか?haru.:私は、もともと恋愛ドラマや映画にときめくこともなく、結婚するからといって『ゼクシィ』も読まない。学生の頃から自分は周りとちょっとズレてるのかなと思ってきたけど、同じように日常の色々なことに違和感を抱いている人は多くいると思います。常識とされていることにはまらなくても、それを曲げる必要もないし、自分が思うままでいいと感じてもらえたらいいですね。自分の中にあったものをひとつ肯定されることで、前に進めると思うので。TaiTan:僕も同感です。事実婚の選択に関して旗振り役になるつもりもないし、聞かれたら話させてもらうくらいの感覚です。それよりも、僕たちが信じていることを実践して、成立している事実を見てもらうことができたらいいなと。そのほうがよっぽど、社会の“こうであるべき”という枠を拡張していくことができるんじゃないかなと思っています。せんたく・けっこん…二人が納得できる、結婚のかたちを考えていく。夫婦同姓が原則である日本の婚姻制度。世界でも日本だけというこの制度に対して様々な動きがある中で、法的に入籍をせず、夫婦関係を築いていく事実婚も選択肢の一つとして注目されている。法律婚、事実婚などパートナーシップの在り方が多様化している今、自分たちにフィットする結婚のかたちを模索する動きが活発に。haru.さん(写真右)1995年生まれ。インディペンデントマガジン『HIGH(er)magazine』編集長。2019年に「株式会社HUG」を立ち上げ、コンテンツプロデュースなど様々な活動を行う。TaiTanさん(写真左)ラッパー。ヒップホップグループDos Monosのメンバー。雑誌のクリエイティブディレクションや、Podcast番組「奇奇怪怪明解事典」を配信するなど多方面で活躍中。※『anan』2021年7月21日号より。写真・村上未知インタビュー、文・菅原良美(akaoni)(by anan編集部)
2021年07月16日10日、自民党が選択的夫婦別姓制度を議論するワーキングチーム(以下WT)の設置を発表。しかし、その内容に批判が集まっている。各メディアによると、同WTの座長には石原伸晃元幹事長(63)、事務局長には西村明宏氏(60)が就任。この2名に、冨岡勉氏(72)、奥野信亮氏(77)を加えた計4名が幹部となって、論点をまとめていく。同日行われた記者会見で、自民党の下村博文政調会長(66)は「拙速な議論はせず、ある程度は時間を要しながら丁寧に議論していきたい」と意気込みを語っていたという。会見で「ニュートラルな方に幹部になってもらった」と語ったという下村政調会長だが、同WTに女性は一人もいない。平成28年度に厚生労働省が発表した報告によると、結婚時に夫の姓を選択した女性は2015年時点で96%だった。また、このWTにはもう一つ“問題”がある。石原、西村、奥野の3氏は過去に選択的夫婦別姓制度導入への反対を表明している。冨岡氏は反対表明していないものの、4氏全員が神道政治連盟の国会議員懇談会の会員である。同懇談会には自民党を中心に299名の国会議員が参加しているが、そのほとんどが選択的夫婦別姓制度導入について反対している。“ニュートラル”を標榜しながら、女性不在、かつ幹部のほとんどが反対派であったWT。そんな同党の姿勢には批判の声があがっている。《夫婦別姓導入反対が「ニュートラル」というのが自民党の立場なのだろうと。投票に行け、自民党には投票するな、としか言えない》《男性は「ニュートラル」だという考え方そのものが性差別バリバリだわ》《あまりにもひどいので、もう一言。選択的夫婦別姓問題を、強制的同氏制度をこれまで強制だと感じたことのない人たちで決める、とな。性別を超えて選択のない世界へ偏る人びとが日本社会を牛耳ってます》
2021年03月12日丸川珠代男女共同参画担当大臣(50)含む自民党の国会議員50名が埼玉県議会議員に対し、“選択的夫婦別姓制度導入に賛同する意見書を地方議会で採択しないよう求める文書”を送っていたと2月24日に報じられた。朝日新聞デジタルによると、丸川大臣は「私個人の信念だ」と説明したという。そんな夫婦別姓に反対の立場を示した彼女だが、実は丸川は旧姓。08年6月に自民党の大塚拓議員(47)と結婚し、大塚珠代となっているのだ。2月24日にアップされた「インターネット版 官報」にも「丸川珠代(本名・大塚珠代)」と記されている。しかし結婚して以降、13年にもわたって丸川珠代という名前で政治活動を続けている。そのため、ネットでは彼女の言動を疑問視する声が相次いでいる。《ご本人は結婚して「大塚珠代」が本名なのに、夫婦別姓で「丸川珠代」を名乗り続けているという不思議》《旧姓で仕事してる大塚珠代さんなのにね》《自分は、別姓を使いながら、それに反対する二枚舌》民法750条で「夫婦の同氏(=同姓、同名字)」が規定されているため、結婚すると夫婦は同じ姓を名乗らなくてはならない。そして慣習的に、女性が姓を変えることとなっている。「姓を変更すると、名義変更による不利益をこうむることもあります。変更のために時間が削られるだけでなく、多額のお金が必要となることも。さらに長年使ってきた名前に愛着があり、『姓が変わることに抵抗が……』との声も聞こえてきます」(全国紙記者)■なぜ慣習として女性が変更することに?2月18日に放送されたドキュメンタリー番組「夫婦別姓 “結婚”できないふたりの取材日記」(NHK Eテレ)では、夫婦別姓を選択した事実婚夫婦が登場した。妻いわく、「結婚はしたいけど、あなたの姓にはなりたくない」とのこと。そこで彼らに意見を述べたのが、元衆議院議員の亀井静香氏(84)だった。「亀井氏は夫に対して『心から愛されてないんだよ、間違いない』などと発言しました。強制的な“夫婦同姓”は社会的な不利益を強いることであり、アイデンティティも脅かしています。『愛があるかないか』というのは関係ありません。また亀井氏は『国家の恩恵を受けたいなら、ルールに妥協しないと』『姓が一緒だ、別だと言うこともない。みんな天皇の子だから一緒』とも話していました。しかし『なぜ多くの場合、慣習として女性が変更することになっているのか』というのが問題の根本ではないでしょうか」(前出・全国紙記者)選択的夫婦別姓制度は「姓を変えたい人は変えればいい」というものだ。大塚姓でなく、丸川姓を選択している“政治家・丸川珠代”。男女共同参画担当大臣としてジェンダー平等の旗振り役でもあるが、その振る舞いはあらゆる矛盾を孕んでいるのではないだろうか。
2021年02月25日夫婦がそれぞれ望む場合は、結婚前の姓を名乗ることを認める『選択的夫婦別姓制度』。2020年11月現在の日本の法律では、結婚後に夫か妻のいずれか一方が姓を改めなければなりませんが、現状、妻が夫の姓に改めるケースが圧倒的に多いようです。そのため、女性が社会的な不便・不利益を被ってきたと指摘されており、近年『選択的夫婦別氏制度』の導入を求める声が高まっています。しかし、その一方で「夫婦別姓にすることで、子供の姓をどちらかにするか混乱する」といった意見もあるとのこと。産経ニュースは、自民党内で制度の導入を巡り議論が活発になっていると報じています。自民党の有志議員が、家族や地域社会の絆を重視する議員連盟「『絆』を紡ぐ会」(仮称)を設立することが17日、分かった。25日に講師を招いて初会合を開き、選択的夫婦別姓などの問題点について議論する。発起人には高市早苗前総務相や山谷えり子元拉致問題担当相、片山さつき元地方創生担当相らが名を連ねた。設立趣意書では、新型コロナウイルスの影響で家族の在り方などを考える機会が増えたと指摘。「地域社会の絆、家族の絆など、わが国の更なる発展のための政策を検討すべく設立する」とした。産経ニュースーより引用「別姓で家族の絆がなくなる」に疑問よねはらうさこ(@yoneharausako)さんは『選択的夫婦別姓制度』にまつわる議論で感じたことを漫画化。Twitterに投稿したところ反響が上がりました。家族間で別姓になると、「家族の絆がなくなる」と心配する声がありますが、よくよく考えてみると…。選択的夫婦別姓について、現行の制度でも違う苗字になる家族がいることを忘れないでほしい話 pic.twitter.com/ioQVC0RXCV — よねはらうさこ (@yoneharausako) November 29, 2020 今でさえ、多くの女性は結婚と同時に姓を変えています。しかしそのことで、親や兄弟姉妹との絆は喪失されたのでしょうか。そう考えると、「別姓になる=絆がなくなる」といった心配は無用かもしれません。また、海外ではすでに『選択的夫婦別姓』の制度を導入している国もあるので、よい事例であれば積極的に参考にすることも大切でしょう。ネット上では投稿に、さまざまなコメントが寄せられました。・同じ姓でないと家族の絆が保てないようなら、それは絆ではなくただの呪縛です。・選択制なので、反対する理由がないです。・苗字が違うだけで、家庭が崩壊して論争が起こるようじゃ『絆』の深さを疑いますね。・絆は姓で決まらない。過ごしてきた時間や、お互いを大切に思う気持ちで築かれていくもの。結婚相手の姓に変えたいという人もいれば、「名義変更の手続きが煩雑」「長年親しんだ姓を変えたくない」などの理由から別々に名乗りたいと思う人もいるでしょう。何をもって『家族の絆』と考えるかは、当人たちが決めればいいこと。どのような選択をしても、尊重される社会になってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日2月2日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に武田鉄矢(70)がコメンテーターとして出演。そのなかで発言した「選択的夫婦別姓制度」に対する武田の見解に批判が集まっている。1月22日に国民民主党・玉木雄一郎議員(50)が国会での代表質問で「夫婦同姓制度が結婚の障害となっている」と、選択的夫婦別姓の導入を提言。その際、自民党・杉田水脈議員(52)が「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばしたとされる問題について、番組内で議論が交わされていた。