2016年11月8日 21:30|ウーマンエキサイト

「間違ったらやり直せばいい」と、親が言えるか?【『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 第2回】


■常に新しいことが起こり続けている世の中

そんな、いち母親としての私の心に、本気で響いた木村先生の言葉がある。

今の社会はグローバル化によって急速に変化し続けています。常に新しいことが起こり続けているわけです。そうすれば、間違わないなんてことはありません。その時に間違ってはいけないなどと言うと非常に辛くなります。

そうではなく、間違ったら素直にその間違いを認め、やり直す姿勢をつけることこそが大事なのです。

そう考えたら、「先生、ここ間違っとったわ。ごめんな」と言って、やり直すことはとても大事なことだと思えませんか? それができれば、必ず教師を手本にして「ごめんなさい」と言い、その間違いから学べる子どもになっていきます。

■木村先生が、大空小学校の「やり直し」第1号

「みんなの学校」の映画の中で、木村先生は開校当時に問題を起こしていたある子どもに対して、「あの子さえいなければ」と感じたという告白をする。そんなこと、教育者たる人だったら普通は言えないだろう(実際、教育者でなくても、おおっぴらには言えない)。

けれども、木村先生はこう言う。「あの告白なしにして、今の大空はありえない。やり直しの第1号は私かな」と。

木村先生は、教育者である以前に、「本気で生きている人」である。そして、そんな木村先生の「本気」に触れると、「私も、もうちょっと本気を出して生きたいな」と、痛切に思うのだ。

次回は、「うちの子が何をどう思って、その行為をしたのか?」ということを親がきちんと理解していない限り、子どもは「やり直し」ができない、というところに話を戻すことにしよう。


■今回取材にご協力いただいた木村泰子先生の著書
「間違ったらやり直せばいい」と、親が言えるか?【『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 第2回】

『大人がいつも子どもに寄り添い、子どもに学ぶ!
「みんなの学校」流 自ら学ぶ子の育て方』

(木村泰子・著/小学館 本体1,500円+税)

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