映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の公開記念舞台挨拶が7日に都内で行われ、阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、白石和彌監督が登場した。櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。謎の男・金山(岩田剛典)を演じた岩田は、作中では顔の半分が隠れるほどの長髪姿で登場しており「エンドロールを見てみて『岩田、いたっけな』と言われてるそうなんです」と苦笑する。「こういった役柄も新しいチャレンジでしたし、白石監督は僕のことをどういう風に思われてたのかなと感じて」と言いつつ、自分の姿については「母親に似てるなと。僕母親似なんですよ。長髪にすると面影あるな」と表していた。白石監督は、岩田について「普段はもちろんスーパースターと認識しておりまして、とてもかっこいい方だとは思っていますが、岩田さんのお芝居をしている姿とかを見て、当然どんな役でもできるだろうなというのはありました。本当に微妙なラインの上を歩かなければいけない役で、俳優としての力も必要ですし、難しい役どころなので、思い切ってお願いしてみた」と、今回の役のオファーをした理由について明かす。さらに「役の上では存在感を消してくれてるんですけど、どんな姿になっても、岩田さんの持ってる色気とか立ち姿のかっこよさというのは出てきて、素敵な方だなと思いました」と絶賛し、岩田は「恐縮です。ありがとうございます」と頭を下げていた。
2022年05月07日MONGOL800とWANIMAが、スプリットEP『愛彌々』(読み:あいやいや)を6月22日にリリースすることを発表した。今回のコラボレーションは、昨年ラジオ番組で行われたキヨサクとKENTAの対談内での「いつかコラボレーションしよう」という言葉をキッカケに実現。お互いのライブやイベント、メディアやフェスなどでの競演を通じて親交を深めていた2組だが、タッグを組むのは今回が初となる。EPには2組がともに制作した表題曲「愛彌々」をはじめ、MONGOL800がWANIMAに提供した楽曲「LAST PARADISE」、WANIMAがMONGOL800に提供した「てぃんがーら」、そして両バンドの楽曲「rainbow」「1106」のカバーを収録。併せて公開されたティザー映像では、両バンドによるレコーディングの模様が収められている。また、大阪、東京、名古屋、沖縄でスプリットツアー『MONGOL800×WANIMA -愛彌々- TOUR 2022』を行うことが決定した。チケットは、スプリットEPのCD購入者を対象とした先行受付が6月22日正午より実施される。MONGOL800×WANIMA『愛彌々』ティザー映像■『愛彌々』特設サイト:<リリース情報>MONGOL800×WANIMA スプレットEP『愛彌々』2022年6月22日(水) リリース価格:1,980円(税込)MONGOL800×WANIMA『愛彌々』ジャケット【収録曲】M1. 愛彌々 / MONGOL800×WANIMAM2. LAST PARADISE / WANIMA(MONGOL800提供曲)M3. てぃんがーら / MONGOL800(WANIMA提供曲)M4. rainbow / WANIMA(カバー)M5. 1106 / MONGOL800(カバー)【特典情報】■早期予約特典:『愛彌々』オリジナルティッシュBOXカバーMONGOL800×WANIMA『愛彌々』早期予約特典:『愛彌々』オリジナルティッシュBOXカバー受付期間:5月6日(金) 19:00〜5月29日(日) 23:59まで※店頭の場合は各店の閉店時間まで※一部早期予約特典対象外の店舗もございます。また、一部ECショップでは特典ナシのカートもございます。詳しくは各店・ECショップにお問い合わせください。※Amazonは5月7日0時より予約開始予定※特典画像はイメージです。■封入特典:『MONGOL800×WANIMA -愛彌々- TOUR 2022』CD封入先行受付期間:6月22日(水) 12:00~6月28日(火) 23:59■チェーン別特典:『愛彌々』オリジナルステッカー【対象店舗】・TOWER RECORDS全店(オンライン含む / 一部店舗除く)・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く) / TSUTAYAオンラインショッピング(予約のみ)・HMV(一部店舗除く) / HMVオンラインショッピング(予約のみ)・WonderGOO/新星堂(一部店舖除く)および新星堂WonderGOOオンライン・楽天ブックス・セブンネットショッピング・サポート店※チェーン別特典の絵柄はチェーン毎で異なります。絵柄は後日発表となります。※チェーン別特典はなくなり次第終了となります。※サポート店詳細は後日発表となります。予約リンク:※Amazon.co.jpは5月7日0時より予約開始予定<ツアー情報>MONGOL800×WANIMA -愛彌々- TOUR 20228月15日(月) 大阪・オリックス劇場8月17日(水) 東京・LINE CUBE SHIBUYA8月18日(木) 東京・LINE CUBE SHIBUYA8月23日(火) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール9月11日(日) 沖縄・コンベンションセンター 劇場棟前売チケット:全席指定6,900円(税込)MONGOL800 -etc.works- TOUR 2022※終了分は割愛5月7日(日) 静岡・三島市文化会館5月14日(土) 大阪・フェスティバルホール5月15日(日) 福岡・福岡市民会館5月21日(土) 三重・シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢5月27日(金) 広島・JMSアステールプラザ5月29日(日) 岡山・岡山市立市民文化ホール6月3日(金) 熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール6月5日(日) 鹿児島・川商ホール6月18日(土) 島根・安来市総合文化ホール アテピア6月19日(日) 兵庫・あましんアルカイックホール6月24日(金) 愛知・名古屋市公会堂6月25日(土) 長野・ホクト文化ホール7月2日(土) 沖縄・沖縄市民会館詳細はこちら:<イベント情報>WANIMA主催フェス『1CHANCE FESTIVAL 2022』9月3日(土)・4日(日) 熊本県農業公園カントリーパーク(野外公演・雨天決行)開場 9:00 / 開演 11:30出演者:WANIMA ほか『1CHANCE FESTIVAL 2022』告知画像【チケット情報】・1日券立ち位置指定:10,000円(税込) / 小人:7,900円(税込)・2日券立ち位置指定:19,000円(税込) / 小人:14,800円(税込)※入園料込み、電子チケットのみ / お一人様4枚まで / 小学生以上 要チケット※未就学児童は保護者1人につき1名まで膝上での観覧無料※出演アーティストごとにステージ前方立ち位置指定エリアをご用意致します。※ステージ前方エリアはアーティストごとの入れ替えとなり、抽選となります。別途公演日2週間程前にご案内致します。『1CHANCE FESTIVAL 2022』告知映像イベントオフィシャルサイト:関連リンクMONGOL800 オフィシャルサイト: オフィシャルサイト:
2022年05月06日いま日本映画界で最も注目される白石和彌監督が、阿部サダヲ、岡田健史を迎えて注目の作家・櫛木理宇の最高傑作を映画化した『死刑にいたる病』。この度、次々と謎が浮かび上がる岩田剛典演じる謎の男・金山と中山美穂演じる雅也の母・衿子の人物像に迫る2種類の特別映像が解禁された。24人もの若者を殺した連続殺人鬼・榛村(阿部サダヲ)から届いた冤罪証明の依頼をきっかけに、大学生・雅也(岡田健史)が事件を独自に調べ始めるが、次第に榛村と事件に翻弄されていく本作。やがて、事件を調べる雅也の前に現れた謎の男・金山、事件とは何も接点がないと思われた雅也・母の2人の“謎”が浮かび上がる。金山編の映像には、怪しい言動、様々な証言が交錯する中、最後の事件の被害者・根津の殺害現場となった森を訪れた雅也、そしてその前に突如姿を現す金山が映っている。もう一方の雅也の母・衿子編は、彼女が内気な性格であることが伺え、「あなた決めてよ、お母さん決められないから…」との口癖が印象的な映像。そして映像の最後には、雅也がある人物と衿子が一緒に写っている写真を見つける様子が収められている。どちらも衝撃的な場面で幕を閉じ、緊迫感あるものに仕上がった。『死刑にいたる病』は5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月6日より全国にて公開©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年05月05日ミステリー作家・櫛木理宇の最高傑作とも言われている『死刑にいたる病』が、ついに実写映画化。『孤狼の血』や『凶悪』で知られる白石和彌監督が手掛けたこともあり、原作ファンのみならず、映画ファンからも注目を集めている1本となっています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。阿部サダヲさん【映画、ときどき私】 vol. 480劇中では、世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼・榛村(はいむら)を演じた阿部さん。岡田健史さんや岩田剛典さん、中山美穂さんといった豪華俳優陣との共演はもちろん、阿部さんの見事な怪演ぶりがすでに話題となっています。今回は、役作りの裏側や現場での忘れられないエピソード、そして日常生活におけるこだわりなどについて、お話いただきました。―『彼女がその名を知らない鳥たち』に引き続き、すごい役で白石監督からオファーがきましたが、どのようなお気持ちでしたか?阿部さん白石監督とはまたご一緒したいと思っていたので、声をかけていただいたときはうれしかったです。ただ、まさか24人も殺している殺人犯の役になるとは考えもしませんでしたが……。でも、役者である限り、この榛村という人物は一生に一度あるかないかくらいの役ではありましたし、先輩たちからも「凶悪な役とか合うんじゃない?」と言われたこともあったので、挑戦したいと思いました。―これまでも幅広い役どころを演じられているので、シリアルキラーの役が初めてというのは少し意外な感じがしました。阿部さんファンの方が教えてくださったんですが、歴代の作品のなかで刑務所に入っていることは多いみたいです(笑)。でも、ここまでひどい殺人犯ではなく、どれも軽犯罪ですが。とはいえ、捕まっている場面や面会のシーンがけっこうあったので、演じたことがありそうというイメージがあるのかもしれません。―では、実際に演じてみて、いかがでしたか?阿部さん人をいたぶる場面では、経験したことのないようなことばかりでしたし、けっこうハードな描写も多かったので、気持ち的にはきついところもありました。でも、撮影自体は楽しかったです。実は、血が流れるものやゾンビが得意ではない―ちなみに、原作は読まれてから現場に入られたのでしょうか。阿部さん偶然、妻が読んでいたので、家に原作がありましたが、身近にあったことに驚きました。このような話を思いつくことに驚きましたが、すごくおもしろかったです。―ということは、こういったタイプのサスペンスやミステリーなどはお好きですか?阿部さんいや、苦手です(笑)。というより、怖いです。実は、血が流れるものが苦手で、ゾンビとかもあまり得意ではなくて……。なので、この作品では、本当にひどいことをしているなと自分でも思ったほどです。―苦手な方がされているとは思えないほどの狂気で、特に目の迫力がすごかったですが、そこは意識されていましたか?阿部さん僕自身はあまり気にしていませんでしたが、監督は『彼女がその名を知らない鳥たち』で僕が見せた目の怖さが印象に残っていたので今回の配役をしたとおっしゃっていました。男性を突き飛ばすシーンのときに、「5分前に人を殺したような顔をしてほしい」と言われて作った表情でしたが、監督はそういうところを伝えたかったのかもしれないですね。岡田くんに引き出されるようなところはあった―なかでも、引き込まれたのは、岡田健史さんとの面会のシーン。綿密なリハを行っていたのか、それとも本番でぶつかり合う感じだったのか、現場の様子を教えてください。阿部さん岡田くんとは撮影に入るずいぶん前に1回だけ本読みで顔を合わせたくらいで、全然会っていなかったので、どういう芝居をしてくるかもまったくわからない状態でした。なので、面会シーンは僕もすごく楽しみだったんです。岡田くんが外で何をしていて、どんな芝居をしているかを僕は見られないので刺激的でしたね。それに、彼は純粋な方なので、外から帰ってくるたびに顔が変わっていくんですけど、それがおもしろくて。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、彼が僕のことを“ある人物”と勘違いしているシーンでは、不思議な表情を浮かべていて、そういうふうにアプローチしてくるのかと驚かされました。それを受けて僕も違うパターンで行きましたが、そんな感じで僕も引き出されるような感じはあったのかなと。本当に予測不能でおもしろい方ですよ、岡田くんは。―ぜひ、おふたりの表情には注目していただきたいですね。そのほかにも豪華な共演者が揃っていましたが、印象に残っている方といえば?阿部さん中山美穂さんは、会えるだけでうれしかったですね(笑)。だって、中山美穂さんですよ!僕が芝居を始める前から見ていて、すごい時代を生きてきた方ですからね。―共演者というよりは、ファン目線に近い感じだったと。阿部さんそうですね。でも、度胸がなくて話しかけられませんでした……。ずっと見てたんだから、話しかければいいのにと思うんですが。―ということは、一度も声をかけられずに終わってしまったのですか?阿部さん川辺で撮影していたときに、確か僕が蚊に刺されて、「ここは蚊がいますよ」くらいは言った気がします(笑)。でも、その1回きりなので、もう少し話しかければよかったなとは思いました。人を操るよりも、操られるほうが楽に感じる―それは次回の共演に持ち越しですね。完成した作品をご覧になったとき、気になるシーンなどはありましたか?阿部さん岡田くんが外で動いている様子を見るのは初めてだったので、まずはそれが楽しみでした。自分のシーンでいうと冒頭のほうにレコードを聞きながら紅茶を飲んでいるところがありますが、撮影のときは「クラシックっぽい曲が流れます」とだけ言われていたんです。でも、監督が榛村のテーマソングを作ってくださっていたので、曲が流れた瞬間にしびれたというか、ゾクっとしました。『Mr. ビーン』のオープニングくらいでしか、聞いたことのないような曲でしたから(笑)。すごくうれしかったのもありますし、かっこいい曲だったので、監督にお願いしてすぐに曲のデータをいただいたほどです。―今回は、人を巧みに操る話術や表情というのは、事前に研究されたりしたのでしょうか。阿部さん榛村としては自然にしていることなので、どうすれば操れるかというのを意図的に考えていたわけではありません。なので、芝居している感じにも見えないような意識はしていました。「あの人がこんなことをするなんて……」と近所の人が言うような雰囲気が出ればいいかなと。「連続殺人犯ってこうでしょ」ではなく、榛村が日常を過ごすなかで、結果的に人を操っていたという感覚です。―ちなみに、ご自身は人を操るのは得意ですか?それとも操られがちですか?阿部さんどっちもある気がしますが、あまり人を操れてはいないかもしれないですね。「飲み会やってよ」と人に言っても、誰もやってくれませんから。―(笑)。ということは、できれば飲み会の幹事を操りたいと。阿部さんそうですね。でも、人との付き合いや距離感が一番難しいですよね。何でも言うこと聞いてくれる人がいたら逆に怖いですし。そういう意味では、人を操るほど責任を持てないので、操られるほうが楽かもしれないです(笑)。ルーティンを決めずに生きている―また、榛村といえば、典型的な秩序型殺人犯ということで、自分のなかで絶対的なルールがいくつかありましたが、阿部さんにもこれだけは譲れないルーティンのようなものはありますか?阿部さん僕はそういうのを決めて生きていないんですよね。とはいえ、お休みがないとおかしくなってしまいそうなので、お休みだけはきちんといただいています。