コメンテーターの乙武洋匡氏(43)は選択制であることから、「特に反対するような話ではないのかな」と理解を示す。バナナマン・日村勇紀(47)と結婚した神田愛花(39)も「別姓でいいなら別姓がいい」と語り、続けて「通帳の名義を変えたりとかけっこう大変で、なんで女性だけって思うんです」と女性が姓を変える際に起こる煩わしさを主張していた。続いて司会の東野幸治(52)から話を振られた武田は「女の覚悟の問題でしょうけど」と前置きしたうえで、妻を旧姓で呼んだ際に叱られたエピソードを披露。武田の妻は「自分は前の姓を置いて武田の姓になった。そういうつもりで来ているんだから冗談でも前の姓で呼ぶな」と語ったという。そして、「姓を変えるというのは煩わしさも込み。その煩わしさこそが結婚の関係じゃないのかなあ」と持論を展開した。これに対して、フジの佐々木恭子アナ(47)は「えー、ない」と苦笑。Twitter上でも、武田に対して批判が殺到していた。《夫婦別姓の話題で、武田鉄矢が「あまりわからないけど」と前置きしながら「女の覚悟の問題だと思うんだけど」って言ってるのが、この問題の議論が進まないない理由だと思う。民法上は女性が性を変えろとは言ってない。どちらかに合わせろと言ってる。でも、男性はまったく自分の問題だと思ってない》《ワイドナショウで夫婦別姓ヤジの件で杉田水脈批判をしていると思ったら武田鉄矢が「結婚する覚悟」みたいな話をしだして気持ち悪かった。あなたのパートナーがそうだからといって他の人はそうではない。他の人の考えを認めない国は技術革新無理でございます》乙武氏も語っていたように、議論されているのはあくまで“選択制”だ。果たして、この制度に武田の言う“覚悟”は本当に必要なのだろうか――。
2020年02月04日国民民主党の玉木雄一郎代表(50)が1月22日、国会で選択的夫婦別姓に関する代表質問をした。その際に飛んだヤジが波紋を呼んでいる。各メディアによると玉木代表はある男性のエピソードを紹介していた。その男性は交際中の女性から「姓を変えないといけないから結婚できない」と言われたという。すると「だったら結婚しなければいい」というヤジが飛んだ。複数の議員らは、自民党・杉田水脈議員(52)がヤジを飛ばしたと証言。杉田議員は記者団から「杉田さんのヤジですか」「その意図は」と問われたが応じず、携帯電話で話し続けてその場を去ったという。15年12月のブログで「『相手の姓になるのが嫌』なら、その人と結婚しないことをお薦めします」とつづっていた杉田議員。「野次を飛ばしたか、してないか」を明言しなかったため、ネットでは《半端に逃げちゃいかんよ》《税金で生きている人がこんなんでどうするの》と厳しい声が。また玉木代表も24日、《壇上からは誰がヤジを飛ばしていたかよく見えました。あとは政治家として信条に従い自ら説明されたらいいと思います》とツイートしている。昨年11月、あるに判決が下った。夫婦別姓を認めない民法などの規定は憲法が禁じる「信条による差別」にあたるとして、男女6名が国に損害賠償を求めていた裁判だ。各メディアによると憲法に違反しないとして請求は棄却されたものの、裁判長は「国会や国民全体で議論されることが望ましい」と言及したという。「民法第750条に『夫婦は同じ姓を名乗る』との規定があります。ただ現状だと、多くの場合は女性が改姓しています。名義変更の手続きによって時間が奪われるだけでなく、長年築いてきたアイデンティティを失うことにもつながるとの声も上がっています」(全国紙記者)そのため日本は再三、人権問題の観点から国際的に非難されてきた。「国連は03年、夫婦別姓を認めない規定は差別的だと指摘。09年と16年にも勧告しています。人権に関わる議題を『結婚しなければいい』として選択肢の問題へと矮小化するのは正しいことでしょうか。根深い問題といえるでしょう」(前出・全国紙記者)昨年6月、安倍晋三首相(65)がネット党首討論で「選択的夫婦別姓は経済成長と関わりがない」といった趣旨の発言をし波紋を呼んだ。各メディアによると、今回も自民党は杉田議員を追究する予定はないという。
2020年01月25日安倍晋三首相(64)が6月30日のネット党首討論で、選択的夫婦別姓制度について「経済成長とは関わりがない」と発言したことが物議を醸している。ネット党首討論で立憲民主党の枝野幸男代表(55)は「選択的夫婦別姓は女性の社会参画のために不可欠」と主張し、首相に見解を求めた。すると安倍首相は「いわば夫婦別姓の問題ではなくて、しっかりと経済を成長させ、みんなが活躍できる社会を作っていくことではないか」と返答。選択的夫婦別姓制度の是非については明言を避け続けた。安倍首相の一連の発言にTwitter上では《女性の権利はどうでもいいと思ってるわけ》《「経済成長」至上主義》《もはや支離滅裂》などと批判の声が殺到。一方で《反対なら、はっきりそう答えればいい》という意見も見られた。そこで自民党のホームページにある「総合政策集2019J-ファイル」をみると、やはり選択的夫婦別姓制度についての直接的な記述はない。しかし、2010年版にはこんな一文が。《民主党が導入を目指す「夫婦別姓」・「外国人地方参政権」は、わが国を根底から覆そうとする意識が働いているとしか考えられないものです》なんと自民党は9年前、選択的夫婦別姓制度は民主党が企てる国家転覆策の一つだと主張していたのだ。そもそも、この政策集では「選択的」という語が省かれていることも不正確だ。2012年版ではさすがにこの一文は改められ、2013年版からは「反対」との記述もなくなっている。
2019年07月02日6月30日に行われたネット党首討論で安倍晋三首相(64)は、選択的夫婦別姓について「経済成長とは関わりがない」と発言。Twitter上では女性を中心に批判の声が相次いでいる。立憲民主党の枝野幸男代表(55)は「女性の社会参画を妨害している大きな要因は、日本が結婚したら同じ氏を名乗ることを強制されていること」「選択的夫婦別姓は女性の社会参画のために不可欠」と主張。首相の見解を求めた。すると安倍首相は、選択的夫婦別姓の是非については答えず「いわば夫婦別姓の問題ではなくて、しっかりと経済を成長させ、みんなが活躍できる社会を作っていくことではないか」と述べた。質問に正面から答えようとしない安倍首相に対し、司会の夏野剛(54)は「今のご返答は『選択的夫婦別姓はいらない』というご返答でよろしいでしょうか」と再度見解を求める。すると安倍首相は「いわば経済成長とは関わりがないというふうに考えています」と、またも明言を避けた。Twitter上では、安倍首相の一連の発言に批判が集まっている。《経済成長の役に立たないのなら女性の権利はどうでもいいと思ってるわけですね》《選択的夫婦別姓という人権で考えないとならない問題を、「経済成長としての課題ではない」という理由でまとも対応しない人物が推進する男女共同参画社会とは》《もはや支離滅裂》また選択的夫婦別姓を求めて国を提訴している、サイボウズ社長の青野慶久氏(48)は《強制的に名前を変えさせる現行制度は、精神的苦痛、変更の手間、旧姓との使い分けコストとリスク、多額のシステム改修、国際的なブランド毀損などを生んでおり、経済的にマイナスばかり》とツイート。夫婦同姓の強制は経済的観点からも不合理であると指摘した。自民党ホームページに掲載された「総合政策集2019」「令和元年政策パンフレット」には選択的夫婦別姓についての言及は見当たらなかった。ただし6月19日、東京都議会が国に対して選択的夫婦別姓の法制化を求める請願を賛成多数で可決した際には、自民党だけが反対している。また’17年12月に内閣府が実施した世論調査では、選択的夫婦別姓への賛成が42.5%、反対が29.3%となり、賛成が大きく上回っている。
2019年07月01日ウーマンエキサイトのコミックライターさんが、夫婦喧嘩のエピソードや乗り越え方をつづった特集 「“夫婦喧嘩”してる? 夫と私のガチ喧嘩体験談」 で、“夫婦喧嘩”についてのアンケートを実施しました。どんな夫婦にも、考え方の相違など喧嘩につながる“問題”は存在するもの。だれだって喧嘩はしたくないと思いますが、我慢が積み重なったり、疲れが溜まっていたり、“相手にわかってほしい”という気持ちでいっぱいになったりすると、避けられない場合もあるはず…。みなさんの家庭では、夫婦喧嘩にどんな方法で対処しているのでしょうか。アンケート結果から、いまどきの夫婦喧嘩事情を探ります。■まさか!“喧嘩をしない夫婦”が意外に多い!?今回のアンケートで「夫婦喧嘩をしますか?」という質問をしたところ、1番多かった回答が「ほとんどしない」34%、次に「たまにする」が31%、さらに「よくする」が18%、「全くない」が15%とつづきました。Q.夫婦喧嘩をしますか?ほとんどしない 34%たまにする 31%よくする 18%全くない 15%その他2%程度の差はありますが、「ほとんどしない」「全くない」を合わせると49%。「たまにする」「よくする」を合わせると49%。つまり、夫婦喧嘩を“する夫婦”と“しない夫婦”は、ちょうど半数に分かれる結果となったのです。筆者の周りでは、ママ友と話していると「旦那と喧嘩しちゃった…」なんて会話が多いので、“喧嘩をしない夫婦”がこんなに多いとは意外でした。■喧嘩しない派:“オトナ対応”夫婦今回のアンケートで「夫婦喧嘩をしない」と答えたのは約半数。夫婦といえど他人。相手にイライラしたり、相手の考え方ややり方に納得いかなかったりすることは当然あるはずです。喧嘩する夫婦から見たら、「なぜ喧嘩しないでやっていけるの?」と疑問に思うのではないでしょうか。まずは、喧嘩しない夫婦の“喧嘩しない理由”をご紹介します。喧嘩を売っても買ってもらえず。(大人の対応を受け、終了〜♪) 8年間、ほとんど喧嘩はありません。夫は短気でよくイラついていますが、独り言のように一人で怒るのみ、私はそんなときに「触らぬ神にたたりなし」を実践しているからです。夫に直してもらいたいところは、最小限を、彼の機嫌のいいときに冗談ぽく伝えるようにしています。高2から付き合って29で結婚。結婚前はたまに喧嘩してたけど、結婚後はお互い「これ以上言ったら喧嘩(険悪)になる」というラインがわかり、相手に対してあまり強く言わなくなりました。