登場人物おかめ:毎日ヘトヘトのフリーランスおかん。年々体力の衰えを感じて切なくなる。おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。電車と恐竜に夢中。無類のうどん好き。香川県に行きたい。こまめ:2021年冬に生まれた我が家の長女。絵本とお絵かきと砂場での土いじりが大好き。離婚の理由編集後記数ヶ月間バタバタを慌ただしい日々を送っていたおかめさん。実は、今年の春を迎える頃に旦那様と”離婚”をされたそうです。離婚を決意することは、人生の一大事といっても過言ではないのではないでしょうか。そのきっかけは価値観の違いからのようですが、子どものこと、両親への相談、周りからの意見…と決意に至るまでにさまざまな壁があったことでしょう。おかめさんが感じた多くの葛藤が読み取れます。そんな葛藤を抱えながらも、「今幸せかどうか」という大切な気持ちに気づき、シングルマザーの道を選んだおかめさん。たくさんの人からの「あなたなら大丈夫」という暖かい言葉は、不安でいっぱいな心もふっと軽くなりますね。成長がいちじるしい子どもたちと共に3人で始まった新たな生活、編集部一同応援しています!(ままのて編集部)おかめさんの妊娠糖尿病に関する体験談はこちら妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2022年10月31日私は21歳のとき4歳年上の彼と職場結婚し、2人の子どもを授かりましたが、およそ5年間の結婚生活を経て離婚することになりました。離婚理由は、いわゆる価値観の違いによるもの。慎重に話し合いを重ねたうえで円満離婚となるはずだったのですが、予想外のところで話がこじれることになってしまったのでした。「どうして?」電話口で問い詰める義母義母との関係はどちらかと言えば良好でしたが、遠方に住んでいたこともあり、離婚話について相談はしていませんでした。しかし、離婚の前準備として別居をし始めたころ、とうとう夫が義母に現状を話したようで、すぐさま義母から私に電話がきたのです。 ちなみに夫はマザコン。義母も子離れできていないのでは? と思うような出来事が、これまでにも度々ありました。電話口で突然「なんで? どうして何も話してくれなかったの?」ときつく問い詰めてくる義母はこれまでとはもはや別人で、動揺した私はただひたすらに謝ることしかできませんでした。 最後の話し合い。遠方からやってきた義母別居から約3カ月が経ち、話し合いも終盤に差しかかったところで、離婚届を書くため子どもたちを連れて夫の元へ。あれ以来、義母とは連絡を取っていなかった私。最後にもう一度電話をしないとダメかな⋯⋯そんな風に思っていた矢先でした。夫の家に着くと、なんと呼んでもいないはずの義両親の姿が! 夫からも親がくるという話は一切聞いておらず、「なんで!?」と思いました。義母は最初に「あなたから直接話が聞きたい」と言ってきましたが、実際は私に不満をぶちまけにきただけだったようです。 義母主導!? 私だけが悪者扱い「お前の我慢が足りないからこうなった」「息子は一生懸命働いて頑張っているのに」と、とにかく私を責め続ける義母。しまいには「養育費なんて払えない」「学資保険は解約して。解約金は息子のお金よね?」など、夫の金銭の心配をするばかり。そもそも離婚になったのは、元はと言えば夫の金銭感覚の緩さが原因なのに、それを知ってか知らずか、義母は終始「息子は悪くない」の一点張りでした。 おとなしい義父は義母の発言にうなずくのみで、夫は何も言えずにただうつむくだけ。言い返したい気持ちでいっぱいでしたが、子どもたちが見ている前であまり争いたくはなかったのでグッとこらえ、ただただ時間が過ぎるのを待つばかりでした。今となってはあのときどう対応するのが正解だったのかわかりません。 「義母との関係は良好」と思っていたのは私だけで、日ごろから敵意でも抱かれていたのかなと、少しゾッとした体験でした。その後、離婚した元夫には養育費を払ってもらい、子どもたちとも月に一度の面会をしていましたが長くは続かず、音信不通となってしまいました。どちらにせよ、豹変する義母を止められない夫とは別れて正解だったな、とも思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:夏川さほ10歳、8歳、3歳、0歳の男女4人の母。ステップファミリー。元コンビニ店員だが、第4子出産を機に退職し、現在はフリーライターとして活動中。自身の子育て体験談や商品レビューなどを執筆中。
2022年09月01日夫との離婚協議中に、夫の浮気を知ったという30代の絵里さん(仮名)。モラハラや浪費癖を理由に夫との離婚を望んでいましたが、浮気を知ってしまった以上は慰謝料を請求したいと、改めて夫と離婚条件を詰めることにしたそうです。しかし誠意のない夫の対応に苦しめられ、離婚協議はドロ沼へと向かってしまったのだとか。メンタル心理カウンセラーの並木まきが離婚協議がドロ沼に向かった女性のエピソードをご紹介します。「慰謝料を払うなら離婚しない」と開き直る夫夫の浮気を知った絵里さんは、夫に対して「慰謝料も支払ってもらいたい」と請求したものの夫は拒否。さらには「慰謝料を払って離婚するくらいなら、離婚はしない」と開き直り、これまで進んでいた離婚協議の内容もすべて白紙に戻ってしまいました。「ただでさえモラハラ、浪費癖がイヤで離婚したいと思っていた相手ですから、浮気まで知ってしまった私は、もはやどうにかして早く離婚したいという気持ちでしたね。それでも夫が慰謝料を渋って支払おうとしないので、仕方がないので浮気の証拠を集めなくてはならなくなったんです」協議離婚で済ませたかった絵里さんですが、夫が慰謝料の支払いを渋ったことにより話し合いが難航したため、一人で対処するには限界だと思い弁護士に相談。すると弁護士からは「調停や裁判となれば証拠が必要なので、浮気の証拠は早めに集めておいてください」と言われたそうです。しかし、すでに絵里さんは夫に「浮気を知っている」と告げてしまっていたので、夫も証拠を残さないようにしており、この時点では浮気の証拠を集めるのも一苦労だったと振り返ります。弁護士費用に探偵への支払い… お金がどんどん減っていく「当初は夫婦間の協議離婚で終わらせられるはずが、浮気発覚後は夫が慰謝料を渋ったせいで、こちら側の出費が増えました。弁護士費用に数十万、さらに浮気の証拠をとるために探偵を依頼しなくてはならなくなり、そこにも数十万円。浮気によって請求できる慰謝料が150万円くらいと見ていたので、出費が増えるほど何のためにやっているのかわからなくなることもありました」それでも、浮気の慰謝料をゼロにしたくない心情から戦い続けたという絵里さん。最終的には探偵が撮影した浮気の証拠写真が夫を観念させたようで、調停や裁判へと進むことなく協議離婚が成立しました。最初の離婚の話し合いから1年2か月もの時間がかかったとのことでした。「離婚の話し合いを始めた当初は、まさかこんなに時間がかかるなんて思ってもみなかったです。しかし浮気をされていた悔しさもあり、慰謝料をもらわないで別れるという選択肢は私にはありませんでした。手間もお金もかかりましたけど、私を裏切り続けていた夫への制裁になったと思っていますし、今ではきちんと離婚も成立したのでホッとしています。離婚の話を始める前に、夫が浮気をしていないか念のため調べておけばよかったという点は今でも悔やみますね。最初から浮気を知っていれば、もっと計画的に話し合いを進めることができたと思うし、余計な労力もかからなくてすんだのではないかと思っています」離婚協議中に浮気が判明するなどの新たな事情が加われば、そこから話し合いが難航してしまうこともあるのでしょう。ドロ沼の離婚協議は、心も体も疲弊します。一度は夫婦になった縁のある二人ですから、できれば離婚のときにも相手を尊重した話し合いができればいいのですが、現実にはそうはいかない例が多いのかもしれません。©yamasan/Denis Valakhanovich/gettyimages文・並木まき
2022年08月21日2児のシングルマザー・りりこさんは、Instagramで3万人のフォロワーを抱え、自身の離婚体験談やフォロワーさんたちの離婚・シングルマザーとしてのあれこれについてシェアしています。今回は、りりこさんが離婚を決意したあと、夫に離婚をしたいと伝えた時の体験談を紹介します。 すぐに逃げられる準備をして、子どもを預けました結婚1年目からうまくいかず、10年間我慢しつづけついに心身ともに不調をきたしてしまいました。引越しや子どもの心の準備期間などを考えて、離婚したい日の1カ月くらい前に、夫へ離婚を告げることにしました。 まずは下準備。子どもたちをお友達のママにお願いして、預かってもらいました。離婚を告げることで激高し、暴力を受けるおそれもあったので、自宅ではなく人が多い外で伝えようと決めていました。夫の様子によってはすぐに逃げられるように、アパートを契約しておきました。 「お別れしたい」カフェで離婚の意思を伝えました「子どもたちが今度お友達の家に遊びに行くの。久しぶりに二人でごはんでも行かない?」と夫を誘い出しました。 レストランでランチをしながら伝えようと思っていたのですが、静かなレストランで周りに丸聞こえになってしまいそうでなかなかか言い出せず、食後賑やかなカフェに入りました。どきどきしながら、いざ夫へ伝えます。 「実は……お別れしたいなって思って」 今までずっと寂しかったこと、離婚を決意したけっかけなどを伝えていると、感情が出てきてしまい、泣きながら一生懸命言葉にしました。 動揺する夫、もう限界の私「このタイミングで? 子どもたちが成人してからじゃダメなの?」と、夫は動揺した様子でいろんなことを聞いてきました。でも、私はずっとずっと、もう10年以上我慢してきて限界だということ、もう耐えられないと答えました。 カフェを出たあと、夫はなぜか「海に行こう」と言い出し、ドライブして帰りました。恐れていた「キレられる」「暴力を振るわれる」ということもありませんでした。そして翌日、夫は豹変しました。 まるで別人のように豹変した夫夫は人が変わったようにやさしく、家族思いの夫・父親に変わりました。夫は控えめに「離婚したくない」という思いを伝えてきましたが、私の心はもう変わりません。今さら急にやさしくなっても、もう遅いんです。 今までどれだけ私が努力しても何も変わろうとしなかったのに、離婚を切り出された瞬間に豹変するなんて……。もしこれで「やっぱり離婚はやめておこう」なんて言ったら、数カ月後にはきっと元通りになるのが目に見えています。騙されちゃいけない。離婚を告げてやっと、普通の人間として接してもらえるようになりました。 「どうして家族を大切にしなかったの?」衝撃の答え夫が急にやさしくなったことで「どうして家族でいるとき、大切にしようと思わなかったの?」と疑問に思い、聞いてみました。すると、驚きの答えが返ってきました。 「結婚したから、いなくならないと思ってた」 結婚したから、いなくならない。だから、大切にしなくていいし、ひどいことを言ったり、したりしても許される……そんな思いもよらない考えを本人の口から聞いて、改めて「離婚して本当良かったー!」と思いました。 今では子どもたちと平穏で幸せな日々を送っています。夫との生活を無理して続けて泣きながら暮らすより、離婚して子どもたちと笑顔で暮らす選択は間違っていなかったと思っています。 著者:シングルマザーりりこ2児のシングルマザー。フォロワー3万人を超えるInstagram(@sinmama_life)では、自身の離婚体験談やフォロワーさんたちの離婚・シングルマザーとしてのあれこれについてシェアしている。
2022年08月12日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「離婚に口出しする姑」を漫画にしてご紹介します!「離婚に口出しする姑」出典:lamire口出ししてきて…出典:lamire義父と旦那は見て見ぬふり出典:lamire離婚の理由は旦那にあるのに…出典:lamire離婚後も干渉してきて…出典:lamire元旦那とは良好な関係なのに…出典:lamire話を聞かず嫁である投稿者が悪いと言い切る姑。元々はいい関係を築けていたのに残念です…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。(lamire編集部)(イラスト/たなご。)"
2022年06月18日■前回のあらすじ離婚の理由をたずねると「子どもが欲しいから」と答えた夫。不妊治療に協力的ではなかったのは夫の方であったと花子が伝えると、夫から思わぬ反撃が…。悪者にされた花子は悲しくて涙が止まりません。■「納得できない」と涙ながらに訴える花子■離婚の意思が固い夫は…離婚の意思が固い夫は、そのまま家を出て行ってしまうことに…。そして心が折れそうになった花子に、この後、ある人からメッセージが届くのでした。次回に続く「見つからない不倫の証拠」(全41話)は21時更新!
