2021年6月15日 18:10
もんぺからKawaii、サステナブルまで…日本のファッション史をたどる展覧会
も透けて見えるという。明治維新を機に洋装が国策として導入され、大正時代には職業婦人が制服を着るようになった。’70年代には男女平等意識が高まりユニセックスな装いが台頭したり…と社会における女性の地位と装いには密接な関係があるからだ。ファッションは自分の皮膚であり自己表現。本展を見れば自由に装うことができる幸せを実感できるはずだ。
1945年‐1950年代:戦後、洋裁ブームが到来。
終戦で混乱している中、人々は手元にある着物や限られた物資を材料に更生服やもんぺを作って着た。間もなく洋裁が流行し、女性たちは洋裁雑誌やスタイルブックを参照。
自身で工夫して洋服を作るようになる。全国に広がった洋裁ブームは日本に洋服の普及を推し進めた。
中原淳一/フレアスカート/1955年/撮影:岡田昌紘/©JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
1970年代:個性溢れる日本人デザイナーの躍進。
海外のコレクションに日本人デザイナーたちも続々と参加し、華々しい活躍を見せる。巷では’60年代後半から学生運動が始まり民主主義の象徴としてTシャツやジーンズが大流行。原宿は若者の街へと変貌し『anan』等の創刊もファッションへの関心を後押しした。