結婚して14年、本格的な喧嘩は1〜2回しかないと思いますどちらかが“大人の対応”をすることで、喧嘩が回避できるというのはあるかもしれませんね。怒っているまっただ中では冷静になれず、感情に任せてひどいことを言ってしまいがち。だからこそ、喧嘩になる前で止めることで、最悪の事態を避けようというわけです。場合によってはちゃんと話し合いができないことで不満が残る可能性もありますが、これも夫婦がうまくやっていく方法のひとつなのではないでしょうか。■喧嘩しない派:すぐれた監察眼夫婦喧嘩すると、お互いに嫌な気持ちになるもの。でも、自分が抱えている不満を相手に伝えないことには、解決できない夫婦の問題もあって…。“喧嘩をしない夫婦”は、どのようにして不満や想いを伝えているのでしょうか。彼らが実践している“喧嘩にしないコツ”をご紹介します。言いたいことは素直に言う。嫌みっぽく言わない。なにか思うことあっても、夜には言わない。昼間にする。ムカついたらまず、相手を良く観察する。本当の意味を探るため。「私を困らせたいの?」、「嫌がらせ?」、「言いたいことがうまく言えてない?」、「本当は相手が困ってる?」。観察すると落ち着いて考えられて、根本的原因を除くことができ、再発防止につながります。年月がたつにつれ、理解できてムカつくことが減りました。相手の態度ややり方を「気に入らなかった」とか「こうして欲しかった」と伝えるとき、オブラートに包むと伝わらないことが判明。あまり時間をあけず、端的に「このときのアレはこう思えたから、今後はこうして欲しい」と要望として訴えることにしたところ、喧嘩にならずすむようになりました。我慢してたことが、我慢しきれなくなったとき。お互いの意見が合わなくて納得いかなかったとき。直接言うと、感情的になって言いたいことも伝わらないので携帯で文章にして送ります。旦那はいいたいこと言わないので、「そっちは?」とこちらから聞きます。それで納得して終にしてます“言い方”に気をつけること、冷静になること、相手の気持ちも聞くこと…。小さな気遣いや心がけで、もしかして喧嘩は穏やかな“話し合い”になるのかもしれませんね。■喧嘩しない派:あきらめの仮面夫婦「喧嘩をしない」と聞くと「夫婦円満なんだなぁ」と想像する人が多いと思います。しかし、今回「喧嘩をしない」と答えた方からは、「相手にあきらめているから」「喧嘩する時間や体力がもったいないから」といったコメントも集まりました。期待は、すればするだけガッカリするので、期待することをやめました。何かをしてくれれば二度手間に。やらなくちゃいけないことが増えるだけ。疲れました。人(自分以外の生き物、家族も同様)を思いやること、想像力、危機感がなさすぎます。期待をしない。これが一番。以前はしていましたが、最近はしていません。でもけっして仲が良いからではありません。喧嘩にもならないほど仲が良くないということです。何かを言えば、すぐにヒートアップしてメチャメチャ言われ、私のメンタルは崩壊。もう相手が勝手に怒り出しても、嵐が去るのをひたすら待ちます。ストレスはたまりますが、反論して長引いたり、余計傷つくよりはマシという境地にたどり着きました。読んでいるだけで、胸が締め付けられます。良い方向に進むには、どうしたらいいのでしょうか…。喧嘩をするのは、「相手との関係を良くしたい」「相手に自分の気持ちをわかってほしい」という想いが根底にあるからなんだな、とあらためて気づかされるコメントです。■喧嘩する派:朝起きたら仲直り夫婦怒りや不満を相手にぶつけてスッキリしたけれど…、どうやって喧嘩を“終わり” にするか悩んだことはありませんか? 喧嘩をする夫婦は、どのようにして仲直りをしているのでしょうか。結婚した当初は、喧嘩した次の日もなんとなく気まずく、よくメールで「昨日はごめん。」とお互いに仲直りしていました。結婚して12年、いまでは寝て起きたら普通にしておけば、あとは時間が解決してくれるようになりました。喧嘩はイヤだけど、あのとき我慢するよりも、真っ向勝負したから今があるんだと思います。いまでは家事に育児、何でもやってくれるスーパーパパです。たいていどちらも空腹、睡眠不足状態でおきるものなので(判断力の低下、余裕がない)まずはご飯を食べたり仮眠とったりする。ほぼこれをやると喧嘩自体どうでもよくなる「自分が悪くなくても、謝る」という答えもあり、毎回どちらか一方だけが謝っているとしたら、ストレスがたまるかもしれません。意外に多かった「朝起きたら終わり」というコメント。過ごす年月が長くなるにつれ、ふたりならではの仲直り方法が生まれていくのかもしれませんね。■夫婦それぞれに喧嘩の仕方、気持ちの伝え方があるコメントを読んでいて感じたのは、夫婦それぞれに喧嘩の仕方、気持ちの伝え方があるのだということ。喧嘩は良くないものと思われがちですが、プラスの面もあるのだと。殴り合い取っ組み合いの喧嘩をしました(笑)お互い頑固頭で譲れない性格で苦労してます。ですが、喧嘩を重ねることでお互いの距離の保ち方や接し方が少しずつわかってきた気がします。言いたいことは我慢しないで、ぶつかることも大事。どちらも我慢せずに思っていることを吐き出すようにしています。お互い自己主張が強くて謝るのが苦手なので、言いたいことを言って相手の考えを聞く。何に対して怒っているのかということを理解して、全部吐き出したところで終了しています。平行線で終わることが多いけれど、相手がどういう時やどういうことに立腹するのかということがわかれば次回から気を付けることができるように思います。どちらか一方だけが主張したり我慢したりすることがないように、それだけは気を付けています。大事なのはお互いが1つの家庭として過ごすために、ストレスや不満をためないことだと思います。自分だけがつらいと感じてしまっている場合、なかなか相手の気持ちまで考えられないかもしれません。でももしかしたら相手も、何か訴えたいことがあるのかも。喧嘩しないことが大切なのではなく、相手の声に耳を傾けて、もし喧嘩になってしまったとしても、自分の気持ちや相手の気持ちが少しでも伝われば、それはプラスとなるのかもしれません。もちろんできれば話し合いで解決できれば、ベストですが…。お互いの意見を交換することで、よりよい夫婦関係を作ることにつながるのではないでしょうか。Q. 夫婦喧嘩エピソードや、対処法、ご意見などをお聞かせください。回答数:242アンケート集計期間:2018/11/7~11/26
2018年12月13日結婚後は夫婦同姓が当たり前の日本ですが、最近よく「夫婦別姓」という言葉を耳にします。読んで字のごとく、夫婦が違う姓を名乗るということなのですが、「事実婚や内縁状態とどう違うの?」「いつから始まるの?」など、よくわからない点も多いですよね。今回はそんな夫婦別姓について、どのようなものなのか、いつ始まるのか、メリットやデメリットにはどんなことがあるのかをご紹介します。夫婦別姓とは?夫婦別姓とはその名のとおり、結婚後の夫婦が本来の姓をそれぞれ名乗ることです。夫婦別姓に賛成する人が増えている?「選択的夫婦別氏制度に関する世論調査」によると、「選択的夫婦別氏制度」に賛成する割合が昭和51年では20.3%だったことに対して、平成24年では35.5%と増加しています。反対する割合は、昭和51年では62.1%と半数以上を占めていたのに、平成24年では36.4%とかなり減少しています。時代の流れとともに、夫婦別姓を賛成する人や、今の夫婦同氏制度を変えたほうがよいと考えている人が増えているようです。夫婦同名の歴史法務省によると、明治9年は夫婦別氏制で、妻は実家の氏を名乗ることとされていました。明治31年の民法によって夫婦同氏制となり、夫婦は同じ家になると同じ氏を名乗るように。そして昭和22年の民法改正により、夫婦は婚姻の際に夫または妻の氏を名乗ることが決まり、現代に至るということです。はじめは日本も夫婦別氏制だったんです。しかし、当時は別氏制度にもかかわらず、妻は夫の氏を名乗っていたそう。やはり時代によって世論は異なるのですね。いつから導入される?法務省では「選択的夫婦別氏制度」を、婚姻制度や家族の在りかたなどに関わる非常に重要な問題だとしています。やはり国民からさまざまな意見があるので、国民の理解をもとに進めていきたいと考えているそうです。具体的にいつから、というのは決まっていません。 夫婦別氏制度の種類選択的夫婦別氏制度男女が結婚する場合は、同じ氏(姓・名字)を名乗らなければいけません。しかし、夫婦が結婚後もそれぞれ結婚前の氏でいることを望んだ場合、別姓を認めることができる制度を「選択的夫婦別氏制度」というそうです。同じ姓を名乗ってもいいし、元の姓を名乗ってもいいといった、選べる制度だということです。「選択的夫婦別氏制度」というのは法務省での呼び名で、一般的には「夫婦別姓」「選択的夫婦別姓制度」などといわれています。例外的夫婦別氏制度現代の制度である「夫婦は同じ氏を名乗る」ことを原則として、夫婦が結婚後に結婚前の氏をそれぞれ名乗ることを「例外的に認める」という考えかたの制度です。選択的夫婦別氏制度と例外的夫婦別氏制度の違い「選択的夫婦別氏制度」は、同氏夫婦と別氏夫婦についてどちらが原則であるということは決めておらず、どちらも対等なものと位置付けています。「例外的夫婦別氏制度」は、夫婦は同氏が原則であることを前提として、夫婦の氏が別氏となるのは例外であるという考えかたです。夫婦別姓を選ぶ夫婦が少数だということを踏まえての制度ということですね。「対等」か「例外」か、といった違いとなっています。事実婚と別姓夫婦の違い夫婦別姓と聞くと、「事実婚を選べばよいのではないか」と思いませんか?ただ、事実婚の場合は、婚姻届を出さないため法律上では夫婦となりません。税金や公的サービスなどさまざまなことで不利になります。もしも選択的夫婦別氏制度が導入され、別姓夫婦となった場合には、法律上で別姓が認められているので、婚姻届を提出して法律上の夫婦となることができます。 今の日本で夫婦別姓を行う選択肢今の日本で夫婦別姓をするには、以下のような選択肢があります。通称職場では旧姓を使うという、一番一般的なパターン。最近では働く上での旧姓の使用を認めている企業も増えているので、これからもっと通称を使うかたが増加するかもしれません。