あと、コロナ禍になってから、僕も家族も家にいる時間が長くなりましたが、そこで気がついたのは、ひとりの時間も必要だということでした。おそらく、向こうも思っていると思いますが(笑)。―では、お気に入りのひとり時間の過ごし方といえば?阿部さん知らない道を行って、迷っているときが一番好きです。変な道に入って行くと、ワクワクしますから。そういうところがあるので、ルーティンがないのかもしれないですし、なので芝居でも作っているときが一番楽しいんでしょうね。―なるほど。迷うからこそ見えるものもあるんですね。阿部さんちなみに、最近はスマホのマップで近道を教えてくれますが、それを巡って妻とケンカになることも。なぜなら、僕の知っている行き方のほうが早いと僕が思っているからです。妻は僕が早歩きするつもりだとか言うんですけど、そんなことしなくても絶対僕のほうが早い。だって、僕は50年以上も生きているわけで、そんな最近できたばかりのマップに負けるはずがないんですよ!―(笑)。確かに、スマホに操られている感じが嫌だなと思うことはありますし、迷う楽しみがなくなった気はします。阿部さんそうですよね。そんなふうに決めないから迷うし、毎日がすごく変わっていく感じはあります。ご飯を食べに行っても、毎回同じものを頼むこともしないほうかもしれないです。変化するかどうかは、自分が決めること―ほかにも、仕事のあとの楽しみといえば何ですか?阿部さんあまりないですが、お買い物とかは好きです。いまは自転車がほしいなと思っています。―自転車で行きたい場所はありますか?阿部さん瀬戸内のほうにあるしまなみ海道は、自転車で走ってみたいですね。でも、いざ行くとなったら面倒になってしまいそうではありますが……。―行けないと思うと行きたくなりますし、行っていいよと言われると面倒になるお気持ちわかります。阿部さんそうなんですよ、難しいですね。―では、ananweb読者へ向けて、阿部さんから元気になるようなメッセージをいただけますか?阿部さん明日は必ず来るものなので、僕は毎日生まれ変わっていいと思っています。変化を嫌う方もいますが、女性はどんどん変わっていいんじゃないかなと。ただ、「変化するかどうかは、君が決めることだよ」ということは覚えておいてほしいなと思います。―素敵なお言葉をありがとうございます。それでは最後に、本作の見どころについても教えてください。阿部さんもしかしたら、女性のみなさんは普段あまり観ないタイプの作品かもしれませんが、人を信じていいのか、いけないのかという部分も描かれていますし、注意喚起にもなる作品だと思っています。僕自身もこういう役は初めてなので、そのあたりもぜひ注目していただきたいです。インタビューを終えてみて……。劇中では、血も涙もない冷酷な表情に背筋がゾッとしましたが、取材では次々と繰り出されるおもしろいお話で終始笑わせてくださった阿部さん。まさに新境地とも言える役で見せる細かな表情の動きや仕草、そして観客までも操るような声のトーンなどにぜひ注目してみてください。ギリギリの心理戦から目が離せない!二転三転する真実の先にたどりつく、驚愕のラストに戦慄が走る究極のサイコ・サスペンス。かつてないほどの残虐さを見せながら、得も言われぬ魅力で人々を惹きつける連続殺人犯・榛村に、あなたも翻弄され、いつの間にか虜になってしまうはず。写真・北尾渉(阿部サダヲ)取材、文・志村昌美ストーリー鬱屈した日々を送っていた大学生・雅也のもとに、一通の手紙が届く。それは、稀代の連続殺人鬼として世間を震撼させた榛村からだった。犯行当時、榛村は雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていたのだ。すでに、死刑判決を受けていた榛村だったが、「最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」と雅也に依頼する。事件を独自に調べ始めた雅也だったが、そこには想像をはるかに超える残酷な事件の真相があった……。謎が深まる予告編はこちら!作品情報『死刑にいたる病』5月6日(金)全国ロードショー配給:クロックワークス©2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会写真・北尾渉(阿部サダヲ)
2022年05月03日『孤狼の血』『彼女がその名を知らない鳥たち』などで知られる白石和彌監督による映画『死刑にいたる病』。この度、阿部サダヲ演じる連続殺人鬼・榛村の沼にハマっていく大学生・雅也を演じる岡田健史の場面写真&メイキング写真が解禁となった。24人もの若者を殺した連続殺人鬼・榛村から届いた冤罪証明の依頼をきっかけに事件を独自に調べ始める雅也が、次第に榛村と事件に翻弄されていく姿を描いた本作。阿部さん演じる榛村の“裏の顔”と“表の顔”のギャップが話題となっているが、一方で榛村と対峙する岡田さん演じる雅也も、前半と後半では全く異なる表情をみせる。阿部さんは「岡田さんの演技で引き出されたところがあって、最初に思っていたものと違うアプローチをした部分がありました。まっすぐな雅也を壊したいと思いましたが、全然ブレなかったです」と、共演シーンとなる面会室では岡田さんとの掛け合いで化学反応が起こったと明かす。クライマックスは、同じ面会室のシーンでも、初めて雅也が榛村を訪ねる場面から演出も大きく異なり、緊迫感のある2人の演技によってより一層見応えのあるものとなっている。白石監督も岡田さんの前のめりの姿勢に驚きをみせ、「お芝居ひとつひとつを考えて演技しているので、こちらも確認しながら進めていき、積み重ねていった印象があります。“全体の映画の中でここを起点にしたい”、“ここを先々考えてやっていきたい”と計算高く考えて、逐一相談してくれた」と撮影時をふり返る。そして、岡田さんの演技について「すごくナチュラルで素直な芝居をしてくれて、静かなトーンでいきたいというのが感じられました。阿部さんとのクライマックスでは自分のキャラクターがどういう見え方になるのかをよく見ていて、強い芝居をしてくると思っていたので意外でしたが、いざ作品が出来上がってみると彼のアプローチが正解でした」と、阿部さんが明かしていたように岡田さんの演技を受けて生まれた演出もあったよう。連続殺人鬼・榛村の沼へと徐々にハマっていく雅也の繊細な表情の変化は必見となっている。『死刑にいたる病』に5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月6日より全国にて公開©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年04月22日阿部サダヲ×岡田健史がW主演、注目の作家・櫛木理宇の原作を白石和彌監督が映画化した『死刑にいたる病』。この度、連続殺人鬼・榛村を演じる阿部さんの“虚無の目”がよく分かる場面写真が解禁。白石監督からのコメントも到着した。24人もの若者を殺した連続殺人鬼・榛村(阿部サダヲ)から届いた冤罪証明の依頼をきっかけに、事件を独自に調べ始めた大学生・雅也(岡田健史)が、次第に榛村と事件に翻弄されていく姿を描いた本作。本予告やポスタービジュアルが解禁された際、SNS上では「この空っぽな目、ゾクゾクする」「阿部サダヲすごい…なんだこの目を逸らせなくなる」と、阿部さん演じる榛村の“虚無の目”に魅了されている人が続出した。榛村は、表向きは街の人々が絶えず足を運ぶパン屋の店主で、優しい笑顔の裏に恐るべき殺人鬼の顔を隠している。阿部さんは“殺人鬼”の役作りについて「辛かったけど、撮影セットなどに助けられました」とふり返り、実は血が苦手という意外な事実を明かしている。白石監督は阿部さんの目について「阿部さんが最初に面会室に足を踏み入れた瞬間から、それこそ目の色が違いました」と明かし、「ニーチェの有名な言葉『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』を地でいく、見ているこっちが重い重力の中に吸い込まれるような感覚のある目をしていました」と、阿部さんの目の魅力を語った。『死刑にいたる病』は5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月6日より全国にて公開©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年04月18日櫛木理宇の同名小説を実写映画化したサイコサスペンス『死刑にいたる病』の完成披露試写会が4月12日、都内で行われ、ダブル主演の阿部サダヲと岡田健史、共演する岩田剛典、中山美穂、白石和彌監督(『凶悪』『孤狼の血』)が出席した。連続殺人で世間を震撼させ、死刑判決を受けた榛村(阿部)から、「最後の事件だけは冤罪。真犯人がいると証明してほしい」と手紙で依頼された大学生の雅也(岡田)が、真相を解明するために奔走する姿を描く。イメージを覆す役どころに挑んだ阿部は「岡田くん演じる雅也と自分を重ね合わせて、ご覧になる皆さんも真犯人を想像してもられば。家に帰ったら、僕から手紙が届いているかもしれません」と駆け付けたファンに“挑戦状”。「白石監督の映像的なアイデアが詰まった作品」だと手応えを示した。そんな阿部演じる殺人犯に翻ろうされる役どころの岡田は、「いろんな取材でもお話しているですが、阿部さんの家に行きたいなと思っていて。どんな生活をして、何を食べて、どんな役作りをしているのか」と阿部の“生態”に興味津々だった。岩田は拘置所の待合室で雅也が見かける顔に痣のある長髪の男・金山という役どころ。白石監督とは初タッグが実現し、「くせの強い役どころをいただき、とても光栄」と回想。ただ、撮影時にはツアーやドラマ出演もこなす多忙ぶりで「(ヘアメイクなどで)顔もほとんど見えていない状態でしたし、怖い数日だった」と告白した。また、狂気迫る阿部の演技に対し、「目に光がまったく宿っていなくて、本当に殺されるなと思った」と振り返り、「今日は白の衣装が似合ってらっしゃる」と笑みを浮かべた。雅也の母・衿子を演じた中山も、「普段はさわやかなコマーシャルに出ているのに、見ている皆さんが困ったりしないかな」と阿部の変ぼうぶりを絶賛した。コロナ禍でのミニシアターの支援にも関わった白石監督は、「応援してくださる皆さんがジャンル映画を待っていることを知り、そういう要素も入れ込んだ映画になった」と明かし、「サスペンススリラーとして楽しんでいただけると思いますし、『おや?』と思うような会話が、大きな仕掛けになっているので、ぜひセリフも噛みしめてもらえれば」とアピールしていた。完成披露試写会には宮崎優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、音尾琢真が顔をそろえた。取材・文・写真=内田涼『死刑にいたる病』5月6日(金)全国公開
2022年04月12日6年ぶり9回目となる「東宝シンデレラ」オーディションの開催が決定。上白石萌歌、上白石萌音、浜辺美波が、オーディション告知ポスター&映像で11年ぶりの共演を果たした。1984年に東宝創立50周年記念イベントとして始まった同オーディション。初代シンデレラの沢口靖子をはじめ、長澤まさみ(5代目)、上白石萌歌(7代目)、福本莉子(8代目)を輩出。また、審査員特別賞に上白石萌音、ニュージェネレーション賞に浜辺美波など、第一線で活躍する女優を数多く生みだしてきた。そんなオーディションが今年、東宝創立90周年プロジェクトとして、6年ぶりに開催される。さらに、かつて1946年から60年代後半にかけて、俳優発掘のためのオーディションとして開催され、三船敏郎、平田昭彦、宝田明、佐原健二、岡田真澄らを輩出した「東宝ニューフェイス」の歴史あるタイトルを引き継ぎ、男性オーディションとして表記も改め「TOHO NEW FACE」オーディションが始動することも決定。オーディションの応募は本日からスタートし、満10歳から満22歳まで(2022年7月18日時点)で募集。7月の1次審査を経て、8月から全国6都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で2次審査、9月に東京と大阪で3次審査実施後、10月に「シンデレラ」と「NEW FACE」の2グループに分かれ、都内で4次審査となる合宿審査、最終審査は11月6日(日)。都内にてグランプリ&受賞者発表会の開催が決定している。開催に際し制作された告知ポスター&映像には、上白石萌歌、上白石萌音、浜辺美波を起用。3人がデビューするきっかけとなった2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディション以来となる、11年ぶりの共演が実現した。上白石萌歌さんは「今思えば私の人生の大きな分岐点でありスタート地点」と同オーディションについて語り、「あれから11年が経ち、沢山の宝物のような出会いと経験をさせていただきました。間違いなくあの時の決断が私を大きく変えてくれました。勇気を振り絞って踏み出した一歩が、人生を変える大きな一歩になるはずです。ご応募お待ちしております!」と呼びかける。上白石萌音さんは「『シンデレラ』という言葉が自分と結びつかなくて、そもそも自信が全くなくて、応募するまでとても悩みましたが、背中を押してくださった先生と勇気を出した自分に、今ではとても感謝しています」と当時をふり返り、「このオーディションで、本当に人生が変わりました。どうかじっくり考えて、心が決まったら、一歩を踏み出してみてください。自信がないなら、『好き』という気持ちを信じてみるのもいいと思います」と話した。そして、浜辺さんは「私は俳優になりたいと思ったことは全くありませんでした。だからといって将来何の職業に就きたいという意思もありませんでした。引っ込み思案だった私の気まぐれの1歩が今ここに繋がっています。『東宝シンデレラ』オーディションを受けて、選んでいただいて、私は夢をみつけることができ、そして夢をみさせていただいています」とコメントを寄せている。(cinemacafe.net)
2022年04月07日恋愛ミステリー『彼女がその名を知らない鳥たち』や警察とやくざの攻防を描いた『孤狼の血』などを手掛けた白石和彌監督が、阿部サダヲと岡田健史をW主演に迎えて贈る『死刑にいたる病』。今回は阿部さんや岡田さん、岩田剛典、中山美穂、音尾琢真の主要キャストをとらえた場面写真が解禁された。阿部さん演じる榛村大和は、24件の殺人容疑で逮捕され、そのうち9件で立件・起訴、第一審で死刑判決を受けている世間を震撼させた稀代の連続殺人犯。犯行当時、営んでいたパン屋「ロシェル」には街の人々が絶えず足を運び、“魅力的な人物”で社会に溶け込んでいた。場面写真には、殺害現場である燻製小屋で犯行に及ぶ一方で、笑顔で接客する衝撃の“表の顔”が収められている。そして、その榛村から“冤罪証明”を求める1通の手紙を受け取るのは、かつてパン屋に通っていた客の1人の筧井雅也(岡田健史)。理想とは違う大学に通い、鬱屈とした日々を送っていたが、榛村の手紙をきっかけに事件の真相を求めて、榛村の過去を知る滝内(音尾琢真)たちへ聞き込みを始める。人生で初めて自分で考え行動し、世間を震撼させた事件の“まだ誰も知り得ない真相”に近づいてく雅也の姿が写っている。そのほか、拘置所の待合室で雅也が見かける顔に痣のある長髪の男・金山(岩田剛典)や、雅也の母・衿子(中山美穂)の姿も。拘置所にいる相手に会おうか迷っていると面会せずに出てきた変わった長髪の男は、信号待ちの雅也に声をかけ、ある質問を投げかける。また、母・衿子は支配的な祖母と父に遠慮するように身を縮めながら生活しており、雅也にとっては実母でありながらも距離のある存在。徐々にそれぞれの人物像が紐解かれていき、ますます謎が深まっていく、驚愕のサイコサスペンス映画を予感させている。『死刑にいたる病』は5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月6日より全国にて公開©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年03月24日「『ちょっぴり大人。白石まるみ、59歳です!』って、デビュー当時のキャッチコピーを、今でも年齢だけ変えて使ってるんです」笑顔で語るタレントの白石まるみさん(59)は、’82年に『オリオン座のむこう』で歌手デビュー。「当時19歳で、同期の(堀)ちえみちゃん、(松本)伊代ちゃんたちより年上だったから、楽屋での女子高みたいなノリについていけなくて(笑)。ちえみちゃんと仲よくなったのはドラマ『スチュワーデス物語』の共演がきっかけでした」プライベートでは、28歳で結婚するも、娘が2歳半のときに離婚。「撮影現場に娘を連れていったりしました。父が白血病、母がC型肝炎、娘がぜんそくで入院したときは、3つの病院を駆け回ったことも。仕事と介護と子育てで精神的にも限界でしたが、娘に『ママに元気でいてほしくて、私たちが代わりに病気になっているんだよ』って言われて、もう大号泣」年齢を重ねるにつれて、先の見えない将来に、不安を覚えた。「芸能の仕事は呼ばれなくなったら終わり。娘を育てるためにも、何か資格が欲しいと考えるように」ようやく実行できたのは、45歳で再婚した夫の勧めだったそう。「48歳でネイル教室に通い、ママ友相手に、家でネイルを始めたんです。評判がよくて『次はマッサージを習ってきて』と要望があって、『チャンピサージ』というインド式ヘッドマッサージの資格も取得しました」これが「芸能人初」だったということに快感を覚えた。「やはり『初』はうれしいもの。それで50歳を超えたころに、グラビアアイドルの娘と芸能人初の“親子グラビア”を披露しました」その娘・守永真彩(30)さんとは、’16年、『キングオブコント』にも出場。予選突破はかなわなかったが、銀色の全身タイツに赤いTバックという斬新な姿は、お笑い界にも衝撃を与えた。さらに現在は、やはり資格取得芸能人1号となった、「個性心理學」の資格を取得。「今は『動物占い』をやっていて、全国に約300人の弟子もいるんです。単なる占いではなく、その人自身の潜在意識を掘り起こして、前向きになれるようなカウンセリングを行っています」還暦を迎える11月には、お世話になった人を集めて断髪式を行い、ショートヘアにする計画だ。「元気な年の取り方をして、ノーテンキに、楽しそうにしている大人がいるねって思われたいですね」
