東京湾を遠望し、羽田空港を離着陸する飛行機も見える高層マンション20階の1日限定2人の施術をする自宅エステティックサロン。この日は、20年以上、佐伯チズさん(74)の施術を受けている女性が来訪していた。 「先生がディオール勤務時代、帝国ホテルでサロンをされていたときから、月に必ず1回、お願いしています。お肌だけでなく、心も元気にさせてくださいます」 ’03年、クリスチャン・ディオールを定年退職したその年、佐伯さんは「水とコットンと化粧水があれば十分」という佐伯式スキンケアを提唱し、初の著書で大ブレーク。美容関係だけでなく、テレビの情報番組のコメンテーターとしても活躍してきた。だが最近、見かけなくなったと感じる人も少なくないだろう。 じつは佐伯さんは、実質10年ほどマネジメントをまかせていた女性「Aさん」に会社を乗っ取られかけ、個人資金2億円を使途不明金のまま失う苦境に陥っていたのだ。 「’15年の暮れにAが辞めたあとで知ったんですけど、Aが勝手に、『佐伯は高齢ですから』と仕事の依頼を断っていたんです。私のあずかり知らないところで新製品の開発もしていました。新規事業は失敗し、経費ばかりがかさむ。縮小するかじ取りをしたときは、後の祭りでした。登録商標の大部分、顧客情報も奪われ、すべてを失いました」(佐伯さん・以下同) そんなどん底にいたときに励まされたのは、32年前に逝った夫・有教さん(享年52)の“声”だったという。ふいに彼の“声”が聞こえたのは、Aさんの裏切りに、後ろ向きのことばかりをぐるぐると考えていた夜だった。 《恨んでもしょうがない。あなたが信じたのだから、それはあなたの責任でもあるんだよ。こういう経験が、気づかせてくれることもあるから》 それはかつて、佐伯さんが知人の500万円の借用書に裏書きをして借金を負ったときの、有教さんの言葉だった。 「同じことを言っていたんです。『がんばれ。きっと乗り切れる』って」 まるで闇の向こうから光が差し込んだようだった。 「前を向いて生きなければと思いました。そのためには、ご迷惑をおかけしたお客さまにまず謝って、許していただけるなら仕事を続けたいと」 そして、あらためて自分の原点を見つめ直した。 「私は、人さまをきれいにしてさしあげたい。その一心で施術をしてきました。お金のためでも、名前を売るためでもない。真心を尽くせば、それは必ず自分にも返ってくるんです」 ’16年春、佐伯さんは鹿児島県鹿児島市の小高い丘に広がるフラワーガーデンを訪れていた。その高貴な香りからバラの女王と呼ばれ、化粧品の原料としても素晴らしい効能を持つ「ダマスクローズ」。このバラ園では、有機無農薬栽培をしているのだ。 今年6月23日。74歳の誕生日に佐伯さんは、新ブランド「チズ・サエキジャパン・ラ・サロン・コスメ」を発表。その鹿児島のダマスクローズの花水をふんだんに使った商品である。 「肌なじみにすぐれた最新技術『ラメラテクノロジー(R)』を取り入れています。これは、基礎化粧品の研究家の鈴木喬先生が開発した世界特許で、『チズさんなら』と使用許可をくださったんです」 佐伯さんが真心をこめて人との関係を大事にしてきたからこそ、このブランドは誕生した。74歳にして新たなスタートを切り、佐伯さんは見事に返り咲いたのだ。 「『佐伯先生』とかいう呼び方はいりません。『チズさん』と呼んでください。そのほうが若返りますから」 明るく快活な口調に、会場から笑いが起こる。この日の佐伯さんは、大阪のセミナーに登壇。豪華客船の旅、プリンセス・クルーズのプロジェクト・アンバサダーとしての仕事だ。クルーズ旅行の思い出を語り、愛する夫の話もする。 「大好きな美輪明宏先生とお会いする機会があったんですけど、そのとき私の背後に、主人が見えると言ってくださったんです。私、あまりにも感激して、美輪先生にハグまでしてもらいました」 さらに参加者たちに、こう呼びかけた。 「みなさん、ハグしましょう。女性ホルモンが活性化して、若返りますよ!」 佐伯さんが会場をハグして回ると歓声が上がった。セミナー後も、写真撮影とハグの順番待ちの列ができ、誰もがほっこりと幸せな表情だ。大阪から東京にとんぼ返りする佐伯さんに休みはない。翌日は福岡、長野をまわり、また大阪へ。12月には中国・北京出張も予定されている。佐伯さんは、ふと両手を開き、ねぎらうように見つめた。 「どの指もしわが刻まれていて、左手の小指は外に反ってしまっている。でも、この手があれば生きていけるし、みなさんと一緒にいられます」 柔らかくて温かく、触れられるだけで思わず泣けてくる――人生経験と愛が詰まった魔法の手。この手があるかぎり、佐伯さんは何度でも甦る。