事実婚夫婦が婚姻届を出さず、事実上の夫婦生活を営んでいる状態のこと。姓を変える必要はありませんが、法律上の夫婦ではありません。ただ一部の法律では、法律婚の夫婦とほぼ同じ権利・義務を持つことができます。 コトの発端はサイボウズ社長の青野氏夫婦別姓問題が国内で大きな話題になっているのは、ソフトウェア企業「サイボウズ」の社長である、青野氏の影響があるようです。青野氏は婚姻の際に妻の氏となりました。そのため旧姓の青野を通称名として使用しているのですが、新姓と旧姓を使い分けることでタイムロス、手間やお金がかかるなど、経営者として不利益を受けているんだそうです。また、マイナンバーカード等に旧姓を併記するシステム改修に100億円の予算が必要となったり、夫婦同姓を義務付けているのが日本だけということで、日本企業などの信頼が損なうなど、国家的損失があることを主張しました。夫婦別姓に関する訴訟さらに、サイボウズの青野氏以外でも別姓に関する訴訟が始まっています。外国人との結婚では夫婦別姓が認められているのに、日本人同士は夫婦同姓しか認められないのは違憲だとして、事実婚の夫婦が国に慰謝料を求めました。またとある女性教諭が、職場で旧姓を使いたいことを裁判で求めました。このように、夫婦別姓を求める声が増えてきているようです。夫婦別姓に関する最高裁の判断最高裁は、事実婚の夫婦も女性教諭も、夫婦同姓は合憲と判断しました。やはり法律上では「夫婦同氏」が決まっているためでしょう。また、国会で「選択的夫婦別氏」について話し合い、ルールを作るなどして判断されるべきだとしているそうです。 夫婦別姓を選べないのは世界で日本だけ?夫婦別姓を選べないのは世界で日本だけだといわれています。それでは他の国ではいったいどうしているのでしょうか。国連から勧告を受けている日本が1985年に締結した「女子差別撤廃条約」の第16条の1として、以下のことが掲げられています。締約国は,婚姻及び家族関係に係るすべての事項について女子に対する差別を撤廃するためのすべての適当な措置をとるものとし,特に,男女の平等を基礎として次のことを確保する。内閣府男女共同参画局「女子差別撤廃条約全文」よりその中の項目に、以下のことがあります。(g)夫及び妻の同一の個人的権利(姓及び職業を選択する権利を含む。)内閣府男女共同参画局「女子差別撤廃条約全文」より日本の夫婦同氏制度は上記の規定に反しているとして勧告を受けています。しかしまだ法律案を提出するには至っていません。他の国ではどうなっている?10ヶ国紹介します。アメリカ合衆国夫婦別姓の選択が可能。州によって法律は異なる。カナダ夫婦別姓の選択が可能の州が多い。州によっては夫婦別姓が法律で決まっている。イギリス夫婦別姓の選択が可能。フランス夫婦別姓の選択が可能。ドイツ夫婦別姓の選択が可能。オーストリア原則として婚前の氏。氏を変更する場合は婚姻前に手続きをする。オーストラリア夫婦別姓の選択が可能。中国夫婦別姓が一般的。韓国夫婦別姓。ロシア夫婦別姓の選択が可能。選択できる国と、別姓のみ認められている国があるようですね。 夫婦別姓のメリット・デメリット夫婦別姓制度はまだ認められていませんが、もし認められた場合に考えられるメリットとデメリットをご紹介します。メリット仕事に影響を与えない個人の尊重、自己喪失感を感じなくて良い女性の社会進出の手助けになるかもしれない両家の家名に囚われない公的手続きが不要になる結婚の報告が不要になるデメリット子どもがどちらかの姓を選択する苦悩が発生する日本的な家族観がなくなるかもしれない離婚が増える可能性がある導入初期は珍しがられ、関心の眼差しにさらされる詳しくは「夫婦別姓のメリット・デメリットとは?様々な角度から徹底分析!」で紹介しているので、こちらをご覧ください。 戸籍制度が利用できなくなる?戸籍制度の利用ができなくなるのではないか……という噂もありますが、法務省によると戸籍制度が利用できなくなることはないようです(2018年6月末現在)。Q6選択的夫婦別氏制度が導入された場合,別氏夫婦と同氏夫婦では,どのような点が違ってくるのですか。A。別氏夫婦と同氏夫婦とは,夫婦が同じ氏を名乗っているか,別々の氏を名乗っているかという点が違うだけで,その他の点では両方の夫婦に違いはありません。もちろん,夫婦間の権利義務や子どもに対する親の責任や義務についても,別氏夫婦と同氏夫婦とで異なるところはありません。法務省:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)についてより まとめ日本ではまだ認められていない夫婦別姓。同姓か別姓かを選択できる国では、夫の姓になる女性が多いようです。しかしここで重要なのは、「自由に選ぶことができるかどうか」なのではないでしょうか。夫婦別姓という選択肢が増えることで、今まで結婚を諦めていたかたや事実婚を選んでいたかたが、法律上の夫婦になれるということです。それぞれメリットやデメリットはありますが、自分たちがどのような未来を歩いていきたいかを考えてみるとよいかもしれませんね。 参考:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について平成24年の世論調査の結果我が国における氏の制度の変遷「夫婦別姓が認められないのは国家的損失」青野氏、初弁論で経営者の視点から問題提起事実婚2人が提訴へ戸籍法規定で最高裁「夫婦別姓? 旧姓使えばいいじゃん」→地裁「職場で旧姓禁じていいよ」→弁護士「えっ!?」女子差別撤廃条約女子差別撤廃条約全文資料6 女子差別撤廃委員会の最終見解に対する日本政府コメントについての同委員会の見解(仮訳)夫婦別姓各国の状況
2018年06月28日現在結婚されているかたは、自分の姓についてどうお考えでしょうか。あなたの姓はもとの姓ですか?それとも相手の姓に変更しましたか?変更したかたは、さまざまな手続きが大変だったことと思います。新婚だと、新しい姓にまだなじめていないかもしれません。また逆に、同じ姓になったことで夫婦感が高まり、喜んでいるかたもいらっしゃるでしょう。そこでもし、夫婦別姓が選択できるような社会になったら、どうしますか?今回は夫婦別姓について、そのメリットとデメリットを紹介します。起こり得るかもしれない未来のことを、一緒に考えてみましょう。夫婦別姓の現状一般的には「夫婦別姓」と言われるこの制度ですが、法的には「姓」や「名字」のことを「氏」といいますので、正確には“夫婦別氏”、更に夫婦別姓が可能な制度のことを「選択的夫婦別氏制度」といいます。今の法律では夫婦別姓は認めておらず、結婚したら妻か旦那、どちらか一方の姓を使わなければいけません。女性が姓を改める割合が多数だと思われますが、現在の女性の社会進出により、改姓による不便・不利益などで、夫婦別姓を求める声が高まりつつあります。法務省も夫婦別姓の需要について認識していますが、今はまだ国民の意見が煮詰まってないため、国会で検討していないようです。夫婦や家族の在りかたの多様化のため、夫婦別姓については引き続き検討を進めるのだとか。また、平成24年に国民全体にアンケートした所、夫婦別姓の賛成派と反対派は、両方とも約35%となりました。若い人では約半分が賛成派、反対派は約2割。年配では賛成派が約3割、反対派が約4割となりました。世代間でも考えかたにギャップがあるようです。そういったことも踏まえ、国民の理解のもとに進めるべきものとしているそうです。 夫婦別姓のメリット現法ではまだ夫婦別姓は認められていませんが、もし認められたとしたときに考えられるメリットをご紹介します。仕事に影響を与えないやはり、「自分の名前で築き上げたキャリアを保てる」ことがメリットなのではないでしょうか。姓が変わると、名刺の刷り直しや取引先への説明、書いたマニュアルや論文の著者名が一致しないなどが発生します。姓が変わらないままだと、何の不利益を受けることなく今まで通りキャリアを積んでいくことが可能です。個の尊重・自己喪失感を感じなくて良い姓が変わらないので、個人情報やプライベートが保護されます。名前だけでは結婚したか分からないので、煩わしいこともありません。また、数十年自分の名前で生きてきたこそある「個人」を尊重でき、名前が変わったことに対する自己喪失感もないでしょう。女性の社会進出女性の社会進出により、浮き彫りになっていく「男女格差」や「男女不平等感」。女性が結婚後も自分の名前を堂々と名乗れることで、現代の男性中心の社会が少しずつ変わっていき、いずれ平等な社会が実現できるかもしれません。両家の家名に囚われないどちらかの名字になると、「うちの嫁」「うちの婿」など、その家の人間というふうになってしまいますが、別姓だと両方が自分の家の名を背負うことになります。また、現在は少子化により一人っ子も少なくありません。自分が相手の名字にすることで、実家の名字が途絶えてしまう……といった心配もなくなりそうです。公的手続きが不要になる姓が変わって面倒なのが、名前変更によるさまざまな手続き。旧姓が使われているものはすべて変更の手続きをしなければいけないため、非常に手間と時間とお金がかかります。夫婦別姓になれば、戸籍・免許証・パスポートなどの公的なものから、ハンコ・クレジットカード・銀行口座など私的なものなど、その他多々ある各種手続きが不要になります。結婚の報告が不要氏名変更する必要がないので、会社などへ結婚の報告をする必要がありません。変に勘繰られないのもうれしいポイントですね。 夫婦別姓のデメリット現法ではまだ夫婦別姓は認められていませんが、もし認められたとしたときに考えられるデメリットをご紹介します。日本的な家族観がなくなる?家族全員同じ姓という、夫婦や家族の「絆」や「一体感」が希薄になる可能性があります。日本ではこれまで同姓にしていたという歴史があり、その流れが途絶えるのはさみしいものなのかもしれません。離婚が増える可能性がある同姓の場合、離婚により旧姓へ戻す手続きなどが必要になりますが、別姓だとそういった手続きや周囲への影響が少なくなるため、離婚へのハードルが下がるのではないでしょうか。上でご紹介した「絆」や「一体感」も薄れているので、離婚に踏み切りやすくなる可能性も。