2022年05月26日■前回のあらすじ「渡したいものがある」と夫から差し出された「離婚届」。別れて欲しいと懇願する夫に花子は唖然としながら、その理由についてたずねます。■離婚の理由は「子供が欲しい…」■怒りをあらわにする夫、悪者は私…!?思ってもいなかった、夫からの逆襲。悔しくて涙が止まりません。次回に続く「見つからない不倫の証拠」(全41話)は21時更新!
2022年05月25日■前回のあらすじロックを解除できず、スマホチェックを諦めた花子。自力での証拠探しをやめ、興信所に頼ることを決めます。そして数日後、夫から「渡したいものがある」と声をかけられ…。■夫が花子に差し出したものは…■待て待て! それはこっちのセリフ…予想だにしていなかった展開に動揺する花子。そして夫の口から驚きの理由が飛び出します。次回に続く「見つからない不倫の証拠」(全41話)は21時更新!
2022年05月24日大人気マンガシリーズ、今回はNPO法人よつば(@npoyotuba)さんの投稿をご紹介! 「どうしようもないこと」です。ある日、夫から「離婚したい」と告げられてしまった私。夫に理由を聞いてみると…!?ある日、夫から…出典:instagram「子どもが欲しくなったんだ…」出典:instagram回答。
2022年03月27日「セクハラ義父 新たな出会い編」第21話。ひなちゃんが席を外し、ついに離婚の理由……義父から受けたセクハラ行為の数々についてを包み隠さず話したなつみさん。さて、3人の反応は……!?ライブドアブログ公式ブロガーでInstagramでのフォロワー20万人超えのAi(@mayai260)さん。2人のお子さんのママです。フォロワーさんの体験談をAiさんがマンガ化! 短期連載にてご紹介していきます。 セクハラ義父 新たな出会い編21 衝撃的な内容に驚いた相馬さんのお父さんとお母さん。 なつみさんは、自らが性被害に遭ったことに対しての恥ずかしさと、この事実をみんなに受け入れてもらえるのかという怖さがあり、複雑な気持ちでいました。 しかし、相馬さんの口から出た言葉は「あり得ねー! 」 「なんでなつみさんを守ってあげなかったんだよ」 「そのときのなつみさんを俺が守ってあげたかった……」という言葉でした。 やさしい彼の言葉に、思わず目からは涙がこぼれて……!? さらにAiさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2022年02月18日8年の結婚生活を経て、離婚。その後の7年をシングルマザーとして暮らし、自分の結婚と離婚の経験を振り返ると改めて見えてくるものがあります。今の私がもし、あのときの自分に会えたらこう言ってあげるのに……と時々思い出す当時の経験についてお話しします。夢見るニート同士のできちゃった結婚私は20代を「私の天職とは?」などと考えて定職に就くこともなく、いわゆるニートとして過ごしました。そんな私が20代の最後に妊娠し結婚した相手、のちの元夫も私と同じようなニートに分類されるであろう男性でした。しかし、彼のほうには私と違って明確な夢があり、自分が取り組むべきことで忙しい人でした。そんな状況ながら私も彼も妊娠を喜び、新婚当時はとても幸せでした。しかし、です。初の出産、その後の怒涛の子育てを東京で、親や他人の助けなしでこなす暮らしは予想以上に大変でした。そして、私たち夫婦はいくぶん特殊でした。彼は夢を追い、映像作品を制作するため、一日中パソコンの前に座り、昼夜関係のない暮らしをしていました。しかも趣味は天然酵母のパン作り。徹夜してパソコンの前に座るものの、息抜きにと夜中でもパンを仕込むのです。パンはほどよく発酵したタイミングを見計らって焼かなければいけません。だから、ほとんど家にいました。そのため、おむつ替え、抱っこ、料理などを頼むことは可能でした。しかし彼には、彼のやるべきことがあるのです。子育て、家事に関することは基本的には私の仕事となりました。常に家にいるのに子育てや家事はあまり頼めない。私は彼に対してふつふつと怒りを感じるようになり、それとともに喧嘩が増えていきました。焦りを抱え子育てする私と定職のない夫私にとって息子は何者にも代えがたいほど愛しい存在でした。しかし私の中には、30歳になるまで「何者」にもなれないまま母になった焦りが常にありました。そんな思いを抱えつつ、それでも母なのだから頑張らなきゃ!と、初めての子育てに必死でした。常に疲れ、イライラを抱えていました。また、私は子どもが小さいうちは母親が一緒にいてやるべきだという考えも持っていました。これはおそらく、いわゆる「三歳児神話」に影響されていたのだと思います。「母親は3歳までは子育てに専念しないと、成長に悪影響を及ぼす」という考えです。ですから、私が家にいて、彼が働くのが当然と思っていたのです。しかし「夢の前に生活費を稼いでよ!」と訴える私に、この夢をかなえたら大きな稼ぎを手に入れられるはずだ!と揺るぎない自信を持つ彼は折れることがありませんでした。期間限定のアルバイトをやっては辞め、パソコンの前に座る暮らしを繰り返す彼。大きな焦りを抱えたまま子育てをしている元ニート妻。この組み合わせを目にし、大体の方が真っ先に思うのが「どうやってこの一家は食べていくんだろう」ということではないかと、ふと考えてしまいます。次の章で、私が考える喧嘩が多かった原因についてお伝えします。固定観念をなくすとラクになれることがあるしかし、離婚の一番の原因は、お金ではなかったと私は思っています。たしかに収入は安定せず、私の親が何度となく数万円送ってくれたこともありました。安定した収入が欲しいと私が言い出すことをきっかけに、喧嘩になることも少なくなかったです。そして今改めて振り返ると、あのとき私たちが喧嘩ばかりしていた原因の根本には「固定観念」があったのではないかと思うのです。お互いが抱えていた結婚に対する固定観念に気付き、夫婦の役割に対して柔軟になっていればもう少し喧嘩しないで済んだと思い起こされるいくつかの経験がありました。例えば、こんなことがありました。小さい息子の寝かしつけに苦労し、疲れ切った私を見て彼が「母親にとって子育ては喜びなはずだ」と言ったのです。腹も立ったし、自分は母親失格なのかもと、自分自身を責める気持ちにもなりました。しかし、子育てが苦手だと思う女性もいると思います。もし、「子育てが喜びと感じられない」ことを2人して認めることができたら、息子を早くから保育園に預けるなど別の策を取ることができたかもしれません。さらにもう一つ。「男子厨房に入るべからず」という考えです。私は両親が共働きで、父親は食卓で晩酌、母親は仕事帰りで疲れつつも夕食の準備……という光景を見て育ちました。それが結婚し、夫である男性が台所に立つ日々が始まったのです。台所仕事は女の仕事という考えがいつの間にか浸透していた私は、夫が台所に立つと違和感や不甲斐なさを感じ、それがストレスになってしまいました。でも、男性が台所に立つのは今や当たり前のこと。しかしそのとき私は、台所仕事は女性のものという固定観念に縛られていたのです。まとめ元夫は定職に就くべきだったとは今でも思います。また、私と元夫が当時あまりに未熟だったのは否めません。もし固定観念がなくても、あの結婚は長持ちしなかったのかもしれません。しかし、もう少し固定観念にとらわれずに済んだなら、喧嘩はそれほど多くなかったのではと考えます。そして結婚生活に限らず、どんなものに対しても固定観念はないほうが良いと、離婚を経て思うのです。「30歳になるまで何者にもなれなかった」という当時の私のコンプレックスも、固定観念から来る残念な考えだと、40代も半ばに近づき思えるようになりました。そして今、肩の力が抜け、子育ては楽しいと感じています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/村澤綾香★関連記事:結婚12年目、夫が初めての単身赴任!離れてわかった夫婦のコミュニケーションに大切なもの★関連記事:「今まで気付かずにいた…」夫婦円満のために大切なこととは【体験談】★関連記事:「今やってくれ!」スマホにパソコンすべてを丸投げしてくる夫に不満と不安【体験談】著者/鯉生美絵(43歳)民宿経営とライターの兼業をしている2人の男子の母。痩せの大食いと言われた時代を過ぎ、気付いたら内臓と一緒に年を取っていた。YouTubeを先生にいろいろなエクササイズやファスティングを実践、浮き輪肉や不調と戦う昨今。
2021年12月26日■前回のあらすじついに母は不倫の事実を父に問いつめます。すると父は不倫を認め、その理由を口にするのですが…。■離婚はしないと答える母離婚はしないと話した母。その理由は…。■母が離婚を決断できない理由母が離婚しないのは世間体が一番の理由だと思いました。父に同情する弟。さっさと離婚しろという妹。一番悪いのは父なのに母まで悪く言われるのは私が心苦しかったです。父の帰宅は早くなったけど相変わらず好き勝手してるし誠意なんて全然伝わりませんでした。そしてこんな生活が続いたある日のこと。こんな出来事がありました。次回に続く「父がW不倫して家庭崩壊した話」(全23話)は21時更新!
