子育て情報『コミュニケーション障害とは?俗称と医学的定義の違いは?症状の種類や原因、治療方法まとめ』

2016年12月25日 11:50

コミュニケーション障害とは?俗称と医学的定義の違いは?症状の種類や原因、治療方法まとめ

語音症はこれらがバランスよく発達しない場合に引き起こされます。

言葉の発音がその子の年齢及び発達と比較し、期待されるものになっていない場合に診断されます。症状の始まりは発達早期ですが子どもの成長スピードには個人差があるため、見極めの基準は3歳で分けられています。定型発達の場合、3歳では会話の大部分が分かりやすいものであることが求められます。また、8歳までにはほとんどの単語が正確に発音できることが求められますが、それまでに発音違いがある場合は正常範囲とみなされます。

語音症は治療することができない疾患ではなく、治療をすれば会話の困難は改善することが多い傾向にあります。しかし、言語症が語音症と併存している場合は限局性学習症が発症していないかチェックする必要があります。

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『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)/2014年医学書院

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038000442

小児期発症流暢症とは吃音(きつおん)とも呼ばれ、どもったり、会話の途中でいきなり話せなくなったりしてしまう症状を中心とした疾患です。
2016年度の月9ドラマ『ラヴソング』にも取り上げられ知名度も上がっている疾患です。

具体的には
・あー、あーというように音声や音節を頻繁に反復したり、延長したりする
・単語が不自然な区切りで途切れる
・会話の途中でいきなり無言になる
・過剰な身体的緊張を伴って話す
・苦手とする言葉を避けた、遠回しの言い方を用いる
などの症状が挙げられます。

小児期発症流暢症は人前に立つとき、就職の面接のときなどストレスや不安が伴う場面でより症状が重くなる傾向があります。一方音読したり、歌ったり、置物や動植物に話しかけるときは症状が現れないことが多いです。

小児期発症流暢症を抱えている80~90パーセントの人が6歳までに発症しているといわれており、発症するときの年齢は2~7歳である場合が多いです。小児期発症流暢症は本人や周囲の人が気づかない間に急に発症する傾向があります。

そのとき本人は急に話すことが苦手になってしまったことに戸惑いを感じ、徐々に人前で話す機会を避けたり、短く単純な発言を用いたりし始めます。

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