導入初期は珍しがられる「選択的夫婦別氏制度」が始まってすぐに別姓にすると、周囲から珍しがられるかもしれません。その子どもたちも関心の矛先になることも。同姓が圧倒的に多い中でのスタートとなるので、はじめは大変かもしれません。子どもがどちらかの姓を選択するデメリットというよりは、夫婦別姓を実現させようと考えたときに浮かぶ問題です。夫婦別姓にすると決めたら、子どもの姓をどちらの姓にすべきか話し合わなければいけません。子どもがすでにいる場合、選ぶ際の苦悩や、選ばれなかったときの苦悩どちらも考えられます。また大きくなったとき、「なぜママ(パパ)と苗字が違うんだろう」という疑問や混乱が生まれたり、万が一離婚することになり子どもと姓が違う場合、子どもの姓だけを変更することに。子どもの健全な育成に影響が出る可能性が考えられます。 現法で夫婦別姓を選択する際のデメリット夫婦別姓は法律上まだ認められていません。そのため、法的には婚姻関係ではない状態である「事実婚」を選択するかたもいます。そうした場合のデメリットについてご紹介します。公的サービスが受けられない相続税の控除・所得税の配偶者控除・医療費控除の合算などができないなど、事実婚には税金関係の権利がありません。また、どちらかが救急車で運ばれたときに夫婦の証明が大変といった、各種サービスを受けることができない、できたとしても説明が面倒だというデメリットがあります。戸籍上は独身になる戸籍上には婚姻の履歴が残らないので、お互いを夫婦だと証明することが難しくなります。子どもが生まれた場合、父親の欄は空欄になる子どもが生まれ出生届を出すと、非嫡出子ということで母親の戸籍に子どもが入ることとなり、未婚の母と同じ扱いになってしまいます。父親と子どもの親子関係を証明するためには、認知の手続きをする必要があります。相続が発生した場合子どもが優先事実婚で夫もしくは妻が亡くなった場合、法定相続人になることができません。父親が認知した子どもがいれば、子どもが優先的に法定相続人となります。しかし、子どもがいない場合は、亡くなった夫もしくは妻の親や兄弟姉妹が法定相続人となります。夫もしくは妻に遺産を相続させたい場合は、公的な遺言書を準備する必要があります。不慮の事故等も考えられるので、早めに用意しておくと安心ですね。しかし、遺言書に「妻(夫)にすべての財産を相続する」と書いてあっても、被相続人の法定相続人(子どもや父母)から、最低限の財産である遺留分を請求される可能性があります。 通称として旧姓を使用する際のデメリット戸籍上は夫婦同名で、通称として旧姓を名乗るパターンでのデメリットは以下のとおりです。公的サービスでは旧姓は使用できない戸籍上は夫婦同姓なので、変更後の名字で登録することになります。旧姓は通称でしかないので、公的な証明にはなりません。 国際結婚で在日になったらどうなる?国際結婚で在日になったときのメリット・デメリットをご紹介します。メリット現在(日本人)の氏か外国人の氏か選べる法律婚なのに夫婦別姓になれるデメリット外国人は日本人側の姓にできない子どもの姓は日本人側の姓となる(日本人が日本人の姓を名乗っている場合は日本人の姓、日本人が外国人の姓を名乗っている場合は、外国人の姓) 最後に現在の「夫婦同姓でなければいけない」というのは、氏を変えたくない人にとっては、結婚のハードルが高くなってしまいますよね。晩婚化、少子化ということもあるので、「選択的夫婦別氏制度」ができるともっと自由に生きられるのかもしれません。しかし、デメリットや課題も多々あります。ただ、こうやってメリット・デメリットを挙げて、どうすればよいのか考え議論することで、よりよい制度へと作り替えられていくのではないでしょうか。まだ認められていない制度ですが、賛成者も反対者も議論を重ねて練って発言していけば、より良い形に収まるのではないかと思います。 参考:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について国際結婚,海外での出生等に関する戸籍Q&A
2018年06月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「夫婦別姓」です。先月、サイボウズの青野慶久社長らが「選択的夫婦別姓を認めないのは憲法違反だ」として、東京地裁に提訴したニュースが話題になりました。青野社長は結婚時に妻の姓にしたところ、株の名義変更などに多額のお金がかかり、飛行機やホテルの予約が本名でないとしてキャンセルされるなど、多くの不利益を実感したといいます。それは憲法の「夫婦の権利の平等」を侵害するものではないか。戸籍を持たない外国人と結婚した場合は夫婦別姓を選べるのに、日本人同士の婚姻ではどちらかの姓を選ばなければいけない。日本人同士でも同姓か別姓かを選択できるルールを作れないか、というのが青野社長の主張です。姓を変えた従業員に対し、雇う側の労力、コスト増についても言及していたのは新鮮でした。反対意見としては、子供の姓はどちらを選べばいいのか、混乱するのではないか。また、別姓を名乗れば家族としての一体感が失われるなどの声が上がっています。現在の戸籍制度ができたのは明治時代。名字は豊かさの象徴で、人々にとって憧れのものでした。家名を代々受け継いでいく家父長制は日本の伝統とされるようになったんですね。しかし、いまは核家族や離婚も増え、家族のあり方も多様化。離婚後300日以内に生まれた子供は自動的に前夫姓になるため、それを恐れて届け出をしない無戸籍児の問題なども起きています。マイナンバー制度など、個人を特定するシステムが完備されたら、もしかしたら戸籍は必要なくなるのか?それとも戸籍制度があるから、個人の証明や信用が保証されているのか。社会の変化に合わせて、改めて議論を重ねる必要はありそうですね。毎日新聞の2015年の世論調査によると、夫婦別姓を選べる制度に賛成は51%、反対の36%を上回っています。それでも現在、婚姻時に夫の姓を名乗る女性は96%と圧倒的多数です。妻の姓を名乗る男性の割合が半数くらいになったら、生活のなかの不具合は改善されるのかもしれません。「結婚したら当然夫の姓を名乗るもの」という意識から変えていくことが、大事なのかもしれませんね。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年2月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
2018年02月17日「仮面夫婦」ってご存知ですか? 仮面夫婦とは、他人や子どもの前では仲の良い夫婦として振る舞っていながらも、実際は関係が冷え切った夫婦のこと。そうした夫婦にならないためにはどうしたらよいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。 1. 仮面夫婦ってどんな夫婦?その特徴仮面夫婦がどんな夫婦なのか、実際に想像するのは難しいですよね。特徴をいくつかご紹介します。お互いに無関心相手がいつどこで何をしようと興味がない、一緒に何かをしようと思わないなど、お互いに無関心な状態です。お互いに自分中心自分が欲しいもの、やりたいことを優先させ、夫婦に困ったことが起きても解決しようとしないで逃げてしまうといったことも特徴です。家でのコミュニケーションがないふたりきりのときの会話は必要最低限。スケジュールのことや子どものことなど、生活に必要な事務連絡のみ。世間話をしたり一緒にテレビを見て笑い合うなどはしません。スキンシップもしない会話をしないのだから、当然触れ合ったりなどしません。セックスレスになることも多いでしょう。他に相手がいることも仮面夫婦を続ける中で「癒し」を求めるために、不倫をしているかたも中にはいるようです。関心がないために相手の不倫に気づかない、気づいても放置・黙認していることもあるのだとか。周りの人からはわからない外では夫婦円満を「演じている」ので、気づかない人も多いでしょう。子どもや親族にも仮面をつけて接しているパターンが多いため、他人からは仮面夫婦だと見抜けません。ただし、子どもにはバレている可能性大です。 2. 仮面夫婦はどうして別れないの?気になるのは「なぜ別れないのか」ですよね。夫婦関係が破綻しているのに、夫婦円満を演じてまで夫婦生活を続けることが不思議です。世間体や子どものため、金銭的問題といった理由が多いと思いますが、今回は「心理的な面」から別れない理由を探ってみます。愛情が残っている?片方もしくは両方に、わずかでも愛情が残っているのかもしれません。まだ離婚までとはいかない関係を保ちたい、より良くしたいと思っていて、きっかけがつかめないままずるずる仮面夫婦を続けているパターンもありそうです。さらに、ふたりでいるときは会話もスキンシップもないので、「相手が何を考えているのかわからない」状態が続きます。仮面夫婦から第一歩を踏み込む勇気はないし、相手のことを知りたがっている自分を認めないように、より厚い仮面を被ってしまうのかも。割り切っている?「夫婦はこんなもの」と割り切って、同居人がいる感覚で生活をしているのかもしれません。離婚に至る大きなきっかけがない限りは、仮面夫婦として生きていくほうが楽な人も中にはいるでしょう。意地になっている?仮面夫婦になるきっかけが、「相手の不倫」「セックスレス」など相手に不満がある場合、意地になって形だけの夫婦生活を続けている可能性も考えられます。特に不倫の場合は、別れないことで相手に罰を与えているのかもしれません。 3. 仮面夫婦にならないためのコミュニケーション悲しくて恐ろしい仮面夫婦ですが、一度そうなってしまえば、解消するのにかなりの時間と根気がいりそうです。仮面夫婦にならないよう、予防を行ったほうが良いでしょう。仮面夫婦にならないためのコミュニケーション術や予防法をご紹介します。スキンシップをたっぷりと夫婦の会話の時間を大切にするのはもちろんですが、「スキンシップ」も非常に重要です。日ごろから手をつないだり、抱きしめたりキスをしたりすることで、セックスレス予防にもつながります。また、スキンシップをすることでさまざまな物質が分泌され、ストレス緩和や幸福感の高まりなどの効果があります。