2017年11月25日この世に意味のないことなんて、なにひとつとしてありません――たとえば美輪明宏さんはこう言います。占い師のなかにも、こういうことを言う人がいますよね。でも失恋の真っただ中にいる人は、その意味に気づかず、ただただ苦しいのだろうと思います。が、失恋の意味がわかる日って、ある日突然やってきます。わかる、というか、改めて別れの理由が認識できる、というか。■■わかっていることが改めて「わかる」日その瞬間は、ホントにある日突然やってきます。わたしと彼が別れた理由は、こういうことだったんだ、というのが理解できる瞬間は、おどろくほど突然にやってきます。たとえば、24歳の彼女と28歳の彼がつきあっていて、彼が穏やかな優しい性格で、「わたしは彼のことが好きだけど、なんとなく彼に満足していない、もっと激しい性格の男子と遊んでみたい」と思って、じぶんから彼に別れを切り出したケース。こういうケースって、彼女は別れの理由をじぶんでわかっているわけです。「わたしが、彼より激しい性格の男子と遊びたかったと思った」というのが、別れの理由です。ほかにどんな理由もない。でも別れたあと、彼女は泣きます。不思議なことですが、彼女は涙にくれて「やっぱりあの優しい彼より、いい彼氏はいない」なんて言います。そして「どうしてわたしはあんなにいい彼氏をふってしまったのだろう」と言います。どうしてもなにも、理由は明確なのに。**で、何年か時が経って、ある日突然、別れの理由を彼女は理解します。「あのとき、わたしが、ほかの男子ともっと遊びたいと思ったのが別れの理由だ」と、誰もがわかっていることを、彼女は改めて理解し、認識するわけです。■■別れた元カレが、あなたの幸せを遠くで祈っているからおそらく多くの別れって、じぶんでその理由がホントはわかっているけど、それをじぶんなりに理解・認識できるようになるまで時間がかかる、ということだろうと思います。彼に好きな人ができたのが別れの理由だとか、わたしの浮気が原因だとか、彼とすれ違いの生活が続いたのが理由とか、なんらか、みなさんわかっているはずなんです。でもそのわかっていることを、主観的に見ているうちは、理由が「わからない」。客観的に見れるようになってはじめて理由が「わかった」となるでしょ?**恋は時間を味方につけたほうがいい、というのは、たとえばこういうことです。失恋して、その失恋の意味を、じぶんで十分理解するには、時間が必要。時間は失恋の痛い心に、もれなく理由をもたらします。理由がわかれば、「別れはつらいものだけど、世の中には無駄な別れもなければ、無駄に傷つくこともない、すべてに意味がある」と思えてきて、その時点であなたは救われます。それはきっと、別れた元カレが、あなたの幸せを遠くで祈っているから。別れた相手もあなたもともに、幸せになってはじめて、ひとつの恋の物語が完結するから。(ひとみしょう/文筆家)(ハウコレ編集部)
2017年11月25日ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』の制作発表が10日、都内で行われ、浦井健治、城田優、平野綾、保坂知寿、愛加あゆ、ブラザートム、鈴木壮麻、前田美波里、演出の福田雄一が登場した。同作はウディ・アレンによって1994年公開の映画を2014年にミュージカル化。劇作家のデビッド(浦井)だが、プロデューサーが見つけてきた出演者がマフィアの親玉だったためにハチャメチャな状況に。実は舞台を愛するマフィアの部下・チーチ(城田優)とともに作品を成功させるために苦労する。ジョークを飛ばすことの多いメンバーに、福田が「2人がちゃんとやってくれるかなという不安が……」と心境を明かすと、城田は「日本語ガワカリマセン……」と返し、波乱を感じさせるスタートに。それぞれが意気込みを語る中、前田が「どうも浦井さんとキス・シーンがございます! どうぞよろしくお願いします」と主張すると会場からは拍手が起こったが、前田は「言ったら赤くなっちゃった」と照れた様子を見せた。