2023年3月19日 08:10
40~50代に多い悩み!手の甲の血管が浮き出る「ハンドベイン」の治療方法って?【医師解説】
具体的には20分から30分ほど時間をかけてお客さん(※ハンドベインは病気ではないため、佟先生はあえて「お客さん」と呼んでいます)からお話を聞いて手の血管を診察し、気になる血管の治療が可能かどうかを判断します。僕は医師ですから、カウンセリングの際にはご自身の基礎疾患もお聞きします。
――基礎疾患がある場合、治療を受けられないこともあるのでしょうか。
佟先生いくらご自身がハンドベインを気にされていたとしても、例えば腎臓が悪くて人工透析の一歩手前のような方はハンドベインの治療を受けている場合ではありませんから。基礎疾患に問題があると判断した場合は、治療をお断りすることもあります。また、60代以降のお客さんの場合は、カウンセリングの後にかかりつけの医師にお手紙を書いて、僕自身の所見とともに先生の見解などをうかがうようにしています。
直径3mm未満の細い血管には注射による「硬化療法」
――佟先生が「この方にはハンドベインの治療が可能」と判断されたあとは、どのような治療がおこなわれるのでしょうか。
佟先生ハンドベインの治療には「硬化療法」と「レーザー治療」があります。
硬化療法は、直径3mm未満の細い血管に対して、ポリドカスクレロール®という薬剤を最適な濃度に調整して注射する治療です。