夫婦にとって良いこと尽くしなので、積極的に取り入れていきましょう。> いってらっしゃいのキスで事故に遭わない?驚くべき効果とは> 夫婦のキス事情!キスがもたらす夫婦円満へのカギ夫婦で「一緒に」する運動やゲームなど、夫婦で一緒になにかに取り組んでみるのもおすすめです。共通の趣味ができることで話題も増えますし、それをしている夫婦はしていない夫婦に比べて「仲が良い」というのも、データとして出ているんですよ。身近にあることから一緒に行ってみましょう。> ダイエット効果も上がる?夫婦で運動すると良い理由> 40代が一番危険?いつまでもラブラブ夫婦でいられる方法喧嘩をしたら仲直りお互いの気持ちをぶつけ合うのも大切なことですが、必ず仲直りをするようにしましょう。仲直りの方法は人それぞれかもしれませんが、なによりも「お互いが納得する」ことが大切です。喧嘩と仲直りのルールを作って、お互いにそれを守るようにしましょう。> 【保存版】夫婦喧嘩の仲直りをするための5つの方法> 仲直りのきっかけは?わが家の夫婦喧嘩マイルール 仮面夫婦になるきっかけはさまざまあるでしょう。でも、なってしまったら修復は大変ですし、子どもにも悪影響を与えてしまいます。なによりせっかく愛し合って結婚をしたのに、形だけになってしまうのは悲しいことですよね。仮面夫婦にならないためにも、コミュニケーションやスキンシップは積極的に行うようにしましょう。喧嘩をしても相手を傷つけない、仲直りをするなどのルールを設けてくださいね。ずっと夫婦円満が続くよう意識して行動することが大切です。 参考:「仮面夫婦」を10年続けた人の苦悩と活路なぜか離婚しない・・・仮面夫婦の意味と心理的特徴
2018年02月15日結婚しても夫婦がそれぞれの姓(名字)を名乗る「夫婦別姓」。いまの日本では結婚すると女性が姓を変えることが多いですが、海外では別姓が一般的な国も。いずれ日本もそうなるのでしょうか。今回は夫婦別姓をめぐる法律などの現状から、メリット・デメリットまで詳しくご紹介します。夫婦別姓、日本の法律ではどうなってる?まず大前提として、日本では法的に夫婦別姓が認められていません。婚姻届を出すと法的に「夫婦」>となるわけですが、そのさい男性か女性のどちらかが姓(名字)を変えて、同じ姓を名乗らなくてはいけません。これは「夫婦同氏」といって、民法で決まっています。ちなみに「夫婦別姓」は、正しくは「夫婦別氏」といいます。これは「姓」や「名字」のことを法律用語で「氏」というからですが、一般には夫婦別姓という言葉で知られているので、この記事でも基本的にはそう表記します。■日本ではいつから夫婦同姓に?はじめて法律で定められたのは明治31年の民法です。明治時代から大きな変更がないまま、現在にいたっています。いっぽう世界ではどうかというと、以下のように別姓が基本、もしくは希望のパターンを選択できる国も多くなっています。「夫婦同姓」を法律として強要いているのは、どうやら日本だけのようです。・フランス:同姓、別姓、結合性(夫婦の姓をつなげる)・ドイツ:同姓か別姓・オーストラリア:同姓、別姓、結合性・アメリカ:州により異なる・タイ:別姓、夫の姓で同姓、結合性・韓国:別姓・中国:原則別姓どうして夫婦別姓が注目されているの?「夫婦同姓」の日本では、ほとんどの場合、結婚すると女性が姓を変えています。けれども明治や戦前とはちがって女性の地位は向上し、社会進出が進んでいます。そのなかで「女性だけが姓を変えるのは不公平だ」「仕事をするうえで名前を変えるのは不都合」などの意見が出てきたわけです。さらに世界的にも別姓や結合姓を認める動きが進んでおり、2016年には国連が日本に対して「夫婦同姓は女性差別だ」として撤廃をうながす勧告が出されました。こうした流れもあり、日本政府は「選択的夫婦別氏制度」の導入を検討しています。「選択的夫婦別氏(別姓)」とは、結婚するさいに「希望する夫婦は別姓を選択することもできる」という制度です。先にご紹介したドイツと同じタイプですね。■世の中の意見は2013年実施の世論調査では、選択的夫婦別姓の導入について20代の47.1%が「かまわない」と答えていますが、60代では33.9%。全体として、若い世代は夫婦別姓に対してポジティブなのに対し、高齢になるにしたがってネガティブな意見が増えるようです。 ・選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について|法務省 夫婦別姓の2タイプいま日本で夫婦別姓をしたいなら、どんな選択肢があるのでしょうか。おもな2タイプをご紹介します。■事実婚タイプ婚姻届は出さずに一緒に暮らすタイプです。内縁関係ともいいます。フランスなどでは一般的ですが、日本だと多くはありません。というのも、日本では役所の手続きなど公的な書類や法律では法的に結婚している、配偶者であるということが重要。そのため、事実婚の場合は手続きが複雑になったり、配偶者と認められないこともあったりするからです。■通称タイプ婚姻届は普通に出して、仕事や社会生活では今までどおりの姓(名字)を「通称」として使います。いまの日本では、このタイプが主流なようです。ちなみに筆者が働いていた会社や同業他社も、ほとんどの人が「通称」として旧姓のまま働いていました。ただし、身分証明書や公的な書類では通称は使えません。夫婦別姓のメリットは?夫婦別姓のメリットは、つぎのようなものが挙げられます。■アイデンティティを守れる結婚前の姓(名字)はその人のアイデンティティの1つ。ちがう名字で呼ばれることに抵抗がある人や、自分の名字に愛着のある人も、夫婦別姓なら問題をクリアできます。■仕事上、姓が変わることで発生するデメリットの回避仕事をするうえで、名字が変わると取引先にいちいち説明しなければなりませんし、メールアドレスの変更など煩雑な手続きも増えてしまいます。別姓なら問題ありません。■結婚・離婚というプライバシーを名前から知られずに済む夫婦同姓の場合、結婚や離婚というプライバシーが名前から筒抜けです。たとえば離婚したとき、取引先の相手にまで「あれ、お名前変わりましたよね。ご結婚ですか?」なんてきかれるのは不快でしょう。逆に周りが気をつかうこともありますよね。■煩雑な手続きをしなくて済む(法的に認められれば)パスポート、免許証、クレジットカード、銀行やネットの名義……結婚して名前を変えると、膨大な事務手続きが発生します。平日の日中しか窓口が開いていないことも多いので、とくに働いている人にはかなりの負担。法的に別姓が認められれば、こうした負担がなくなります。■ウーマンエキサイトでの旧姓問題(編集部談)エキサイトにも結婚後、旧姓を通称としてそのまま使っている女性社員が多数います。そこで、困るのが保育園からの急な連絡。子供の発熱などで実の姓で会社に電話がかかってきます。あれ、〇〇さんって誰でしたでしょうか!? ということが毎年起きております。夫婦別姓のデメリットは? 夫婦別姓のデメリットについては、おもに事実婚タイプが直面する「制度」問題と、通称タイプも関係する「日常生活」という2つの角度からご紹介します。■制度の問題・社会保険が「扶養」扱いにならない・遺産相続で「配偶者」として認められない事実婚だと、通常の手続きでは保険や遺産相続で配偶者として扱われません。後でご紹介する、プラスアルファの手続きが必要になります。■子どもの問題法的夫婦の子どもは自動的に夫婦の子として戸籍に入りますが、事実婚の場合は父親不明としてママの戸籍に入ります。認知届を出せばパパの子になりますが、非摘出子>であることには変わりありません。ただし2013年の法改正で相続などについて摘出子/非摘出子を区別することはなくなったため、今では言葉だけのちがいです。また、選択的夫婦別姓が成立した場合でも、子どもはどちらかの姓を選ばなくてはなりません。そのため、親と姓がちがうことについて世間に説明が必要……といったデメリットも。■日常生活・世間から「変わってる」と見られるとくに年配層は夫婦別姓に対してネガティブな方も多いため、「変わった夫婦」「家族がバラバラになる」といった見方をされることもあるようです。・宅配便や郵便の受取で手こずることがある表札に両方の名字を出していないと、配達スタッフからいちいち確認されることもあるようです。ただし郵便は転居届を出していれば問題ありませんし、宅配便も「届かない」といったことはめったにありません。遺産相続、保険、子どもの姓、戸籍…問題点はどうクリアする? 制度の問題については、ちょっと面倒ですが手続きをきちんとすれば、おおよそクリアできます。■社会保険事実婚でもパートナーを「扶養」に入れたい場合、住民票を同一世帯にして、相手の続柄を「夫(未届け)」または「妻(未届け)」にすればOKです。加入している保険によっては申立書や理由を記入する必要のあるケースもありますが、窓口や会社できちんと説明すれば大丈夫です。■遺産相続事実婚の場合、法的な「配偶者」ではないのでパートナーが亡くなっても基本的には遺産をもらえません。その場合、パートナーに遺言書を残してもらいましょう。ただし遺言が法的に有効となるには複雑な条件があるので、専門家に相談したほうがいいでしょう。■子どもの姓と戸籍事実婚の場合は、子どもは放っておくと母親の戸籍に入る=母親の姓になります。子どもを父親の姓にしたい場合は、父親が認知して「養子」にしましょう。実の子を養子というのもちょっとヘンな感じですが、そうすると父親の戸籍に入る=父親の姓に変えることができます。「夫婦」の考えは千差万別! 夫婦別姓にはいろいろなメリットがありますが、法的に認められていないこともあり、手続きが面倒だったり、世間の理解が得にくい面も。別姓を選ぶなら、今回ご紹介したような「デメリットを回避する手続き」をきちんととりましょう。同姓も別姓も、どちらを選択するかはご夫婦しだいです。もし自分たちとちがう考えのご夫婦と出会っても、それぞれの考えを尊重できるようにしたいものですね。