2022年03月04日阿部サダヲ・岡田健史ダブル主演の白石和彌監督作『死刑にいたる病』の公開日が5月6日(金)に決定し、第3弾キャストが発表された。本作は、連続殺人鬼・榛村(阿部サダヲ)からの依頼によって冤罪事件を調べ始めた青年・雅也(岡田健史)が、真相を暴くために奔走する、櫛木理宇の同名小説を映画化したサイコサスペンス。この度解禁となったのは、若手、ベテラン個性派が勢ぞろいした第3弾キャスト9名。映画・ドラマや舞台など幅広く出演する注目の若手俳優・宮崎優が演じるのは、雅也(岡田健史)と同じ大学に通う幼なじみの加納灯里。中学校時代にいじめられていた彼女を助けてくれた雅也に好意を抱いているという役どころだ。雅也の厳格な父・筧井和夫を演じるのは、俳優業だけでなく映画監督としても活動している鈴木卓爾。雅也との間に確執を抱え、妻・筧井衿子(中山美穂)に威厳を漂わせている。映画やドラマを中心に、ミュージックビデオなどにも出演する佐藤玲は殺人鬼・榛村(阿部サダヲ)が“冤罪”を訴える最後の殺人事件の被害者・根津かおる役。俳優でもあり映画プレゼンターもこなす赤ペン瀧川は榛村の担当弁護士・佐村を演じる。雅也と同じ大学の学生・クラタを映画やドラマで活躍中の若手俳優・大下ヒロト、榛村の隣人である地元の老人は、白石組常連の吉澤健が演じる。また、昔の榛村を知る滝内に白石組参加がついに2桁の11作品目となる音尾琢真、作家の岩井志麻子は最後の被害者が発見された森を所有する女性を演じる。そして、金山一輝(岩田剛典)の元同僚・相馬を演じるのは、元ブルゾンちえみとともに活動していたwith Bこと元ブリリアンで俳優業の他にアメリカンフットボール選手など幅広く活躍するコージ・トクダ。フレッシュな若手の新鋭から、ベテランの個性派俳優が参戦し、本編への期待がますます高まる。<第3弾キャストコメント>●宮崎優/加納灯里役(雅也と同じ大学に通う幼なじみ)クランクアップした後。台本を見返すと何故かぽっかり穴が空いた様な不思議な気持ちになりました。こんな感覚は初めてだったので"灯里"という役は私にとってかけがえのない存在なのだと気付かされました。白石組の一員として"灯里"として生きれた事を心から嬉しく思います。皆さんと劇場でお会い出来るのを楽しみにしています!●鈴木卓爾/筧井和夫役(雅也の厳格な父)はじめにいただいたシナリオを読んだ時、雅也の家族の間に流れる空気がありありと伝わってきました。現場で、岡田健史さん、中山美穂さん、白石監督、白石組の皆さんと、この空気の濃度を確かめるように場面を作っていきました。この空気、 ぜひ劇場で皆さんに味わってもらえたらと思っています。●佐藤玲/根津かおる役(最後の殺人事件の被害者)念願叶い白石監督とご一緒出来たこと、とても嬉しく思っています。誰もがどこかで好奇の目を持って興味を抱いてしまうシリアルキラーと、自分自身かのような平凡な人間との対峙に、終始ヒリヒリしました。たった一つの冤罪証明…一体どんな結末が待っているのか、ぜひ映画館でお楽しみください!●赤ペン瀧川/佐村役(榛村の担当弁護士)白石組に再び呼んで頂き、本当に本当に嬉しかったです。現場では阿部さんの芝居を間近で見て、岡田さんとガッツリ絡み、 俳優として幸せな時間を過ごしました。その後、完成した映画を観せて頂きましたが、とんでもない映画になっておりまし た。あの幸せな時間の結晶がこんな恐ろしい映画になるなんて…。●大下ヒロト/クラタ役(雅也と同じ大学の学生)自分が演じた役は、雅也と同じ大学のクラタという人間です。雅也とは対照的な人間でもありますが、雅也と同じくどこにでもいる人間でもあります。台本を読んだ時に、限られたシーンの中で、そこをどう表現していくか考えた時、自分もクラタという人間になりうる可能性がある。ということを意識して現場に臨みました。高校時代にレンタルショップで借りて観た 『凶悪』から7年。白石監督と一緒に映画を作れた事は、一俳優としても一ファンとしても幸せでした。●吉澤健/地元の農夫役(榛村の隣人)この度の役柄は「地元の農夫」です。私はこの地元の××役というのが好きで、どうすれば俳優が演じるものとは似て非なるものが出せるか、為所のある役でした。●音尾琢真/滝内役(昔の榛村を知る人物)見えない何かが重くのしかかるような作品の中で、与えられた日常を健気に生きる人の姿を映像に映し出すべく、それでいてリラックスして臨みました。撮影時は岡田さんとしかお会いしておりませんが、すでに出来上がった登場人物となっていたので、良きベテラン共演者となれるよう頑張りました。白石監督は、もう何度ご一緒させてもらったか分からなくなる ほどですが、いつも思う通り、魅了な演出が多かったです。白石監督作品のファンでもある私ですが、今回は冒頭の描写から挫けそうになりました。撮るたびに映像の迫力が増していて、また一つ傑作が誕生したと思います。ぜひ劇場で、最後まで何が起こるかわからない展開に心して身を預けて下さい。●岩井志麻子/赤ヤッケの女役(冤罪を主張する殺害事件の現場となった山の所有者)「凶悪」を観て以来、叙情的な生地獄を司る白石監督の映画出演が悲願となっておりました。現場では、岡田さんの真摯な美男ぶりに圧倒されました。韓国でも人気の中山さんと共演、これで韓国人の夫にも見直されました。 ただ一つの心残りは阿部さんにお会いできなかったことですが、完成作を観たら、会わなくて良かったかも、と心底から安堵しました。●コージ・トクダ/相馬役(金山の元同僚)岩田剛典さん演じる金山の元同僚「相馬」という男を演じました。相馬の大雑把な性格がどことなく自分と重なる部分があり、日常生活から相馬を取り入れて撮影に臨みました。何より、白石監督の作品に携わらせて頂けた事を光栄に思います。 どうぞ公開の日を楽しみにしていて下さい。『死刑にいたる病』は5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月、全国にて公開予定©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年01月26日CDセールスのシリーズ累計が200万枚に迫る邦楽DJのDJ和が、ミックスCDシリーズ最新作『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』を2月16日に同時リリースすることが決定した。シリーズ30作目の大台を突破する今作は、20代から30代をメインとした2000年以降にリリースされたヒット曲を収めた“21世紀の青春J-POPベストアルバム”。『LOVE』にはORANGE RANGE「花」からHY「366日」まで36曲、『HAPPY』にはmihimaru GT「気分上々↑↑」から三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE 「R.Y.U.S.E.I.」まで37曲が収録される。両作品のジャケット写真を飾るのは女優の白石麻衣。撮影はロマンチックな夕焼けと開放感ある青空という、2タイトルの収録曲やコンセプトに合わせた2つのシチュエーションで行われ、好対照ながらいずれも白石の美しさと魅力が冴えわたるジャケットに仕上がっている。なお自身が在籍していた乃木坂46のCDを除き、白石がコンピレーションCDのジャケットを飾るのは今回が初となる。また今作の発売を記念し、先着購入特典としてAmazonではジャケット写真のメガジャケ、CDショップ応援店ではポストカードが数量限定で配布されることが発表された。■白石麻衣 コメント今回、歴代続いているDJ和さんのCDシリーズのジャケットを飾らせて頂けるということですごく嬉しく思います。撮影は「LOVE」、「HAPPY」とそれぞれ雰囲気の違った撮影となっていて楽しかったです。(2000年代という時代は)私にとっては2010年あたりが乃木坂46に入る前の時代なので、中高生の頃ですが、本当に普通の女の子の生活をしていたので、それこそカラオケとかによく行ってこの時代のヒットソングをいっぱい歌ったりしていました。たぶん私と同年代の方がこのCDを聴くとどれも懐かしく、学生時代によく聴いてたなという曲が詰まったCDになっているので、それを今の時代に聴いて、昔の懐かしい思い出を思い出しながらも、でも今の生活も楽しんで、幸せなハッピーライフを皆さんに送ってもらえたらいいなと思います。私もお休みの日とかにはおうちでたくさん流して、このCDに浸ってゆっくり過ごしたいなと思います。■DJ和 コメント今回はなんとコンセプトが違う2枚を同時にリリースさせていただきます!ジャケットは両作ともに白石麻衣さん!それぞれのCDの効能が一目で分かる、とても美しい素敵な写真を飾ってくださいました!!夕暮れ時のオレンジがかったドキッとする表情の「LOVE」は、まさに王道LOVEソングのオンパレードです。夕方や夜などにゆっくり浸るように聴くのがオススメです。晴天のもと白石さんの笑顔の眩しさにやられる「HAPPY」は、どんな時でもその場を盛り上げるハイテンションな曲が満載です!元気が欲しい朝やドライブ中などみんなでワイワイする用としても活躍するはずです!合計73曲の超名曲を収録させていただいたのですが、あなたはどっち派でしょうか!?普段の生活のいろんな場面でこのCDが役に立てば嬉しいなと思います!<リリース情報>DJ和『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』2022年2月16日(水) リリース定価:2,200円(税込)DJ和『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』ジャケットDJ和『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』裏ジャケット【収録内容】1. ORANGE RANGE「花」(2004年)2. FUNKY MONKEY BABYS「Lovin’ Life」(2007年)3. Aqua Timez「等身大のラブソング」(2005年)4. GReeeeN「愛唄」(2007年)5. 三木道三「Lifetime Respect」(2001年)6. 花*花「あ~よかった(setagaya-mix)」(2000年)7. アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」(2008年)8. 吉田山田「日々」(2013年)9. サンボマスター「ラブソング」(2009年)10. 奥 華子「ガーネット」(2006年)11. スキマスイッチ「奏(かなで)」(2004年)12. miwa「片想い」(2012年)13. 倖田來未「愛のうた」(2007年)14. Flower「白雪姫」(2013年)15. JUJU「この夜を止めてよ」(2010年)16. LOVE PSYCHEDELICO「Last Smile」(2000年)17. 大塚 愛「プラネタリウム」(2005年)18. Crystal Kay「恋におちたら」(2005年)19. サスケ「青いベンチ」(2003年)20. 平井 堅「君の好きなとこ」(2007年)21. YUI「CHE.R.RY」(2007年)22. 木村カエラ「Butterfly」(2009年)23. Rake「100万回の「I love you」」(2011年)24. 加藤ミリヤ×清水翔太「Love Forever」(2009年)25. AAA「恋音と雨空」(2013年)26. ROCK’A’TRENCH「My SunShine」(2009年)27. 清水翔太「君が好き」(2009年)28. ゴスペラーズ「永遠(とわ)に」(2000年)29. 伊藤由奈「Precious」(2006年)30. 中島美嘉「ORION」(2008年)31. 一青 窈「ハナミズキ」(2004年)32. 秦 基博「ひまわりの約束」(2014年)33. いきものがかり「帰りたくなったよ」(2008年)34. レミオロメン「粉雪」(2005年)35. 絢香「三日月」(2006年)36. HY「366日」(2008年)DJ和『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』2022年2月16日(水) リリース定価:2,200円(税込)DJ和『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』ジャケットDJ和『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』裏ジャケット【収録内容】1. mihimaru GT「気分上々↑↑」(2006年)2. RIP SLYME「FUNKASTIC」(2002年)3. SEAMO「ルパン・ザ・ファイヤー」(2006年)4. YUKI「JOY」(2005年)5. Tommy february6「EVERYDAY AT THE BUS STOP」(2001年)6. Aqua Timez「虹」(2008年)7. キマグレン「LIFE」(2008年)8. 藤井 隆「ナンダカンダ」(2000年)9. 松平 健「マツケンサンバⅡ」(2004年)10. 剛力彩芽「友達より大事な人」(2013年)11. miwa「ヒカリヘ」(2012年)12. スキマスイッチ「全力少年」(2005年)13. FLOW「GO!!!」(2004年)14. ポルノグラフィティ「ミュージック・アワー」(2000年)15. Steady&Co.「春夏秋冬」(2001年)16. HY「AM11:00」(2003年)17. Whiteberry「夏祭り」(2000年)18. E-girls「Follow Me」(2012年)19. 平井 堅「POP STAR」(2005年)20. 東京スカパラダイスオーケストラ「美しく燃える森」(2002年)21. ORANGE RANGE「イケナイ太陽」(2007年)22. サンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」(2005年)23. L’Arc~en~Ciel 「READY STEADY GO」(2004年)24. NANA starring MIKA NAKASHIMA 「GLAMOROUS SKY」(2005年)25. 矢井田 瞳「My Sweet Darlin’」(2000年)26. 倖田來未「キューティーハニー」(2004年)27. MINMI「シャナナ☆」(2007年)28. いきものがかり「じょいふる」(2009年)29. ももいろクローバーZ「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」(2018年)30. 木村由姫「LOVE & JOY」(2000年)31. ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」(2004年)32. Def Tech「My Way」(2005年)33. nobodyknows+「ココロオドル」(2004年)34. DJ OZMA「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」(2006年)35. ゴールデンボンバー「女々しくて」(2009年)36. DA PUMP「U.S.A.」(2018年)37. 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」(2014年)【先着購入者特典】・Amazon co.jp:メガジャケDJ和『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』Amazon.co.jp特典:メガジャケDJ和『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』Amazon.co.jp特典:メガジャケ・一般応援店:オリジナルポストカード※応援店一覧:和『LOVE ~もういちど好きになってもいいですか?~ mixed by DJ和』一般応援店特典:オリジナルポストカードDJ和『HAPPY ~たまには大人をサボっちゃお?~ mixed by DJ和』一般応援店特典:オリジナルポストカードDJ和 公式サイト:
2022年01月21日・何があったの!?・本人だって、全然気が付かなかった…。・イメージと全然違う!2022年1月18日、タレントの白石麻衣さんの姿に、反響が上がっています。白石麻衣の『髪型』に反響ネット上をざわつかせたのは、同月より放送が開始されたテレビドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)のInstagramアカウントの投稿。俳優の菅田将暉さんが個性的な主人公を演じるミステリー作品で、視聴者から注目を集めています。もうお気付きかもしれませんが…同作品の第2話に、犬堂愛珠役として出演した、白石さんの姿が投稿されたのです。実際の写真をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 《公式》ミステリと言う勿れ フジ月9(@not_mystery_not)がシェアした投稿 白石さんといえば、長い前髪をサイドに流したヘアスタイルが特徴。今回は役のイメージに合わせたのか、『ぱっつん前髪』という珍しいヘアスタイルを披露したのです!あまりの変貌ぶりに、ドラマを見ていたファンは驚いた様子。同ドラマのInstagramアカウントには、ファンからコメントが殺到しました。髪型を変えても存在感を放つ白石さん。今後の活躍からも、目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2022年01月19日第45回日本アカデミー賞は1月18日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を発表した。白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』が優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀主演男優賞など最多12部門13賞を受賞。佐藤健が主演した『護られなかった者たちへ』も12部門で優秀賞に輝いた。授賞式は3月11日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。さまざまな困難を乗り越え、完成にこぎつけた山田洋次監督の『キネマの神様』、現在国際映画祭で快進撃を続ける濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がそれぞれ8部門で優秀賞。西川美和監督の『すばらしき世界』が7部門で続くほか、クチコミで興収30億円突破のヒットを記録した『花束みたいな恋をした』が優秀主演男優賞(菅田将暉)、優秀主優秀主演女優賞(有村架純)を受賞している。発表の席には、2020年から3年連続で授賞式の総合司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一、昨年『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞し、初めての司会に挑む長澤まさみが出席した。初の“大役”に長澤は、過去の出席経験を振り返り「いつも緊張しているうちに終わっている。皆さんのスピーチを聞いて、勉強になることがたくさんあるなという実感がありますが、楽しむまでは到達できていない」。その上で「授賞式に参加なさる皆さんに、アカデミー賞が楽しいものだと思ってもらえるように和やかに務めたい。よい質問ができるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。また、自身が出演した『すばらしき世界』にも触れ「主演男優賞の役所広司さん、助演男優賞の仲野太賀さんに最優秀賞を受賞してもらいたいなという気持ちもあります」と共演陣にエールを送る場面も。そんな長澤に、羽鳥は「何の問題もないと思いますし、準備もいらないですね」と早くも信頼を寄せていた。第45回日本アカデミー賞は、東京地区の映画館休業・時短営業などを考慮し、以下の期間に公開初日を迎えた作品について今回に限り特別措置を実施。2021年4月16日~5月31日に公開された作品は東京地区に限らず2週間以上(1日の回数や同一劇場を問わず)上映された作品、6月1日~9月31日に公開された作品は東京地区の同一劇場で1日3回1週間上映し、2週間以上連続して上映された作品がそれぞれ対象となる。取材・文・写真=内田涼■優秀作品賞『キネマの神様』『孤狼の血 LEVEL2』『すばらしき世界』『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』■優秀アニメーション作品賞『アイの歌声を聴かせて』『漁港の肉子ちゃん』『劇場版 呪術廻戦 0』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『竜とそばかすの姫』■優秀監督賞白石和彌『孤狼の血 LEVEL2』瀬々敬久『護られなかった者たちへ』西川美和『すばらしき世界』成島出『いのちの停車場』濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』■優秀脚本賞池上純哉『孤狼の血 LEVEL2』西川美和『すばらしき世界』濱口竜介/大江崇允『ドライブ・マイ・カー』林民夫/瀬々敬久『護られなかった者たちへ』山田洋次/朝原雄三『キネマの神様』■優秀主演男優賞佐藤健『護られなかった者たちへ』菅田将暉『花束みたいな恋をした』西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』松坂桃李『孤狼の血 LEVEL2』役所広司『すばらしき世界』■優秀主演女優賞天海祐希『老後の資金がありません!』有村架純『花束みたいな恋をした』永野芽郁『そして、バトンは渡された』松岡茉優『騙し絵の牙』吉永小百合『いのちの停車場』■優秀助演男優賞阿部寛『護られなかった者たちへ』鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』堤真一『ザ・ファブル殺さない殺し屋』仲野太賀『すばらしき世界』村上虹郎『孤狼の血 LEVEL2』■優秀助演女優賞石原さとみ『そして、バトンは渡された』清原果耶『護られなかった者たちへ』草笛光子『老後の資金がありません!』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』広瀬すず『いのちの停車場』■優秀外国作品賞『テーラー人生の仕立て屋』『ノマドランド』『ミナリ』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』■新人俳優賞今田美桜『東京リベンジャーズ』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』三浦透子『ドライブ・マイ・カー』吉川愛『ハニーレモンソーダ』磯村勇斗『ヤクザと家族 The Family』/劇場版『きのう何食べた?』尾上右近『燃えよ剣』宮沢氷魚『騙し絵の牙』Fukase『キャラクター』
2022年01月18日白石和彌監督が手掛ける、驚愕のサイコサスペンス映画『死刑にいたる病』より、本編映像初公開となる、阿部サダヲと岡田健史が拘置所で対峙する特報映像が到着した。阿部さんと岡田さん、W主演の2人が演じるのは、世間を震撼させた連続殺人鬼・榛村と、榛村から届いた1通の冤罪証明依頼に挑む大学生・雅也。今回到着した映像では、清潔感のある佇まいや穏やかな口ぶりだが、ただならぬ狂気を垣間見せる榛村と、彼の話を食い入るように聞く雅也、2人の緊迫感溢れる拘置所でのシーンが映し出される。そして雅也は、彼が冤罪だと主張する事件の真相に迫るため、ずぶ濡れになりながら奔走していく。水に浮かぶ血の付いた爪、土砂降りの雨の中、血まみれで何者かに足を引きずられながら悲痛な叫び声をあげる女性と、不穏なシーンも登場している。『死刑にいたる病』特報映像『死刑にいたる病』は5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月、全国にて公開予定©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年01月06日阿部サダヲ×岡田健史W主演の白石和彌監督作『死刑にいたる病』より、ティザービジュアルが解禁となった。注目の作家・櫛木理宇の最高傑作を映画化した本作。監督は、2013年度賞レースを席巻した、史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作『凶悪』で注目を集め、恋愛ミステリーに挑戦した『彼女がその名を知らない鳥たち』や、警察とやくざの血で血を洗う攻防戦を過激な描写も辞さずに描いた『孤狼の血』でも数々の映画賞を獲得し高い支持を得ている、白石和彌監督。阿部サダヲが24人を殺した連続殺人鬼・榛村を演じ、榛村に依頼され事件の真相に挑むことになる青年を岡田健史が演じる。この度解禁となった本作のティザービジュアルでは、二分割されたデザインの上部に、虚ろな表情を浮かべながら法廷に立つ阿部さん演じる連続殺人鬼・榛村の姿が写し出され、下部には、榛村の冤罪証明に挑む岡田さん演じる雅也が写っており、雅也の背後には榛村に狙われた少年少女たちの写真が張り出された衝撃的なビジュアルとなっている。「連続殺人鬼からの依頼は、たった1件の冤罪証明だった」と書かれたキャッチコピーからは謎めく展開を予感させる。2人が見つめるその眼差しの先にどのような結末が待ち受けているのか…。本作への期待が高まるティザービジュアルとなっている。『死刑にいたる病』は2022年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年全国にて公開予定
2021年12月23日俳優の阿部サダヲが主演を務める映画『死刑にいたる病』(2022年5月公開)の追加キャストが16日、明らかになった。櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。24件の殺人容疑で逮捕され、そのうちの9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は、犯行を行っていた当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。そこには想像を超える残酷な事件の真相があった。事件を捜査する雅也の行く先々に現われる謎の男・金山一輝を演じるのは、EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてだけでなく、俳優としても注目を集める岩田剛典。顔の半分が隠れるほどの長髪に、異様な雰囲気を纏っている。また、榛村が冤罪だと訴える殺人事件の真相を調べ始める雅也の母であり、常に夫の顔色をうかがう主体性のない妻・筧井衿子には、中山美穂が決定した。○岩田剛典 コメント金山という役は、あまり多くは語らない役柄でもありましたので、感情を自分の中で明確にして臨みました。白石監督、そして主演の阿部さんとは今作で初めてご一緒させていただき、岡田さんとは2度目の共演でしたが以前の作品では同じシーンがなかったので、一緒に芝居をさせていただいたのは初めてでした。短い期間でしたが、楽しい撮影現場でした。コロナ禍の影響で撮影が一年近く延期になってしまったり、その他さまざまな問題を乗り越えて、こうして無事完成した作品をお届けできること嬉しく思っています。○中山美穂 コメント原作を読んで、これを如何に映像化するのだろうかと演じる前から期待が膨らみました。内容とは裏腹に公開が楽しみです。○白石和彌監督 コメントいつかお仕事をと思っていた岩田さんに出ていただけたこと嬉しかったです。難しい役割を魂込めて演じてくださいました。またガッツリやりましょうと固く握手したのが忘れられません。岩田さんとは長い付き合いになりそうです。そして、憧れの中山さんを演出する日がくるなんて思いもしませんでした。カメラの中に立つと世界を一瞬にして映画にしてくれる存在感でした。衿子という役の奥深くに眠る仄暗い感情を見事に体現してくださいました。出て頂いてありがとうございます。(C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2021年12月16日阿部サダヲと岡田健史のW主演、『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』の白石和彌監督が映画化する『死刑にいたる病』に岩田剛典と中山美穂が出演することが発表され、公開が2022年5月に決定した。24件の殺人容疑で逮捕され、そのうちの9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた連続殺人事件の犯人・榛村を阿部さん。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という彼の願いを聞き入れ、事件を独自に調べ始める大学生・雅也を岡田さんが演じる本作。事件を捜査する雅也の行く先々に現われる謎の男・金山一輝を演じるのは、「EXILE」「三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のパフォーマーとしてだけでなく、第40回日本アカデミー賞新人賞俳優・話題賞や第41回報知映画賞新人賞などを獲得した初主演映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』をはじめ、映画『名も無き世界のエンドロール』やドラマ「プロミス・シンデレラ」などの演技で俳優としても注目を集める岩田剛典。「金山という役は、あまり多くは語らない役柄でもありましたので、感情を自分の中で明確にして臨みました」と語る岩田さん。「白石監督、そして主演の阿部さんとは今作で初めてご一緒させていただき、岡田さんとは2度目の共演でしたが以前の作品では同じシーンがなかったので、一緒に芝居をさせていただいたのは初めてでした」と明かす。コロナ禍の影響で撮影が1年近く延期になったと言い、「こうして無事完成した作品をお届けできること嬉しく思っています」と喜びを語る。また、榛村が冤罪だと訴える殺人事件の真相を調べ始める雅也の母であり、常に夫の顔色をうかがう主体性のない妻・筧井衿子には、1985年にデビューを果たし、日本レコード大賞、ゴールデンアロー賞で最優秀新人賞を受賞するなど歌手として絶大な人気を博し、岩井俊二監督の主演映画『LOVE LETTER』(1995)などで数多くの賞を受賞し、役者としてもドラマ、映画、舞台と幅広いジャンルで活躍する中山美穂。「原作を読んで、これを如何に映像化するのだろうかと演じる前から期待が膨らみました。内容とは裏腹に公開が楽しみです」と、中山さんはコメント。今回、顔の半分が隠れるほどの長髪で異様な雰囲気を纏った金山と、義母の四十九日で心痛な面持ちの衿子の場面写真も解禁された。白石監督は「いつかお仕事をと思っていた岩田さんに出ていただけたこと嬉しかったです。難しい役割を魂込めて演じてくださいました」とふり返り、「またガッツリやりましょう」と握手を誓ったそうで「岩田さんとは長い付き合いになりそうです」と語る。「そして、憧れの中山さんを演出する日がくるなんて思いもしませんでした。カメラの中に立つと世界を一瞬にして映画にしてくれる存在感でした。衿子という役の奥深くに眠る仄暗い感情を見事に体現してくださいました」と絶賛を贈っている。『死刑にいたる病』は2022年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年全国にて公開予定