2021年12月22日「宿題を手伝うなど、2人のお子さんたちへの教育に熱心な長谷川さんでしたが、ちょっと前から、多忙を理由に知人に預けることが増えたようです。離婚のことで慌ただしかったのかもしれません」(長谷川の知人)10月29日にポルノグラフィティのギタリスト・新藤晴一(47)との離婚を発表した長谷川京子(43)。彼女は準備を進めていたのだろうか、公表する少し前にこんな発言をしている。《今までの自分に固執しすぎるとあっという間に世の中が変わっていってしまう怖さがあります。だからこそ軽やかに動けるようにしたいなと試行錯誤中です》(『LEE』’21年10月号)身軽になりさらなる活躍が期待される長谷川には最近、親交を深めている人物がいる。「同じく今年に離婚した前田敦子さん(30)です。前田さんは昔から長谷川さんのファンで、仕事現場で初めて会った際、感激していました。長谷川さんも、前田さんのうれしげな様子に『あっちゃんていいコね』とご機嫌だったと聞いています」(芸能関係者)実際に10月3日配信の「毎日キレイ」のインタビューで前田は長谷川を絶賛していた。《たたずまいもすごくカッコいいですし、女性の憧れ。会った瞬間にホレました》前田とも仲がいい知人のスタイリストに対して長谷川は、離婚後こう漏らしていたという。「長谷川さんは『離婚は必ずしも悪いことではないと思うんだよね。周囲には大勢そういった道を選んだ人もいるし……。あっちゃんだって子育てもしっかりしていて、お料理も上手で、頼りになるわ』と言っていたそうです。シングルマザーは大変なことが多いでしょうから、少しでもネットワークを広げて、協力関係を築こうとしているようです」(前出・芸能関係者)さらに、一部で不倫疑惑も報じられたあの“理由アリ女優”も長谷川の支えになっているようだ。「同じ学校に子供を通わせている篠原涼子さん(48)です。2人は下の名前で呼び合うほどの仲。来年Netflixで配信されるドラマ『金魚妻』でも共演しており、長谷川さんのYouTubeにある料理動画を篠原さんが参考にしたりもしているそうですよ。そんな篠原さんが7月に離婚されたこともあり、お互い相談し合うことが増えると思います」(前出・芸能関係者)いまの長谷川にとってシンママ同盟は元夫よりはるかに心強いはずだーー。
2021年11月10日■前回のあらすじ妻との状況を実母に相談した夫。旦那の浮気に悩んだ経験を持つ実母は彼女なりのアドバイスをおくります。■浮気後に行動をあらためた父■下手な言葉より行動が胸を打った母の我慢だけでなく、父の絶え間ない努力を知ったのでした。次回に続く「旦那の不倫を暴いた話」(全51話)は21時更新!コミックライター: 人間まお
2021年10月22日私は21歳のとき4歳年上の彼と職場結婚し、2人の子どもを授かりましたが、およそ5年間の結婚生活を経て離婚することになりました。離婚理由は、いわゆる価値観の違いによるもの。慎重に話し合いを重ねたうえで円満離婚となるはずだったのですが、予想外のところで話がこじれることになってしまったのでした。「どうして? 」電話口で問い詰める義母義母との関係はどちらかと言えば良好でしたが、遠方に住んでいたこともあり、離婚話について相談はしていませんでした。しかし、離婚の前準備として別居をし始めたころ、とうとう夫が義母に現状を話したようで、すぐさま義母から私に電話がきたのです。 ちなみに夫はマザコン。義母も子離れできていないのでは? と思うような出来事が、これまでにも度々ありました。電話口で突然「なんで? どうして何も話してくれなかったの? 」ときつく問い詰めてくる義母はこれまでとはもはや別人で、動揺した私はただひたすらに謝ることしかできませんでした。 最後の話し合い。遠方からやってきた義母別居から約3カ月が経ち、話し合いも終盤に差しかかったところで、離婚届を書くため子どもたちを連れて夫の元へ。あれ以来、義母とは連絡を取っていなかった私。最後にもう一度電話をしないとダメかな⋯⋯そんな風に思っていた矢先でした。夫の家に着くと、なんと呼んでもいないはずの義両親の姿が! 夫からも親がくるという話は一切聞いておらず、「なんで!?」と思いました。義母は最初に「あなたから直接話が聞きたい」と言ってきましたが、実際は私に不満をぶちまけにきただけだったようです。 義母主導!?私だけが悪者扱い「お前の我慢が足りないからこうなった」「息子は一生懸命働いて頑張っているのに」と、とにかく私を責め続ける義母。しまいには「養育費なんて払えない」「学資保険は解約して。解約金は息子のお金よね? 」など、夫の金銭の心配をするばかり。そもそも離婚になったのは、元はと言えば夫の金銭感覚の緩さが原因なのに、それを知ってか知らずか、義母は終始「息子は悪くない」の一点張りでした。 おとなしい義父は義母の発言にうなずくのみで、夫は何も言えずにただうつむくだけ。言い返したい気持ちでいっぱいでしたが、子どもたちが見ている前であまり争いたくはなかったのでグッとこらえ、ただただ時間が過ぎるのを待つばかりでした。今となってはあのときどう対応するのが正解だったのかわかりません。 「義母との関係は良好」と思っていたのは私だけで、日ごろから敵意でも抱かれていたのかなと、少しゾッとした体験でした。その後、離婚した元夫には養育費を払ってもらい、子どもたちとも月に一度の面会をしていましたが長くは続かず、音信不通となってしまいました。どちらにせよ、豹変する義母を止められない夫とは別れて正解だったな、とも思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:夏川さほ10歳、8歳、3歳、0歳の男女4人の母。ステップファミリー。元コンビニ店員だが、第4子出産を機に退職し、現在はフリーライターとして活動中。自身の子育て体験談や商品レビューなどを執筆中。
2021年09月06日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。厚労省の上司に、「わざと失敗してMERを潰せ」と圧をかけられるたび、「やってみせます」と神妙に誓うものの、いざ喜多見たちと現場に出れば救命治療に没頭して結果的に「死者、ゼロです!」でMERの株を上げてしまう…。毎度お約束の、賀来賢人演じる、医系技官の音羽尚が、だんだん不憫でキュートに見えてきた『TOKYO MER』。ドラマの内容も、評判もノンストップで走り続けている救命ドラマの4話目である。現実離れした設定にも視聴者を引き込む絶妙さ毎回、「なるほどこういうクライシスで来たか」と唸る本作。第4話の現場は天井が崩落したトンネルの事故。しかも、崩落で閉じ込められた車には、移植手術のための心臓を預かり、運んでいた医師が乗っているという状況だ。崩落で重傷を負ったその医師自身の命と、移植手術用の心臓、それぞれにタイムリミットが迫る危機(当然、移植を待つ患者の命も手術室内で危機にさらされている)が、事故現場と病院の手術室の2か所で同時進行する、スリリングな展開になった。それは確率論的に見れば現実離れした設定なのだろう。しかし、見る側をスッと引き込んでしまうのが、ERカーのリアリティ含め、このドラマのロケーションや小道具等のセッティングの上手さだと思う。『MER』を潰したいはずの音羽が放ったひと言これまで放送された第1~3話と決定的に違うのは、今回は病院の手術室との連携であるという点で、しかも移植手術の執刀はMERのチーフ・喜多見の離婚した妻であり、有能な心臓外科医の高輪千晶(仲里依紗)。離婚の理由は未だ明かされず、喜多見と高輪の間の空気は微妙にギクシャクしている。互いにあまり未練はなさげだが、冷え切っているという雰囲気でもない。そこに移植の心臓を預かったまま重傷を負い、瓦礫の下で気力を振り絞って生命を繋ぐ医師の思いと、救助をはやる気持ちと二次被害の可能性の間で判断せねばならないレスキュー隊のもどかしさが交錯しながら、移植用の心臓は命のバトンとしてぎりぎりで繋がっていく。崩落事故現場から受け取った移植用の心臓の無事を確認して、タイムリミットから手術を諦めかけた高輪に手術を続けるよう叱咤(しった)したのは、本来ならMERを潰したいはずの医系技官の音羽で、それでもなお可能性に迷う高輪の背中を押したのは元夫である喜多見だった。音羽がMERに対して悪意があると喜多見も高輪も気づいている一方で、医師としての音羽の判断にはきちんと信頼をおいているのだと分かる描写が面白い。音羽は官僚としてより高みに上り、そこから制度改革をして、より『大きな船』で人を救いたい野心と、今目の前で危機にある『激流の小さな船』の命を救いたい願いで、常に大きく揺れている。熱い気持ちを押し殺しても、ふとした拍子に漏れでてしまう賀来賢人の演技がいい。人間味あふれる喜多見の一面が垣間見えた『TOKYO MER』第4話対する喜多見はここまで揺れず、誰に対してもブレていない。しかしそんな喜多見が4話目にしてわずかにブレた。誰に対しても丁寧かつ親切に、しかし緩やかに一線を引いているかのような喜多見が、移植手術を迷う元妻である高輪にかけた励ましの言葉は「大丈夫。千晶ならやれる!」。いつも、「~できますよ」「~しましょう」と他者に柔らかく語りかける喜多見が、半歩踏み出したファーストネームの呼び方とラフな言葉の激励。瓦礫の下で鳴るスマホの振動をとらえる一瞬、一向に戻ってこない心電図の音の変化に願いを込めて耳をすませる一瞬。誰にもフラットな男が僅かにはみ出した、別れた妻への距離感。それは微妙な変化に耳をすます第4話だった。喜多見と高輪、互いに尊敬や理解はあるようで、しかし離婚の理由はまだ明かされない。互いに高度な技術と信念を持ったプロフェッショナルの同業夫婦だと思えば、オンオフ一緒にいて、常に相手の技術と職業観を自分と比べながら暮らすのは案外辛いことかもしれないと思う。喜多見の実妹の言葉から、喜多見が無鉄砲に海外に医療活動に行ってしまうことも離婚の要因のように思えるが、初回から繰り返し示唆されている喜多見の過去の『やばいこと』も含め、まだ謎は多い。物語を貫く縦糸として、これから徐々にほぐれ明らかになっていくのだと思う。楽しみである。TOKYO MER/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送過去のTOKYO MERドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年07月31日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第30回は、残念ながら離婚することになったかたから、身近でよく耳にしたその理由を3つご紹介します。1.何も考えずに結婚したから【ママライフばんざい!】vol. 30運命の人と出会い、そのままハッピーに暮らすこともあれば、そうではない場合もあります。年を重ねていくにつれて、離婚する人たちは増えていきます。いまは多様化の時代ですから、その人にとってよりよい人生の選択が離婚であるならば、それはそれでよいことですよね。