キンキン声のマフィアの愛人を演じる平野は福田から「『レディ・ベス』は大変だけどこれはそのまま出来るね」と言われたことを暴露すると、福田は「あんまりそういうこと言わないで!! ダメ!!」と大慌て。また、デビッドの恋人を演じる愛加は「前回『王家の紋章』で(浦井と)共演させて頂いた時に片思いして全く報われず、お姉さんに燃やされてしまう役で」と恋人役となったことに喜ぶと、福田が「ずっと黒焦げでしたよね!?」つっこみ、会場も笑いに包まれていた。作中のナンバーから、浦井による「I’m Sitting on Top oh the World」、城田による「Up a Lazy River」の披露も行われ、大盛況の制作発表だったが、最後に浦井が一発芸をやる流れに。『もののけ姫』に声で出演していた美輪明宏のモノマネを披露すると、共演者陣も「すごい似てるね!!」と驚いていた。製作発表終了後の取材では、互いの歌声を褒めあった浦井と城田。浦井は城田について「喉が違う。高音の最後シのフラットまで出て」と専門的に語り、城田は「安定している。健ちゃんは必ず決めてくる」と称賛した。さらにコメディセンスがある方は? と聞かれると、浦井は「優です」と即答。城田が「狙って笑わせるのは僕です。でも天然で面白いのはこっちです」と浦井を指すと、浦井は「意図的にできません」と苦笑した。しかし、先ほどのモノマネを褒められた浦井は「もう一つやります」とやる気に。『ハウルの動く城』の美輪明宏の「その呪いは解けないよ」というセリフを披露し、城田は「これは本編に入れましょう」と絶賛した。取材終わりには、城田がレポーターに「大丈夫ですか? もっとやばい質問とか。最近恋愛はどうですか? とか」と尋ね、周囲が慌てる一幕もあったが、浦井が強引に「ありがとうございました!」と頭を下げ、場を終わらせた。東京公演は日生劇場にて2018年2月7日から28にち。また、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて3月5日~20日、福岡公演は博多座にて3月24日~4月1日。
2017年11月10日~オーラの色〜明るく優しい上品上質な音楽・美術・文学・スポーツなどの文化を日常生活に取り入れている人は、裸になっても明るく上品上質なオーラが漂っています。暗く攻撃的で下品な文化に囲まれている人や、文化のブの字もない暮らしをしている人は裸になっても粗雑で下品なオーラを放っています。オーラは魂からだけではなく日常生活、つまり衣食住の生活習慣からも変えられるものなのです。
2017年11月09日〜自分処方箋…心に文化・栄養補給を忘れない〜(症状)…何か悩み事を抱え、それが頭から離れなかったり、イライラして心に余裕がなくなっているあなたへ、こんな処方箋を…。(処方箋)…とりあえず参考のために知識に頼ることです。手っ取り早いのは図書館へ行く。古今東西の偉人、有名人、出来るだけ多くの人間の人生を参考にすることです。<効き目解説>…伝記だけではなく、小説でも結構です。そうすれば悩んでいるのは自分だけではないことがわかります。地球上の老若男女の人類で大なり小なりみんな一人残らず悩み、苦しみ、痛み、不平不満劣等感のないものは誰も居ないことに気付きます。自分もその中の一人に過ぎないのです、天使や神ではないのですから。次から次と悩み苦しみ痛み悲しみの宿題を与えられ、それをクリアしていくのが地球人だという覚悟が出来るでしょう。
2017年11月08日~美には様々な形がある、秀吉と利休〜世の中には何十万種類の様々な美があります。安土桃山時代、豪華絢爛を好んだ豊臣秀吉と、質素で“詫びさび”を重んじた千利休。最終的には秀吉が利休を切腹させます。政治的対立など様々なことが史実上言われておりますが、根底には美意識の対立の恨みもあったのでしょう。私は、確かに利休の重んじた詫びさびの文化も趣があって結構と思いますが、美はそんな単純なものではない。清らか、健康美、病めるバラ、退廃美、様々な共存があります。日本では“侘び寂び”が東京を中心にどちらかと言えば主流の美意識で、成金趣味の秀吉が品がないように云われがちですが、秀吉の美意識も確固たる立派な美。それが今日の大阪の独特の美意識に受け継がれ豊かな文化を育んでいるのです。明るく派手な大阪人気質を見ればおわかりでしょう!