2021年12月16日レトロなリップで簡単イメージチェンジ普段とはちょっぴり異なる自分を楽しみたい時には、レトロなリップでイメージチェンジがおすすめです。レトロなリップは妖艶な発色で、メリハリのある顔印象へと導きます。「なんとなくトレンドのメイクが似合わない」と感じる際も、和コスメであれば日本人に肌馴染みが良く、ナチュラルな血色感で彩ってくれます。古き良き日本の鮮やかさを取り入れた和コスメブランドから発売されている、唇にふんわりとした血色感を演出できるリップアイテムをご紹介します。和コスメブランドのリップアイテム4選和コスメブランドのおすすめリップアイテムを紹介します。よーじや粧具 口紅全10色2,750円(税込)この投稿をInstagramで見る よーじや【公式】(@yojiya_official)がシェアした投稿 よーじやから発売されている「粧具 口紅」は、クリアな発色が印象的なパレットタイプの口紅となっています。ヒアルロン酸(保湿)をはじめとしたトリートメント成分が配合されているため、長時間唇のうるおいをキープし、乾燥が気になる冬場にも適しています。べたつき感がなく、ほどよいツヤ感と決して派手すぎない発色なので、どのようなメイクにも合わせやすいです。マスクをしていても落ちづらいといった、色持ちの良さも特長の1つです。控えめな発色に仕上げたい際には、指でポンポン塗りをし、きっちりとした発色を楽しみたい時にはリップブラシの使用がおすすめです。筆で紅をさすといった、日本の美しい古き良き文化を感じられるリップです。よーじやゆず艶や950円(税込)この投稿をInstagramで見る よーじや【公式】(@yojiya_official)がシェアした投稿 同じくよーじやから発売されている「ゆず艶や」は、天然保湿成分セリシンと4種類のオイルを配合したリップクリームです。柚子から採取した天然の果皮油を贅沢に使用しており、合成着色料・合成香料を使っていないため、ゆずそのままの香りを楽しむことができます。唇に乗せるとスッと馴染み、べたつき感がないのにしっかりと保湿されます。しっとりとした仕上がりで、口紅の下地としても活躍します。MAIKOHANリキッドマットリップ1,430円(税込)この投稿をInstagramで見る MAIKOHAN -official page-(@maikohan_cosmetics)がシェアした投稿 MAIKOHANから発売されている「リキッドマットリップ」は、日本の「染め・ぼかし」の文化から着想を得た美容液マットリップです。鮮やかな発色となめらかな質感が長時間続き、リキッドタイプでありながらふんわりと優しく唇を彩り、セミマットな質感へと仕上げます。指でポンポンと軽くぼかせば、透明感あふれるグラデーションリップを演出可能です。唇の表面をなめらかにし、サラッとした仕上がりにするシルキーフィットパウダーが配合されています。また、桜の花エキスや椿油といった美容成分が配合されているので、乾燥を感じやすい冬場のリップとしても活躍します。チューブが斜めカットとなっているので唇のキワまで塗りやすく、しっかりと発色します。kyo・miori宝石リップ1,320円(税込)この投稿をInstagramで見る 京都 和のコスメ kyo・miori(@kyo_miori)がシェアした投稿 kyo・mioriから発売されている「宝石リップ」は、高保湿で高発色なリップグロスです。贅沢に配合されたラメが唇を華やかに彩ります。たっぷりと配合された美容成分が口元のうるおいをキープし、ふっくらとした健やかな美しい唇を守ります。無香料となっているので、人工的な香りが苦手な人にもおススメです。ジュエリーをまとうかのように、美しい発色を楽しみながらリップケアができるアイテムです。和コスメリップで唇をふんわりと彩りましょう長く育まれた日本の美意識を引き継ぐ和コスメブランドのリップで、唇をふんわりと彩りましょう。いつもとは異なったリップで、日本文化を感じながらイメージチェンジを楽しみませんか。
2021年12月07日高級食パン専門店「銀座に志かわ(Ginza Nishikawa)」より新作のラスク「和加らすく」が登場。2021年12月1日(水)より首都圏および三重県の各店にて先行発売される。高級食パンから生まれた“ラスク”「和加らすく」は、絹のように滑らかな食感の“水にこだわる高級食パン”を使用して手作りしたラスクだ。特徴は、コロンとしたキューブ型の形状。一口で手軽に食べられるサイズ感ながらあえて厚みをもたせることで、カリッとした食感をしっかりと感じられるようにしている。フレーバーは、すっきりと軽やかな甘さの3種類。香り高い宇治抹茶を使用した「抹茶」は、まろやかな旨味と程よい渋みのバランスが絶妙だ。黒みつの優雅な甘みを楽しめる「黒みつきなこ」。深く焙煎し、香ばしい香りを引き出した「黒須きなこ」を合わせることで、噛むごとに黒みつの奥深い甘みが口いっぱいに広がっていく。「和三盆」は、竹糖とよばれるサトウキビから手間暇をかけて作られた徳島産の和三盆を使用し、上品ですっきりとした甘さに。さらりとした口どけも魅力だ。【詳細】「和加らすく」発売日:2021年12月1日(水)販売店舗:銀座に志かわ 首都圏・三重県の各店舖(一部除く)※オンラインでの販売は無し。フレーバー:抹茶・黒みつきなこ・和三盆価格:540円
2021年12月02日生田斗真が主演する映画『渇水』の公開が決定。白石和彌による初プロデュース作品となる。日照り続きの夏、市内には給水制限が発令されていた。市の水道局に勤める岩切俊作の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回り、料金徴収と水道を停止すること【=停水執行】。貧しい家庭を訪問しては、忌み嫌われる日々であった。俊作には妻と子どもがいるが、別居中。心の渇きが強くなっていたある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会い、自分の子どもと重ね合わせてしまう俊作。彼は自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる――。本作は、1990年文學界新人賞受賞、103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による同名名篇が原作。生田さんが演じるのは、市の水道局職員・岩切俊作。心の渇きにもがく中で、育児放棄を受ける幼い姉妹との出会いから、ささやかな幸せを求めて本当の自分を取り戻していく男性を、等身大かつ圧巻の表現力で演じきった。生田さんは「空気や太陽の光はタダなのに、どうして水はタダじゃないんだと、世の不条理に疑問を持ち始める主人公に少しの希望と微かな光を与える事が出来たらという思いで精一杯演じました」とふり返り、「多くの事がシステム化され、疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方なのかもしれません。ただ、なにか違う。このままでいいのかとふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です。公開を楽しみにしていてください」とメッセージを寄せる。そして白石さんは「もう生田さん以外にありえないと思ってお願いしました。立ち姿が素晴らしいのはもちろんですが、主人公・岩切の抱える悲しみと苦悩を多く語らずとも表現してくれる俳優は生田さんだけではないかと、皆の意見が一致してオファーさせて頂きました。スクリーンに映る生田さんは、やはりとてもたくさんのことを感じさせてくれる素晴らしい俳優です。生田さんの新しい側面をお見せできると思います」と自信を見せている。監督は、岩井俊二監督の『ラストレター』や、宮藤官九郎監督の数々の作品で助監督を務めた高橋正弥。撮影は、8月~9月にかけて群馬県前橋市を中心に行われた。『渇水』は2022年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年11月24日白石和彌がプロデュース、高橋正弥が監督を務めた映画『渇水』が生田斗真の主演で2022年に公開されることが決定した。原作は1990年文學界新人賞受賞、103回芥川賞候補となり注目を浴びた、河林満による名作『渇水』。刊行から30年の時を経て初の映画化となる本作の撮影は、本年8月~9月にかけて群馬県前橋市を中心に実施したという。初のプロデュースを務めた白石和彌は、これまで『凶悪』(2013年)や『日本で一番悪い奴ら』(2016年)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)、『孤狼の血 シリーズ』(2018、2021年)、『ひとよ』(2019年)など、多くの重厚な作品を世に贈り出し続けてきた。今作は感動の人間ドラマに挑む。主演には、絶賛公開中の大人気シリーズ第三弾となる『土竜の唄 FINAL』で主演を務めた、人気と実力を兼ね備える俳優・生田斗真。金髪とド派手な装いで潜入捜査官を演じた生田が本作で挑んだのは、主人公の水道料金を滞納する家庭の水を停める業務(=停水執行)に就く、市の水道局職員の岩切俊作だ。『脳男』(2013年)、『土竜の唄 シリーズ』(2014、2016、2021年)、『予告犯』『グラスホッパー』(2015年)、『秘密 THE TOP SECRET』(2016年)、『彼らが本気で編むときは、』(2017年)、『友罪』(2018年)などの映画作品、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)、『俺の話は長い』(2019年)などのTVドラマと、幅広いジャンルの作品で役を重ねてきた生田。今回は心の渇きにもがく中で、育児放棄を受ける幼い姉妹との出会いから、ささやかな幸せを求めて本当の自分を取り戻してゆく男性という難しい役どころを等身大かつ圧巻の表現力で演じきった。そして監督は、岩井俊二監督作品『ラストレター』や、宮藤官九郎監督の数々の作品で助監督を務めた高橋正弥。どの様な作品に仕上がるのか、今から大いに期待したい。<生田斗真・コメント>――ご出演オファーを受けられた際のお気持ち白石和彌さんをはじめ、制作スタッフや髙橋監督の熱意に感動しました。皆さんが長年温めていた企画が、時を経てようやく形になる瞬間に立ち会える事、とても嬉しく思いましたし、お声をかけていただいた事を光栄に思います。――主人公・岩切を演じて空気や太陽の光はタダなのに、どうして水はタダじゃないんだと、世の不条理に疑問を持ち始める主人公に少しの希望と微かな光を与える事が出来たらという思いで精一杯演じました。――髙橋監督についてこの作品に賭ける思いが非常に強く、情熱に溢れた監督です。これまで多くの方々の信頼を得てきた髙橋監督との撮影は私にとっても刺激的な毎日でした。――白石和彌さんについて多くの名作を残し続けている白石さんが、どのようにして別の視点から物語を創り出すのか、非常に興味を持ちました。映画の現場が好きで、日々を面白く生きているユーモラスな方です。――劇場公開を待つ皆様へメッセージ多くの事がシステム化され、疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方なのかもしれません。ただ、なにか違う。このままでいいのかとふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です。公開を楽しみにしていてください。<白石和彌・コメント>――映画化までの経緯ある日、長谷川プロデューサーから読んで欲しい脚本があると送られてきたのが本作の脚本でした。この企画自体は前々から存在していること、既に脚本も出来ていることは風の噂で聞いていましたが、実際読ませて頂くと、脚本の持っている力に打ちのめされ是非参加させて欲しいとお願いしました。――原作小説について格差の中で生きる人々への眼差しが、時に優しく時に残酷で、ずっと身体の中に沈澱し続けるような原作でした。読みながら河林さんはいったいどんな方でどんな世界を見ていたのだろうと、そればっかりを考えていました。――本作の魅力原作者の河林さんが見つめる社会への眼差しと、髙橋監督の優しさ、なんとしても今この映画を完成させて世に届けたいという執念が、これ以上ない形で凝縮されています。生きていくことを問いかける本作は社会の厳しさを描く反面、それでも強く生きていこうと思わせてくれる映画になっています。――主演、生田斗真についてもう生田さん以外にありえないと思ってお願いしました。立ち姿が素晴らしいのはもちろんですが、主人公・岩切の抱える悲しみと苦悩を多く語らずとも表現してくれる俳優は生田さんだけではないかと、皆の意見が一致してオファーさせて頂きました。スクリーンに映る生田さんは、やはりとてもたくさんのことを感じさせてくれる素晴らしい俳優です。生田さんの新しい側面をお見せできると思います。――髙橋監督について私よりも先輩で多くの映画に関わられていて、映画界で活躍されているのはずっと知っておりました。初めてお会いした時にその人柄と映画に捧げてきた人生と、そして何よりその頑固で自分を曲げないところに完全にヤラれました。最高の監督です。――今の時代に本作を通し伝えたいこと河林さんが小説を発表してから30年あまり世界は変わっていないどころか格差は広がりより生きづらくなっていると感じます。この映画はそんな社会に対して物申すというよりは、現代を生きる我々に欠けてしまったもの、必要なものを問いかける映画です。簡単に答えは出ませんが、その答えを探す過程こそが何よりも尊く、生きている意味を見つける近道なのだと思います。――劇場公開を待つ皆様へメッセージ完成までもう少しです。私も早く大きなスクリーンで完成した状態を見たいです。そして多くの方とこの映画について語り合ってみたいです。皆様、楽しみにお待ちください。<髙橋正弥・コメント>――映画化までの経緯10年前に脚本を及川章太郎さんと作ってから、いろいろな方に読んでいただきました。その中で白石和彌監督と長谷川プロデューサーに読んでもらったところ、是非映画化した方が良いというご意見をいただき、お二人のご尽力でここに至りました。――原作小説について市井を生きている人たちの悲哀とそこに生きる人々を見つめる視線に魅力があり、興味深く読ませて頂きました。原作で描かれている1990年代の事象は2020年代の現代でも何も解決していなく、抱えている問題は、未来を担うこれからの世代にも改めて伝えていかないといけないと思い、映画にすることを切に願いました。――本作の魅力映画としましては、スタッフ・キャストともに脚本に惚れ込んでくれて参加して頂きました。その皆さんの想いや気持ちを感じ取りながら作ったものでありますので、それが充分に映像や演技に反映されているものだと信じています。そこを観客の皆さんに感じとって貰えたら、と思っています。――主演、生田斗真について岩切という主人公が持つ、顔の表情に現れない想いや苦悩などの内面に潜んでいるものを体現できる俳優さんだと思いキャスティングさせて頂きました。そのうちに秘めた感情を表に現す時の生田さんの演技には感服するものがありました。本来は笑顔が似合うチャーミングな方と思っていましたので、今回は演じづらいのかと思いましたが充分にやりきって頂いたと思っています。特に目で感情を語ることができる稀有な俳優さんだと改めて感じました。――白石和彌監督について白石さんとは演出部の系列が違っていたので今まで仕事をすることはありませんでしたが、今回脚本を読んで貰い、この作品の魅力を感じ取っていただき、前進させようとする様々なアイディア・方針付けに感謝しております。白石さんの一言やこうすべきだというアイディアは、映画化に向けて充分な原動力になっていると思います。――今の時代に本作を通し伝えたいこと原作が刊行される以前のかなり昔からも、現在に至るこの現代でも「貧困」というものは無くなっていませんし、この先未来も無くならないのかもしれません。今回は「停水執行」という水に関わる問題でしたが、私たちの生活を脅かす不測の事態、それは原因不明の病気や感染症であったり、環境汚染だったり、自然災害だったり、原子力の問題だったり、様々な事態が我々の身の周りに起きうることであります。そんな大変な状況下になったとしても、他者、特に弱者に対して目を向けることを失わないようにしたいと思います。そしてこれから先の未来を担う子どもたちの人生に不安がないように様々な問題を解決する努力をすることが、今作の一端から感じ取って頂けたらと考えております。また日本文学では「家族のあり方」というものが語り継がれてきましたが、過去現在そして未来もその「家族のあり方」は問われ続けていくのだと思いますので、この原作・映画からもそこを読み・観て欲しいと思っています。――劇場公開を待つ皆様へメッセージ有名な原作小説ではありませんし、爽快・痛快なエンタテインメント映画、心ときめく恋愛映画、ハラハラドキドキのアクション映画でもありません。とても小さな小さな世界の物語ですが、生田さんはじめ参加してくれたキャスト・スタッフが一丸となって、観客の皆さんに届けたいと願って作った映画を是非ご覧ください。※高橋正弥監督の「高」はハシゴダカが正式表記『渇水』2022年公開