とはいえ、よく耳にする離婚理由のひとつめは、残念ながら「勢い」。恋人同士のときは、結婚してからの「生活」がどうなるのか、あまり何も考えずに結婚してしまったということ。好きな気持ちが強くて結婚したものの、経済力のない夫に苦労したとか、義両親との関係性がうまくいかなくて、勢いで結婚したことを後悔するといったこともあるかもしれません。ただ、結婚にはいろいろなタイミングや勢いが重要ともいえるので、勢いで結婚することがよくないこととはいえません。ですが、勢いで結婚した人は、同じく、勢いで離婚してしまうというパターンも。いずれにしても、夫婦になれば、恋人同士のときのように会いたいときだけ会えばいいというスタンスではなくなりますから、勢いを持ちつつも“その後”のことをできるだけ考えておけるといいですよね。2.頼れる年上だと思っていたから同世代婚はもちろん、最近では男性が女性よりも年下というパターンも増えてきましたが、昔から一番多いパターンは、年上の男性に憧れを抱く女性です。恋人同士ならまだしも、結婚するとなると、年上のほうが経済力もあって、頼りがいがあると思いますよね。でも、それが勘違いだった…と気づいて、離婚することも。経済力があるタイプの男性は仕事に精を出しているわけで、結婚するとほとんど家にいない、子どもが生まれてもワンオペになりやすいといった特徴があります。ワンオペになっても経済力があれば、ベビーシッターや家事代行を頼める家庭もあるかもしれませんが、そこまでの余裕がある場合はそれほど多くはなく、また頼めたとしても、それで心の寂しさが満たされるわけではありません。さらに、年上=甘えられると思っていた場合、結婚してみたら全然頼りがいがないとわかったり、ほとんど妻がなんでもしてあげなくてはいけなかったり。それに年上だからといって、しっかりしているとは限りません。年下だって、頼りがいのある男性はたくさんいますので、要はその人の性格によるもの。そのことに気づいた頃には、どんどん嫌気がさしてきて、ついに離婚ということもあるようです。3.やりたいことができたから結婚して、小さな不満はあるとしても、大きな不満はとくにない、といった場合でも、だからこそふと家庭以外のことに目を向けるきっかけがあったり、結婚後に出会った人たちや環境から、何かの影響を受けることがあるかもしれません。子育てをしていて少し余裕が出てきたときに、子どもに関する仕事が何かできたらと考えたり、結婚後も続けていた仕事でやりがいのある仕事を任されて力を入れたくなったり、何かしらの向上心が芽生えることもあるでしょう。いまは妻が家でじっと夫を待つという家庭のスタイルはほとんど少なくなってきていますし、妻のほうでもやりたいことができたからと、独り身になると気兼ねなく興味のある分野へと向かっていきやすいと考えるところもあるようです。離婚の理由は家庭によってもさまざまですが、もしまだ独身なら、将来の夫を今後見極める参考に、既婚なら我が振り直す参考にしてみてくださいね。みなさんがこれから、すてきなパートナーとよいママライフが送れますように!文・かわむらあみり©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Con Tanasiuk/Gettyimages©A. Chederros/Gettyimages
2021年07月26日元AKB48で女優の前田敦子さん(29)と俳優で夫の勝地涼さん(34)が離婚協議に入ったことがサンケイスポーツで報じられ、世間を賑わせています。前田さんといえば“不動のセンター”と呼ばれ、”神7”の中で1番早くに結婚と妊娠を発表した人物でもあります。常にAKBのアイコン的な存在であり、アイドルとしての先陣を切り続けてきた前田さん。離婚というチャレンジも1番最初にするとは……。とはいえ、ニュースを読んだ人のリアクションの多くは「すると思っていた」「逆にやっとなんだ」「2年は持ちこたえたほうだと思う」と比較的想定内といった声が大きいのも特徴です。正直筆者も結婚当初から不穏な未来を若干予想していましたが、そもそもプライベートをまったく知らない一般人の外野すら離婚を予想する夫婦ってそういません。人は一体どこに、離婚しそうな空気を感じるのでしょう。■スピード婚×情緒×実家関係そもそもスピード婚と離婚率は連動しているとのこと。交際1年未満で結婚したカップルは3年以上交際した上で結婚したカップルよりも離婚率は39%高く、交際1~2年のカップルよりも20%高いことがアメリカのエモリー大学の研究で明らかになっています。前田さんと勝地さんは交際期間4カ月ということで、そもそも結婚報道時から「早すぎでは」という声が漏れていました。その上で他の要素をみていくと、前田さんのイメージや前評判にも離婚を想起させる要素が2つほどあったのかもしれません。・情緒的なイメージ前田さんといえば、AKB在籍時代からやや感情的で情緒的な性格であることが報じられていました。たとえば卒業直後に泥酔して泣きじゃくり、俳優の佐藤健さんにお姫様だっこをされたこと。昨年夏には前田さんが自宅近くで癇癪を起こし、勝地さんがなだめるといったシーンがスクープされています。それぞれ起きた原因はどうあれ、前田さんは気持ちが高まると感情的になるというイメージは周知されていました。この感情のアップダウンと子育ての大変さが相まって、「離婚を決めてしまうのでは……」と当初から多くの人に思わせていたかもしれません。・母親と仲良しすぎる前田さんは母親と非常に仲が良いと言われていました。出産後も一時期は同じマンションに家族を呼び寄せ、サポートを頼むなどの濃い関係性が築かれていたようです。一般的に、育児を実家がサポートしてくれる体制はありがたいこと。しかし同時に実家が子ども(今回であれば前田さん)と近すぎると、家の中には夫婦と実家という2つの判断軸が生まれることに。今回であれば、勝地さん側は難しい立場に置かれることとなります。常に2つの判断軸があると例えば何か意見が別れた際、多数決で実家側の意見が通ることが多くなりがち。その結果、夫婦の関係がギクシャクすることもあるのです。前田さんと勝地さんの実際の関係はわかりませんが、報道によると勝地さんが前田さんに合わせる形で生活が成り立っていたようです。その苦労も、かなりのものだったのかもしれません。現時点では協議に入ったとの報道ですし、記事内で前田さんの事務所は「事実ではありません」と否定。勝地さんの事務所は「聞いていない」と答えているとのこと。まだ離婚が成立しているわけでもありません。果たして、これからどうなるのでしょうか。■離婚してもイメージダウンのない不思議さそんな「離婚しても仕方ないかもね~」というイメージを抱かせている前田さん。興味深いのは今回の離婚協議報道やその前の夫婦不仲報道が出ても、前田さんのイメージがあまり落ちていない点です。なぜだろうと考えてみると、そもそもアイドル時代からあっちゃんのセンターとしての魅力は“今にも倒れそうな必死さや危うさ”。めちゃくちゃ輝いているのに、どこか影を感じる奥深さだったからかもしれません。今後も主演映画が控えている前田さん。離婚してもしなくても、らしさをより輝かせてほしいもの。でも同時に、情緒の激しさはちょっと心配もしちゃう……。ただ結局、この心配させちゃうほどの要素が“あっちゃんの魅力”なのかもしれません。(文:おおしまりえ)
2021年01月31日いろいろな事情があり、子供がいる状態の家庭が離婚をすることは珍しくありません。その場合、両親のどちらかが子供を育てることになります。親1人で子供を育てるのは、体力的にも金銭的にも大変なこと。親権を持たなくなる親は、子供の養育費を支払う義務が生じます。養育費とは、子供が経済的、社会的に自立するまでにかかる費用であり、主に教育費や医療費などの生活経費のことです。しかし残念ながら、本来義務である養育費を踏み倒す無責任な人もいます。そのため、金銭的に苦労を強いられる1人親は少なくないのです。離婚した父親が、養育費を払わなかった理由およそ30年前、小学3年生の頃に両親が離婚した、花森はな(@hanamori_h)さん。離婚後も父親とはたびたび会っていたといいます。しかし、後に父親が養育費を払っていなかったことが発覚。父親は当時、離婚を断固拒否し「離婚するなら養育費なんて絶対払わない」といい張っていたのだとか。気前がよかった父親が養育費を払わなかった理由について、花森さんは尋ねてみることにしました。少し前に描いてたけど上げそびれていた養育費の話。「子供の為」じゃないから払わないんだよな、払わない人は…。他にも自分の子供なのに「払う理由がない」「なんで払わなあかんの?」って言ってる人もいた…… pic.twitter.com/EXtgjxSLlD — 花森はな (@hanamori_h) July 13, 2020 母親は養育費がもらえずとも、父親の元から逃げ出すことに必死だったといいます。一方、父親には未練があったのでしょう。そこで父親は母親と復縁することを狙って、養育費がもらえないことで母親の生活が行き詰まり、いつか復縁を申し出ると思っていたというのです。「家族を困らせてでも復縁したい」という父親の考えに、言葉を失ってしまった花森さん。漫画に寄せられたコメントを見るに、現在もこういったケースは多くの家庭で起こっているようです。いくら親権がなくなっても、子供をこの世に生み出した親であることに変わりはありません。そして、養育費の支払いは子供の心身を育てるための義務です。離婚をする際は愛する我が子のためにも口約束ではなく公正証書などの書面で残し、不払いを防ぐようにすることがお勧めです。また花森さんのパターンのように、不払いを認めざるを得なくなった家庭を支援できる社会の仕組みが求められています。[文・構成/grape編集部]
2020年07月16日好きな人と結婚したはずなのに、離婚したいと思われてしまうのはなぜでしょうか。この記事では、実際の夫側からの離婚申出理由を参考に、離婚しくなる妻の特徴トップ5を紹介します。