2017年11月06日~あまり先のことは考えすぎない、楽観主義も必要〜今年もあと2ヶ月になりました。今年は起こった出来事は特に大きく、来年以降、将来が心配で心身共に疲労されている方も多いと思います。でも先の事を考え過ぎると、取り越し苦労したり、誇大妄想に陥ったりして、余計に不安は増大します。人生は計画通りに行かないのが当然、よく裏切られます。だから、人生は行動あるのみで、当たって砕けろしかないのです。それならば、楽観主義で行く、これが上手な生き方です。ただ、「明日があるさ」このフレーズの楽観主義はよくありません。なぜなら、今日という1日がおろそかになってしまうからです。明日があるなんて思わない、今日1日を如何に充実させ生きるかを考える。今を懸命に大切に生きることを積み重ねていけば、将来への不安や妄想なんて、考え悩む隙がなくなり、不安は消えます。まずは、この日この時を充実させることを第一に、その上での楽観主義で参りましょう。今の充実した時間の積み重ねが明るい明日を造るのですから。
2017年11月02日~映画に学ぶ〜今日は映画のお話をしましょう。好きな映画は、『おしゃれ大図鑑』にも書きましたが、今から50年~60年前の映画ばかりですが、登場人物のファッションや会話のセンスは、イキでおしゃれでかっこよくて、始めから終わりまで目が離せません。白黒の映画でも、実際の色が伝わってくるようなファッションや小道具やセットばかりです。美しくて、甘くて、質の良い映画は、観た人の細胞に刻まれていきます。ステキな恋愛映画をたくさん観れば、たくさんのロマンティックな恋愛をしたのと同じで、人生をより多彩で豊かなものにすることでしょう。そして、感動の涙を流すことは、心を浄化してくれます。感動の涙には、人を優しくする効果がありますし、心に潤いを与えてくれるのです。『天井桟敷の人々』『カサブランカ』『哀愁』『麗しのサブリナ』などなど、数えあげればキリがありませんが、どうぞ美しい恋愛映画をたくさんご覧になって、感動の涙で心の部屋をキレイに飾りましょう。
2017年10月30日〜部屋の中では陰の気は起こさせない!〜今は黒や灰色の家具や家電や服装が流行っているようですが、なるべく黒や灰色系はお使いにはならない方が良いと思います。黒やグレーのモノばかりの部屋は陰の気がこもるため、いくら電気をつけても暗い感じがします。若い一人暮らしの方に多いようですが家具家電だけでなく、音楽にしても騒音まがいの音楽をかければ陰の気は増幅するばかりです。着るモノだけでなく家の中のインテリアはなるべく明るいパステル色にした方が最良です。また、陰の気を起させないためにもう一つ大切なことは“香り”です。最近では多種多様な芳香剤が出ているので、それらを使い部屋に良い香りをさせておくことです。良いにおいは魔が嫌がります。日常生活の中でありとあらゆる創意工夫で部屋に凶運を呼ぶ陰の気を起させないようにしましょう。
2017年10月26日~グラデーションが魅力な玉虫色の魅力〜数多ある美しい色彩の中で私は“玉虫色”が好きです。見方によっては、いろいろな色に見える玉虫色ですが、その最大の魅力は生地に原色がべったりとくっついてなく、生地から浮き上がって正体不明の“グラデーション”なところです。そもそも日本の色は一色でべったりしたものはなく、納戸色、青磁色、古代紫など微妙な色の積み重ねによるものが主で、このグラデーションを最も活かしたのが着物です。ぼかし模様の着物を見てだんだんと視線が上がっていくと顔立ちがどんな人でもふんわり艶やかに美しく見えるのです。昔の外国にはありませんでした。古の日本人の優れた色彩感覚の智恵、凄いと思いませんか!
2017年10月19日〜すれ違う香り〜茶道や華道を習っている人も少なくないと思いますが、日本には香道があるのをご存知でしょうか。香りを楽しむ優美な遊びは、平安時代にはじまったとされています。今では香道を体験する機会はそう多くはありませんが、日ごろの生活の中に、自分らしい香りを取り入れることは、化粧をするのと同じくらいに大切なことです。それほど美しくない方でも、すれ違い様に爽やないい香りがすると、振り向きたくなるものです。ふと通り過ぎた香りが、誰かを思い出すということもあるでしょう。それほどに香りは、私たち人間にとって大切なものなのではないでしょうか。なんの香りもしないのは、枯れたドライフラワーと同じですが、反対につけすぎも下品で禁物です。香りがきつすぎると頭痛がしてくる人もいるようですから、ほどほどにしましょう。ふんわりとかすかに漂う香りは、奥ゆかしいものです。オヤジ女子と言われる女性が増えているこのご時世に逆行して、奥ゆかしい女性が増えたらどんなに世の中が美しくなることでしょう。
2017年10月16日~大切な事は電話より“手紙”〜人生でなにか大事なことを伝えたい場合は、電話や、携帯電話から電子メールを送るより、それなりの便箋や封筒に自分の筆で書いた“手紙”を出す方がより効果的です。家族間でも友人、恋人でも感情の行き違いや誤解や関係を修復したい場合など、電話では気持ちが先走り、感情的になり余計に溝を作ってしまうことがあります。一方、手紙なら落ち着いて自分の言いたいことを整理し、理路整然とした内容で、なおかつ美しい言葉や便箋を選んで伝えることができ、相手への気持ちや+アルファは確実に伝わるものです。電子メールも手紙同様に見えますが、やはり電子機器の画面からでは高尚な情感は伝わりにくいものです。最近は筆不精の方も多いと思いますが、人生の生きる技術の一つです。筆まめになってみては如何ですか?