2021年11月24日西島秀俊と中村倫也が、白石和彌監督が手がける配信作品「仮面ライダーBLACK SUN」にてそれぞれ仮面ライダーBLACK SUN、仮面ライダーSHADOWMOONを演じることが発表。2人とも仮面ライダー作品には初主演及び初出演となる。1987~88年に放送された「仮面ライダーBLACK」をリブートする本作。W主演となる西島さんが演じるのは、仮面ライダーBLACK SUN/南光太郎(みなみこうたろう)。日蝕の日に生まれ、怪人たちの頂点である「創世王」の候補となるべく改造された。怪人と人間との狭間で揺れ動く、優しさを胸に抱いた哀しき宿命の戦士。変身することで仮面ライダーBLACK SUN (以下「ブラックサン」)となる。また、中村さんが演じるのは、仮面ライダーSHADOWMOON/秋月信彦(あきずきのぶひこ)。光太郎と同じ日、同じ時に生まれたもう一人の「創世王」候補。親友として光太郎と共に育った、高潔な心の持ち主。だが、やがてその思想によって光太郎と対立する。変身することで仮面ライダーSHADOWMOON(以下「シャドームーン」)となる。2人は共に、仮面ライダー作品初出演。白石監督が描く本作に、優れた演技力でシリアスかつハードな役柄を数多く演じてきた西島さんと、ミステリアスな雰囲気と独特な存在感で幅広い層に支持される中村さんが加わることで、多彩な実力が最大限に発揮される作品になることが期待される。今回の解禁に際し、西島さんは本作について「白石監督なのできっと深い深い社会派の人間ドラマになると思います。大人の皆さんが楽しめる、さらに子どもたちが心の中に仮面ライダーを持って生きられる、そんな作品にします!全力で、命がけでチャレンジしたいと思っています」と力強くコメント。中村さんは「白石監督らしく、しっかり人と人の物語や歴史、カタルシス、さらに仮面ライダーの持つかっこよさや、ブラックの持つ痛みなど、たくさん味わえる作品になる予感がしています」と本作への期待を語り、情報解禁に合わせて自身のTwitterでも「まさかわたしが仮面ライダー!?ですわな~!!」と喜びをコメントした。さらに今回は、「仮面ライダーBLACK SUN」のティザービジュアルも解禁。ティザービジュアルにおけるブラックサンのデザインは、オリジナル作品「仮面ライダーBLACK」から一新され、仮面ライダーでありながらも怪人らしさを感じる、ダークヒーローとしてのスタイリッ シュな佇まいが印象的。この情報は、11月19日~21日の間、オンラインで開催された「TAMASHII NATION ONLINE 2021」にて発表。イベントの最終日である本日21日に、「仮面ライダーBLACK SUN」のコンセプトビジュアル担当の樋口真嗣、特撮監督の田口清隆、プロデューサーの白倉伸一郎が出演する「仮面ライダー BLACK SUN キャラクターデザイン発表特別配信番組」がライブ配信され、発表された。なお、今回の情報解禁と同時に、公式サイトにて白石監督、樋口氏、田口氏が本作のキャラクターデザインや怪人たちの思い出を語ったインタビュー映像のロングバージョンも公開されている。配信作品「仮面ライダーBLACK SUN」は2022年に展開。(text:cinemacafe.net)
2021年11月21日和スイーツで一息つきたい♡と思っているあなた!今回はそんなあなたにおすすめのスイーツをご紹介。スイーツマニアの「ともぐもぐ」さん、「まなか」さん、「抹茶miru」さんのおすすめですよ♪和パフェお芋出典: Instagramまずご紹介していくのはスイーツマニアの「ともぐもぐ」さんおすすめ、ローソンの「和パフェお芋」です。価格は295円(税込)。さつまいもペースト・ホイップクリーム・さつまいもムース・クランチ・カラメルゼリーで構成されていますよ♪贅沢なお芋づくしの商品です。「ともぐもぐ」さんは投稿で、「おいも堪能したい人にはおすすめ」とコメントしていましたよ♡どらもっち ずんだ&ミルク出典: Instagramこちらはフォロワー数1万人超えのスイーツマニア「まなか」さんがおすすめしている、ローソンの「どらもっち ずんだ&ミルク」です。価格は190円(税込)ですよ。どらもっちの新作ということで、期待値も爆上がり♡気になる味について「まなか」さんは、「ずんだ餡、しっかり甘くて食べ応えある!!おいしかった」とのこと♪宇治抹茶&ナッツ パンケーキ出典: Instagram最後にご紹介するのは、フォロワー数1万人超えの「抹茶miru」さんおすすめの「宇治抹茶&ナッツ パンケーキ」です。セブンイレブンから登場していますよ。気になる味について「抹茶miru」さんは、「見た目の色ほど抹茶感はなかったけどおいしかった」とのこと!和スイーツでほっこりしよ♡今回は、コンビニで販売されている「和スイーツ」をご紹介しました。食べてみたい!と思ったものは、お近くのコンビニでチェックしてみて。本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事ではともぐもぐ(@icesweets_love)様、まなか(@maaaa_sweets)様、抹茶miru(@matcha_miru)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年11月08日上白石萌音が新曲「I’ll be there」のMusic Videoを公開した。同曲はTBS系『王様のブランチ』のテーマソングとして書き下ろされた楽曲で、本日10月13日にリリースされた両A面シングル『I’ll be there / スピン』に表題曲のひとつとして収録されている。公開されたMVは、小さな男の子と出会う人たちとの心温まる交流が描かれたストーリー仕立ての映像となっており、すでに公開されている「スピン」のMVにも出てくる栞がこの2つの作品を繋いでいる。また『I’ll be there / スピン』の発売を記念して、10月19日20時よりYouTube配信を行うことが決定した。現在Twitterでは曲の感想や音楽活動にまつわる質問を募集しており、ハッシュタグ「#上白石萌音シングル感想と質問」を付けて投稿することで応募することができる。さらに、10月15日20時からはSpotifyとApple Musicを使って参加できるリスニングパーティーが開催される。上白石萌音「I’ll be there」MV上白石萌音『I’ll be there / スピン』発売記念YouTube Live※10月19日(火) 20:00~配信スタート■シングル発売記念リスニングパーティー詳細:<リリース情報>上白石萌音 両A面シングル『I’ll be there / スピン』2021年10月13日(水)リリース上白石萌音『I’ll be there / スピン』初回限定盤ジャケット上白石萌音『I’ll be there / スピン』通常盤ジャケット上白石萌音『I’ll be there / スピン』配信ジャケット●初回限定盤(CD+DVD):1,980円(税込)【CD収録内容】M1. I’ll be thereM2. スピン ※エッセイ「いろいろ」の“おとも”M3. 白い泥(studio live ver.)【DVD収録内容】新曲2曲のミュージックビデオ+メイキング映像●通常盤(CD):1,200円(税込)【CD収録内容】M1. I’ll be thereM2. スピン ※エッセイ「いろいろ」の“おとも”M3. I’ll be there(おうちカラオケver.)M4. スピン(おうちカラオケver.)上白石萌音「スピン」MV<CDショップ購入特典>・応援店特典:手作りマンスリーカレンダー(A4サイズ・2021年10月〜2022年12月)・UNIVERSAL MUSIC STORE限定ファンクラブ購入特典:れもねこ待ち受けカレンダー(2カ月×6パターン)DL用URL・Amazon.co.jp:各商品のジャケット絵柄による絵メガジャケ(24cm×24cm)・楽天ブックス:各商品ごとの絵柄違いアナザージャケット(12cm×12cm)※応援店は追ってHPにて発表※le mone do会員限定特典付きCD販売期間:10月20日(水) 23:59までDL期間:2021年12月末日まで関連リンク上白石萌音オフィシャルサイト:ユニバーサルミュージック 上白石萌音:(@mone_kamishiraishi):上白石萌音オフィシャルブログ:上白石萌音マネージャーTwitter:東宝芸能オフィシャルサイト:
2021年10月13日スサンネ・ビア、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、白石和彌、中野量太、上田慎一郎、片山慎三など、現在第一線で活躍する国内外の映画監督を見出している《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021》が3日に閉幕。同日行われたオンラインでの授賞式で、各賞が発表された。本映画祭での最高賞に当たる国際コンペティション部門の最優秀作品賞は、マルタ系アメリカ人のアレックス・カミレーリ監督が手掛けたマルタ映画『ルッツ』が選ばれた。最優秀作品賞に輝いた『ルッツ』は、あまりなじみのないマルタで製作された作品。本映画祭でマルタ映画がノミネートされたことも史上初で、開催前から話題を集めた1本だった。主人公はマルタで代々続く伝統漁業を続ける漁師。漁業が下火になる中、自らのアイデンティティである漁師の仕事を続けるべきか、それとも家族を守るべきか?大きな選択を迫られた男の苦悩と葛藤、その決断が描かれる。『ルッツ』©Léo Lefèvre主演のジェスマーク・シクルーナはマルタの実際の漁師ながら、その自然な演技は高い評価を受け、今年のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞している。今回、審査委員長を務めた俳優、映画監督の竹中直人は、この作品について「すばらしい作品ばかりだったんですけど、『ルッツ』がずしんと残っちゃったんです。なんといっても俳優のお芝居が見事でした。本物の漁師の方々なんですけど、みんな芝居がすばらしい。主人公の顔つきなんてたまらなかったですよ。表現せずして表現しているというか。表情を大きく変えることなく、静かに淡々とお芝居をなさっているのに、(こちらに)ずしっと響いてくるんです。共演者の人たちもすごい。でも、みんな本物の漁師さんなんですよね。みなさんが役者にみえる。やんなっちゃうぐらいすごかった。『ルッツ』はとにかく好きな映画で、心に深く残りました。監督のクールでいて熱意を感じました。ひと言でまとめるのはとても難しいのですが、『ルッツ』は最高の映画でした」と大絶賛した。国際コンペティション 審査委員長を務めた竹中直人見事に最高賞を受賞したアレックス・カミレーリ監督はビデオメッセージで「この度は『ルッツ』をご評価いただき、大変光栄です。グランプリの受賞は本当に素晴らしいことで、優れた映画製作チームにも感謝の意を表します。私たちにとって、グランプリ受賞の知らせ以上の喜びはございません。マルタにいるスタッフたちも喜んでおります。私たちは、この作品をたくさんの愛と信念をもって作りました。小さな場所の小さな物語が、遠い場所まで届くことができると信じておりました。今回の受賞によって、その信念に間違いはなかったと思いました。映像言語というものは、時間も距離も越えて私たちを結ぶ、普遍性のあるものだと思います」と語った。続けて、「私は、今回の受賞を謙虚に受け止めたいと思います。そして私は人生と映画について、多くの偉大な日本の監督たちから学びました。ですので、私の映画人生の第一歩を、日本の皆さんと共有できたことはたいへん光栄です。数年後、次の作品を再び日本の皆さんにご覧いただけることを願っております。いつか日本を訪れたいと思っています」と明かし、コロナ禍で来日が叶わなかったことを残念に思いながらも、日本での受賞に感無量といった表情をみせた。続いて、もうひとつの注目賞となる監督賞は、ドイツのマークス・レンツ監督の『ライバル』が手にした。『ライバル』©Mila Teshaievaドイツで不法に働く母の元に、ウクライナからやってきて、さまざまな過酷な事態に見舞われる9歳の少年、ロマンの姿をまるでドキュメンタリーのように活写した本作は、レンツ監督がデビュー作以来、実に16年ぶりに完成させた作品。ビデオで登場したレンツ監督は「この作品は完成に5、6年を費やし、皆で必死に作り上げました。今回、遠く離れた国で、監督賞を受賞しましたこと、本当に驚いています。私は今、映画の持つ感情やストーリーが地球のほぼ反対の土地でも届いたのだと、実感しております」と喜びを語り、「いま私は、火山が噴火したカナリア諸島で、まさに噴火の様子を撮影しています。今回の受賞によって、私の中には、熱いエネルギーと炎が燃えています」と今後への意欲を見せた。監督賞を受賞した『ライバル』マークス・レンツ監督審査員を務めた船戸慶子氏は、本作について「子どもが主人公でありながら、一切の甘えや優しさを交えず、東ヨーロッパのひとつの現実をある種生々しく切り取ってドラマとして成立させた監督の手腕が際立った作品でした」とまず語り、「一方で、男の子が最初に恋をするのは母親であるという、エディプス・シンドロームという現象についても考えました。作品内の少年の母親はこの上なくチャーミングで。彼女のことを好きになるドイツ人の中年男に、ライバル心を燃やす少年の気持ちが痛いほど伝わってくる。ただ、彼を守ってくれる大人が誰もいなくなったとき、少年は自らを奮い立たせ自分の足で歩いていかなければならない。作品を通して、彼の存在感と物言わぬ主張に圧倒されました。そんな難しい役をこなした子役俳優、映像の美しさ、サウンド効果も含め、監督賞に値する作品だと思いました」と監督の確かな手腕を称えた。国際コンペティション審査員 船戸慶子一方、国内コンペティション部門は、短編部門で逢坂芳郎監督の『リトルサーカス』が、長編部門で萱野孝幸監督の『夜を越える旅』が、それぞれ優秀作品賞と観客賞をW受賞。これは本映画祭としては史上初のことで、さらに今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し贈られる「SKIPシティアワード」を酒井善三監督の短編『カウンセラー』が受賞。短編作品の同賞受賞も本映画祭史上初という初ものづくしの受賞結果となった。上:『夜を越える旅』©夜を越える旅フィルムパートナーズ 下:『リトルサーカス』©Yoshiro Osaka最後に今回の開催を振り返ると、映画祭が昨年に引き続きオンライン配信となったことが象徴するように、コロナ禍ということを映画祭においても、作品においても強く感じる機会となった。ただ、入選監督や審査員からは前を向く言葉が並んだ。受賞した監督たちからは総じて、このコロナ禍でも映画祭を開催してくれたことへの感謝の意が伝えられ、各審査員からはコロナ禍に置いても映画作りをやめなかった作り手たちに最大級のエールが送られた。その中で、国内コンペティションの審査委員長を務めた國實瑞惠氏は総評で「アニメ作品をはじめいろいろなジャンルの映画が並び楽しませていただきました。中でも、コロナ禍でありながら、海外撮影に挑んだ作品には、希望と強いエネルギーを感じました。かの今村昌平監督は語っています。『人間は汚濁にまみれているものか、ピュアなものか、胡散臭いものか、スケベなものか、優しいものか、弱弱しいものか、滑稽なものかを真剣に問い、総じて人間とは、なんとおもしろいものかと知り、そして、これを己にいったいなにかと考えてほしい』と。わたしたちの前には、わたしとあなただけではなく、広い世界があり、うごめく人間たちが生きています。広い世界と自分を考え、意識して、映画作りをしていただきたいと思います。今回、受賞に至らなかった作品も含め、映画を志す人たちの活躍に大きな希望をもっております。このコロナ禍においての映画制作はほんとに大変だったと思います。本当にお疲れ様でした」と今回の映画祭に参加したすべての作り手の労をねぎらった。国内コンペティション 審査委員長を務めた國實瑞惠一方、国際コンペティション部門の審査委員長を務めた竹中直人も「どれもこれもすばらしい作品で1本1本に感情移入してしまいました。俳優さんの芝居もとてもすばらしく、ひとりひとりの俳優がその映画を愛して、その映画にしっかりと存在して、呼吸をして、どれも魅力的な映画ばかりでした。監督の眼差しも鋭くて、それでいて優しくてきれいで、素敵な映画ばかりで、審査なんて僕に向いていないなと思いました。どれも最高の作品でした。ありがとうございました。いつかみなさんと、みなさんの作品と出合うことを楽しみにしています」と作り手たちとの再会を願う言葉で総評を締めた。そういう意味で、コロナ禍にあっても決してくじけない、映画作家たちの熱を体感する開催だったといっていいかもしれない。なお受賞結果は以下の通り。<国際コンペティション>■最優秀作品賞『ルッツ』監督:アレックス・カミレーリ■監督賞『ライバル』監督:マークス・レンツ■審査員特別賞『シネマ・オブ・スリープ』監督:ジェフリー・セント・ジュールズ『ミトラ』監督:カーウェ・モディーリ■観客賞『国境を越えてキスをして!』監督:シレル・ぺレグ<国内コンペティション>■SKIPシティアワード『カウンセラー』監督:酒井 善三<国内コンペティション>■優秀作品賞[長編部門]『夜を越える旅』監督:萱野 孝幸■優秀作品賞[短編部門]『リトルサーカス』 監督:逢坂 芳郎■観客賞[長編部門]『夜を越える旅』監督:萱野 孝幸■観客賞[短編部門]『リトルサーカス』監督:逢坂 芳郎取材・文:水上賢治SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 公式サイト:www.skipcity-dcf.jp