2020年03月10日12月4日、俳優の村田充(42)と離婚していたことを発表した神田沙也加(33)。離婚理由について、沙也加はブログで《結婚以来、子供のことについてずっと話し合ってまいりましたが、折り合う答えを見つけることが出来ませんでした》とつづっていた。いっぽうの村田も《結婚以来継続してきた夫婦の在り方について、子どもが欲しかった私と、前向きになれなかった彼女とで折り合いがつかず》とブログで発表し、価値観の相違が原因であると強調。しかし、5日発売の一部週刊誌では神田が離婚直後から出演舞台で共演した6歳年下のジャニーズJr.の秋山大河(27)と交際していることが報じられた。一部では“早すぎる熱愛発覚”をいぶかしむ声も聞こえている。沙也加をよく知る舞台関係者はこう語る。「沙也加さんは、いつも共演俳優たちとの距離が近いんです。『一緒に写真撮りましょう!』と言って顔を近づけたり、ボディタッチも多い。結婚後も、こうしたフレンドリーな態度は変わりませんでした。今年に入ってもブログで村田さんとのラブラブな姿を見せつけていましたし、今回の離婚原因には疑問が残ります」娘の電撃離婚について両親は何を思うのか。離婚発表から2日後。本誌は自宅から仕事に向かう沙也加の父・神田正輝(68)に声をかけると、戸惑いながらこう答えた。「ごめんね。でもみんなと相談してこの件に関しては何も言わない。そう僕らは決めたんで。申し訳ない。何もお話しすることはできないんですよ」そう語る表情からは、娘を気遣う親心がにじんでいるようだった。いっぽう、母の松田聖子(57)も、沈黙を貫いているが……。「聖子さんはこれまで数々の男性と浮き名を流してきました。そうした聖子さんの男性遍歴が、沙也加さんとの間に溝を生んだ原因になっているようです」(テレビ局関係者)郷ひろみ(64)との交際後、85年に神田と結婚し、翌年に沙也加を出産するも97年に離婚した聖子。その後は、歯科医師との再婚と離婚を経て、12年に慶応大准教授(当時)と3度目の結婚をしている。「聖子さんは3度の結婚以外にも、外国人語学教師との不倫報道などさまざまな男性との恋愛スキャンダルが報じられました。そのたびに沙也加さんの平穏な日常生活は奪われていきました。また聖子さんの再婚を機に編入した中学校では、壮絶ないじめに遭っています。学校行事に聖子さんが来ることはほとんどなく、祖母の一子さんが親がわりだったそうです」(前出・音楽関係者)15年に発売したフォトブック『Dolly girl』で沙也加は学生時代をこう振り返っている。《中学校は正直辛いことしかなかったです。結局4回転校を繰り返しました。最初は高校までエスカレーター式の学校に通う予定だったんです。でも入学ギリギリになって、親が海外を拠点として仕事をすることになって……》21年前の中学時代から始まった母娘の確執。離合を繰り返しながらも、2人の亀裂は次第に埋められなくなっていく。「『紅白歌合戦』で共演したこともありますが、14年に聖子さんが新事務所を立ち上げてからはまた断絶状態が続いています。昨年出したフォトエッセイにも聖子さんとの思い出話は一つも書かれていません。親しい知人に沙也加さんは『私は絶対ママみたいにならない!』と、語っていたそうです。聖子さんのほうも、沙也加さんと村田さんが結婚した際も、一切コメントしていません。一部では、知名度の低い村田さんは『娘の結婚相手にふさわしくない』と反対していたとも報じられています」(スポーツ紙記者)埋まらない溝を前にして聖子は今、何を思うのか――。「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月13日女優の神田沙也加(33)が12月4日、ブログを通じて離婚を発表した。さらに同日、元夫で俳優の村田充(42)もブログで発表。その離婚理由に否定的な声が上がっている。ブログで神田は《突然のご報告ではございますが、私、神田沙也加は、村田充さんと離婚しておりました事をご報告いたします》と切り出した。離婚理由については《結婚以来、子供のことについてずっと話し合ってまいりましたが、折り合う答えを見つけることが出来ませんでした》と告白。続けて《何度も歩み寄りを試みましたが、わたしは生きてきた環境の中で持った考えを変えられず、彼を幸せにすることが出来ないと思いました。その結果、別々の人生を歩むという結論に至りました》とつづった。「舞台やミュージカルに注力している神田さんは、17年に出演した『キューティ・ブロンド』での実力が認められ、第43回菊田一夫演劇賞を受賞。翌年には『マイ・フェア・レディ』で主演に抜擢されるなど、30代に入ってから仕事が順風満帆に。いっぽうで、子ども好きな神田さんは出産願望もありました。ですが、幼少期に寂しい思いをした経験から『子どもが出来たら芸事は辞める』とも公言していました。『アナと雪の女王2』にも前作と同役の声優に再抜擢されただけに、神田さんにとって妊活のタイミングは“今”ではなかったのでしょう」(舞台関係者)いっぽうで、村田のブログでは離婚理由についてこうつづられていた。《子どもが欲しかった私と、前向きになれなかった彼女とで折り合いがつかず、互いを尊重し、前を向いてそれぞれの人生を歩むという結論に至り、今年の夏、二人で円満に離婚届を作成し、離婚に双方合意をいたしました》しかし、村田が出産計画に対して「前向きになれなかった彼女」と表現したことがネットで物議を醸しているのだ。《子供を産まない=後ろ向きかのような言い分嫌だなあ。 価値観が合致しないとき、相手を「間違ってる」かのように捉えるのってアリがちだけど残酷。 相手には相手の事情や考え方があるのだから… そもそも今の日本社会で 女性が子供を持つことの大変さわかってるかなあ》《「子供が欲しかった自分と、前向きになれなかった彼女」って。 そういうのって結婚するときに話したりしないのかな?それに子供産まないことが後ろ向きなこと=ダメなことみたいに聞こえてちょっとひっかかってしまった。なんか悲しいなって思った》さらに出産は女性にとって大きな影響を与えるライフイベント。そのため「男性と女性の捉え方が違うのでは?」との声も。《神田沙也加さんの離婚原因なんかモヤる…。 「子供を持たない」っていうのは個人の1つの考え方なんだから、それに対して前向きも後ろ向きもないと思うんだけど。 子供を持たない イコール 後ろ向きって考えの男ってヤダな。そもそも妊娠って圧倒的に女性負担なのに、自分勝手すぎる》《いま仕事がいい時期で、仕事が大好きで、 子供を産む期間にどうしても仕事をストップさせるということに抵抗があるのでとてもよく分かる》村田には彼女たちの切なる声が響いているのだろうか――。
2019年12月04日【今週の悩めるマダム】夫との愛がなくなってもうずいぶんと長い月日がたちます。弁護士に離婚相談をしに行ったのですが、離婚理由などから、私に有利になる離婚はできない、と。さらに嫁いだ一人娘にも相談したら「今更やめて」と言われました。このまま愛のない結婚生活を死ぬまで続けるのでしょうか?(愛知県在住・60代主婦)60代というのは確かにある意味「今更」の年齢でもありますが、仮に奥様が70代や80代だとしても起こり得る問題だと思うのです。愛がないのに一緒にいることの苦しみは計り知れません。女として愛されたいと思うのは当然ですし、そういう意味で60代という年齢は「今更」ではないと思います。まだまだやり直せる年齢です。僕ももうすぐ還暦ですが、自分が還暦であることが信じられないくらいにまだ若いのです。離婚をした時には本当に老けました。未練たらしいことは言いたくないですが、家族みんなで幸せになると僕一人勝手に信じていたので、離婚を突き付けられた時の人生への絶望感は壮絶なものがありました。そこから怒濤の子育て生活が始まるのですが、それが逆に生きる糧になりました。その子も、この9月にフランスで高校生になったんですよ。長い間子育てに専念できたことで、僕は絶望から立ち直ることができたというわけです。還暦を直前に控えて、前よりも元気になったかな、と思っています。息子に感謝ですね。さて、話を本題に戻しましょう。僕が気にすることじゃないかもしれませんが、ご主人は離婚の可能性など毛頭考えていないと思うのです。そこでいきなり離婚を突き付けられると、ご主人がおいくつか分からないですが、相当なショックを受けられることでしょう。奥様は自由になられるからいいですが、ご主人の喪失感は半端ないんじゃないか、と想像できます。それとも、もう愛がないので、そこはまったく気にならないのでしょうか?「辻さん。でも、私の人生はどうしたらいいの?どこまで我慢をし続ければいいのですか?私だって生きているんです」そういう声が戻ってくるでしょうね。難しい問題です。そこで提案なのですが、一度、〝お試し離婚〟をしてみるというのはどうでしょう?ご主人と話し合い、お互いが同意したなら、仮の離婚をしてみる。真実味を出すため、周りに離婚したと伝えてもいいと思います。でも戸籍上は離婚をせず、あくまでも仮の離婚形態をとるわけです。そして、同居はしばらく続けるのです。とはいえ夫婦ではなくなったので、お互い何をしても自由ということがいちばんのポイント。それで様子をみて、気が変わったら復縁もあり、と最初に決めておいてください。面倒くさいと思われるかもしれませんが、ここまで時間をかけて夫婦をやってきたわけですから、もし解消するにしても、それなりの時間をかけるほうがいいと思います。いきなり離婚を突き付けるのではなく、お互い面と向かってしっかりと話し合ってみてください。そこに保険のこと、生活費のこと、年金のこと、娘さんのことなど、いろいろな事情が関わってきます。そのお試し期間を経たうえで、本当の離婚に踏み切るのか、思いとどまるかは奥様次第です。【JINSEIの格言】いきなり離婚を突き付けるのではなく、“お試し離婚”はどうでしょう?お互い何をしても自由ということがポイント。それで様子をみて、最終的な判断をしてみるといいと思います。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年10月01日「“介護離婚”の多くは熟年離婚になりますが、熟年離婚は経済的に厳しいのが現実です。それでも精神の解放を求めて『離婚したい!』と思うなら、一度きりの人生、後悔のないようにしてほしいですね」そう語るのはマネーセラピストの安田まゆみさん。最後の手段ともいえる、介護離婚という難しい結論。そんな介護離婚についての知っておくべきお金の話を安田さんに聞いた(会社員の夫を持つ専業主婦」を想定)。「まず、婚姻中に夫婦が築いた共同財産は離婚時に財産分与の対象になり、基本は夫婦半々。預貯金のほか夫の厚生年金や結婚後に購入した自宅などが対象です」(安田さん・以下同)一聞すると収入の少ない主婦にとっては福音だが、いざ試算すると現実は甘くない。「たとえば40~50代の夫婦なら、子どもにお金がかかる時期なので、いざ介護離婚となっても預貯金が少ないことがほとんど。仮に自宅を売却しても多くはローンの残債もあり、1,000万円も残ればいいほうです。そうすると、妻がもらえるのは500万円にすぎません。介護が始まると身動きがとれなくなることが多いので、不安がある人はいまのうちに正社員などの安定した職を得て、かつ共同財産の額を増やしておきましょう」離婚には初期費用も必要だ。「安く見ても引っ越し関連で80万円。また、裁判や調停費用に備えて、80万円は用意しておきたいところです」いっぽう60代以降ともなると、就職は難しい。そのため、夫の退職金などまとまった財産があればそれを分け、あとは年金分割でやりくりすることが基本になる。「現在、夫婦合わせた年金の支給額は月に22万~23万円ぐらいです。そのうち、仮に妻の年金受給額が老齢基礎年金(6.5万円)と結婚前に加入していた厚生年金を合計した7万円だとしたら、夫の受給額は差し引き約15万円。このうち、年金分割の対象になるのは夫の老齢基礎年金分を除いた8.5万円のなかから、勤めていた期間のうちの結婚期間分だけなので、妻がもらえるのは半分で多くても4万円弱。つまりこの場合、離婚後の年金収入は7万円+4万円強で月11万円と少しです。財産分与があれば手元のお金は増えますが、離婚後も数十年生きることを考えれば、1カ月あたりのプラスは数万円でしょう」なお、夫に介護を丸投げされたことが離婚の火種になったとしても「それで慰謝料を請求するのは難しいでしょう」と安田さん。離婚を検討するなら、まずは“いまできること”を考えてみよう。
