子育て情報『大学入学共通テスト(英語)で新たに必要な対策とは』

2021年5月28日 12:00

大学入学共通テスト(英語)で新たに必要な対策とは

words per minuteの略。
※2GTEC:株式会社ベネッセコーポレーションが実施している中高生対象の英語4技能検定。

——分野としては、SNSやプレゼンテーションなど実践的なコミュニケーションを意識した問題が目立ちました。どういった対策が求められるでしょうか。

田畑さん:
多少問題の形式に変化はありますが、扱われるトピックや英語の表現については、センター試験と大きく変わるものではないので、これまでと同じく、基本的な語彙を増やし、文法を身につけること、そしてそういった知識をすばやく運用できるレベルにまでトレーニングをしておくことが重要だと思います。

大学入学共通テスト(英語)に今後必要な対策04


リスニング
——センター試験では、すべて2度英文が読まれたリスニング。共通テストでは、半数以上の問題の英文が1度しか読まれなくなりました。1度読みの問題が出題されるようになったのは、なぜだと思いますか。


田畑さん:
もともと、共通テストの英語試験は大学入試改革における英語入試の4技能化の流れのなかで、完全に民間試験に置き換わるまでの移行措置でつくられたという経緯があると思います(結局民間試験の導入は立ち消えになりましたが)。英検も準2級からはすべて1回読みですし、TOEICもそうですし、民間試験のより実用的な運用に近づけたのではないか、と推測しています。

——共通テストではアメリカ英語やイギリス英語など、さまざまな英語が登場しました。多様な英語のアクセントを聞き取るためには、どのような対策が必要でしょうか。

田畑さん:
まずは、アメリカ英語の発音を聞き取れるようにするところからスタートするのがよいでしょう。これまで、日本の学校教育で取り入れられてきた英語の多くはアメリカ英語ですし、英検などもそうですよね。ですので、聞き馴染みがある人が多いでしょうし、教材も学校の教科書(音声つきのもの)含め豊富にアクセスできるのではないでしょうか。

実際の共通テストでも、イギリス英語や日本人英語などの英語が混ざってはいたものの、大半はアメリカ英語の発音でした。


学習方法としては、音声つきの教材を使って、正しい発音でリピートしたり、シャドーイングをしたりすることです。

あとは、ディクテーションという聞き取った英語を書き取るトレーニングも有効です。書き出すことで、自分がどういったところが聞き取れないのかをあぶり出すことができ、学習が効率化できます。

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