2021年10月03日上白石萌音が10月13日にリリースする両A面シングルより「スピン」のMusic Videoを公開した。「スピン」は本の背表紙に糊付けされている栞紐のことで、発売前に重版が決定した上白石初の全篇書き下ろしエッセイ『いろいろ』の“おとも”になるような楽曲をコンセプトに制作された。作詞は上白石自身が手がけており、素朴なサウンドが心地いい、エッセイと同様に飾らない上白石の気持ちが綴られている。公開されたMVは、上白石が憧れの職業・書店員に扮してたくさんの本に囲まれながら撮影された。書籍もデジタル化が進む中、紙のページをめくるという幸せを噛みしめた本好きの上白石ならではの作品となっている。上白石萌音「スピン」MV■「スピン」配信リンク:<リリース情報>上白石萌音 両A面シングル『I’ll be there / スピン』2021年10月13日(水)リリース上白石萌音『I’ll be there / スピン』初回限定盤ジャケット上白石萌音『I’ll be there / スピン』通常盤ジャケット上白石萌音『I’ll be there / スピン』配信ジャケット●初回限定盤(CD+DVD):1,980円(税込)【CD収録内容】M1. I’ll be thereM2. スピン ※エッセイ「いろいろ」の“おとも”M3. 白い泥(studio live ver.)【DVD収録内容】新曲2曲のミュージックビデオ+メイキング映像●通常盤(CD):1,200円(税込)【CD収録内容】M1. I’ll be thereM2. スピン ※エッセイ「いろいろ」の“おとも”M3. I’ll be there(おうちカラオケver.)M4. スピン(おうちカラオケver.)<CDショップ購入特典>・応援店特典:手作りマンスリーカレンダー(A4サイズ・2021年10月〜2022年12月)・UNIVERSAL MUSIC STORE限定ファンクラブ購入特典:れもねこ待ち受けカレンダー(2カ月×6パターン)DL用URL・Amazon.co.jp:各商品のジャケット絵柄による絵メガジャケ(24cm×24cm)・楽天ブックス:各商品ごとの絵柄違いアナザージャケット(12cm×12cm)※応援店は追ってHPにて発表※le mone do会員限定特典付きCD販売期間:10月20日(水) 23:59までDL期間:2021年12月末日まで「I’ll be there / スピン」配信URL:関連リンク上白石萌音オフィシャルサイト:ユニバーサルミュージック 上白石萌音:(@mone_kamishiraishi):上白石萌音オフィシャルブログ:上白石萌音マネージャーTwitter:東宝芸能オフィシャルサイト:
2021年09月29日シネマカフェでは「Let’s Keep Updated」と題して、映画をきっかけに地球のこと、私たちのことについてトークし考えるオンラインイベントを開催してきた。第4回目となる今回は、進行役にライターのSYOさん、ゲストに『孤狼の血 LEVEL2』の白石和彌監督を迎え、同作が撮影前に行ったというリスペクト・トレーニングについて、映画業界のアップデートすべきことを語り合った。第4回目となるイベントは、日本における映画会社としては初の試みとなったという“リスペクト・トレーニング”を実施した白石監督をゲストに迎え、『孤狼の血 LEVEL2』でどのように活かされたのか、撮影裏話も含め話を聞いたほか、コロナ禍での撮影環境や業界の労働環境、ジェンダーギャップなど、現在の日本映画業界の抱える問題点や改善点、いま勢いに乗る韓国映画界との違いが話題に。また、視聴者からの質問では、『孤狼』ファンの間で盛り上がっているという近田幸太(村上虹郎)の“通称”の由来、日岡秀一(松坂桃李)と上林成浩(鈴木亮平)の関係性、続編やスピンオフの可能性についてなど、熱い声が寄せられた。※リスペクト・トレーニング…約1時間にわたり「差別」や「パワーハラスメント」「セクシュアルハラスメント」の定義や、受けた場合の対処法などが説明される講習。日本では主にNetflix製作の作品で実施されている。日本の映画会社としては初めての試み、リスペクト・トレーニングって何?SYO:まずはリスペクト・トレーニングとは何ぞや?というところから教えていただけますか。白石:僕も2回やった程度なので、全貌を分かっているわけではないんですけれど、Netflixが「全裸監督」のときにリスペクト・トレーニングをしたっていうニュースを見て、これは映画でやるときにはやりたいなと思って今回やったんですけれど、Netflixがアメリカ本国でやっているものを、日本のいろいろな企業とか、日本の国民性とかを加味しながら作っていったもので今回僕らはやらせてもらったんです。簡単に言うと、あらゆるハラスメントをなくして、いままでそういう中で育ってきた人たちも、セクハラもそうだし、パワハラもそうだし、今日をもってそういう負の循環を断ち切りましょうっていうところから始まるトレーニングです。SYO:リスペクト・トレーニングを前々から導入しなければならない、という気持ちがあったということですよね。白石:導入しなければならない、というほど強くは思っていなかったんですが、やっぱり映画業界はいまに至るまで綿々と厳しい縦社会の中で、後輩を怒鳴ったり、ときには暴力を振るったりということをずっと見てきたので、気分のいいものではないというのはずっと思っていましたね。SYO:そういった中で「全裸監督」のニュースを知って、導入しようとされたと。例えば何時間ぐらいとか、どういった内容だったのでしょうか。白石:トレーニング自体は1時間で、僕らは広島にほぼスタッフ全員で行っていたのでオンラインでの開催になったんですけど、内容的には「こういったことはハラスメントに該当しますよね」ということを、一方的に決めつけるというよりは、みんなで考えながら進めていく、みたいな。トレーニングなので。じゃあ、何でハラスメント・トレーニングって言わないんだっていうと、ハラスメントというと結局受け取る人によって、A、B、Cという人がいたら、Aの人は完全にハラスメントと感じたけれど、Bの人はそこまで僕は嫌な思いはしませんでしたよとか、結局、明確な線引きってできないっていうことを前提に作られたトレーニングなので。だったら、線引きができない以上は何かを行動したり、誰かと話したりするときに相手に対する“リスペクト”をまず持ちましょうと。リスペクトを持てば、相手に対する嫌な発言とか、そういうハラスメントとかはまずしないような行動だったり、言動になるんじゃないのというところからのスタート。ハラスメントって当事者、加害の側になってしまう人って、結構自分で認識してないパターンがすごいあるので、万が一「それってハラスメントだよ」って言われたときに、相手へのそれこそリスペクトを持っていれば素直に謝れたりとか、自分の行動を正したりっていうことができるんじゃないかということをみんなで考えながら話していく、ということが大まかな流れです。SYO:キャスト、スタッフの皆さんの反応はいかがでしたか。白石:いろんな人からメールが来たんですが、『孤狼の血 LEVEL2』だけじゃなくて、今年の6~7月に来年公開の映画を撮影していたんですけれど、そのときもリスペクト・トレーニングしたんですよね。そこで、照明部の女性の助手さんとかも「業界入りたてのときにこうことがあったら全然よかったのに」と言ってくれたりとか、滝藤賢一さんが言っていたのは、俳優部って僕らが思っている以上に(スタッフが)怒られる場面を見ているんですよ。俳優の前で蹴ったりとか、叩いたりとかということをよく俳優も見ているんですって。それを滝藤さんに言われたときには、すごく心が…。「俺も確かに見てるかも」みたいな。何なら助監督時代、そういう立場でやってたかもしれないなって、思い当たる節がものすごいあって。だから、俳優もそういう場面をすごい見ていて、やっぱりこれからお芝居して本番行こうっていうときにそんなのいきなり見せられて、それは信頼できないって言っていましたよね。でも、日本映画ってそういう緊張感があるシーンは、そうやって現場がピリつけば映画自体もピリついた雰囲気で撮れるみたいな、何となく代々言われてきたようなことがあって。「あえて現場に緊張感持たせるために人を怒鳴ってるんだ」みたいなことをいまだに言う人もいるし。でも、それもリスペクト・トレーニングの中で、それは全然違いますよねと話したりとか。「リスペクト・トレーニング導入」を“あえて”ニュースにした理由SYO:『孤狼の血 LEVEL2』でリスペクト・トレーニングを導入するニュースは、かなり早い段階で出たじゃないですか。公開後も含めて、周囲からの反応、実際の現場の反応、メディアの反応であったり、その点はいかがでしたか。白石:今回はあえてメディアに出して記事化させている、というところがあるんです。だって、例えば自分の組さえ、究極を言えば、ハラスメントがなければ僕はいいわけなんですけど、ただやっぱり自分がいつも一緒に仕事している助監督さんとかがほかの組に行ったときに「こんなハラスメントを受けている人がいました」と綿々と聞くわけですよ、いまに至るまで。いま現場に若いスタッフがすごく少なくなっているんですけれど、映画界に見習いで入ってきたときに、その見習いの人がたとえ暴力を受けなくても、誰かが誰かに暴力を受けてる姿を見ると、この世界やっぱり辞めようって、初めてとか、2回目とかで辞めていくケースってすごい多いんですね、結構リサーチしたんですけど。そういうことも自分の中で引っかかっていたし、なので、いまだに怒鳴り散らしながら現場をやっている、とある監督とか、あとは現場に入ろうかどうか迷っているけど、映画って厳しい世界なんだろうなとか思っている人がもしいるんだったら、そういう人たちに向けてメッセージを送りたかったんですよね。それで、あえて記事にしてもらったっていう感じですね。反応はやっぱり、いろいろな人からいまに至るまでもらいましたよ。映画館に行ってもたまに声かけられて、リスペクト・トレーニングのことを言われることもあるし、あと、ほかの業界からもよく言われますね。演劇やっているんですけど、演劇業界も変えたいと思ってますとか。SYO:リスペクト・トレーニングを実施したことで、1作目と具体的に変わったところはありますか。白石:スタッフに笑顔が増えたんじゃないですかね。人間なんで、誰でもイライラすることはあるじゃないですか。そういうときにリスペクト・トレーニングしてたら、ちょっといまイライラして大声出しちゃったから、「ちょっと向こうで5分間だけ休んできてください」「深呼吸してきてください」と、イライラしている人に言いやすくなった。あと、リスペクト・トレーニングをするということは、この作品のプロデューサーおよび監督は、この作品においてはあらゆるハラスメントを許すつもりはありませんということを、みんなに周知させることでもあるので。それはすごいみんな安心して仕事ができる環境になっていると思います。SYO:『孤狼の血』のような作品でこれをやることにすごく意義があると、監督は以前おっしゃってましたよね。白石:インモラル(不道徳である、倫理に反する)な映画だからこそ。ハラスメントは映画の中だけでいいんじゃないっていうね。映画自体はハラスメントの集大成みたいなものですが(笑)。でも、作品の内容は究極を言うと関係ないと思います。映画業界の労働環境についてSYO:韓国のポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』は休みをしっかり取ろうということで撮影して(「標準労働契約書」を交わした)、それがオスカーを獲ったという流れがあります。労働環境をアップデートさせていくことでアカデミー賞を獲ったというのは大きな流れだと思うのですが、そういった世界的な動きに関してはどうお考えですか。白石:もう全くその通りだと思います。ハラスメントって、別に何もないときにそんなには起こらないですよね。特にパワハラはですね。映画業界って、映画のスタッフってみんな映画大好きだから、監督が「はい、もうこれで撮り終わりました」と言っても何時間でもつき合ってくれるんですよ。何だったら24時間超えて、30時間とかも寝ないで撮影し続けててもみんなつき合ってくれるんですよ、下手すると。そういう寝れない環境とか、過酷な環境がハラスメントすべてとは言わないですけれど、ハラスメントが起こる土壌になっているということもリアルな話なんですよ。そういう意味では労働環境を改善するというのは、非常に重要です。特にいまの日本の映画業界、本当にそろそろ限界なんじゃないかなっていうところまで来ているので。全体の予算が下がって、日数が減って、だけど作る映画のクオリティはいままで以上のものを求められて、というふうになってきてるので。それは監督としてはクオリティはある程度自分で担保しなきゃいけないし、本当はもう1カット、もう1カットとなるとやっぱり寝る時間が減っていくということは仕方がないんで。それは基本的に、撮影の時間をコントロールできるのは映画監督なんですけど、それにしてももう限界が来てる感覚ですね。質問タイム:韓国映画界との決定的な違い、『孤狼』シリーズの行方SYO:「過去の監督、プロデューサー陣のセクハラ、パワハラが明るみに出たことで、映画の評価はどの程度影響を受けると思いますか、あるいは受けるべきではないと思いますか」という質問です。白石:よく「作品と罪は別だ」という議論になりがちなんですが、もはや、そうは言っていられない時代到来でしょうね。やっぱり、そういうことがあったということを知ってる人はもうフラットには観られないですよね。監督が女優さんにセクハラしてたことが世の中に出た状態では、気持ちよくその映画を楽しめないんじゃないんですかね。SYO:「最近の日本映画は、原作や役者の人気や面白さに頼っている傾向を感じるのですが、どう思われますか。『孤狼の血』は脚本が秀逸でよかったです」。白石:ありがとうございます。映画会社はお客さんが入る映画を作るというのが基本なので、それは仕方がないんじゃないんですかね。そういう映画を国民が多く見るという傾向にある、ということですからね。韓国はなぜいまこんなふうになっているかというと、例えば、いますごく政治的な映画も多いじゃないですか、ハードな描写があるミステリーとかも。そういう骨太な映画がヒットするから、そういう映画がどんどん作られていく。だから、これは作り手の我々の問題も当然あるのかもしれないけど、そういうお客さんがいっぱいいるということなんです。(日本で)漫画原作の青春映画が多いのは、そういう映画を見たい人たちがいるから作るんで。僕はなかなかそういう映画のオファーもないし、作ったら多分うまいという自信はあるんですけど(笑)、何とか頑張って成功して、『孤狼の血』のようなハードな映画にも入ってほしいという気持ちはありますが、なかなかそうはいかない部分もある。SYO:これは僕の意見ですけれども、映画は興行なので、“入れば変わる”と僕は思っています。これは逆に、観客の僕らから変えられる状況だと信じているので。例えば、この映画がヒットした、それがすごい骨太のやつだったり、強烈な描写のあるものだったら、1つ成功例ができるからもう1回こういうことをやってみようとなるはずだし。そこらへんは観客含めて、いろいろ変えていけるのではないかなと僕は思います。白石:ただですね、日本の映画界って脚本にお金を使ってないんです、脚本づくりに。売れっ子脚本家って、売れっ子俳優みたいに常に何本も抱えて書かなきゃいけないんですよ。でも、やっぱり本当は、才能のある人に1年その1本を書いたら本当に贅沢に暮らせるぐらいのお金を渡して、気合い入れて書いてもらう。1本でそんなにスター脚本家になって儲かるんだったら、多くの才能が入ってくるんですよね。その循環も韓国が上手くいっている1つの大きな理由ですね。Netflixの韓国ドラマとかも段違いに面白いじゃないですか。それはここ20年費やして、多くの才能が来る業界に変えたんですね。日本は本当、脚本家も監督も、撮っても撮ってもリッチになれないっていうか。興行で例えば100億円興行収入入りました、大ヒットですとなっても、監督にも脚本家にもほぼ1円も入らないんで。それで多くの才能が果たして来るのかな、と。SYO:今後、韓国で製作されたいという思いはありますか。白石:そうですね。お話とチャンスがあれば、当然ウェルカムですよ。SYO:今回の『LEVEL2』の鈴木亮平さんの創り上げたキャラクターへの声がすごく大きくて、「常に死んでいた上林の目が、ラストの日岡とのバトルシーンで光り輝いたのが堪らなく好きでした。それを表現できる鈴木さんも素晴らしいし、引き出す松坂さんも素晴らしいなと思いました」というコメントもいただいていますね。白石:素晴らしい、ありがとうございます。僕も撮影していて本当に同じことを思いながら撮ってましたね。上林は日岡が来てから本当に嬉しそうなので(笑)。SYO:あれは熱いものがありますね。共依存じゃないけれども、お互いにとってお互いが必要になってくる、というのはなかなか高ぶるものがあります。あと、いまの段階でお答えいただけるかわからないですが、最後に「日岡のバックグラウンドなどは今後出てくるのでしょうか」というご質問をいただいています。白石:原作の3部作でも、日岡が子ども時代どうだったのかはあまり出てこないんですけど、このシリーズが続いて、日岡が何らかの結末を迎えるときには、そこはちょっと向き合わなきゃいけないのかな、とはうっすら思っていますが、そこが次なのかどうなのかはまだ全くわかりません。『孤狼の血』白石和彌監督に訊く映画業界がアップデートしていくべきこと『孤狼の血 LEVEL2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会孤狼の血第3作目(仮)