2019年06月07日夫婦仲が悪くなると、会話もなくなり、「家庭内別居」と呼ばれる状態になることがあります。家庭内別居になったら、そのことを理由に離婚できるのでしょうか?本記事では、家庭内別居が離婚理由として成立するかどうかについて説明します。家庭内別居から離婚する場合の注意点についても知っておきましょう。家庭内別居とはどんな状態?誰でも一度は耳にしたことがある「家庭内別居」。いったいどのような状態なのかを知っておきましょう。家庭内別居の定義「家庭内別居」は法律用語ではありませんが、一般によく使われている言葉です。「家庭内別居」に、厳密な定義はありません。夫婦としての関係は破綻しているにもかかわらず、離婚することなく同居している場合に、「家庭内別居」と呼ばれます。家庭内別居の状態では、夫婦間に会話が全くなくなっているのが普通です。寝室はもちろん、食事も別々というケースもあります。家庭内別居が続くと熟年離婚になりがち日本では、離婚率自体はそれほど上がっているわけではありませんが、離婚全体に占める熟年離婚の割合が増えています。家庭内別居が続くと、夫婦関係修復が困難になり、熟年離婚になる可能性が高くなります。家庭内別居の夫婦がどれくらいいるのかのデータをとるのは困難ですが、熟年離婚が増えていることで、家庭内別居も増えていることが推測されます。家庭内別居になるケースとは?別居や離婚との違いを知っておこう「家庭内別居するくらいなら、離婚した方が良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、離婚や別居の選択ができず、家庭内別居となることはよくあります。家庭内別居になるケースとしては、次のような場合が考えられます。別居したいけれどできない理由がある夫婦の関係性が悪くなると、離婚するか否かの結論を出す前に、まず別居という選択肢をとることもあります。しかし、別居すると経済的困難が生じる場合や、持家があってどちらも出て行きたくない場合などは、すぐに別居というわけにもなかなかいきません。このような場合には、家庭内別居せざるを得ないことになります。離婚したいけれど親権について決まらない子供がいる場合、離婚時にどちらが親権者になるかを決めなければなりません。親権を取りたい場合、離婚前でも子供と別居すれば不利になってしまいます。離婚時の親権が不安な場合にも、家庭内別居することがあります。明確な原因がなく家庭内別居になることもある家庭内別居になった原因がよくわからないことも珍しくありません。結婚生活に不満やストレスを感じている場合、いつの間にか夫婦の会話がなくなり、生活も別々になってしまうということがあります。家庭内別居は何年か続くと離婚理由になる?離婚をするときに問題になるのが、離婚理由です。家庭内別居が離婚理由になるかどうかを知っておきましょう。裁判で離婚するには離婚理由が必要離婚理由とは、裁判になった場合に離婚が認められる理由(法定離婚原因)です。離婚理由がなくても双方が合意すれば協議離婚ができますが、一方が離婚に納得しない場合には、離婚理由が必要になります。家庭内別居はそれだけでは離婚理由にならない別居が長期間続いている場合には、法定離婚原因のうち「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があります。長期間の別居により、婚姻関係は実質的に破綻していると考えられるからです。家庭内別居を長期間続けた場合でも、別居の場合と同様、婚姻関係は破綻していると思うかもしれません。しかし、家庭内別居というだけでは、婚姻関係は破綻しているとはみなされないのが通常です。[adsense_middle]家庭内別居で離婚が認められるケースとは?家庭内別居自体を理由に離婚することはできませんが、次のようなケースでは離婚できる可能性があります。浮気がきっかけになっている家庭内別居となったきっかけが離婚理由となるようなものであれば、離婚は可能です。たとえば、どちらかの浮気をきっかけに、家庭内別居になることもあるでしょう。浮気(不貞行為)は離婚理由になりますから、浮気をきっかけに家庭内別居になった場合には離婚できます。生活費を渡さないたとえ家庭内別居の状態であっても、婚姻中である以上、夫婦は生活費を分担する義務(婚姻費用分担義務)があります。家庭内別居中、相手が必要な生活費を渡してくれないなら、悪意の遺棄として離婚理由に該当します。家庭内別居を終わらせるにはどうすればいい?家庭内別居を終わらせるには、夫婦関係を修復するか、離婚を進めるか考える必要があります。家庭内別居からの夫婦関係修復は可能?家庭内別居になったとしても、夫婦関係修復が不可能なわけではありません。ただし、放っておいて自然に修復できる可能性はきわめて低いでしょう。また、家庭内別居が長引くほど、修復が難しくなってしまうことは言うまでもありません。夫婦関係修復をしたいなら、自分から相手に働きかけることが必要です。会話が全くなくなっているなら、あいさつからでも始めてみましょう。いきなり面と向かって関係修復について話し合うよりも、ちょっとしたきっかけから少しずつ会話を増やしていく方が効果的です。家庭内別居からの離婚の切り出し方家庭内別居になっている場合でも、離婚については慎重に切り出した方がよいでしょう。協議離婚するには、夫婦が離婚に合意しなければなりません。たとえ家庭内別居であっても、相手が離婚にNOと言えば、簡単に離婚はできないということです。「婚姻関係は実質的に破綻しているんだから、相手は離婚に応じれくれるはず」という思い込みは危険です。強引に離婚を進めようとすれば、相手は意固地になって離婚を拒否することもあります。相手の気持ちも確認しながら話を進めるようにしましょう。家庭内別居で離婚する場合の注意点家庭内別居の後、離婚することになれば、慰謝料や財産分与で夫婦の関係を清算しなければなりません。家庭内別居後の離婚で注意すべきことを確認しておきましょう。①家庭内別居中の浮気でも慰謝料が発生する家庭内別居では夫婦としての関係が破綻しているため、どちらかが浮気をする可能性も高くなります。家庭内別居になっている状態で浮気をした場合、慰謝料が発生するのかという問題があります。婚姻関係が実質的に破綻していれば、不貞行為は認められず、慰謝料は発生しないのが原則です。そのため、別居している夫婦の場合には、一方が浮気をしても、他方が慰謝料請求できないことがあります。家庭内別居の場合には、裁判になっても、婚姻関係が破綻しているとまではみなされないのが一般的です。家庭内別居中に浮気をすれば、離婚時に慰謝料請求される可能性があります。②家庭内別居は財産分与には影響を与えない財産分与では、離婚時の夫婦の財産を2分の1ずつに分けるのが原則です。しかし、離婚する前に別居が先行している場合には、別居時が財産分与の基準時となります。離婚前に家庭内別居の期間があっても、家庭内別居が開始したときを基準として財産分与を行うということはありません。通常どおり、別居時や離婚時を基準として財産分与を行います。家庭内別居に関するまとめ家庭内別居は、別居とは違います。同居している以上、婚姻関係が破綻しているとはみなされにくく、通常は離婚原因にもなりません。家庭内別居の状態で浮気をしたとしても、不貞行為として慰謝料が発生する可能性があります。家庭内別居から離婚したい場合には、相手と話し合って、離婚に合意する必要があります。夫婦関係の清算のため、きちんと話し合いをし、円満離婚を目指しましょう。離婚問題で困ったら専門家に相談することが大切親権や養育費・慰謝料など、離婚問題でお悩みの場合は法律のプロに相談することをおすすめします。でも、どうやって法律のプロを探せばよいのか戸惑う方も多いはず。。日本法規情報では、日本全国3000人以上の専門家の中からあなたの要望に沿った専門家を案内することが可能です。もちろん、相談窓口や専門家案内は無料なので、まずはお気軽に相談することをおすすめします。
2019年06月05日俳優のユースケ・サンタマリア(48)が4月27日放送のテレビ朝日系「100まで楽しむつもりです」で、昨年6月に離婚していたことを公表した。ユースケとお笑いコンビ「さまぁ~ず」の大竹一樹(51)、フリーアナウンサーの高島彩(40)が出演。現代において明るく元気に楽しく自分のライフスタイルを貫く人々に注目し、”人生を楽しむヒント”を学ぶ同番組。この日の放送でユースケは「平成から令和に、どうしても持ち越したくないことがあって」と切り出し、「俺ね、離婚したんです」と告白した。ユースケは13年の交際を経て、04年5月に2歳年上の一般女性と結婚。離婚した時期を「去年の6月です」と明かし、「その前10年別居していたんです」とさらに衝撃の告白をしたのだ。これまで隠していたわけではなかったというが、公表しなかった理由を「聞かなきゃ言わないし、(相手が)一般の方なので発表するのも何だしさ」と説明。「いまはとにかく遊びたい」と心境を明かした。「結婚会見まで行っていたユースケさんですが、その後は現場でほとんど家庭のことを話さなくなっていました。そのため、いつの間にか現場でも聞きづらい雰囲気に。だからこそ、約1年間も離婚したことが明るみに出なかったのです。ただ普段から軽妙なトークで場を盛り上げてくれていましたが、人知れず苦悩を抱えていたようです」(テレビ朝日関係者)晴れて“独身宣言”して新元号を迎えるが、どんなお相手と新たな恋を育むのかが注目される。