2017年10月12日~二次会・懇親会は行かぬが得?〜「人付き合いは腹6分」、二次会・三次会は行かぬが花、懇親会は程ほどが良いでしょう。お酒の席では、酔うとつい本性の地が出て本音が出たり、普段はしないような失礼な態度をとったりで、「あんな奴だったのか」「本当は嫌な奴なんだ…」と必ず人間関係を壊す原因を作るので、1次会で止めておくことがお互い無難なのです。知的な会話や洗練された大人の社交術より無礼講で飲んでバカになって騒ぐことが当たり前の日本では、ある程度のお付き合いがなければ仕事になりません。が、そこは上手に仕事関係の飲みの席も1次会で止めた方が無難で、深酒は禁物、常に自分をコントロール出来るうちが得策ということです。
2017年10月06日~この上もない花やかな虚偽〜私は男だけれど女の格好をして、舞台上では、エディット・ピアフになったり、「椿姫」のマルグリットになったり、舞台を降りればひとりの美輪明宏という人間になったりと、私は虚と実の間を行ったり来たりしながら生きて来ました。三島由紀夫さんは本当は女ではない私を称し「この上もない花やかな虚偽」と呼びました。しかし、私だけではなく、世の中の人は殆どが虚偽で成り立っています。例えば、おしゃれをしてメイクを施し、生まれたままの自分を装い違うものにすることも一種の嘘。逆にいえば、男も女も髪型や服装で嘘のない人間なんていません。たくさんの嘘を知れば知る程、人は賢くなり洗練されて行く。ただし、嘘も良し悪し、上手下手もあります。「嘘も方便」という言葉もあるように、世に有益な嘘をついてこそ、認められるのです。
2017年10月05日〜映画や雑誌まですべてが“アップ病”〜映像にはスクリーンや画面に映える構図の映像美があり、写真にはフレームなどに浮かび上がる写真美があります。審美眼の高いカメラマンは、“絵心”を持っていて、画家が筆と絵の具で絵を描くようにカメラで絵を描いておりました。かつてはそういった“プロ”のカメラマンがおりました。しかし、映画もテレビも写真も最近のカメラマンは「アップ病」にとりつかれ、映像美よりもひたすら被写体のアップを撮り続けるのが殆ど。全体の“構図構成”、情緒も風情も美意識もなく、カメラを手にすると何の考えも美意識もなく、生理、本能の赴くまま、撮っている本人が興奮して、ただただ被写体に寄りまくり、今では茶の間も映画館も画面が巨大になっているのも考えず「アップ馬鹿」になってしまう。以前の日本映画などは美的感覚が秀れ映像美もしっかりしていて、アップシーンなど数える程度しかありませんでした。何の為に何をどう表現するか、頭を使わないカメラマンや演出家は、美術学校に一年生から学ぶ必要がありますね。
2017年10月04日~神様が与えてくれたヒントを読み取る〜神様は世の中に少しでも厄を回避したりパワーを享受したりして楽に生きられるヒントを与えてくれています。それを読み解くひとつが気学・方位学・四柱推命です。あまりそれに振り回されてはいけませんが、参考にしていくと良いでしょう。無知でゴーマンな科学者連中は「そんなことは現代にはありえない」などと否定する人もいますが、これは昔の人が自分を知って、自分の役目を理解し生きることに役立ててきた脈々と伝わっているデータであって、迷信ではありません。人間とは磁気エネルギーの影響から生まれた時の星によって人生のだいたいのアウトラインが決まっているもの。それを知るためにも方位学・気学など昔から良いと言われていることは一応やってみる価値はあります。
2017年10月03日~読書から何を学ぶのか?読書の意義〜読書の秋です。読書は異空間に瞬間移動する想像力を養うとともに、読む本によっては表現力や美しい日本語を学ぶことができます。例えば、泉鏡花や三島由紀夫さんの作品からは美しい日本語を学ぶことができ、竹久夢二、寺山修二、中原中也、石川啄木、ヴェルレーヌ、ランボー、コクトーらの詩人からは面白く、楽しく、美しい空想の世界と言葉使いを習得できます。詩や美しい言葉や表現法になれたら次は小説です。樋口一葉、夏目漱石、芥川龍之介など“文豪”と呼ばれる作家の作品からも日本語の上手な表現方法を学ぶことができます。表現力を数多く学んでいくうちに、実は想像力も養われていく。そして読書から学んだ美しい日本語や語彙、表現方法を日常生活の中で活用すれば、自分自身の人生が楽しいだけでなく、周囲をもユーモアで包み込み、一目置かれ敬愛されるようになります。皆様も読書を通じ多くのことを習得して、日常生活を楽しくしましょう。