2017年02月13日「卒婚」という言葉、みなさまご存知でしょうか?「結婚を卒業する」。あれ、それって「離婚」…?でも離婚とは違うらしいんです。最近、学業以外に「卒業」って言葉みんな頻繁に使いすぎ!普通に「退職」「脱退」とかでいいじゃん!と謎の怒りを持っていたわたしに、この「卒婚」という言葉は全くもって理解できませんでした。卒婚とは?「卒婚」。わたしはこの言葉をミセス向けの雑誌で見つけました。わたしが知らないだけで、メジャーな言葉なの?と思って早速検索。Google検索では約 9,090,000 件ヒット(2016年9月末現在)。またサジェストには「卒婚」まで入れると、続いて「意味」「ブログ」「加山雄三」などのキーワードが出現。最近の言葉かと思ったら、すでに2004年にフリーライターの杉山 由美子氏が『卒婚のススメ―後半生もハッピーに生きるため結婚のかたちを変えてみる』という本を出版していました。そして加山雄三氏は、奥様がNYへ移住し「卒婚」したと、2014年に女性週刊誌に報じられていました。申し訳ございません。わたしが無知でした。「卒婚」とは、籍は抜かずに法律上は夫婦のまま、結婚から卒業することだそう。調べるまで、「事実婚」の反対のようなもの?と思っていたのですが、籍はそのままですし、別居する夫婦も入れば同居のままと、卒婚スタイルは夫婦それぞれ自由とのこと。卒婚という言葉を調べていくうちに、「熟年離婚」を回避する形で生まれた「卒婚」が、子育てが一段落したシニア世代だけはなく、40代でも選択をするひとが出てきたように思いました。どういう流れで卒婚するの?卒婚を提案するのは妻からが多いそう。夫として、妻としてのそれぞれの役割を卒業するという「卒婚」。お互い自由に、そして精神的にも経済的にも自立して生きるための選択肢のようです。またシニア世代より下の世代だと、奥様がお店を構えたもののご主人が転勤となったのがきっかけで卒婚する夫婦や、親の介護が必要となり、そちらで手一杯となったために卒婚を選ぶというケースもある様子。なかには夫と離婚したいけど、子どもの受験で片親は不利というウワサを聞いて奥様だけ「精神的卒婚」をしているというケース、夫と姑にほとほと愛想がつきて離婚を見据えた「卒婚」をしているかたもいるようです(それは「卒婚」というより「仮面夫婦」なのでは……)。卒婚っていいもの?たしかに「卒婚」は新しい夫婦のスタイルと言えます。ですが定義が人それぞれで、また受け止めかたも違います。卒婚を自由だと捉えるひとも、中途半端だと捉えるひとも、いやまだ「家族」として縛られていると考えるひともいるでしょう。実際わたしも「えー、さっさと離婚か別居したらよくない?え、同居でも卒婚ってありなの?なんじゃそりゃ」と思っていましたから。しかしいざ離婚となれば、長い夫婦生活でできた共有の財産も多くなり、手続きも大変。時間も精神力も多く取られてしまうのであれば、卒婚は一時的にストップさせる手段となります。それにたとえ母親がいきなり「熟年離婚よ!」と言い出したときにも、「まぁ、慌てず卒婚からはじめてみれば?」という言葉をかければ、家族全員が冷静になる時間もできて、娘・息子世代も慌てずにすむかもしれません。また先の独立や介護のケースのように、「夫」や「妻」の役割から一時的に解放され、誰にも気を使わずに「経営者」や「娘」という役割にだけ集中できるのもメリット。病気やケガなどいざというとき、法律上は「夫婦」ですから、安心感もあるでしょう。卒婚は今だけ?ただ、女性が活躍する社会、イクメンなど男女の役割が区切られなくなってきた現代で、あと30年も経てば、「妻(夫)としての役割から開放されたい、だから卒婚したい!」という声の理解者は少なくなりそうな気もします。女は家事を、男は仕事をという価値観のなかで結婚した世代の夫婦が、現代の新しい考え方に合わせるためのひとつの方法が卒婚であり、若い世代が使ってしまうと、上の「仮面夫婦では?」というような、ひずみが起きるのかもしれません。調べてみるまでは全く理解できないスタイルでしたが、いろいろ調べていると、卒婚もたしかにひとつのスタイルなのかもしれない、そう思い始めました。みなさんは「卒婚」についてどう考えますか?ライター:三谷 アイ
2016年10月13日「入籍することこそが結婚である」という観念が薄くなり、事実婚や週末婚といった形態を選ぶ人が増えている近年。こうした結婚観の変化は若者特有のものではなく、シニア層でも広がりを見せているようです。とくに、夫婦別姓が法律的に認められていない現状では、改姓せずに済む“事実婚”に対するニーズが絶えることはありません。そこで事実婚とはどういうものか、そのメリットとデメリットを改めておさらいしてみたいと思います。 事実婚とは?事実婚とは、当事者の夫婦が主体的に婚姻届を出すことなく、事実上の夫婦生活を営んでいる状態を指します。いわゆる「同棲」状態との違いは「夫婦であるという意思」が共有されているかどうか。また扶助義務や貞操義務、財産分与請求権などが付与されるといった違いもあります。とはいえ、やはり一般的な届出婚と異なる部分はたくさんあります。事実婚を選んだ際のメリット・デメリットについて見ていきましょう。事実婚のメリット1. 姓を揃える必要がない2. 改姓に伴う手続きを省くことができる3. 離婚の際にバツが付くことがない現在では、夫婦別姓のために事実婚を行う夫婦が多いようです。届出婚の場合でも職場などで通称としてこれまでの姓を使うことはできますが、この場合は(2)のメリットが得られないことに加え、二つの姓を使い分ける煩雑さも出てきます。また、事実婚では嫁・婿といった概念がないため、対等な夫婦関係を築きやすいという声も。事実婚のデメリット1. 社会的認知度が低い2. 子どもが非嫡出子になる3. 夫婦間の相続権がない・配偶者控除が受けられない4. 家族向けのサービスが受けられない場合がある事実婚は増加傾向にあるとはいえ、やはりまだまだ社会に受容されていないのが現状。子どもが非嫡出子になるのを避けるために、子どもが生まれたタイミングで届出婚する夫婦も多いようです。子どもが非嫡出子になると戸籍上の手続きや、届出婚では得られる権利を手放さなければならないなどの問題が出てきます。自由な選択の代わりに自立が求められる、というのが事実婚の現状なのです。事実婚にはメリットもデメリットもたくさんあります。こうした現状をよく把握した上で適切な方法を選びたいですね。ライター:メオトーク編集部
2016年09月14日結婚した後も仕事で旧姓を使い続ける女性は多いもの。もともと名乗っていた姓とはいえ、旧姓は現在の姓ではないため、時には不都合も出てきます。日本では結婚する際に、配偶者のどちらかの姓に変える必要がありますが、海外は夫婦別姓を選べる国も。実際どのような状況になっているのでしょうか?フランスには3つの選択肢があるフランスの場合、姓は「同姓」「別姓」「複合姓」という3つの選択肢があります。・同姓…どちらかの姓に変える・別姓…結婚しても、それぞれの姓を維持する・複合性…配偶者の姓を自分の姓と併記する複合性の場合、どちらの姓を先に持ってくるかは自由です。複合性同士が結婚したらどうなる?仏調査会社BVAが出した2011年の統計によれば、結婚後も結婚前の姓を維持したいと答えたフランス人女性は20%。また複合姓を望む女性は34%でした。つまり合わせて54%のフランス人女性が、何らかの形で結婚後も元の姓を残したいと考えています。フランス人男性はもっと割合が高く、76%が結婚後もそのままの姓でいたいと答えています。複合姓の希望者も20%いました。一方で、結婚後に配偶者の姓に変えたいと願う人は4%しかいません。ちなみに複合姓同士が結婚し、新たな複合姓を作りたい時は、それぞれから姓を1つずつ選び、複合姓とします。子どもの姓はどうしているのかフランスでは子どもが生まれた場合、父親の姓を継ぐことがほとんどです。仏国立統計経済研究所(INSEE)が調べた2014年統計によると、結婚しているカップルの95%は父親の姓を子どもにつけています。婚姻関係のない事実婚のカップルでも、子どもは75%が父親の姓です。そして11%が母親の姓、11%が父・母の順の複合姓を選択しています。母親が外国人の国際結婚の場合はどうでしょうか? 例えば日仏カップルの76%は父親の姓を子どもに付けていますが、スペインまたはポルトガルとフランスのカップルは、それぞれ34%、35%と低目の結果に。その代わり、スペインとフランスのカップルの57%は父・母の順の複合姓を選び、ポルトガルとフランスのカップルは46%が母・父の順の複合姓を希望しています。子どもの姓の選択にも、パートナーのお国柄が反映されているようです。このようにフランスは姓の選択に幅があるのに加え、離婚・再婚する人も多く、前のパートナーとの子どもや新しいパートナーとの子ども含め、家族の中にさまざまな姓が並ぶことがよくあります。現代フランスを象徴する光景の1つと言えるでしょう。(加藤亨延)
2016年04月12日12月16日、夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲とする判決が最高裁判所で出された。この制度が日本の社会に定着している、「呼称をひとつにするのは合理性がある」などの理由が挙げられているが、この判決は多くの議論を呼んだ。これをお隣・中国はどう見ているのだろうか。○中国は夫婦別姓、両者の姓を組み合わせることも中国の状況はというと、中華人民共和国成立後の1950年から夫婦で別姓を用いることができるようになっている。では子どもはどうなるのかと言うと、父親の姓を用いることが多いようだ。だが、一人っ子政策(現在は停止されている)になってからは母方もだまっておらず、母方の姓を用いることも増えたという。あるいは、両者の姓を組み合わせることもある。台湾の場合も別姓が多いが、妻が夫の姓を上に追加して2文字の姓にすることもよく見られる。○「日本は男女の不平等がひどい」では、中国人たちは日本の判決についてどう思っているのか。中国版ツイッターである「ウェイボー」に上がっているコメントはこんな感じである。「日本は男女の不平等がひどいから、夫婦別姓の裁判もダメだった」「日本の女の子がかわいそう」「夫婦は絶対に同姓じゃなきゃいけないとか、女性は離婚後100日間は再婚しちゃいけないとか、全然意味分からない」「同姓だからって帰属感が生まれるわけじゃないよね」「日本人は一家が同じ姓じゃないのは変だというし、中国人はその逆を言うけど、どちらもその理由を伝統としている」「夫婦が別姓にできなくて討論するなんて、ここだけは日本がホントにかわいそう。