2019年04月27日日本の離婚率と言えば、「夫婦の3組に1組が離婚」といった数字を聞いたことがある人が多いと思います。日本の離婚率は高いように思いますが、はたしてそうなのでしょうか?本記事では、日本の離婚率について解説し、日本では離婚率が高いと言われる理由についても検証します。日本の「離婚率」が高いというのは本当?厚生労働省「平成29年人口動態統計月報年計(概数)の概況人口動態総覧(率)の国際比較」日本の離婚率の推移日本の離婚率は、近年上昇しているのでしょうか?戦後の日本の離婚件数及び離婚率の推移は、次のグラフのとおりです。厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況結果の概要」このデータによると、同居期間15年未満の夫婦の離婚件数は、平成17年をピークに概ね減少傾向です。しかし、同居期間15年以上の夫婦の離婚件数は、それほど減っていません。同居期間35年以上に限っては、平成17年よりも平成29年の方が多くなっています。同居期間が長い夫婦というのは、熟年離婚ということです。つまり、離婚全体に占める熟年離婚の割合が増えているのです。離婚率が高いと言われるのは熟年離婚が増えたから近年離婚件数はむしろ減少傾向です。けれど、これまで離婚しなかった40~50代以上の夫婦の離婚が増えたため、離婚率が高くなった気がするのではないかと思います。熟年離婚が増えているのはなぜ?熟年離婚が増えている理由としては、以下のような点が考えられます。共働き夫婦が増えた女性は離婚するとなると経済的な心配があります。今は40代以上でも働いている女性が多いですから、離婚後に直ちに困るといったケースが少なくなってきています。年金分割制度の創設平成20年度から、離婚時に夫の年金保険料納付記録を分けてもらえる「離婚時年金分割」の制度が始まりました。年金だけで生活していくことは難しいですが、年金分割すれば多少なりとも年金が増えることで、専業主婦やパートの人でも離婚しやすくなったというのがあります。高齢化により寿命が長くなった寿命の短かった昔は、夫婦で余生を過ごす時間はそれほど長くはありませんでした。しかし、現在では寿命が延びたため、子供が巣立ったり仕事を引退したりした後も、夫婦でいる時間が増えてしまったというのがあります。残りの人生、今のパートナーと過ごすのではなく、自分の好きなように生きたいという人も増えています。相手の介護をしたくないという理由もあるでしょう。婚姻期間が長くなったということは、離婚できる期間も長くなったということです。長い人生の中で、離婚という選択肢を取る余裕ができたことも熟年離婚が増えた理由と考えられます。熟年夫婦の離婚理由では、熟年夫婦はどういった理由で離婚しているのでしょうか?一般に、離婚原因として、最も多いのは、性格の不一致です。離婚原因については、こちらの記事をご参照ください。熟年夫婦であっても、離婚理由の中心的なものは、性格の不一致です。と言っても、長年一緒にいる夫婦はお互いの性格をよく知っているはずですから、性格の不一致で即離婚を決めているわけではありません。熟年夫婦の場合、長い夫婦の歴史の中で、浮気、浪費、親族との不和など、いろいろな事件を経験しています。その時々には離婚せずに乗り切ったけれど、納得いかないことを積み重ねた結果、最終的に性格の不一致として離婚を決めているケースが多いように思います。日本の離婚率:まとめ日本の離婚件数は、平成14年をピークに減少しており、離婚率も低下しています。近年、離婚が増えているようなイメージがあるのは、熟年離婚が多くなっているからです。寿命が長くなったことにより、性格の合わないパートナーと余生を過ごすよりも、残りの人生自分の好きなように生きたいと考える人もいるでしょう。熟年離婚にはリスクもありますから、しっかり準備して臨むのがおすすめです。
2019年03月26日Nさん(30代・女性)は、夫に激怒し離婚を検討しています。その理由は、既婚者にもかかわらず婚活パーティや相席居酒屋などに頻繁に出かけ、独身女性とやり取りしていたこと。独身のふりをしていたことにNさんは激怒。そのことを問い詰めると、「あくまでも参加していただけ」「メッセージのやりとりだけで不貞はしていない」と話しているそう。実際に「交際している」「不貞があった」という証拠はないのですが、そんなことは信じられないNさんは、離婚したいと考えています。このような場合、離婚は認められるのでしょうか?銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士にお聞きしました! Q.夫が独身のふりをして婚活パーティや相席居酒屋に頻繁に出入り!離婚は認められる? A.基本的には難しい小野弁護士:「基本的に離婚事由にはならないものと考えます。まず、相席屋や婚活パーティーに参加しているだけでは、「不貞行為」には当たりません。成功事例もないということなので、尚更です。離婚事由としては、「その他婚姻関係を継続し難い重大な事由」があるでしょうか。ここでのポイントは、これが原因で夫婦関係が破綻したと言えるかどうかです。相席屋や婚活パーティーは、いわゆる冷やかしで参加する女性もたくさんおり、旦那さんとしても、キャバクラ感覚で参加しているのでしょう。その後連れ出して、デートでもできればラッキーくらいの感覚かもしれません。もちろん、カップリングして、真剣にその方との結婚を考えるというのであれば、不倫関係にも発展し得ますので、その段階で破綻ということになるでしょうが、歯止めがかかっている限り、今の段階で破綻ということにはなりにくいものと思います。奥様が、旦那さんに対して、何度も「行かないでほしい。」「今度行ったのが見つかったら離婚よ。」などと警告し、しかしながら、警告を聞かないで参加を続け、そのことが原因で夫婦関係が険悪な関係になり、その結果、破綻をするというような状況があれば、破綻を検討することも可能と考えますが、そうでない限り難しいのではないかと思います」 少々世知辛いような気もしますが、Nさんのケースでは離婚事由として認められない可能性が高いようです。それでも「離婚したい」と思う場合は、離婚に詳しい弁護士に相談してみるのもいいかもしれません。 *取材協力弁護士:弁護士 小野智彦(銀座ウィザード法律事務所。浜松市出身。エンターテイメント法、離婚、相続、交通事故、少年事件を得意とする。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)既婚の身で婚活パーティーに参加する最低の旦那!離婚は認められる?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。既婚の身で婚活パーティーに参加する最低の旦那!離婚は認められる?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2019年03月26日離婚する夫婦は増えていると言われていますが、どのような理由で離婚をしているのかが気になるのではないでしょうか?ここでは、夫婦の離婚原因についてランキング形式でご紹介します。男性、女性がそれぞれ離婚を考える場合の離婚原因の違いについても知っておきましょう。離婚原因ランキング1位から10位は?夫婦がどんな理由で離婚しているかを知るためには、裁判所の発表している司法統計が参考になります。司法統計には、家庭裁判所に申し立てがあった婚姻関係事件(主に離婚調停)の申立人に「申し立ての動機」の調査を行って、男女別にまとめたものがあります。最新の司法統計のデータから、離婚原因をランキング形式でみてみましょう。※この調査は、複数の選択肢の中から、1人3個まで回答ができるものです。()内に、全体の何%の人がその理由を挙げているかを付記しました。妻から申し立てた場合の離婚原因ランキング平成29年度、家庭裁判所に離婚調停などの申し立てがあった件数は、妻側からが4万7,807件、夫側からは1万7,918件と、妻側からが圧倒的に多くなっています。妻側の申し立ての動機のランキングは、次のとおりです。1位性格が合わない(39%)女性が離婚原因とする中で最も多いのは、性格の不一致です。他の原因がある場合でも、性格も合わないと考える人は多いでしょう。2位生活費を渡さない(28%)夫から生活費を渡してもらえないことで離婚を考える女性はかなり多いようです。生活費を渡さないのは、経済的虐待と言えるでしょう。3位精神的に虐待する(25%)精神的虐待を理由に挙げる人も多くなっています。いわゆるモラハラです。4位暴力をふるう(21%)夫に暴力をふるわれると、当然離婚を考えることもあるでしょう。かなりの女性が夫の暴力を受けているようです。5位異性関係(16%)異性関係は、夫婦の関係に亀裂を及ぼします。夫が浮気すれば、夫を信頼できなくなってしまいますから、離婚を考えるのも当然でしょう。6位浪費する(10%)夫婦の財布は1つです。夫の浪費により生活に支障が出るようなら、離婚原因にもなるでしょう。7位家族を捨てて省みない(8%)夫婦というのは協力して家庭を築くものです。夫が仕事や他のことで全く家庭を省みなければ、何のために結婚しているのかもわからなくなるでしょう。8位性的不調和(7%)性交渉拒否、性的不能、異常な性癖、セックスレスなど、性的な問題は夫婦にとって大きな障壁となります。離婚の原因として夫との性的不調和を挙げる人も少なくありません。9位家族親族と折り合いが悪い(6%)今は夫の親との同居が少なくなったとはいえ、夫の家族や親族との付き合いをしなければならない場面はあります。家族や親族とうまくいかずに離婚を考える人もいます。10位酒を飲み過ぎる(6%)お酒を飲み過ぎ、問題を起こしてしまう夫はいます。夫の酒癖の悪さから、離婚を考えることもあるでしょう。夫から申し立てた場合の離婚原因ランキング夫が申し立てた場合の申し立ての動機は、次のような順位になっています。1位性格が合わない(61%)夫が申し立てた場合でも、やはり性格の不一致がトップです。男性の場合は、半数以上が性格が合わないことを離婚原因の1つとして挙げています。2位精神的に虐待する(20%)夫が妻から精神的虐待を受けているケースも多いようです。妻の性格がきつ過ぎる場合、夫側は虐待と捉えていることもあるでしょう。3位異性関係(14%)夫婦間には貞操義務がありますから、妻の浮気がわかれば、夫も離婚を考えるのは当然です。男女問わず、異性関係は離婚原因の代表的なものです。4位家族親族と折り合いが悪い(13%)夫が妻側の親族と折り合いが悪いこともあります。相手の親族との不調和を挙げる人の割合は、男性の方が大きいようです。5位性的不調和(12%)男性では、離婚を考える原因として性的不調和を挙げる人の割合が、女性の倍近くになっています。男性の方が、性的な問題を重視する傾向があります。6位浪費する(12%)妻の浪費も家庭生活に影響を及ぼします。夫が妻の浪費により離婚を考えることもあるでしょう。7位同居に応じない(8%)相手が同居に応じないことは、女性では圏外(12位)ですが、男性では7位にランクインしています。女性が出て行って戻ってこないケースが多いことがうかがわれます。8位暴力をふるう(8%)暴力をふるうのは男性だけではありません。妻の暴力を理由に挙げる男性も、相当数います。9位家族を捨てて省みない(5%)妻が家族を捨てて省みないこともあります。この場合には、夫の方が離婚を考えることもあるでしょう。10位生活費を渡さない(4%)妻が財布を握っていて、夫に生活費を渡さないこともあるでしょう。女性側ほどではありませんが、生活費を渡してもらえないことを理由に挙げる男性もいます。法律上の離婚原因となるものは限られている離婚原因が何であれ、夫婦が離婚することに合意していれば、協議離婚ができます。もし相手が離婚に合意しない場合には、裁判所を通じて離婚することを考えなければなりません。離婚調停は話し合いの延長ですから、両者が合意すれば離婚は可能です。しかし、裁判では、法律(民法)上の離婚原因がない限り、簡単に離婚はできないことになっています。