2017年10月02日~我慢のその先に〜このサイトをご覧になっている方の中には、お仕事をされている方もたくさんいらっしゃると思います。仕事がラクで楽しくて会社へ行くのが楽しみで仕方がないという方は、どれほどいるでしょうか。多くは、「あぁ、明日も仕事か……」と、ため息をついたり、「行きたくないなぁ」とぼやいたりするのではないでしょうか。うざったい上司や同僚、仕事ができない後輩、嫌味な取引先。接客業なら、いいお客さんばかりではなく、ちょっとしたことでクレームを言う客もいるでしょう。立ちっぱなしの仕事や、パソコンの前に座りっぱなしの仕事もあるでしょう。やりたい仕事についたはずなのに、どうしてこんなにイヤなことばかりなのかと思うこともあるでしょう。何かを得れば、それと同じくらいの苦労があるのは当然のことなのです。私はよく、お給料は我慢料と言っています。一ヶ月間、よくぞ苦労に耐えましたねということで、お給料をいただくのです。さぁ、今日も明日もあさっても我慢の毎日ですが、だからこそ我慢料をいただける資格が出来るのです。今月もご苦労様でした。
2017年09月28日〜家族そろってお墓参りを〜お彼岸にもお墓参りをおすすめします。本来は、盆、暮れ、お彼岸の年4回のお墓参りが望ましいものです。先月のお盆にも先祖供養についてお話ししましたが、今日は、お墓参りの仕方についてお話ししたいと想います。まずは、お子さんも必ずお墓参りに連れていきましょう。家族そろって出かけることは、何より先祖を喜ばせることになります。そして、子どもたちには、「あなたたちも大きくなったら、こうしてときどき家族でお墓参りをするようになるでしょうね。私たちも、いずれ死んでも、天国から見守っていますからね」とお話しするのです。子どもが物心ついたあたりから先祖を大切にする姿を見せることで、子どもは親を尊敬するようになるのです。それが、人間の尊厳を教えることにつながりますし、日本独特の家族のスキンシップのあり方、生活の智恵なのです。もう何年もお墓参りをしていないわ、というあなた。このお彼岸にご家族でお墓参りはいかがですか?あなたもいずれ、ご先祖の仲間入りなのですから、今のうちにしっかり挨拶をしておきましょう。
2017年09月25日~泣いてもらえる人になりなさい〜あなたが死んだとき、誰に、何人の人に泣いてもらえるでしょう?考えてみてください。あなたが普段自分の欲だけを追い、意地悪で人を困らせ嫌な思いばかりさせているのなら、泣いてくれる人は誰もいません。それどころか「うわあ、やっと死んだかァ」とむしろ大喜びされるかもしれません。その反対に人を和ませ愉快な気持ちにさせていたなら、ただ涙、どれほど月日が経っても惜しまれ懐かしがられることでしょう。「もし死んだら…」を想像すると、普段の生活の中でいかに自分が我が儘で勝手な人間かどうかが判り、また、同時に自分の正しさも再認識することができます。
2017年09月21日~“人間らしさ”を意識する②〜世間でいう“男らしさ”“女らしさ”より、性別に関係ない“人間らしさ”が大切なら、その“人間らしさ”とは何でしょう?それは、“優しさ”であり“色気”です。相手の立場や心の中を思いやり相手の身になって考える想像力を持つ、あるいは、気配りができて、さり気なくおしつけがましくない、粋で上品な接し方ができるなど、人間にしかできない心の働きを磨く。それが、性別も外見も年齢も職業も学歴も家柄も関係ない絶対的な魅力である“人間らしさ”なのです。女性ならば、胸やお尻を見せびらかす「メスらしさ」ではなく、明るい笑顔を振りまく優しい“人間らしさ”を常に保ってさえいればきっと素敵な出会いもあり、人生が切り開けるのです。
2017年09月14日〜“人間らしさ”を意識する①〜世間一般で言われる“女らしさ”とは、きめ細かい肌につややかな髪・大きな乳房に丸いお尻。“男らしさ”は筋肉質でタフ。しかしこれは、“メスらしさ”と“オスらしさ”であり人間を動物として外見で見た特徴にすぎません。実際の中身は、現実的で、神経が太く強いのが“女らしい女”、女々しく弱く神経質ガラスのように繊細なのが“男らしい男”です。女性は外見が女っぽい人ほど内面は図太い神経をしています。子供を産んだ女になるともっと強くなります。一方、どんなに外見は雄々しくても内面まで雄々しくたくましい男性はいません。男は気が小さい人ほど強いふりをしているのです。つまり、昔から云われている男らしい男、女らしい女とは、空想の産物だということです。ですから大事なのは“人間らしさ”です。