日本の伝統だって言うけど、伝統って全部受け継がなきゃいけないものなの? 」「こういうのは日本の女性の地位が高くなってきたから、考え方が変わってきて権利を主張するようになったってことだよね。いいことだと思う」中国人は今回の日本の判決に対し不満・否定的なイメージをもつ人が多いようだ。その言葉からは自国の夫婦別姓の状況に満足している様子がうかがえた。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年12月25日「夫婦別姓」を認めない民法の規定が憲法違反かどうか、最高裁が初めて判断を示す見通しだ。「同姓」か「別姓」か「選択的夫婦別姓」か――マイナビニュース会員300人に、「夫婦別姓」についてどういう考えを持っているか聞いてみた。Q.「夫婦別姓」についてどう思いますか? あなたの考えに近いものを選んでください。結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき 71.3%結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき 23.7%結婚したら全員が「夫婦別姓」にするべき 2.7%その他 2.3%Q.それはどうしてですか?○結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき・「いろいろな考えの人がいるので、選べるようにしたらもめないと思う」(28歳女性/神奈川県/機械・精密機器/技術職)・「人それぞれの考えがあると思うので」(34歳女性/奈良県/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「自由に決められた方がいいと思う」(28歳女性/栃木県/金融・証券/営業職)・「当事者の自由に決められるべき問題だから」(50歳以上男性/広島県/その他/事務系専門職)・「名字を変えるのは女性にとっては面倒で大変なことだし、もしも愛着があるのだったら変える必要はないと思います。個人の自由だと思うから」(32歳女性/東京都/その他/クリエイティブ職)・「メリットが多い方を選べばいい」(33歳女性/千葉県/その他/その他)・「仕事の都合もあるから」(29歳女性/神奈川県/金融・証券/販売職・サービス系)・「仕事を頑張っている女性もいるのだから、必ずしも男性の姓にする必要もないと考えるから」(44歳男性/東京都/情報・IT/技術職)・「どちらかの家に入る、という発想が専業主婦時代のものだから。いまでは共働きが普通になっており、姓をかえて仕事をしたくない人もいるだろうから」(36歳男性/東京都/機械・精密機器/営業職)・「同姓や別姓をそれぞれ望んでいる人がいるから片方に決めるのはよくないから」(33歳女性/静岡県/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「法律で選択権を与えるだけでも、同姓にせざるを得ないことで苦しむ人が減るから」(31歳女性/神奈川県/学校・教育関連/技術職)・「個人的には夫婦同姓が良いと思うが、名字が変わることによって偶然変な名前になっちゃう人などはかわいそうなので、選べるようにしても良いと思う」(30歳女性/東京都/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「私は、同姓になることで夫婦になったと感じられると考えるのですが、世の中に、別姓が認められていないために事実婚というカップルもいるので、選択可能にすれば良いと思う」(41歳女性/愛知県/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「自分はそれまでの人生を放棄するみたいで名字を変えたくないけれど、夫婦同姓にしたい人もいるだろうと思うから」(50歳以上女性/東京都/情報・IT/事務系専門職)・「自分の名字が嫌いで結婚したら変えたい人もいるだろうし、逆の人もいるだろうから」(27歳女性/埼玉県/金融・証券/事務系専門職)・「結婚や出産が増えるなら何でもやるべき」(50歳以上男性/神奈川県/電機/技術職)・「するべき、とは思わない。でもどちらも認められるべき。別姓にする人は、これまでの習慣とは違うことをやっているのだから、その都度説明をするなり周囲の人を混乱させないようにする努力はして当然だと思う」(30歳女性/神奈川県/通信/事務系専門職)○結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき・「結婚のあり方が180度変わってしまうと思う」(25歳男性/埼玉県/運輸・倉庫/事務系専門職)・「夫婦としてのつながりが薄く感じられそうだから」(31歳男性/東京都/運輸・倉庫/技術職)・「誰が誰の家族なのかわかりやすいし、同姓になることで家族の一体感も出るから」(35歳男性/北海道/情報・IT/技術職)・「普通だと思うから」(33歳男性/富山県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「慣習的に」(25歳男性/奈良県/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「日本の伝統は大事にしていくべき」(32歳男性/埼玉県/機械・精密機器/技術職)・「日本の伝統を自分の考えごときでつぶそうとするのは浅はかすぎますよ」(37歳男性/東京都/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「子どものため」(28歳女性/兵庫県/その他/その他)・「子供の教育に影響するし、簡単に離婚できる社会になる。選択性というが社会全体に影響する問題」(38歳男性/神奈川県/不動産/営業職)・「混乱すると思うから。別姓にしたら何か事情があるんだなと勝手に勘ぐるし…」(26歳女性/広島県/医療・福祉/専門職)・「日本の国体の問題。個人の自由とか、そういう矮小な問題ではない」(48歳男性/東京都/アパレル・繊維/事務系専門職)・「社会通念上も原則を変える必要性を感じない。仕事上は旧姓といった方法も一般化している。別姓の場合、子どもがどちらの姓を名乗るかという問題もある」(35歳男性/奈良県/金属・鉄鋼・化学/その他)・「不倫につながると思うので」(42歳男性/千葉県/電機/技術職)○結婚したら全員が「夫婦別姓」にするべき・「時代の流れがそうだから」(25歳女性/大阪府/情報・IT/技術職)・「合わせる必要はないから」(32歳男性/鳥取県/学校・教育関連/専門職)・「手続きが煩瑣だから」(28歳女性/東京都/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)○その他・「どうでもいい」(24歳男性/長野県/印刷・紙パルプ/技術職)・「なんでもいい。いちいち面倒」(29歳女性/東京都/情報・IT/営業職)今回のアンケートでは、「『夫婦同姓』か『夫婦別姓』か選べるようにするべき」(71.3%)を選んだ人が圧倒的に多かった。「自由に決められたほうがいい」というストレートな理由のほか、自分とは別の選択をする人がいることも認めたいという声も挙がっていた。次いで多い「全員が『夫婦同姓』にするべき」(23.7%)を選んだ人からは、あるべき結婚・家族のあり方への言及のほか、「子どものため」という意見があった。「全員が『夫婦別姓』にするべき」(2.7%)と思う人からは、「時代の流れがそうだから」「合わせる必要はない」などの理由が挙げられた。調査時期: 2015年2月27日~28日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 300人(男性116人、女性184人)調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年03月04日夫婦によって睡眠環境は異なります。多くの夫婦は一緒に寝ているのでしょうか?それとも別々?多くの夫婦がどうやって寝ているのか、なかなか聞けないところですよね。今回は、夫婦の睡眠事情についてご紹介します。約9割の夫婦は一緒の睡眠環境で寝ている!女性向けサイトで、いまどきの夫婦の寝室事情を調査することを目的として、「旦那様と一緒に寝ているかどうか」を調査したそうです。その結果、『一緒に寝ている』と答えた人は87%。約9割の夫婦が、一緒の寝室で寝ているそうです。別々の寝室で寝ている夫婦は、13%で全体の1割程度という結果がでています。しかし、これは結婚年数によっても変化するようです。夫婦は結婚○年目から別々に寝始める?!次は、結婚年数ごとの結果をみてみたいと思います。結婚1年目だと96%の夫婦が一緒に寝ているとのこと。しかし、6~10年になると80%までその割合は下がります。さらに、11~20年になると65%にまで下がります。結婚5年目あたりから一気に一緒に寝る割合が下がっていき、10年を超えるとそこからさらに15%下がる傾向にあることがわかりました。結婚年数が経つにつれて、寝室やベッドを分ける夫婦が増える傾向にあります。睡眠環境を別々にしたい理由別々で寝ている夫婦にもさまざまな理由があるようです。まずはイビキ問題。相手のイビキがうるさくて眠れない、ということも多いようです。また、ひとりの時間を確保したいという人もいます。さらに大きく影響するのが子どもの問題です。夫婦で寝ていたが、子どもが生まれたことで別々で眠るようになった、という家庭もあるようです。また、生活リズムが違うと、一緒に眠ることも難しくなります。睡眠環境が違うからといって、家庭に問題があるわけではありません。夫婦にとって最適な睡眠環境を選ぶようにしましょう。【参考】朝日新聞『【引越し侍/エイチーム】夫婦が別々で寝始めるタイミングは、結婚○年目だった!?~誰と寝ている?ベッドのサイズは?いまどき夫婦の寝室を徹底調査!~』Photo by Vladimir Pustovit
2014年10月07日