2021年09月27日現在公開中の、松坂桃李主演の映画『孤狼の血 LEVEL2』。広島の裏社会を描いたベストセラー小説実写映画の続編で、前作で暴力団を相手にしていた伝説の刑事・大上(役所広司)亡き後の刑事・日岡(松坂)の姿を描く。真面目な刑事だった日岡はワイルドに変貌し、圧倒的“悪”=上林(鈴木亮平)の登場による暴力団組織の抗争、警察組織の闇、マスコミの策謀などバイオレンス要素たっぷりの作品だが、実はクランクイン前に「リスペクト・トレーニング」が行われていたことでも話題となっている。「リスペクト・トレーニング」とは、日本では主にNetflix製作の作品で実施されているもので、約1時間にわたり、「差別」や「パワーハラスメント」「セクシュアルハラスメント」の定義や、受けた場合の対処法などが説明される講習。2020年9月に行われ、スタッフが参加するだけでなく、リモートで記者たちも参加し「みんなが楽しい、働きやすい環境にするには」という意識を共有し合うこととなった。今回は、この試みについて改めて白石和彌監督にインタビュー。業界に対する意識や、環境を変えることで期待できる映画界の変化についてなど、話を聞いた。○■作り手を切り離すのは難しい——今回リスペクト・トレーニングがかなり注目を受けていると思います。実際に『孤狼の血 LEVEL2』のクランクイン時に行われた講習にリモートで参加しまして、革新的だと思うと同時に「本当に基礎から始めるんだ」と驚いたところでもありました。認識するところから、なんですよね。今回はトレーニングを担当してくれたピースマインドさんとNetFlixが共同で作ったプログラムを適用してもらったので、僕も「そこからなんだ」と思いました。トレーニングをするということは、イコール「僕たちはハラスメントを許しません」と宣言するにほかならないので、まずはそのことがすごく重要なんだと実感しました。実際にスタッフから「業界に入った頃にこういうものがあれば、楽だったのにな」「○○さんも辞めなくてよかったのに」という話も具体的に出てきました。——スタッフの方々がそれだけ素直に対応されて、効果が出ているところもすごいと思いました。やっぱりみんな、嫌な思い出があるんだと思いますよ。逆に、僕も含めてベテラン陣には「どこかで自分も加害の方にいったことがあったんじゃないか」といった耳の痛い話もあるだろうし。でもそれを断ち切るという意志が重要ですし、例えばMe too運動も映画界から始まったもので、ハリウッドといえど対岸の火事ではないですから。——Me too運動といえば、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019』で白石監督が、故キム・ギドク監督の作品を上映することについて「公式にコメントを出すべき」と提言されたことが印象に残っていて、今回のような試みと地続きのようにも思いました。映画祭の役割は色々あって、なかなか観られない映画を上映するのが重要だということもわかるのですが、キム・ギドク監督がどんなことをやっていたのかわかった状況で、世界のどの映画祭でも上映しない中、あえて……というのであれば、説明する義務があるんじゃないかな、と。それからやっぱり、映画祭に参加する若いスタッフや監督、俳優たちが戸惑っているのも感じました。僕はたまたま審査委員長で発言できる立場にあったので、みんな疑問を持っているのだと言っておかないと、というところはありました。——やはり若い人の方が、そういった意識を持っていると感じますか?若い人の方が敏感ですよね。色んな人とハラスメントのことを話したけど、業界のベテランはもう、鈍感もいいところだな思うんです。取り残されていると言っても良いし、愕然とすることもあります。——作品は作品、と思うところもあるのですが、観ている方としては切り離せないところも感じます。逆に今回の「リスペクト・トレーニング」の試みで『孤狼の血 LEVEL2』という作品に好感を持つこともあるでしょうし。「作品に罪はない」とは思いますが、特に作り手を完全に切り離して考えるのは難しいですよね。『麻雀放浪記2020』の時は(ピエール)瀧さんが逮捕されましたが、直接の被害者がいないし、映画はお金を払ってクローズドの中で見るからということで上映に至りました。それでも気になるのは間違いないので、何事もないことが1番です。作品に被害者がいたら上映するのは難しいし、言ってみれば当たり前のことなんですが、倫理観を持って作るというのは、大事なことです。映画業界は「現場でひどいことをしたからこそ、いいものができた」みたいな教えを連綿と受けてきたわけで、そういうことをしなくてもいい映画を作れると、ちゃんと言うべきなんです。みんな「寂しい」とか言うけど、そういう時代ではないと感じます。——『孤狼の血 LEVEL2』に出ている方は、松坂桃李さんや鈴木亮平さんと、優しそうな方ばかりです。本当に、みんな優しいんです。現場の緊張感を作るために、監督が怒鳴り散らしたという話もいっぱい聞いたことがあるけど、役者のスキルと考え方があれば充分なのだと、今回俳優たちが示してくれたと思います。裏側ではニコニコしている人ばかりですから(笑)○■実際に問題が起こった時にどうするのか?——『麻雀放浪記2020』のお話が出ましたが、あの時も急遽会見が開かれたり、白石監督がいろいろと最前線にいらっしゃるようなイメージがあります。いやいや、僕はひっそりと映画を作っていたいだけなんですけど(笑)。考える機会は多いのかもしれません。自分に降りかかった火の粉は払いますし、業界全体に問題が起こった時は考えなきゃいけないし、当たり前のことを当たり前にやるという感覚です。——今回トレーニングを行われて、その先を考えたりもされたのでしょうか? 踏み込んでいくと、実際に現場で「この行動は…」ということも出てくるように思います。そこは考えます。よしんば撮影の最中にハラスメントが起こった時、僕たちはどういう態度をとれるんだろう? ということも。そのルール作りも、ちゃんとしていかなければいけない。その人がいないと成立しない撮影もあるわけで、翌日重要な撮影があっても、ハラスメントがあった時に退場させられるのか、ということですよね。もはや映画会社がどういう決断を下すかという問題にもなりますが、本当はそういう強い態度をとるべきなんだと思います。今回リスペクト・トレーニングを行って話を聞くと、やっぱり「トレーニングをしても、どうしてもハラスメントを起こす人はいる」というんです。どんなに現場で必要でも、もはやスタッフィングできない人も出てくると聞いて、そういうことなんだろうな、と。でも、業界から人が離れずにもっと育っていったら、例えば何か問題が起こったとしても、別の方にお願いできるということもある。そういう土壌を作るべきだと思うし、まだあまり他の監督の方がどう思ってるかわからないけど、個人的な感覚では広がっていくんじゃないか、という気がします。やって損することがないし、やろうという流れができていったら嬉しいですね。——Netflixさんの環境がずいぶん先を行っているようですが、作り手の方にも「映画より配信がいい」みたいな流れも出ていますか?環境については見習うべきですし、そちらに流れていくことはあると思います。必要な予算を出し、週に1日は必ず休養日を取って、1日に働く時間の上限も決まっていて、ハラスメントは禁止するとなると、働きやすい環境じゃないですか。今の映画業界は「本当は3億かかるけど、なんとか2億円で作ってください」という中で、スケジュールもなくなり休みを削り、労働時間も延びて、場合によっては監督が怒鳴り散らして……もし僕がスタッフを抱える会社の経営者だったら、当たり前にNetflix優先で仕事を受ける判断をするでしょう。 だから映画界自体も変えていかないと本当に取り残されてしまう。「予算を回収できないんじゃないか」という危機感もあると思うけど、予算を増やすのはいいことで、そこから新たな商売につながることもきっとあります。予算を回収するために、世界にパイを広げようといったことも考え始めるだろうし、「労働環境を変えよう」というところから、新たな動きにつながるかもしれません。映画監督って、人によっては5年に1本の大作とか、人生を変えるかもしれないデビュー作だとか、そういう局面がいっぱいあってギリギリまで頑張ってしまうし、日本のスタッフは本当に優秀だから投げ出さず文句も言わないでついてきてくれるんです。でも、スタッフにとってはその作品が全てではなく、またすぐに次の作品に参加して、日々の生活が続いていきます。今はその労働環境を日本の映画界全体で守っていないわけだから、監督なりプロデューサーなりが、自分の作品に関わってくれる方を守ろうとする意識が必要です。ただ本当は、団体としてフリーのスタッフや若いスタッフを守るルールを作らないと、誰が将来映画作っていくんだろう? 僕も自分の映画でいっぱいいっぱいだから、なんで自分が先導してるんだろう? とは思いながら(笑)。やれることはやっていかないと、と感じています。■白石和彌監督1974年北海道生まれ。1995年、中村幻児監督主催の映画塾に参加し、その後、若松孝二監督に師事。助監督時代を経て、行定勲、犬童一心監督などの作品にも参加。初の長編映画監督作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10年)の後、ノンフィクションベストセラー小説を実写化した『凶悪』(13年)は、第37回日本アカデミー賞優秀監督賞ほか、各映画賞を総なめした。その後、『日本で一番悪い奴ら』(16年)、『牝猫たち』(17年)、Netflixドラマ『火花』(16年)など、幅広いジャンルを映像化し、近年も『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)、『サニー/32』(18年)、『孤狼の血』(18年)、『止められるか、俺たちを』(18年)、『麻雀放浪記2020』(19年)、『凪待ち』(19年)など多数の作品を手掛けている。
2021年09月05日映画『死刑にいたる病』が、2022年5月6日(金)に公開される。櫛木理宇の小説「死刑にいたる病」を映画化原作は、初版「チェインドッグ」として発売され、文庫化に合わせて「死刑にいたる病」に改題された。作家・櫛木理宇の最高傑作と言われており、今回はそれを映画化。監督は白石和彌で、日本史上最悪の連続殺人事件、そしてそれに隠された真相、驚愕のサイコサスペンスを描く。阿部サダヲ×岡田健史がW主演榛村(阿部サダヲ)24件の殺人容疑で逮捕され、9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受ける。罪は認めているものの、最後の事件は冤罪だと主張。犯人は他にいると話す。犯行当時、営んでいたパン屋「ロシェル」には街の人々が絶えず足を運び、“魅力的な人物”で社会に溶け込んでいた。ターゲットは 、黒髪で制服を校則通りに着る真面目そうな10代後半の少年少女 たち。 商店街で経営するパン屋「ロシェル」に通う常連をターゲットにすることもあった。 犯行手口はターゲットと信頼関係を 築く ところから始まり、自然に接触し会話を増やす巧みな方法で計画的に進めていく。この日本史上類をみない数の若者を殺した連続殺人鬼・榛村を演じるのは、阿部サダヲ。白石監督との作品では『彼女がその名を知らない鳥たち』に出演していた。筧井雅也(岡田健史)理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る、どこにでもいそうな男性。ある日、殺人事件の犯人として収監されている榛村から手紙を受け取る。雅也は、中学生の頃、榛村が営んでいたパン屋に通っていた。榛村から最後の殺人は冤罪であり、雅也に事件の真相に迫るよう求められる。雅也を演じるのは岡田健史で、ドラマ「中学聖日記」で有村架純の相手役としてデビューを果たして以来、大河ドラマ「青天を衝け」などへの出演で話題を集めている。金山一輝(岩田剛典)事件を捜査する雅也の行く先々に現われる謎の男。顔の半分が隠れるほどの長髪で異様な雰囲気を纏う。筧井衿子(中山美穂)榛村が冤罪だと訴える殺人事件の真相を調べ始める雅也の母であり、常に夫の顔色をうかがう主体性のない妻。加納灯里 (宮﨑優)...雅也と同じ大学に通う幼馴染み筧井和夫(鈴木卓爾)...雅也の厳格な父根津かおる(佐藤玲)...最後の殺人事件の被害者佐村 役(赤ペン瀧川)...榛村の担当弁護士地元の 農夫(吉澤健)...榛村の隣人滝内 役(音尾琢真)...昔の榛村を知る人物赤ヤッケの女(岩井志麻子)...冤罪を主張する殺害事件の現場となった山の所有者相馬 (コージ・トクダ)...金山の元同僚監督は『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌監督を務めるのは、『孤狼の血』の白石和彌監督。史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作『凶悪』や、警察とやくざの戦いを過激な描写を入れつつ描いた『孤狼の血』などで数々の映画賞を受賞&高く評価されている。白石和彌監督は次のように話す。「僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。」理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也。ある日彼のもとに1通の手紙が届く。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人・榛村からのものだった。24件の殺人容疑で逮捕され、9件の事件で立件・起訴。死刑判決を受けた榛村は、犯行を行っていた当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。そこには想像を超える残酷な事件の真相があった。作品詳細映画『死刑にいたる病』公開日:2022年5月6日(金)監督:白石和彌脚本:高田亮出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、吉澤健、音尾琢真、岩井志麻子、コージ・トクダ、中山美穂製作:「死刑にいたる病」製作委員会(クロックワークス、東北新社、テレビ東京)配給:クロックワークス
2021年08月27日