民法上の離婚原因民法770条1項1~5号に離婚原因として定められているのは、次の5つになります。配偶者に不貞な行為があったとき配偶者から悪意で遺棄されたとき配偶者の生死が3年以上明らかでないとき配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないときその他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき性格の不一致、経済的・精神的虐待、暴力、酒癖などは離婚原因になる?上の司法統計で挙げられている離婚原因のうち、「異性関係」は民法770条1項1号の不貞行為に、「生活費を渡さない」は2号の悪意の遺棄に該当します。その他の離婚原因は、5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しない限り、法律上の離婚原因とはなりません。どんな場合に「婚姻を継続し難い重大な事由」となるかは、ケースバイケースの判断が必要になります。男女とも多くが離婚の原因と考える「性格の不一致」も、それだけでは法律上の離婚原因にはなりません。努力してもどうしようもないなら離婚原因になる「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚原因になるのは、共同生活の回復が見込めない程度に夫婦関係が破綻している場合、すなわち努力しても修復不可能な場合です。性格の不一致というだけでは離婚できませんが、性格の不一致により夫婦関係が実質的に破綻しているなら、離婚が認められる可能性はあります。離婚原因を作れば慰謝料を払わなければならないことがある法律上の離婚原因がある場合、離婚原因を作った側は、相手に対して慰謝料の支払義務を負うことがあります。ただし、離婚原因があれば必ず慰謝料が発生するわけではありません。慰謝料を払わなければならないのは、離婚原因となった行為に、違法性がある場合です。不貞行為や暴力、悪意の遺棄などでは慰謝料を請求できます。それ以外の離婚原因でも、違法性があると言えるレベルなら、慰謝料請求できる可能性があります。離婚原因を作った側でも親権者になれる夫婦間の離婚の原因と子供の親権とは関係ありません。たとえば、母親が不貞行為をして離婚原因を作った場合でも、母親は子供の親権者になることができます。子供の親権者は、子供にとってどちらの親に育てられるのが良いかを基準に決めます。夫婦の問題と親子の問題は切り離して考えるということです。夫婦の離婚原因まとめ日本では、法律上の離婚原因に該当していなくても、お互いが合意さえすれば離婚できるシステムになっています。全体の約9割が協議離婚ですから、大部分が「性格の不一致」など法律上の離婚原因とまでは言えない理由で離婚しているものと思われます。もし相手が離婚に同意しなかったら、簡単に離婚はできません。離婚したいけれど相手が拒否している場合には、離婚原因があることの証拠が必要になりますから、弁護士などに相談して対処しましょう。
2019年03月18日子供がいる人なら、離婚するとなると最も気になるのが養育費ではないでしょうか?離婚しても親子関係は変わりませんから、養育費は当然請求できます。本記事では、離婚後に母親(妻)が子供を引き取る場合を想定し、養育費の支払方法や金額の相場、父親(夫)が払ってくれない場合の対処法などを説明します。離婚したら必ず養育費を請求できる養育費とは、子供を扶養するためのお金、すなわち子供の生活費のことです。離婚しても子供の父親には養育費を請求できます。離婚した夫にも子供を扶養する義務がある親子間には、民法上扶養の義務があります(877条1項)。離婚すれば夫婦は他人になりますが、子供と双方の親との関係は変わりません。離婚して子供と別居することになった父親にも、子供の扶養義務はあります。子供と同居する母親は、子供のために父親に養育費を請求できるということです。離婚の理由は養育費とは関係がない養育費は、離婚の理由に関係なく、当然に請求できます。養育費は親子間の問題で、夫婦間の問題とは関係ないからです。たとえば、妻の浮気で離婚になった場合、夫は妻に慰謝料を請求できます。この場合、「慰謝料を請求しない代わりに、養育費を払わない」というのは認められません。養育費は子供のために必ず確保されるべきお金であって、慰謝料などと相殺できるものではないのです。養育費は離婚後でも請求可能離婚時に養育費の取り決めをしていなくても、離婚後に養育費を請求できます。養育費は親子の関係から当然に発生する義務ですから、子供の親に対しては、いつでも支払いを請求できます。養育費の支払方法と支払期間養育費について話し合うときには、支払方法や支払期間について決めておきましょう。養育費は毎月払いが基本養育費は、月額いくらという形で決めるのが一般的です。養育費は日常的にかかる生活費ですから、毎月払いでその都度支払うのが望ましいと言えます。大学進学した場合の支払期間は22歳まで親が子供に対して扶養義務を負うのは子供が成人するまでなので、養育費も子供が成人するまで請求可能です。成人年齢は現状20歳ですが、民法改正により2022年4月以降は18歳に引き下げられる予定です。なお、子供が大学に進学した場合には、大学在学中は働いて自立できないため、親に扶養義務があると考えられています。そのため、子供が大学在学中の場合や、大学に進学する見込みの場合には、22歳の3月までの養育費の支払いを取り決めするのが一般的です。養育費は一括払いでもかまわない養育費は、当事者双方が納得すれば、一括払いにすることも可能です。養育費を一括払いにすれば、母親側は、離婚時に将来の分まで養育費を確保できます。父親側にとっても、長期間にわたって養育費を払い続けなければならない煩わしさから解放されるのは、メリットといえるでしょう。なお、養育費の一括払いでは金額が大きくなってしまうため、贈与税の課税が心配になるかもしれません。養育費は基本的に非課税ですが、養育費であることを明確にするため、離婚協議書を残しておいた方がよいでしょう。養育費の相場は?養育費の金額は話し合いで自由に決められますが、相場が気になるでしょう。一般に、養育費の相場というと、養育費算定表の金額を指します。養育費算定表とは、双方の親の年収、子供の年齢、子供の数から、平均的な養育費を知ることができる早見表です。裁判所の実務においては、養育費を決めるときに、養育費算定表の金額を参考にします。養育費算定表はこちら養育費算定表の金額では十分でないことが多い現行の養育費算定表の金額はかなり低めになっており、裁判所でも見直しが進められています。日弁連では裁判所基準よりも高額の新養育費算定表を作っており、現状でも弁護士は新算定表にもとづき交渉を行っているのが実情です。また、養育費算定表の金額は、小・中・高を公立に通わせる場合を想定した金額になっており、私立に通わせる場合に余分にかかる費用は含まれていません。塾費用や大学進学費用も養育費算定表ではカバーされない費用です。つまり、養育費算定表の金額では、養育費としては十分でないケースが多くなります。養育費算定表は、養育費の相場を知る上では便利です。しかし、養育費算定表があるせいで、「算定表を超える金額は一切払いたくない」という人も多いように思います。相手から提示された養育費に納得がいかない場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。子供に実際にかかる費用から考えることが大事養育費を決めるときには、一般的な相場よりも、現実にいくらかかるかを基準に考えるべきです。算定表を見て機械的に決めるのではなく、現実にかかる費用を考えて納得のいく額を請求するようにしましょう。子供にかかる費用は、双方の親が分担するのが原則です。たとえば、病気や障害があったり、特殊な習い事をしていたりで、子供に普通よりもお金がかかるケースはあるでしょう。その場合には、父親が負担しなければならない養育費も当然多くなります。まずはそれぞれの家庭の事情に合わせて子供にかかる費用を見積もり、双方の親でどう分担するかを話し合うようにしましょう。養育費は増額や減額も可能養育費は、離婚後の双方の親の状況の変化(事情変更)により、増額または減額できるものとされています。事情変更の代表的なものは、どちらかの親の再婚です。たとえば、父親が再婚した場合、養育費の支払義務が当然になくなるわけではありません。しかし、再婚後の家族についても扶養義務が発生するため、養育費の減額が認められる可能性はあります。母親が再婚し、再婚相手と子供が養子縁組をした場合にも、再婚相手に子供の扶養義務が発生しますから、養育費の減額が認められるでしょう。また、事情変更により養育費を増額する場合としては、当初の取り決めで大学進学費用を考慮しておらず、養育費が足りなくなった場合などが考えられます。養育費の減額や増額についても、話し合いで合意できるのであれば、話し合いで決めてかまいません。話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に養育費増額調停や養育費減額調停を申し立てましょう。養育費を払ってもらうためにできること離婚するときには、養育費の取り決めをしておきましょう。養育費について話し合いができない場合でも、裁判所を利用して決めることができます。養育費の取り決めは公正証書にしておく養育費について話し合いで決めて協議離婚する場合には、離婚協議書を作成しておきましょう。離婚協議書は、公証役場で公正証書にしておくと安心です。公正証書は、公証役場で公証人に作成してもらう契約書です。養育費の取り決めを公正証書にしておけば、相手が約束どおり払わなかった場合に、すぐに強制執行の手続きをとることができます。話し合いで決まらない場合には調停を養育費について、夫婦間の話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てましょう。離婚成立前は離婚調停(夫婦関係調整調停)を申し立てますが、離婚後は養育費請求調停を申し立てることになります。養育費のみで争っている場合には、調停が不成立になるとそのまま審判に移行し、審判で裁判所に養育費を決めてもらえるのが通常です。相手が話し合いに応じてくれそうにない場合でも、あきらめずに調停を申し立てましょう。なお、調停や審判で養育費について決まった場合には、裁判所で調停調書や審判書が作られます。約束どおり払ってもらえない場合には、調停調書や審判書にもとづき強制執行することも可能です。まとめ離婚後に母親が1人で子供を育てていくには、お金がかかります。離婚するときには養育費の取り決めをし、子供のためのお金を確保できるようにしておきましょう。養育費の金額を決めるときには、養育費算定表が参考になります。ただし、養育費については、相場を意識するよりも、現実にかかる費用を考えて決めることが大切です。養育費について取り決めしたら、支払いを確保するため、公正証書を作成しておきましょう。
2018年12月18日