くらし情報『冬の室内、適切な“湿度”は何%? 知っておきたい、環境と湿度の基本を解説』

2023年12月4日 19:00

冬の室内、適切な“湿度”は何%? 知っておきたい、環境と湿度の基本を解説

(齊藤さん)

関係性(3)
冬場は気温が低く、湿気が少ない。エアコンをつけるとますます低く。

冬の室内、適切な“湿度”は何%? 知っておきたい、環境と湿度の基本を解説


「エアコンによって室温が上昇し、「関係性(1)」で説明したように、〈空気中に存在できる水分量〉が増加します。しかし、冬は気温が低いのでもともと空気中に水蒸気が少ない。室温の上昇で椅子の数(水分が存在できる空間)は増えたが、座る人(水分)の数は変化しないので空席が増える。つまり空気中に占める水蒸気の割合は減少し、湿度が下がります。適正な湿度を保つためには座る人=水分を増やす必要がある。
冬に“加湿”が必要な理由はそれです」(齊藤さん)

関係性(4)
冬の室内、目指すのは室温22~23°C、湿度40%前後!
冬の室内、適切な“湿度”は何%? 知っておきたい、環境と湿度の基本を解説


「冬場は室温を上げたくなりますが、適切な湿度を保てれば心地よく感じられるので、極端に高くなくても大丈夫。室温は22~23°Cくらいで、湿度は40%前後になれば十分。特に2003年以降に建築された住宅は、法律で〈24時間換気〉が義務付けられ、常に低温の新鮮な外気が室内に入るので、加湿しても40%前後までしか上がりません」(齊藤さん)

齊藤雅也さん札幌市立大学デザイン学部教授(建築環境学)。

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