2023年9月29日 08:30
「もしかして」歯に異常が出た息子。検査結果を待つ間に思い出した驚愕の事実は<0歳で乳歯が抜けた>
その帰り道、まゆさんはあることを考えていました。
「私……子どものころ……前歯、上下なかったような……」
まゆさんは実家のリビングに飾ってある自分の幼少期の写真、どれも前歯がなかったことを思い出したのでした。
◇◇◇
検査結果が出るまでに時間があると、いろいろなことを想像したり考えてしまったりして不安になりますよね。まゆさんは幼少期に前歯がなかったことを思い出し、ゴンちゃんの乳歯が抜けたのは自分のせいなのかもしれないと焦ってしまった様子。検査結果が出るまで心配だと思いますが、あまり自分を追い込みすぎないでほしいですね。そして次回の受診のとき、先生に質問や相談したいことをメモなどにまとめておくと少しは落ち着いて受診ができるかもしれませんね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※低ホスファターゼ症とは
生まれつき骨の石灰化が不十分であることが特徴の遺伝性の病気で、15万人に1人程度発症すると推定されています。骨の石灰化に必要な酵素であるアルカリホスファターゼの欠損や活性低下が原因です。症状は、けいれん、筋力低下、体重増加不良、4歳未満での早期の乳歯脱落などがありますが、重症度や発症年齢には幅があります。重症の場合、胎児期に超音波検査でわかることもありますし、軽症の場合はほとんど症状はないまま成人後に疲労骨折などをきっかけとして見つかることもあります。2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。この治療方法により症状を改善することができるようになってきました。
何らかの症状のある場合は早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。
<参考>
公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「低ホスファターゼ症」(指定難病172)
一般社団法人日本小児内分泌学会「低ホスファターゼ症」
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監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
「息子さんですが」いよいよ検査結果当日。神妙な面持ちで医師が口にした病名は<0歳で乳歯が抜けた>