2017年09月11日~人生は楽だらけという考え方もある?〜人生は修行の場、辛いことしかないと常々申し上げておりますが、全く逆の発想で「人生はラクだらけ」という考え方もあります。それは人間には辛い時期も苦しい経験も時間が経ちすべて後になってみれば楽しい思い出に変わることがあるのだから。人生を山登りに例えるならば、登っている最中は苦しいだけで「もう嫌だ2度と登るもんか!」と思いますが、頂上に到達すれば苦しければ苦しかったほど達成感と素晴らしい景色で嬉しさ楽しさの感動が倍増します。また下山時には登りほどではないですが、降り路なりの苦しみが待っています。しかし人間は時間が経てば素晴らしかった山々の感動を鮮明に思い出します。美しい思い出として。だからまた人は山に登りたくなるのです。人生で経験した苦しい・辛い思い出は、その経験がより辛いほど、それを乗り越えた後からは懐かしいセンチメンタルな思い出に変わり、辛いが楽にかわるから「人生は楽だらけ」とも考えられるのです。これが正負の法則と並ぶ究極のプラス思考です。
2017年09月08日~安眠の秘訣〜近年、不眠に悩む人が増えているそうです。なかなか眠つけない、眠ってもすぐ目が覚めてしまうなど、安眠できないというのです。そして、その多くは寝酒に頼っているようです。寝酒は、確かに寝つきは良くなりますが、逆に浅い眠りが続いてしまいますから、何度も目が覚めてしまうのです。これでは、なんの意味もありません。安眠のコツは、横になってからは何も考えないことです。横になったまま仕事のことや心配ごとを考えるから眠れなくなるのです。横になったら、鼻から息を吸って、口からゆっくり吐く深呼吸を繰り返します。次に、真っ赤な太陽を思い浮かべて、足の裏からゆっくり吸い上げるただその事だけをイメージトレーニングをします。頭のてっぺんまでゆっくり吸い上げたら、今度は反対に、少しずつ足のほうへおろしていって、最後に吐き出します。これを3分でもいいですから毎日続けましょう。このイメージトレーニングは、広大な宇宙と一体になった感覚が得られて、安眠できるはずです。さっそく今夜からお試しください。輝く星になれます。
2017年09月07日〜どうして音楽が持つパワーは凄いのか?〜音楽というものは眼にこそ見えないが人間にとても大きな影響を与えています。理由は簡単、人間のカラダは70%が水分で出来ていますから。水に音波の衝撃を与えるとその刺激で水は揺らぎます。この揺れが脳神経や肉体や精神に影響を与えます。旋律の美しいゆったりとしたクラシックなどのメロディーを聞けば、その波動が体内の水分に伝わり、心穏やかになります。その逆で、騒音に近い猛々しいハードロックやヘビメタを聞けば体内振動は乱れ続け、攻撃的になり精神的にバランスを崩すだけでなく、刺々しい狂暴獰猛な人間になりやすくなります。音や音楽というものは人の心を操ることのできる大きな振動のパワーを持つ衝撃波です。ですから、日々の暮らしの中でどのような音楽に接するかは、人格を左右する上でとても大切なことであり、上質な音楽を上手に生活に取り入れ、精神バランスを保つのに活用すれば、日常生活はとても潤います。
2017年09月06日~心にも目を〜皆さんの周りに、思いやりのあるステキな人はいますか?さて、思いやりとは、どういうことなのでしょうか。思いやりとは、相手の見えていない部分を、いたわりの心の目で見ることから生まれてくるものなのです。たとえば、恋人と休日にデートの約束をしていたのに、「残業や接待が続いたから、休日はゆっくり寝ていたい」と言われたら、あなたはどうしますか?予定通りデートに引っ張り出すようなら、それはエゴのかたまりです。もちろん、仕事で疲れたときに恋人がそばにいることで、癒されることもあるでしょう。けれども、そばにいるとかえって気を遣わせてしまうこともありますから、時には一人にしてあげることも大切なのです。恋人のために何かしてあげたいと思うなら、何もしない、邪魔をしないことも思いやりなのです。そうして恋人に会えないときには、ただじっと部屋にこもるのではなく、次のデートのための下調べの為に、映画を見たり、本を読んだり、美術館に出かけたり、内面を磨くことも大切です。思いやりがあって、内面から輝いているあなたと、一緒にいたくないと思う恋人はいないはずです。
