2020年10月2日 21:00
生々しい!?… 「心がざわつく」全裸少年フィギュアをあの巨匠が制作!
この暗闇になる瞬間が「死」で、作家のコンセプトである「時間」や「生命の永遠」を表現しています。
本作品は、東北の被災された人たちと一緒に制作し、現在も進行しているプロジェクト。今後も発展し、最終的には東北沿岸部の海の見える場所に設置することを目指しているそうです。
奈良美智&杉本博司
続いて、奈良美智の展示室へ。初期のドローイングや新作の大型肖像画、さらに巨大なインスタレーション作品も見ることができます。こどもや動物などがモチーフになっていて、色彩もパステル調なので、優しくあたたかい感じがする奈良作品。一見すると「かわいい」のですが、こどもの目がうつろだったり、悲しそうだったりして、あまり幸せそうには見えません。ちょっと闇を抱えているような彼らの表情を見ていると、想像力をかきたてられます。
最後は、杉本博司の展示室へ。初期の代表的な「ジオラマ」シリーズの写真作品や、2020年に制作された初映画作品《時間の庭のひとりごと》などを見ることができます。
写真家のイメージがあるアーティストですが、建築や造園、古美術や古典芸能にも造詣が深く、パリ・オペラ座で舞台演出をしたり、展覧会の会場構成を手がけたりと、多彩な活動をされています。