2016年6月9日 20:00
ラブリ、実は勉強家!? 「赤ペンと付箋が必須です」
今をときめく著名人の方々に、何度も読み返したお気に入りの本を教えてもらいました。今回は、テレビ、ラジオで活躍中のラブリさんの“私の一冊”です。
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子どもの頃からミヒャエル・エンデの『モモ』が好きだったラブリさん。同じ作者の『はてしない物語』もいつか読もうとずっと気になっていて、3年ほど前に本屋で偶然見かけて「今だ!」と直感的に手に取ったのだそう。
「『モモ』もそうですが、時間について改めて考えるきっかけになりました。私がいなくなっても時間は流れていくけれども、今の私が見るものや感じることを大切にしようって思えたんです」
少年が一冊の本と出会い、現実と虚構を行ったり来たりするうちに、本の世界に吸い込まれてしまうファンタジー。少年と同じように物語に没頭して、現実との境界が曖昧になるような読書の醍醐味を体験できる。
児童文学の名作として知られるが、大人だからこそ響く部分も多いと力説する。
「ファンタジーだけど、日常のいろんなことに置き換えられる考え方がたくさんあります。たとえば妄想について書かれた部分で、怖いっていう感情は自分の頭の中で作り出しているから、ポジティブに転換することも可能なんだと気づいて、心が楽になったりして」