2017年09月05日~良薬口ににがし〜危険ドラッグを吸って車を運転し、事故を起こした事件が重なりました。事故に巻き込まれ、亡くなった方達もいました。自分の欲望を満たすだけならまだしも、まったくの他人を巻き込んでしまうのは、絶対許されるものではありません。危険ドラッグも、麻薬や覚せい剤と同様に、ほんの一瞬だけ快楽を得られても、あとはバカの廃人として長い一生を棒にふるのです。食事も同じです。好き放題に食べたいものばかりを食べて、健康でいたいというのはムシが良すぎます。「おいしいものは糖と脂でできている」というCMがありましたが、そのとおり!「良薬口ににがし」というように、身体に良いものは、おいしいものばかりとは限りません。ある程度は粗食を心がけることも大切です。私も玄米のご飯を食べていますし、お肉はあまり食べないようにして、野菜をたくさん食べるようにしています。これから食慾の秋を迎えます。あれも食べたいこれも食べたいという欲望もわかりますが、その快楽は一瞬だけです。それより長い一生の方を考えて、身体に良いものを取捨選択して、そして、腹八分をお忘れなく。
2017年09月04日~9月に寄せて〜みなさま、ごきげんよう。今日から9月。新学期がはじまった学生さん、楽しい夏休みはもう終わりましたね。今日から新たな気持ちでピッと勉強に励みましょう!さて、今日は防災の日。1923年(大正12年)の9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定されましたが、私たちにとって忘れられないのは東日本大震災です。被災地の復興がまだまだ進んでいないことを想うと気の毒で胸が痛みます。どうか、今日もご無事にと祈るばかりです。ところで、9月は旧暦で長月と言いますが、夜長月が由来という説があります。これから季節は徐々に薄紫の秋へと移り変わっていきます。まもなく中秋の名月ですし、秋分の日やお彼岸も9月の大切な行事です。お米をつくっている農家の方にとっては、黄金の稲刈りの季節でもあります。また、私の秋のコンサートもまもなくはじまります。たくさんのお客様にお目にかかれるのを楽しみにしております。そろそろ夜には虫の唄声が聞こえてきませんか?去りゆく夏を惜しみつつ、秋の訪れを感じながら、今月も穏やかにすこやかにすごしてまいりましょう。
2017年09月01日~夏休みは終わり、気持ちを切り替える〜今日で長かった夏休みも終わりという学生さんも多いはず。明日から新学期、心機一転、勉学にスポーツに励んでください。実は、日本人は上手に生まれ変われる民族です。新年になれば前の年の嫌なことを全て忘れて新しくスタートする。それと同じ。1学期に学校でいじめられたり嫌なことがあった人は、明日からは武道、格闘技を身につけ夏休み前とは違う自分になって登校してみてください。キャラ変えのいい機会ですよ。
2017年08月31日~ごきげんようの次は……〜クイズです。皆さんは、誰かに「ありがとう」と言われたら、なんと答えますか?「いえいえ」や「いいのよ」と答える方が多いのではないでしょうか。「ありがとう」に対しては、「どういたしまして」が正解です。正解した方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?英語でも「thank you」に対して、「you are welcome」と答えますし、フランス語でも「merci」に対して、「de rien」と答えます。日本語だけ、どういうわけか、「どういたしまして」と答える人が少なくなっているのは、とても残念なことだと思います。「どういたしまして」も、きちんと言える方になっていただきたいと思います。もちろん、美しい日本語はそれだけではありません。この麗人だよりを愛してくださっている皆さまには、もっともっと学んでいただきたいと思っております。日本語については、また別の機会にもお話しさせて頂きましょう。では、ごきげんよう。さようなら。御免あそばせ。
2017年08月28日