子育て情報『コミュニケーション障害とは?俗称と医学的定義の違いは?症状の種類や原因、治療方法まとめ』

2016年12月25日 11:50

コミュニケーション障害とは?俗称と医学的定義の違いは?症状の種類や原因、治療方法まとめ

5つの疾患とは言語症、語音症、小児期発症流暢症(吃音)、社会的(語用論的)コミュニケーション症、および特定不能のコミュニケーション症群です。

これらの疾患は主に幼児期、小児期、青年期に発症する傾向があり、成人になった後にいきなり発症することはあまり認められていません。

本コラムではコミュニケーション症群/コミュニケーション障害群を、以下コミュニケーション障害と表記します。


コミュニケーション障害の種類

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021006327

言語症とは話したり、書いたりするために言語を取得することの困難さを特徴とする疾患です。それに伴い、使える語彙が少ない、正しい文章を作る力が弱く主語と述語の順番がぐちゃぐちゃになる、相手に自分の思ったことを正しく伝える表現力が弱いなどの症状が発生します。

具体的には、
・過去の話を話すことが困難である
・話題に応じた適切な単語を選ぶことが困難である
・電話番号や買い物リストを覚えることが困難である
・一番伝えたいことをずれのないように伝えることを難しいと感じたりする
といった症状が挙げられます。

こうした症状は、その人の成長の段階に応じて、社会参加、学業成績、職業的能力など様々な場面に影響を与える傾向があります。

言語症は通常発達期初期に発症することが多いため、言語症を発症しているのか、言語能力の取得のスピードの正常な範囲内での遅れであるのかが分かりにくい場合があります。


そこで言語能力の個人差が安定すると考えられている、4歳を基準として診断することが多いです。4歳以降に言語症と診断された場合には個人差はありますが、成人期になっても持続する可能性があります。

語音症とは、言葉をうまく発声できないことで引き起こる疾患です。語音症がある人が話している内容を周囲の人が完全には理解することができず、意思伝達が正しく行われない場合があります。

語音症と診断される条件の一つとして社会参加、学業成績または職業的能力に対して少なからず1つ以上に影響が発生していることが挙げられます。人は話すとき、言葉がどういう響きを持つのかという音韻的知識と、会話のために呼吸と発声をしながら顎、舌、そして唇の運動を調整する能力の両方が求められます。

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